聖女が不要になった世界で王子と結婚しましたが、私は必要ないみたいなので出て行きます【R18】

Rila

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第一章:聖女から冒険者へ

3.王子からの頼み

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 私は食堂で食事をしていると、何故か目の前にはイザナの姿があった。
 そして、隣には従者と思われる者が座っている。

「あの、なんで付いて来るんですか?」

 私はご飯を食べながらムッとした表情で問いかけた。

「相変わらずルナは美味しそうに食べるな」
「それは美味しいからで……。あのっ! 私の話、聞いてますか?」

 イザナは私の食べる姿を微笑ましそうな表情で見つめていた。
 そんなにじっと見られているとなんだか食べづらく感じて、私の眉間には皺が寄っていく。

(ゆっくり食事も出来ないよ……)

「ルナは一人で旅をしているのか?」
「そうですけど……。私、一人でも全然大丈夫だし、ちゃんとお金だって稼げています。なので余計な心配は……」

「だけど、一人は寂しくないか? 若い女性が一人で旅をするのは危険だよ。仲間は欲しくないか?」
「……っ、問題ありませんっ! 私、そこそこ強いみたいなので、そんな心配をして頂かなくても大丈夫ですから!」

 私の言葉を遮るように色々と質問して来るイザナに対し、私は強い口調で返していた。
 曖昧な態度を見せて、丸め込まれるのは絶対に避けたかったからだ。
 普段私は押しに弱いが、今は譲れないものがあるために精一杯抵抗していた。
 私が言い切るとイザナは少し残念な顔をしていて、罪悪感を多少感じてしまう。
 だけどここで折れる訳には行かない。
 もうあんな窮屈な生活になんて戻りたくはなかったからだ。

(……しつこいな)

「ルナにお願いがあるんだ」
「……聞きたくないです」

 私が即答で答えるとイザナは苦笑した。

「ルナ、また一緒に旅をしないか?」
「……? ……今、なんて?」

 思いも寄らない言葉が聞こえて来て私は自分の耳を疑った。
 それと同時に顔を上げでイザナに視線を向けた。

(今、一緒に旅って聞こえたけど……、聞き間違い、かな?)

「私は隣にいるゼロと共に世界を巡ることになったんだ。勿論、冒険者登録は済ませてある。だからルナも一緒に来てくれたら嬉しい、かな」

 イザナは落ち着いた口調で話すと、胸元から冒険者の登録証を取り出し私の前へと置いた。
 私はすぐさまそれを手に取り確認すると、間違いなく本物だった。

(私が持ってるのと同じだ……。イザナが冒険者!?)

「ちょっと、何言ってるんですか? ……冒険者って、自分が誰だか分かってて言ってますか?」
「分かってるよ。勿論、冗談でもない」

 私は一人で動揺していたが、イザナは相変わらず落ち着いた態度のままだった。
 その姿を見ていれば、これが嘘でも冗談でもないことはすぐに分かった。

 一体イザナは何を考えているのだろう。
 そもそもイザナは王太子だ。それが冒険者……?
 全くもって意味が分からない。

「落ち着いた場所で少し話せないか? 全て説明する。ルナ、お願いだ。私の話を聞いて欲しい」

 イザナは私の方を真直ぐに見つめ、真剣な顔でそう言った。
 そんな顔で言われると断る事なんて私には出来なかった。
 このまま無視してもどうせまた付いて来るんだろうと予測出来たこともあり、渋々だけど話を聞くことにした。

(話だけなら……、いいよね)

「わかりました」
「ありがとう、ルナ。感謝するよ」


 ***


 私はイザナの後を付いて行くと、立派な作りの宿屋へと入って行った。
 外観は言うなれば貴族の屋敷を小さくしたような造りであり、間違いなくここは貴族向けの宿泊施設であることは間違いないだろう。
 どうやらここはイザナ達が宿泊している部屋のようだ。

(わぁ……、さすがだなぁ。私が泊ってる所とは全然違う)

 室内はそこそこ広く、中央には大きなテーブルとソファーが並んでいた。
 そして奥には天蓋付きのキングサイズの大きいベッドが見える。
 更に大きな窓からはシーライズの街が一望でき、その奥にはバルコニーもあるようだ。
 まさに貴族が宿泊に使う豪華な部屋だった。
 イザナは元々王子なんだし、当然と言われればそうなのだろう。

 私はイザナに促されるようにソファーへと座った。
 イザナとは対面する様に座り、ゼロは席を外した。

(うわ……、緊張してきた。まずは、落ち着こう)

