ピアノを弾いてたらなんか、色々寄ってくるのですが、どうしたらいいと思います?〜悪役令嬢はもう何も考えたくない〜

序盤の村の村人

文字の大きさ
2 / 25

第1話 王子が私を探してるってどういうこと? 1

しおりを挟む

 
 ここは、どこ?
 
 
 キングサイズ、それ以上の大きさのふかふかのベッドにふんだんにレースが使われたカーテン。中世を思わせるキラキラと輝くシャンデリアに高級感のある薔薇の刺繍のカーペット。
 
 
 あれ、手が小さい?
 
 
 急いで部屋にある大きなドレッサー鏡を覗き込む。
 
 
 アメジストの吊り上がった瞳に、金色にサラサラと輝く髪。
 
 
 そこには、人形のような美少女が写っていた。
 
 
 かわいい。9歳ぐらいかな?
 
 そして、かな恋の悪役令嬢だったモデラート・フィーネに似てる?
 
 
 
「転生した?」
 
 
 前世の自分とは違う高く幼い声に驚く。
 
 
 転生したとして、なんで私死んだんだっけ? 思い出せない。
 
 とりあえず、ここは「奏でる音色と恋」の世界かな?
 
 そして、私は悪役令嬢!?
 
 
 
 いや待って、確かこの悪役令嬢の最後って断罪されて音楽界を追放されて2度とピアノを弾けなくなったはず……。
 
 
 まだ国外追放とか修道院に入れられた方がマシなんじゃ……だって追放されて平民になっても酒場とかでピアノ弾けるし、修道院でも賛美歌をピアノで弾けるよね?
 
 
 というか、なんでよりによって悪役令嬢なんだよおお。そこは、ピアノ科の生徒1とか2とかのモブにしてくれええ。
 
 
「フィーネ! 目が覚めたのか!」
 
 
 ドアを突き破るようにして大男が入ってきた。目元がフィーネに似ているような。
 
 
 
 と考えている間に力強く抱きしめられた。
 
 
 
 ぐえっ。
 
「ちょっとあなた、そんなに力強く抱きしめたらフィーネちゃんがつぶれちゃうじゃない」
 
 
 こっちは、美魔女という称号がふさわしいような金髪の美女だ。
 
 
「お父様とお母様?」
 
 
「そうよ、フィーネちゃんが無事でよかった。1週間も寝込んでたのよ」
「あの講師は辞めさせておいたから安心しろフィーネ」
 
 
 
「講師?」
「フィーネちゃんに怪我させたピアノの講師よ!」
 
 
 
 待ってピアノの講師辞めさせたらピアノが弾けなくなっちゃうんじゃ
 
 
「ピアノの講師クビにしなくていいよ」
「どうしたのフィーネちゃん!?」
 
 
 あ、しまったフィーネは、こんな喋り方じゃないし、こんなことは言わないのか、えっと
 
 
 
「ピアノの講師別に辞めさせなくてもいいわ、その、私も楽譜落としたの悪かったし」
 
 
 上目遣いで両親を見つめてみる。
 
 
「まぁフィーネちゃんたらなんて優しいの!」
「わかった、ピアノ嫌だったらいつでも辞めていいんだからな」
 
 
 
 本当に優しくて素敵な両親だなあ。あっそうだ。
 
 
 
「お母様、私今からピアノを弾きたいわ」
 
「まだだめよフィーネちゃん! 安静にしなきゃ」
「そうだぞ、あと1週間は寝てなさい」
 
 
 
 
 
 前言撤回、この両親過保護すぎる。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

悪役令嬢がヒロインからのハラスメントにビンタをぶちかますまで。

倉桐ぱきぽ
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生した私は、ざまぁ回避のため、まじめに生きていた。 でも、ヒロイン(転生者)がひどい!   彼女の嘘を信じた推しから嫌われるし。無実の罪を着せられるし。そのうえ「ちゃんと悪役やりなさい」⁉ シナリオ通りに進めたいヒロインからのハラスメントは、もう、うんざり! 私は私の望むままに生きます!! 本編+番外編3作で、40000文字くらいです。 ⚠途中、視点が変わります。サブタイトルをご覧下さい。

悪役令嬢に転生したので地味令嬢に変装したら、婚約者が離れてくれないのですが。

槙村まき
恋愛
 スマホ向け乙女ゲーム『時戻りの少女~ささやかな日々をあなたと共に~』の悪役令嬢、リシェリア・オゼリエに転生した主人公は、処刑される未来を変えるために地味に地味で地味な令嬢に変装して生きていくことを決意した。  それなのに学園に入学しても婚約者である王太子ルーカスは付きまとってくるし、ゲームのヒロインからはなぜか「私の代わりにヒロインになって!」とお願いされるし……。  挙句の果てには、ある日隠れていた図書室で、ルーカスに唇を奪われてしまう。  そんな感じで悪役令嬢がヤンデレ気味な王子から逃げようとしながらも、ヒロインと共に攻略対象者たちを助ける? 話になるはず……! 第二章以降は、11時と23時に更新予定です。 他サイトにも掲載しています。 よろしくお願いします。 25.4.25 HOTランキング(女性向け)四位、ありがとうございます!

