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ゼロ
平和な世界へと
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ハァハァ
私達は走り続けた。 平和な生活を過ごすため、この悲劇の様な生活を終わらせるため。
少年と少女が暗い夜の森をひたすらかける。
少年が気の幹に引っかかり派手に転ぶ。
「っ…」
「蓮!大丈夫!?」
少年…蓮は首を横にふる。
「捻ったの?じゃあ、私がおぶるから!」
「奏…」
「だから、諦めちゃ…「奏!」…っ…」
蓮は少女…奏の目をしっかりと見つめた。
私の大好きな目…希望を持っている人の目。でも、今は…
「蓮…あきらめないでよ…」
「君が1人で行くんだ。僕は行けない」
蓮が私を諭すように言った。
「追ってもくる。このままじゃ、ゲートに行く前に捕まってしまう。」
そうだ、今、私達は追われているのだ。私が蓮をおぶっても追いつかれてしまう。でも!
「できない…そんなこと、できないよ!!」
ダメだ…景色が歪んで見える。泣いてるんだ…私。
「犠牲を払わなければ何かを得ることはできない」
そう、それは蓮が口癖のようにいう言葉。だけど…私達は…
「私達はずっと幸せを犠牲にしてきたじゃない!なんで…なんでっ」
「奏…」
あぁ、蓮が困っている…そんな顔をさせたかったわけじゃないのに。私はただ、一緒にしあわせになりたいだけなのに…
ガサガサッ
「こっちに足跡があるぞ!」
遠くから追っ手の声が聞こえてきた。
「奏!はやく!」
「…追っ手を…殺せば…私にはそれができる!」
そうだ!追ってくるやつみんな殺せば良いんだ。いつも、やっていた事じゃないか、私の能力をもってすればそんなこと簡単だ。
「奏!君は何のために地球へ行くんだ!」
何のために?そんなの当たり前だ。
「こんな不幸を終わらせるために。もう、誰も殺さなくても済むように」
そういうと蓮は優しい顔になった。こんな状況なのに彼はいつものように笑っている。
「そうだ、だから、君は誰も傷つけなくていい。僕なんかの為にそんなことしなくていいんだ」
「でもっ!私は!「いたぞ!」
しまった、追っ手はもうそこまで!
「行け!!!走れ!!!」
蓮の怒号が響く。
嫌だ、君を置いて逃げるなんて。
頭ではそう思っているのに身体が蓮の言葉に答えるようにゲートのほうへ走り出した。
「なんで…なんで!」
なんで、こうなったのだろう。あと少しだったのに…
私は走り続けた、何回転んでも、傷だらけになっても。
いつまで、走り続けていただろうか。もう、追っ手の姿はみえない。私は真っ白く輝く光の穴の前に来ていた。
「ここが、地球へ繋がるゲート」
私を幸せにしてくれるその道。
蓮を置いてまでここにきた。蓮はどうなっただろうか…いや、考えてはダメだ。
私は今日からまた、新しい生活を過ごすのだ。争いも血も流れない平和な世界で。
そして私は平和への道を歩きだしたのだ。
私達は走り続けた。 平和な生活を過ごすため、この悲劇の様な生活を終わらせるため。
少年と少女が暗い夜の森をひたすらかける。
少年が気の幹に引っかかり派手に転ぶ。
「っ…」
「蓮!大丈夫!?」
少年…蓮は首を横にふる。
「捻ったの?じゃあ、私がおぶるから!」
「奏…」
「だから、諦めちゃ…「奏!」…っ…」
蓮は少女…奏の目をしっかりと見つめた。
私の大好きな目…希望を持っている人の目。でも、今は…
「蓮…あきらめないでよ…」
「君が1人で行くんだ。僕は行けない」
蓮が私を諭すように言った。
「追ってもくる。このままじゃ、ゲートに行く前に捕まってしまう。」
そうだ、今、私達は追われているのだ。私が蓮をおぶっても追いつかれてしまう。でも!
「できない…そんなこと、できないよ!!」
ダメだ…景色が歪んで見える。泣いてるんだ…私。
「犠牲を払わなければ何かを得ることはできない」
そう、それは蓮が口癖のようにいう言葉。だけど…私達は…
「私達はずっと幸せを犠牲にしてきたじゃない!なんで…なんでっ」
「奏…」
あぁ、蓮が困っている…そんな顔をさせたかったわけじゃないのに。私はただ、一緒にしあわせになりたいだけなのに…
ガサガサッ
「こっちに足跡があるぞ!」
遠くから追っ手の声が聞こえてきた。
「奏!はやく!」
「…追っ手を…殺せば…私にはそれができる!」
そうだ!追ってくるやつみんな殺せば良いんだ。いつも、やっていた事じゃないか、私の能力をもってすればそんなこと簡単だ。
「奏!君は何のために地球へ行くんだ!」
何のために?そんなの当たり前だ。
「こんな不幸を終わらせるために。もう、誰も殺さなくても済むように」
そういうと蓮は優しい顔になった。こんな状況なのに彼はいつものように笑っている。
「そうだ、だから、君は誰も傷つけなくていい。僕なんかの為にそんなことしなくていいんだ」
「でもっ!私は!「いたぞ!」
しまった、追っ手はもうそこまで!
「行け!!!走れ!!!」
蓮の怒号が響く。
嫌だ、君を置いて逃げるなんて。
頭ではそう思っているのに身体が蓮の言葉に答えるようにゲートのほうへ走り出した。
「なんで…なんで!」
なんで、こうなったのだろう。あと少しだったのに…
私は走り続けた、何回転んでも、傷だらけになっても。
いつまで、走り続けていただろうか。もう、追っ手の姿はみえない。私は真っ白く輝く光の穴の前に来ていた。
「ここが、地球へ繋がるゲート」
私を幸せにしてくれるその道。
蓮を置いてまでここにきた。蓮はどうなっただろうか…いや、考えてはダメだ。
私は今日からまた、新しい生活を過ごすのだ。争いも血も流れない平和な世界で。
そして私は平和への道を歩きだしたのだ。
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