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第一章
57.上書きする①※
「はぁっ…ん…っ…」
あれから何度もロランと深い口付けを繰り返していると、私の体温は上がり瞳も潤んできていた。
唇が剥がされるとロランと視線が絡み、その瞳を見ているとつい切なそうな顔を浮かべてしまう。
「シャル、今は俺の事だけを見て…。他の事なんて考える必要はないから」
「……んんっ…!!」
ロランは困った様に呟くと、再び深く私の唇を奪っていく。
薄く開いた唇の合間から、熱を持ったロランの舌が入り込んで来る。
そして私の舌を絡めとる様に何度も擦られ、深く吸われる度に頭の奥がぼーっとしてきて何も考えられなくなっていく。
ただロランに与えられた熱だけを感じ、溶かされていく様だ。
それから暫くするとロランは漸く私の唇を解放してくれた。
その時には私の表情は完全に蕩け切ったものに変わっていた。
「今のシャルの顔、すごく可愛い。折角の綺麗なドレスだが脱がせるぞ…。まずは湯浴みをしに行こう」
「え…?」
ロランは優しい声で呟くと私の着ているドレスを脱がし始めていく。
私は慌ててロランの手を掴んでしまう。
そして私が困った顔をしていると、ロランは私の掴んでいた手を外させた。
「服を脱がないと湯浴みには行けないぞ?」
「それは…そうなんだけどっ……」
私が答えている間もロランの手は動き、そのまま服を全て剥ぎ取られてしまう。
今の私は生まれたままの姿でベッドに横たわっているのだが、自分の体を隠す様に手で押さえていた。
だけど当然全てを隠しきる事なんて出来なかった。
「……なるほどな」
ロランは私の肌を見て納得する様に小さく呟いていた。
私はその言葉を聞いて表情を曇らせた。
私の肌には無数に赤い痕が残されている。
それは先程王宮でジェラルドに付けられたものだった。
こんなものをロランに見られてしまい、どうしていいのか自分でも分からなくなっていた。
「シャル、そんな顔はしなくていい。全部上書きするから。まずはその体についた匂いを落としたい。だから湯浴みに行こうか」
その言葉に私は小さく頷いた。
ロランはこんな姿の私を見てもなお、怒る素振りは一切見せなかった。
ただ時折少し寂しそうな表情を浮かべ、それを見る度に私の心は締め付けられる。
「このまま抱き上げるから、俺の首に掴まってくれ」
「うん……」
私は言われた通りロランの首に手を巻き付かせ、ぎゅっと捕まった。
するとふわっと体が浮き上がり、そのまま浴室へと連れて行かれた。
***
それから準備を済ませて浴室に入ると、ロランに腕を掴まれて洗い場まで連れて行かれた。
「シャル、俺が全部綺麗にしてやるからそこに立っていて」
「え…?じ、自分で洗えるからっ…」
「駄目だ、今日は俺が洗うから。大人しく従ってくれ…」
「……っ…、分かった…」
普段なら恥ずかしくて断る所だが、今日は大人しく従う事にした。
そして私が暫く待っていると、背後からロランの気配を感じ、掌が私の肌に触れた。
「……ぁっ…」
「少し触っただけなのに、そんなに甘い声出すなよ」
突然触られたことにより、私は思わず声を漏らしてしまう。
そんな声を聞いてロランは意地悪そうに耳元で囁いて来た。
「ち、違うっ!これはびっくりしたからでっ……っていうか、耳元で囁きながら洗わないでっ…」
「今日は少しシャルの事をいじめたい気分だからな」
ロランは私の意見など聞かず耳元で囁くと、私の耳の輪郭をなぞる様に舌で這わせていく。
ねっとりとした舌の感覚を覚える度に、びくんと体を震わせてしまう。
「……やぁっ…、それ…だめっ…」
「どうして?感じている癖に…。シャルのここ、まだ少し触れただけなのにしっかりと尖ってきてるな」
ロランの掌が私の胸を包む様に触れると、同時に先端の芯を持ち始めている突起を指で挟み擦り始めた。
ぷっくりと膨れ上がったそこは、少しの刺激でも簡単に反応してしまう様だ。
しかも浴場にいるせいで、自分のいやらしい声が反響して更に恥ずかしさが増す。
「……ぁあっ…、ロランっ……」
私が困った顔で後ろを振り返ろうとすると「前を向いていて」と言われて仕方なく顔を前に戻した。
「シャルはいい子だけど、いやらしい体だよな。もうこんなに反応して…」
「……誰のせいだとっ……ぁああっ…、そんなに引っ張らないでっ…」
私が文句を言い始めると、ロランは先端を引っ張り強い刺激を与えて来る。
快感を与えられる度に私の体は震え、ガクガクと足を揺らしていた。
「立っているのは辛いか?洗い終わるまで少しだけ我慢していてくれ…。もし辛かったら壁に手を付いたらいい」
「……っ…、これ…洗ってるだけじゃないよね?」
「洗ってるだけだぞ。ここは大切な場所だから丁寧に洗わないとダメだろ?」
ロランはそう言うと、耳元から首筋の方へと唇を移動させ、私の首元に愛撫を始めていく。
「……んっ……はぁっ…」
「ジェラルドの奴、本当に沢山の痕を残したよな。俺への当てつけのつもりだろうが、全部上書きしたらどんな顔をするんだろうな」
背後からちゅっとリップ音が響いたかと思えば、深く吸われチクっとした痛みに顔を顰めた。
そして時折荒い息遣いが耳に響いて来る。