完璧(変態)王子は悪役(天然)令嬢を今日も愛でたい

咲桜りおな
恋愛
 オルプルート王国第一王子アルスト殿下の婚約者である公爵令嬢のティアナ・ローゼンは、自分の事を何故か初対面から溺愛してくる殿下が苦手。 見た目は完璧な美少年王子様なのに匂いをクンカクンカ嗅がれたり、ティアナの使用済み食器を欲しがったりと何だか変態ちっく!  殿下を好きだというピンク髪の男爵令嬢から恋のキューピッド役を頼まれてしまい、自分も殿下をお慕いしていたと気付くが時既に遅し。不本意ながらも婚約破棄を目指す事となってしまう。 ※糖度甘め。イチャコラしております。  第一章は完結しております。只今第二章を更新中。 本作のスピンオフ作品「モブ令嬢はシスコン騎士様にロックオンされたようです~妹が悪役令嬢なんて困ります~」も公開しています。宜しければご一緒にどうぞ。 本作とスピンオフ作品の番外編集も別にUPしてます。 「小説家になろう」でも公開しています。

無事にバッドエンドは回避できたので、これからは自由に楽しく生きていきます。

木山楽斗
恋愛
悪役令嬢ラナトゥーリ・ウェルリグルに転生した私は、無事にゲームのエンディングである魔法学校の卒業式の日を迎えていた。 本来であれば、ラナトゥーリはこの時点で断罪されており、良くて国外追放になっているのだが、私は大人しく生活を送ったおかげでそれを回避することができていた。 しかしながら、思い返してみると私の今までの人生というものは、それ程面白いものではなかったように感じられる。 特に友達も作らず勉強ばかりしてきたこの人生は、悪いとは言えないが少々彩りに欠けているような気がしたのだ。 せっかく掴んだ二度目の人生を、このまま終わらせていいはずはない。 そう思った私は、これからの人生を楽しいものにすることを決意した。 幸いにも、私はそれ程貴族としてのしがらみに縛られている訳でもない。多少のわがままも許してもらえるはずだ。 こうして私は、改めてゲームの世界で新たな人生を送る決意をするのだった。 ※一部キャラクターの名前を変更しました。(リウェルド→リベルト)

悪役令嬢に転生しましたが、行いを変えるつもりはありません

れぐまき
恋愛
公爵令嬢セシリアは皇太子との婚約発表舞踏会で、とある男爵令嬢を見かけたことをきっかけに、自分が『宝石の絆』という乙女ゲームのライバルキャラであることを知る。 「…私、間違ってませんわね」 曲がったことが大嫌いなオーバースペック公爵令嬢が自分の信念を貫き通す話 …だったはずが最近はどこか天然の主人公と勘違い王子のすれ違い(勘違い)恋愛話になってきている… 5/13 ちょっとお話が長くなってきたので一旦全話非公開にして纏めたり加筆したりと大幅に修正していきます 5/22 修正完了しました。明日から通常更新に戻ります 9/21 完結しました また気が向いたら番外編として二人のその後をアップしていきたいと思います

悪役令嬢ですが、当て馬なんて奉仕活動はいたしませんので、どうぞあしからず!

たぬきち25番
恋愛
 気が付くと私は、ゲームの中の悪役令嬢フォルトナに転生していた。自分は、婚約者のルジェク王子殿下と、ヒロインのクレアを邪魔する悪役令嬢。そして、ふと気が付いた。私は今、強大な権力と、惚れ惚れするほどの美貌と身体、そして、かなり出来の良い頭を持っていた。王子も確かにカッコイイけど、この世界には他にもカッコイイ男性はいる、王子はヒロインにお任せします。え? 当て馬がいないと物語が進まない? ごめんなさい、王子殿下、私、自分のことを優先させて頂きまぁ~す♡ ※マルチエンディングです!! コルネリウス(兄)&ルジェク(王子)好きなエンディングをお迎えください m(_ _)m 2024.11.14アイク(誰?)ルートをスタートいたしました。 楽しんで頂けると幸いです。 ※他サイト様にも掲載中です

シナリオ通り追放されて早死にしましたが幸せでした

黒姫
恋愛
乙女ゲームの悪役令嬢に転生しました。神様によると、婚約者の王太子に断罪されて極北の修道院に幽閉され、30歳を前にして死んでしまう設定は変えられないそうです。さて、それでも幸せになるにはどうしたら良いでしょうか?(2/16 完結。カテゴリーを恋愛に変更しました。)

痩せすぎ貧乳令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます

ちゃんゆ
恋愛
男爵家の三女に産まれた私。衝撃的な出来事などもなく、頭を打ったわけでもなく、池で溺れて死にかけたわけでもない。ごくごく自然に前世の記憶があった。 そして前世の私は… ゴットハンドと呼ばれるほどのエステティシャンだった。 とあるお屋敷へ呼ばれて行くと、そこには細い細い風に飛ばされそうなお嬢様がいた。 お嬢様の悩みは…。。。 さぁ、お嬢様。 私のゴッドハンドで世界を変えますよ? ********************** 転生侍女シリーズ第三弾。 『おデブな悪役令嬢の侍女に転生しましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』 『醜いと蔑まれている令嬢の侍女になりましたが、前世の技術で絶世の美女に変身させます』 の続編です。 続編ですが、これだけでも楽しんでいただけます。 前作も読んでいただけるともっと嬉しいです!

処理中です...