素直になれない令嬢は幼馴染の重すぎる愛から逃げられない?【R18】

Rila

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第一章

5.変わっていくこと

私達はいつもの様に食堂に向かうと、カフェテラスの席へと座った。
食堂は全面ガラス張りになっていて、室内にも日差しは入るのだが、カフェテラス席だと心地が良い風を感じることが出来るし、近くには庭園がある為薔薇の匂いが漂っていて、より一層ほっと出来る。
私にとっての昼休みの時間は至福の時間だった。


「んー…今日も美味しいわ…」
私はシロップたっぷりのパンケーキを口に頬張ると、幸せそうな顔で呟いた。

ジェラルドがアリエルよりも私といる事を選んでくれたから、きっと食事がこんなにもおいしく感じるのだろう。
不安を持ちながら食べても、そっちばかりを気にしてしまい美味しく食べられない。
ここ数日、私はずっと悩んでいたので、心を落ち着かせて食事をするのは久しぶりな気がした。

(悩みが無いって…本当に素晴らしいわ…)

「ふふっ…、シャルは本当に美味しそうに食べるね…。その綻んだ顔、すごく可愛いよ」
ジェラルドは微笑ましい顔で私の事を眺めていた。

「……っ…、そんなにじっと見ても…あげないからっ…」
私は見られる事に恥ずかしくなり、軽くジェラルドの事を睨んでしまった。

「どちらかと言うと、僕が食べたいのはそのパンケーキじゃなくて…シャルの方なんだけどね…。シャルって本当に美味しそう…」
「……!?」
私がその言葉に戸惑い、ロランの方に視線を向け助けを求めようとするも、ロランは黙々と食事を続けていた。

「ああ、そうだ…。シャル、今日の放課後久しぶりに僕の部屋に来ないか?シャルの好きな茶葉が手に入ったんだ。あと美味しいお菓子も用意してあげるよ。最近ずっとシャルとは余り喋れてなかったから…ゆっくり話をしたいと思っているんだけど……今日は何か予定はあるかな?」
「……ううん、予定はないと…思う。ロランも…行く?」
私はロランの方に視線を送ると、ロランは少し間を置いた後「いや、俺はいい」と答えた。
今の間はジェラルドの反応を待っている様な感じだった。

(……最近のジェラルドってロランに対して冷たい気がする…。多分…気のせいじゃないよね…。どうしてなんだろう…、昔はもっと仲が良かったのに…)

「予定が無いなら決まりだね…」
「…うん」


私達は幼い頃からずっと一緒で、今でも3人でいる事が多い。
だけど…今の関係が少しづつ変わり始めている様な気がしていた。

私は今の関係がすごく好きで、このままの状態がずっと続けば良いと思っていた。
だからその少しの変化を敏感に感じてしまうのかもしれない。

今年で私達は18歳になり、この学園を卒業したら…きっとロランとは一緒にはいられなくなることは分かっていた。
だからこそ、この最後の1年は3人で仲良く過ごしたいと思っていたけど…。
そう思っているのは私だけなのだろうか。

(二人とも…どう思っているのか今度聞いてみよう…)
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