そこからは僅かにロランの感情が見え隠れしているようで、まるで嫉妬心を剥き出しにしているかのように感じた。
あれから何度もロランと深い口付けを繰り返していると、私の体温は上がり瞳も潤んできていた。
唇が剥がされるとロランと視線が絡み、その瞳を見ているとつい切なそうな顔を浮かべてしまう。
「シャル、今は俺の事だけを見て…。他の事なんて考える必要はないから」
「……んんっ…!!」
ロランは困った様に呟くと、再び深く私の唇を奪っていく。
薄く開いた唇の合間から、熱を持ったロランの舌が入り込んで来る。
そして私の舌を絡めとる様に何度も擦られ、深く吸われる度に頭の奥がぼーっとしてきて何も考えられなくなっていく。
ただロランに与えられた熱だけを感じ、溶かされていく様だ。
それから暫くするとロランは漸く私の唇を解放してくれた。
その時には私の表情は完全に蕩け切ったものに変わっていた。
「今のシャルの顔、すごく可愛い。折角の綺麗なドレスだが脱がせるぞ…。まずは湯浴みをしに行こう」
「え…?」
ロランは優しい声で呟くと私の着ているドレスを脱がし始めていく。
私は慌ててロランの手を掴んでしまう。
そして私が困った顔をしていると、ロランは私の掴んでいた手を外させた。
「服を脱がないと湯浴みには行けないぞ?」
「それは…そうなんだけどっ……」
私が答えている間もロランの手は動き、そのまま服を全て剥ぎ取られてしまう。
今の私は生まれたままの姿でベッドに横たわっているのだが、自分の体を隠す様に手で押さえていた。
だけど当然全てを隠しきる事なんて出来なかった。
「……なるほどな」
ロランは私の肌を見て納得する様に小さく呟いていた。
私はその言葉を聞いて表情を曇らせた。
私の肌には無数に赤い痕が残されている。
それは先程王宮でジェラルドに付けられたものだった。
こんなものをロランに見られてしまい、どうしていいのか自分でも分からなくなっていた。
「シャル、そんな顔はしなくていい。全部上書きするから。まずはその体についた匂いを落としたい。だから湯浴みに行こうか」
その言葉に私は小さく頷いた。
ロランはこんな姿の私を見てもなお、怒る素振りは一切見せなかった。
ただ時折少し寂しそうな表情を浮かべ、それを見る度に私の心は締め付けられる。
「このまま抱き上げるから、俺の首に掴まってくれ」
「うん……」
私は言われた通りロランの首に手を巻き付かせ、ぎゅっと捕まった。
するとふわっと体が浮き上がり、そのまま浴室へと連れて行かれた。
***
それから準備を済ませて浴室に入ると、ロランに腕を掴まれて洗い場まで連れて行かれた。
「シャル、俺が全部綺麗にしてやるからそこに立っていて」
「え…?じ、自分で洗えるからっ…」
「駄目だ、今日は俺が洗うから。大人しく従ってくれ…」
「……っ…、分かった…」
普段なら恥ずかしくて断る所だが、今日は大人しく従う事にした。
そして私が暫く待っていると、背後からロランの気配を感じ、掌が私の肌に触れた。
「……ぁっ…」
「少し触っただけなのに、そんなに甘い声出すなよ」
突然触られたことにより、私は思わず声を漏らしてしまう。
そんな声を聞いてロランは意地悪そうに耳元で囁いて来た。
「ち、違うっ!これはびっくりしたからでっ……っていうか、耳元で囁きながら洗わないでっ…」
「今日は少しシャルの事をいじめたい気分だからな」
ロランは私の意見など聞かず耳元で囁くと、私の耳の輪郭をなぞる様に舌で這わせていく。
ねっとりとした舌の感覚を覚える度に、びくんと体を震わせてしまう。
「……やぁっ…、それ…だめっ…」
「どうして?感じている癖に…。シャルのここ、まだ少し触れただけなのにしっかりと尖ってきてるな」
ロランの掌が私の胸を包む様に触れると、同時に先端の芯を持ち始めている突起を指で挟み擦り始めた。
ぷっくりと膨れ上がったそこは、少しの刺激でも簡単に反応してしまう様だ。
しかも浴場にいるせいで、自分のいやらしい声が反響して更に恥ずかしさが増す。
「……ぁあっ…、ロランっ……」
私が困った顔で後ろを振り返ろうとすると「前を向いていて」と言われて仕方なく顔を前に戻した。
「シャルはいい子だけど、いやらしい体だよな。もうこんなに反応して…」
「……誰のせいだとっ……ぁああっ…、そんなに引っ張らないでっ…」
私が文句を言い始めると、ロランは先端を引っ張り強い刺激を与えて来る。
快感を与えられる度に私の体は震え、ガクガクと足を揺らしていた。
「立っているのは辛いか?洗い終わるまで少しだけ我慢していてくれ…。もし辛かったら壁に手を付いたらいい」
「……っ…、これ…洗ってるだけじゃないよね?」
「洗ってるだけだぞ。ここは大切な場所だから丁寧に洗わないとダメだろ?」
ロランはそう言うと、耳元から首筋の方へと唇を移動させ、私の首元に愛撫を始めていく。
「……んっ……はぁっ…」
「ジェラルドの奴、本当に沢山の痕を残したよな。俺への当てつけのつもりだろうが、全部上書きしたらどんな顔をするんだろうな」
背後からちゅっとリップ音が響いたかと思えば、深く吸われチクっとした痛みに顔を顰めた。
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