最悪最凶スキル『デスゲームメーカー』生存確率…

昆布海胆

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第81話 強制的に始まる新たなデスゲーム・・・スゴロク

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どれくらいの時間そうしていたのか分からない・・・
竜二の遺体が無くなり唖然としたままこれが本当に現実なのか疑問を持ち思考のループに陥っていたのだ。

「二人共ちょっと落ち着こう、このままじゃ堂々巡りかもしれない」

竜一が意を決して口を開く。
何か良い案があるわけでもなく先延ばしにする提案では在るが今は動く事の方が大切だと考えたのだ。

「そうね、どっちにしてもここから出るには本を集めるしか無いみたいだし・・・」
「うん・・・出れるの・・・よね・・・」

白根に続き口にしたまなみの言葉は非常に重く深かった。
延々と同じ時間をループして何度も何度も死に続けた彼女だからこそここから出られる可能性を信じきれなくなっていたのだ。
だがそんなまなみに竜一が口を開く。

「今までは0%だったのが僅かでも出られる確率が上がったんだから前向きに行こう」
「・・・うん!」

無理矢理作ったまなみの笑顔に触発されるように白根は視線を台座のくぼみに向ける。
そこには手にしている嫌者の本を納める空間が存在しているのだ。

「置くけど良いわよね?」
「あぁ、先へ進もう!」

白根の問いかけに竜一は頷き白根は手にした本をその部分へ置く。
その直後であった!

「地震か?!」

物凄い振動が3人を襲う!
3人は慌てて床にしゃがみ頭を守るように丸まった。
だが竜一だけは姿勢を低くしつつそれを確認していた。
物凄い地震が発生している筈なのに床に落ちていた石の欠片などが全く動いていなかったのだ。
そして、まるで後頭部を強打されるような痛みが走り3人は意識を失うのであった・・・






「ぐぁっ?!」
「ひゃっ?!」
「きゃっ?!」

モニターの前の3人も同じように後頭部に痛みを感じ椅子に座ったまま蹲る。
だが直ぐに痛みは引いていき視線をモニターに戻してそれを見て驚愕した。
モニターの中の自分達の姿・・・
それはまるで・・・







「うっ・・・うぅ・・・」

意識が覚醒し竜一は目を開く。
直ぐ隣に白根とまなみが居て同じ様に意識を取り戻しているようだったが互いに互いを見て驚きに包まれていた。
まず3人は丸い球体の中に入っていた。
両足首と腰が横から伸びる器具に固定され口には声が発せられないように猿轡の様な物が金属で固定されていた。
自由に動かせる両手でそれを取ろうとするのだが、とても硬く外す事も壊す事も不可能だと3人ともが理解していた。
そして、そいつは現れた。

『ようこそ!ようこそ!ここは死のメルヘンスゴロク空間!サイコロ振って死ぬか生きるか選択してねぇ~』

二足歩行の赤と黒のシマシマ猫、その腹部は裂け内臓が零れ出ていて動くたびにそれがブランブランと共に踊る。
舌をダラリと垂らしながら右目が無いそいつは嬉しそうに踊りながら話を進める。

『それじゃ始めるよぉ~!!ぶふっぐべぇっぐへらっ!?』

そいつが自らの裂けた腹の中へ腕を突っ込む!
中を腕が混ぜているようで口からどす黒い血を吐きながら腹の中から一つの大きめなサイコロを取り出した。
大きさは拳ほどの大きさの何処にでもある普通のサイコロであった。
それがフワリと浮き上がり白根の手の中まで飛んでいく。
不思議な事にサイコロには血が一滴も付いておらず白根は恐る恐る自らの両手をチラチラと見詰めていた。

『さぁ!死のメルヘンスゴロク開始だ!ぐべらっ?!』

その言葉と共にそいつは体を中から破裂させるように血肉を撒き散らしながら飛び散った!
そして、あの言葉が脳内に響き床が光ってマス目が表示される・・・

『5と6を出さずゴールしろ…LIFE3』

3人は目を疑った。
自分たちが居る5つ先と6つ先のマスに下に固定された逆ギロチンが設置されていたのだ。
それは3人に伝わった先程の言葉と繋がる。
つまり・・・
5か6を出すとあの上に強制的に移動させられ・・・真っ二つ・・・
それを想像したのであろう・・・
白根は手にしていたサイコロを落としてしまう・・・
そして、地面に転がったサイコロの目は・・・5?!

「んんん”ん”ん”?!ん”ん”ん”ん”ん”!!!?」

口を固定され言葉を発する事が出来ない状態で白根は呻きながら悶える!
その間に白根を固定している球体がまるでマスを滑る様に移動を始める・・・
2・3・4・・・
次々と通過していくカプセルの動きに涙目になりながら白根は振り向いて竜一に手を伸ばす。
だがそんな白根を無視したままカプセルは5マス目に到着する。
足首と腰が固定されているのでその丁度真ん中に下に固定されたギロチンが設置されているのをチラリと見て白根は最後の雄叫びを上げる。

「んん”-----!!!!!!!」

その直後床から空に向かってギロチンの刃が一気に飛び上がり白根の体を通過した・・・
まるで時間が止まったかのように白根の動きが止まり目を見開いたまま固定されていた。

ブシュンッ・・・

そんな音と共に足首と腰を固定していた金具が外れる。
それと共に白根・・・いや白根だった物が前後に綺麗に切り別れ床にべチャッと落ちる。
人体を真っ二つにすると意外と血が出ないのだなと竜一もまなみもその光景を呆然と見詰めたまま固まっていた。
そんな白根の死体はその場に残ったままだというのにいつの間にか球体が竜一とまなみの横まで戻ってくる・・・
そして、その中にぐったりとして目が虚ろになった白根がいつの間にか固定されていた。
視線を戻すと床に落ちていた筈の真っ二つになった白根だったものはいつのまにか消え去っており2人はその光景に固まる。

「ん”ん”?!」

そんな呆然としたまなみの前に宙に浮いたサイコロが浮かんできた。
手に取りたくない、だが手に取らないとそのまま落ちて勝手に目が出てしまう。
そう考えたまなみは恐る恐るそのサイコロを手に取る。
そして、マスの先に視線を送る・・・
その視線に竜一も気付いたのかゴールと描かれたマスまでの道のりを見詰めため息を一つ吐く・・・

(ゴールまで35マスか・・・)

3度までは死んでも生き返れると言うのが白根で実証されたがそれが最後に振った場所まで戻されるのかスタート地点に戻るのか分からないと言う事実に溜め息が出た。
そんな竜一を見てまなみは意を決して手にしたサイコロを前に転がした。
竜一はそれに慌てて視線を向ける。
生き返れるとはいえ死を体験するというのがどういう事なのか今の白根を見て考えた竜一であった。
だがまなみにとって死は何度も繰り返してきた経験である。
そんなものに恐れるくらいなら脱出を願わないと覚悟を決めていた。
竜一もそんなまなみの目に気付き呼吸を整えて転がるサイコロを見た。
そして、竜一は気付いた!

(これだ!これがゴールへの方法だ!)

だがそれを伝える手段が言葉では無理なのが悔やまれるが2人が自分の行動を見て気付いてくれると理解し転がるサイコロを見詰めた。
そして、出た目は・・・4!
まなみは生きたまま4マス先へ球体に固定されたまま進むのであった・・・
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