ずっと好きだった人が親友の婚約者になった。応援したら粘着されたので逃げることにした【Ｒ１８】

第二部

49.弱い場所※

「……んっ…はぁっ…」
ベッドに横になっているとシリルの顔が迫って来て、そのまま唇を塞がれた。
啄むような口付けを、角度を変える様に繰り返していく。
唇が離れるとその一瞬で視線が絡み、シリルの艶っぽい表情にドキドキしてしまう。
そんな事を考えていると再び唇が重なり、何度も角度を変える様に繰り返される。


「アリア…、服…脱がせたいから少しだけ背中…浮かせられるか？」
「え…？……はいっ…」

私はキスに夢中になっていたせいで服を脱がされている事に全く気付かなかった。
前ボタンは全て外されていて、私が背中を浮かせるとシリルが私の体を支えてくれて、服をゆっくりと脱がせていった。
服も下着も全て脱がされ、気が付くと一糸纏わぬ姿にさせられていた。


「アリアの肌は本当に綺麗だな…」
「そ…そうかな…」
シリルの視線が痛い程肌に突き刺さって来る様な気がして、私は居ても立ってもいられない気分でいっぱいになる。

（……は、恥ずかしいっ…。シリル様…お願いだから…そんなに見ないでっ…）

「アリアの顔真っ赤だな…。アリアは見られるのは恥ずかしいか？」
「あ、当たり前じゃないですかっ…」

「くくっ、本当に可愛いな…。体中に俺の痕を残したい…」
「……はいっ…。あ、でもっ…見える所には…付けないで。仕事があるし…他の人に見られるのは…恥ずかしいから」
私は恥ずかしそうに顔を真っ赤に染めながら小さく呟いた。

「分かったよ…。今日はそれで我慢する…」
シリルはふっと小さく笑って、私の額にそっと口付けた。

（今日は…？）

「……っ……ぁっ…」
シリルは私の胸元に顔を寄せて、膨らみに唇を押し付けた。
暫くするとちくっとした痛みを感じて、きつく吸われ赤い痕を散らされていく。

「アリアは可愛い声で啼くんだな…。その声堪らない…もっと聞かせてくれ」
「……んっ…はぁっ…」
シリルは繰り返す様に胸の周りに愛撫を続けて行く。
ちゅっと言うリップ音が響いたかと思えば、深く吸われ鋭い痛みが走る。
だけどそれは痛みだけではなく甘い痺れを伴い、何度もされる度にその快感は更に増していく。
体の奥が熱くなり、びくびくと腰を揺らしてしまう。


「本当に…アリアは可愛いな。気付いているか…？さっきから胸の先端こんなに尖らして…ここも舐めて欲しい？」
「……ぁっ……意地悪…しないでっ…」
シリルは焦らす様に尖った先端の周りに舌を這わせ、私の事を煽って来る。
私は切なげな顔でシリルを軽く睨んだ。

「ああ…その顔…すごく可愛い。ごめんな…アリアの反応が見たくて少し意地悪をした。じゃあ…次はここ…沢山可愛がってあげないとな…」
「……ひぁっ……ぁあっ…ん…」
シリルは胸の突起を口に含むと激しく音を立てて舐め始めた。
先端を時折きつく吸われたり、甘噛みされ、私はその度に腰を高く跳ねさせてしまう。

「アリアって本当に感度がいいんだな…。腰をそんなに跳ねさせて…、これだけでイきそうだな…」
「ぁあっ…シリル様っ……そんな激しく吸わないでっ…ぁああっ…！」

「反対側が寂しそうにしているから…こっちは指で可愛がってあげないとな…」
「ぁああっ…だめっ……そんなに引っ張らないでっ…」
片方は激しく舐められ、もう片方は指で摘ままれ引っ張られたり弾かれたりして弄ばれる。
両方から鋭い刺激を感じ、これだけでどうにかなってしまいそうだ。

（だめ…これ、じっとしていられなくなるよっ…）

「アリアはこのまま…これだけでイけそうだな…。イきたければ、好きなタイミングで行けばいい…。アリアが上手くイける様に手伝ってやる…」
「ぁあっ…だめっ……っ……ぁああっ…！」
シリルは先程よりも刺激を強くすると、私は呆気なく達してしまった。

「イけたみたいだな…。息をそんなに荒げて…少し疲れたか？…ならば、少し休んでいればいい。俺はその間に愛撫の続きでもしているよ…」
「……はぁっ……っ…」
私が浅い呼吸を繰り返して息を落ち着かせていると、シリルは再び私の体に愛撫を始めた。
お腹から腰の辺りに舌を這わせられると、ぞくっと鳥肌が立ちそうになる。

「アリアはお腹弱いの…？」
「だって…こんな所、普段触られないしっ…擽ったい…」

「可愛いな。じゃあここは重点的に痕を残しておこうか…」
「……シリル様って…結構意地悪ですよね…」
私がムッとした顔で呟くと、シリルは可笑しそうに笑っていた。

「そうだな…。好きな子程いじめたくなるって言うだろ…？」
「……っ…」
シリルに好きな子と言われるとなんだかドキドキしてしまう。

「照れているのか？可愛いな、アリアは…」
「………っ！！」


「さて…次は…足だな…」
「……足の裏とかはやめてくださいねっ！」
私は慌てる様に咄嗟に答えてしまうと、シリルは笑い出した。

「くくっ…足の裏か…。アリアは擽ったいのは苦手だもんな…」
「そんなに笑わないでくださいっ…！誰だって足の裏は擽ったいものでしょ？」
私は苦笑しながら答えると、シリルは「それもそうだな」とまだ笑っていた。

「そこまで言われたら…足の裏は諦めるよ。…膝曲げるぞ…」
「……はいっ…」

（さすがに足の裏とか…何のプレイなのって感じだよね…。シリル様がそっち系の人じゃないかと一瞬思ったけど、違うみたいで良かったー…）

私がそんな事を考えていると、シリルは私の膝を立たせてそのまま持ち上げ左右に大きく割り開いた。

「ちょ…っと…待って…！！」
「どうした…？あー…すごいな、アリアの中心…もうこんなに溢れていたのか…」
突然一番恥ずかしい部分を大きく開かれ、私は慌て始めた。

「アリア、大人しくしていて…。ここもしっかり後で可愛がってやるから…」
「違っ……ぁっ…」
シリルは暴れようとする私の足を手で押さえつけているので、私の力ではびくともしなかった。
私が焦っているとシリルは中心に顔を寄せ、内腿を舐め始めた。

「ここにも痕を残しておこうか…。こんな場所に痕を付けられたら、アリアは興奮するか？」
「……ぁあっ…、やっ…」
シリルは垂れて来た私の愛液を舌で絡めとりながら、内腿に深く口付け痕を残していく。
私はそんな場所に愛撫される事に興奮して、胸の鼓動が速くなっていくのを感じていた。

（……こんな場所っ…）

「アリア…、内腿を舐めているだけなのに…中心からどんどん蜜が溢れて…垂れてるぞ…」
「やっ…！い…言わないでっ…」
羞恥心を煽る様な事を言われると、私の顔は真っ赤に染まった。
まるで私がもっとして欲しいと強請ってる様に聞こえて、恥ずかしくてたまらない気持ちになる。

「アリアは結構こういうの興奮するタイプなんだな。すごく可愛いよ…。アリアの蜜、シーツにまで垂れてる……。それにすごく甘美な香りが漂っているな…、まるで俺を狂わせるような…匂いだ…」
「……シリル…様？」
シリルはあの時の様な鋭い瞳をしていた。