 この部屋には私とイザナの二人だけになり、少し緊張してしまう。
 こうやって二人で話すのは、本当に何か月ぶりになるのだろう。
 そんなことを考えていると「ルナ」と名前を呼ばれて、私はハッとして顔を上げた。

「ルナ、まずは謝らせて欲しい。私は忙しさを理由にルナの事を蔑ろにしてしまった。本当に申し訳なく思っている。今更謝っても許して貰えるとは思ってはいないが、今の私には謝る事しか出来ない。本当に、ごめん……」

 イザナは苦し気に表情を崩し、その姿は本気で反省しているように見えた。
 そんな姿を見てしまうと胸の奥が少しだけ傷んだが、私はもう王宮には絶対に戻りたくはない。

(今更そんなこと言われても、困るよ……)

 正直なところ許すとか許さないとか、そんなことはどうでも良かった。
 もう終わった事なので、その話を蒸し返される事の方が困ってしまうというか……。

「……謝ってくれるなら、離婚してください」

 私はっきりとした口調で、離婚を突き付けた。
 出て行く時は置手紙を残し一方的に王宮を離れた為、正式な手続きは何も行っていない。
 私がいなくなれば、後は勝手に王宮が対処してくれるだろうと安易に考えていた。
 だけど彼が私の元に現れたという事は、恐らくは今でも私はイザナと夫婦関係を結んだままでいるのではないだろうか。
 そんな風に思えてしまった。

「すまない。私はルナと離婚をするつもりはないんだ」
「どうして、……ですか?」

 イザナは少し気まずそうに答えた。

「その理由も含めて今から話すよ」

 イザナは私を真直ぐに視界に捉えると、静かな声で話し始めた。

「私はベルヴァルト大国の王太子だったけど、今は王位継承権を放棄して弟で第二王子であるアゼフに任せることになったんだ。その事は直に発表されると思う。だからルナは王妃になる必要もないし、王宮にも戻らなくていい」
「……!?」

 突然の話に衝撃を受け、私は口を開けたままぽかんとしていた。
 イザナはそんな反応を見せる私を眺めながら、そのまま話を進めた。

「元々私達の結婚は国王が強引に決めたものだ。ルナが王妃に興味がない事も最初から分かっていたし、王宮での暮らしが窮屈であることにも気付いていた。こちらの身勝手な理由でルナをこの世界に呼んでおいて、聖女として世界を救う事を強いらせた。その上、私と強引な結婚までさせて、さらには王妃になれだなんて勝手すぎるよな。ルナの意思を完全に無視している。その事実を知りながら、私は見ているだけで何も出来なかった。だけど、約束する。これ以上、ルナに辛い思いはさせないから」

 イザナの話を聞いていると、辛かった日々を思い出し胸の奥が痛くなった。
 だけど、それ以上にイザナの気持ちを知ってしまったことにショックを受けていた。
 私は彼に同情心を向けられている。
 その事に気付いた時、私に対して特別な感情なんて最初から無かったのだとはっきりと分かってしまった。

(ああ、やっぱり……ね。イザナにとって、私との結婚は強引に決めらたものでしかなかったんだ。分かっていたけど、直接言われると予想以上に辛いな。どうしよう、泣きそう……)

 私は突然異世界に飛ばされて、元居た世界とは何もかもが違う場所で生きていかなければならなくなった。
 当然この世界に知り合いなんて誰一人としていない。

 不安は常にあったし、聖女としてのプレッシャーも感じていた。
 だけどイザナはいつだって、そんな私の事を気に掛けてくれて、傍で話を聞いてくれた。
 私は一緒に過ごす内に、そんな彼の優しさに触れてどんどん心を惹かれていった。
 今でもその気持ちは多分、変わっていないと思う。

 確かに結婚は強引だったかもしれないけど、決断したのは私自身の意思だ。
 私はこれから先もイザナの傍に居たいと思ったから、それを受け入れた。
 ただ、好きだから一緒にいたかった。
 イザナも私と同じ気持ちでいてくれているんじゃないかと最初は思っていた。
 だから結婚を受け入れてくれたんだと信じていた。

 しかし、今この話を聞いて私は確信した。
 イザナは私の事が好きだったからではなく、ただ負い目を感じて傍にいてくれたんだとはっきり分かった。
 白い結婚だった理由もそれで納得が出来る。

