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11.噂
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ハーラルトに好きだと言われたあの日から、ハーラルトの態度が一変した。
人前でも気にすることなく私に触ってくるし、とにかく距離が近すぎて困っている。
周囲からは私がハーラルトと婚約したんじゃないかという噂まで出始めていた。
しかも当の本人は全く否定するつもりもないらしく、思わせぶりな発言までしている。
「リリー様、婚約されたんですか?」
「……してないです」
教室でまたクラスの子達にこの質問をされて私は困っていた。
苦笑交じりに私が答えると背後から「まだしていないよ」と声が響いた。
「それって近々されるって事ですか?」
「……どうだろうな?」
ハーラルトは質問に答えながら、私の方にチラッと視線を向けてきた。
クスっと笑みを浮かべるハーラルトはこの状況を絶対楽しんでるのが見て取れた。
「ハーラルト様、ちょっと宜しいですか?」
私は居たたまれなくなりハーラルトの手をぎゅっと握り強引に教室から連れ出した。
教室を出て人通りが無い廊下まで出るとハーラルトを睨みつけた。
「一体どういうつもりですか?」
「どうって…何が?」
とぼける態度をとるハーラルトに私は困った顔をした。
「婚約なんてしてないのに…どうしてそういう思わせぶりな態度をとるんですか?ちゃんと否定してください!」
私がムッとした表情で強めに言うと、ハーラルトは私の両頬を包む様に掌を添えた。
「前にも伝えたけど僕はリリーの事が好きだし諦めるつもりは更々ない。こうやって周りを巻き込めば君は逃げられなくなるだろ?」
「……っ…!!」
ハーラルトは不敵な笑みを浮かべると、私の額にそっと口付けた。
額から伝わる熱を感じて私の顔はどんどん赤く染まっていく。
「ねえ、リリーは嫌がってるの?それとも喜んでるの?…そんなに顔を赤く染めて、誰か通るかもしれない所で僕にキスをされて興奮しているのか?」
「違いますっ…!離れてください…」
私が逃げようとハーラルトの掌を剥がすと、腰を捕まえられそのまま抱き寄せられてしまう。
「今の僕達を誰かが見たら絶対誤解されるよな。僕としてはその方が好都合だけど…」
ハーラルトは体を密着させる様に私を抱きしめたまま、耳元で意地悪な声で囁いた。
「……っ!!」
吐息が耳元にかかると私はぴくっと反応してしまい、ハーラルトはそれを見逃さなかった。
「リリーは耳弱かったな、こんなに真っ赤に染めて…可愛いな」
ハーラルトはわざとらしく吐息交じりに囁くと私の耳朶を甘噛みした。
「ぁっ……もういい加減…に…してくださいっ…!!」
顔を真っ赤に染めて涙目で訴える私を見て漸く解放してくれた。
「少し虐め過ぎたか、すまない。リリーが可愛すぎて…ついな」
珍しくハーラルトは反省している様だった。
だけどそんな態度を取られるとこれ以上何も言えなくなる。
「もういいです。教室に戻りましょうか」
「ああ、そうだな」
完全にハーラルトのペースに巻き込まれている気がする。
人前でも気にすることなく私に触ってくるし、とにかく距離が近すぎて困っている。
周囲からは私がハーラルトと婚約したんじゃないかという噂まで出始めていた。
しかも当の本人は全く否定するつもりもないらしく、思わせぶりな発言までしている。
「リリー様、婚約されたんですか?」
「……してないです」
教室でまたクラスの子達にこの質問をされて私は困っていた。
苦笑交じりに私が答えると背後から「まだしていないよ」と声が響いた。
「それって近々されるって事ですか?」
「……どうだろうな?」
ハーラルトは質問に答えながら、私の方にチラッと視線を向けてきた。
クスっと笑みを浮かべるハーラルトはこの状況を絶対楽しんでるのが見て取れた。
「ハーラルト様、ちょっと宜しいですか?」
私は居たたまれなくなりハーラルトの手をぎゅっと握り強引に教室から連れ出した。
教室を出て人通りが無い廊下まで出るとハーラルトを睨みつけた。
「一体どういうつもりですか?」
「どうって…何が?」
とぼける態度をとるハーラルトに私は困った顔をした。
「婚約なんてしてないのに…どうしてそういう思わせぶりな態度をとるんですか?ちゃんと否定してください!」
私がムッとした表情で強めに言うと、ハーラルトは私の両頬を包む様に掌を添えた。
「前にも伝えたけど僕はリリーの事が好きだし諦めるつもりは更々ない。こうやって周りを巻き込めば君は逃げられなくなるだろ?」
「……っ…!!」
ハーラルトは不敵な笑みを浮かべると、私の額にそっと口付けた。
額から伝わる熱を感じて私の顔はどんどん赤く染まっていく。
「ねえ、リリーは嫌がってるの?それとも喜んでるの?…そんなに顔を赤く染めて、誰か通るかもしれない所で僕にキスをされて興奮しているのか?」
「違いますっ…!離れてください…」
私が逃げようとハーラルトの掌を剥がすと、腰を捕まえられそのまま抱き寄せられてしまう。
「今の僕達を誰かが見たら絶対誤解されるよな。僕としてはその方が好都合だけど…」
ハーラルトは体を密着させる様に私を抱きしめたまま、耳元で意地悪な声で囁いた。
「……っ!!」
吐息が耳元にかかると私はぴくっと反応してしまい、ハーラルトはそれを見逃さなかった。
「リリーは耳弱かったな、こんなに真っ赤に染めて…可愛いな」
ハーラルトはわざとらしく吐息交じりに囁くと私の耳朶を甘噛みした。
「ぁっ……もういい加減…に…してくださいっ…!!」
顔を真っ赤に染めて涙目で訴える私を見て漸く解放してくれた。
「少し虐め過ぎたか、すまない。リリーが可愛すぎて…ついな」
珍しくハーラルトは反省している様だった。
だけどそんな態度を取られるとこれ以上何も言えなくなる。
「もういいです。教室に戻りましょうか」
「ああ、そうだな」
完全にハーラルトのペースに巻き込まれている気がする。
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