素直になれない令嬢は幼馴染の重すぎる愛から逃げられない?【R18】

Rila

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第一章

21.初めて見る姿

「ん…はぁっ……っ…」
ロランは啄むようなキスを繰り返し、お互いの唇が重なる度に体温が上がって行く様な気がする。

「シャルの唇は熱くて甘いな……」
「…そ、そんなことないっ…」
私は僅かに頬を染め、恥ずかしそうに慌てて答えた。

唇が剥がされると急に我に戻り、ロランとキスをしていた自分に恥ずかしさを覚えた。
ロランの事は幼い頃からずっと友人だと思っていたし、私には婚約者がいたから…まさかロランとこんな事をする仲になるなんて夢にも思ってはいなかった。

そして後ろめたさもどこか感じていた。
私は今までのロランとの関係を壊して、その先に足を踏み入れてしまった。
本当にこれで良かったのだろうかと、悩んでしまう。

「後悔したか…?」
「え…?」
私が思い悩んだ顔をしていた所為でロランに簡単に心の内を見破られてしまい、私は困った顔を見せた。

「悪いな、俺はもう引くつもりは無いからな…」
「ロラン…あのね…やっぱり……んんっ…!?」
私が『やっぱりもう少し考えたい』と伝えようとすると、途中で再び唇を塞がれてしまう。

「シャル…舌出して…」
「…っ…はぁっ…だ…めっ…」
私がロランの胸を必死に押し返そうとするも、力の差は歴然でびくともしない。
ロランは僅かに開いた私の唇の合間から舌を滑り込ませると、私の咥内深くまで差し入れ舌同士を擦り付けて来る。
擦られる度にロランのざらりとした舌の感触を感じてびくっと体を震わせてしまう。

「だめじゃない……」
「んんっ…っ…はぁっ…」
逃げようとする私の舌を執拗に追いかけまわし、捕まえられると味わうように私の舌に絡みついて来る。
そして舌を根まで吸われて息苦しさからぎゅっと強く目を瞑った。

「……シャル…好きだ。もう絶対に諦めるつもりは無いから…諦めて俺のものになって…」
「……んんっ…!!」
ロランの声がとても切なく聞こえて、私は胸が辛くなった。

漸く唇が解放されると、飲み切れずに溢れた唾液が私の口端から垂れていた。
それを見たロランは小さく笑うと垂れてる唾液を舐めとる様に舌で綺麗にしてくれた。
私はそんな事をされて恥ずかしくなり、顔を真っ赤にさせてしまう。

「シャルのその照れた顔…、俺…結構好きなんだ。今まではジェラルドを思ってそんな顔をしていたけど、今は違うだろ…?それがすごく嬉しいなって思うよ…」
「…急に変な事言わないでっ……は、恥ずかしいよっ…」
こんなにもロランは素直に気持ちを言うような人間だっただろうか…?
今目の前にいるのは私の知らないロランな気がして、不思議な気分だった。

「それ…俺の事をもっと喜ばせようとしてくれているのか?」
「ち、違うっ…!」
ロランは意地悪そうな顔を見せて来たので、私は咄嗟に否定した。

「シャルをこのまま俺のものにしてしまいたくなる…」
「え…?どういう意味…?」

「抱きたいってことだよ。そしたらシャルはもう俺からは逃げられなくなる…」
「……っ…!!私…まだそういうの…した事無くて…っ…」
突然そんな事を言われ私は耳まで真っ赤にさせてしまう。

(ロラン…なんてことを言うの!?)

「シャルはまだジェラルドには抱かれてなかったのか…?俺はもうてっきり奪われているのかと思っていたが…」
「は?あるわけないよっ…!キスだって…つい最近さればっかりで…」

(急に変な事ばっか言わないでよっ!びっくりするじゃないっ…)

「ああ、そうなのか…。なんかそれを聞くと腹が立つな…」
「ええ……、ロランってそういうキャラだった…?なんかそう言うこと全然興味無さそうな気がしてたけど…」
私が意外そうな顔で答えると、ロランは苦笑した。

「当然だろ?俺はずっとシャルだけを見て来たんだ…。ジェラルドがいたから諦めていたけど、それでも好きだったからな。直接そう言う話を聞くと、悔しいなって思うよ」
ロランは不満そうな顔で話していて、そんなロランがなんだか可愛く見えてしまい私は口元を僅かに綻ばせた。

「何笑ってるんだよ…。ったく…誰のせいだと……」
「だって…ロランのそんな悔しそうな顔ってあんまり見た事無いから、なんだか面白いなって…」
私が可笑しそうに笑っていると、ロランは私の胸を軽く押し、押された私はそのままソファーに倒れ込んでしまった。

「な、なにするの?……もしかして怒っ…た……?」
突然視界一面に天井が広がった。
それから間もなくして私の視界にロランが入り込んできて今の状況に気付いた。

「すごく…いい眺めだな」
「……ロランっ…まってっ…私まだ心の準備がっ…」
ロランは私の方に顔を寄せて来ると、息がかかる程の距離でじっと私の事を見つめていた。
私は顔を真っ赤にしながら困った顔でロランを見上げていた。

「俺はもう十分待ったんだ。これ以上シャルに時間なんて与えるつもりは無いから…」
ロランは私の耳元で低く囁いた。
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