 私は愛されていたわけではなかった。
 薄々気付いてはいたけど、どこかでそれを受け入れたくはなくて、必死に信じようとしなかっただけだ。
 だけどはっきりとその事実を突きつけられると、胸が締め付けられるように苦しくなる。
 溢れだしそうになる涙を私は必死に堪えていた。

(イザナも私の事を好きでいてくれるなんて、一人で勘違いして……私、馬鹿みたい)

 私は自分の掌をぎゅっと握りしめた。
 こうでもしないと、涙が溢れて来てしまいそうだった。

「今ルナに話したことを陛下にも伝えた。これ以上、ルナをこの国に縛り付けるのは止めるべきだと。陛下もその事はずっと気にしていた様子で、条件付きではあるけど私の話を受け入れてくれたんだ。私には優秀な弟がいるからね。アゼフなら安心して任せられる。暫く多忙だったのはその引継ぎを色々としていたからなんだ。ある程度目処が付くまでは、誰にも伝えることが出来なかった。変に騒ぎになったら混乱を招くだろうという事で伏せていたんだ。私は早く引継ぎを終わらせることばかりに気を向けていて、ルナの事を放置してしまった。本当にすまなかった」

 イザナは自嘲気味に言うと、深々と私に向けて頭を下げて来た。

 私は今聞いた話が、正直信じられなかった。
 それも当然だろう。これは初めて聞いた話なのだから。
 だけど私の為に裏で動いていてくれたのだと知って嬉しかった。そして同時に辛くもあった。
 
(今の話が本当ならば、私の為にイザナは王になることを諦めたってこと……?)

「どうして、そこまでするんですか?」

 私の声はどこか擦れていた。

「ルナは私達の住むこの世界を救ってくれた。私はそんなルナに心から感謝をしているし、それと同時に申し訳なくも思っているんだ。現に戻る方法も未だに見つかってはいないからな。それならば、ここにいる間はせめてルナの思うように好きなように生きて欲しい。私はその手助けをしたいんだ」

 イザナは優しく私に微笑んでいた。
 私が良く知っている彼の優しい顔がそこにはあった。
 向けられている表情を見ていると、それが本心から出た言葉のように見えてしまい、私は戸惑っていた。
 だけど「申し訳ない」という言葉を聞くと、私の方がそうさせてしまったことに申し訳なく思ってしまう。

(そんなの……だめだよ。イザナだって今まで頑張って来たのに……)

 私にイザナの未来を奪う権利なんてない。
 そう思うと、簡単に受け入れることなんて到底出来なかった。

「それなら、私の事はもう放っておいてください。一人でもやっていけるから大丈夫っ」
「私は今はまだルナの夫だ。妻を守る義務があるし、心配なんだ。ルナ、私を傍に置いてはくれないか?」

 彼の瞳の奥はしっかりと私を捉えていて、目を逸らす事なんて出来なかった。
 真直ぐに見つめられると胸の奥が高鳴っていく。

(どうしよう……)

 私は今でもイザナの事が好きだし、出来ることならば傍に居たい。
 彼の私を思ってくれる気持ちは、素直にすごく嬉しかった。

 だけど本当にそれでいいのか悩んでしまい、言葉が直ぐには出て来ない。
 公の場で発表していない今なら、まだ止められるのかもしれない。
 イザナは幼い頃から王になる為に育てられ、きっと血が滲むような厳しい教育を受けて来たに違いない。
 少しの期間だけど、私は王妃教育を学んでいたので、それがどれだけ辛いものなのかは理解しているつもりだ。
 私なんかの為に、その努力を全て水の泡にさせてしまっていいのだろうか。
 絶対にそんなことは良くない気がする。

 だけど、イザナから離れたくないという気持ちが邪魔をして、口に出すことが出来ない。
 そんな自分がずるくて嫌になる。

「ルナ、もう王宮には戻らなくていいんだ。辛い王妃教育も受ける必要もない。ルナが思うままにやりたい様に進めばいい。私はそんなルナを見守りたい。だから傍にいたいんだ。どうか受け入れて欲しい」
「でも……」

 私の口から漸く出た言葉は、その二文字だけだった。
 それに続く言葉が中々出て来なくて困っているとイザナは小さく笑った。

「二年間、夫として何も出来なかった分、これからはルナの事を大切にしたいと思ってる。迷っているなら試してみないか? それでも無理だと言うのであれば、その時ははっきり言ってくれたらいい。だから今は一緒に居させて欲しい」

 彼の口調は優しかったが、その表情からは強い決心を感じ取ることが出来た。
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