異世界で音ゲー革命! 音楽ゲームが異世界に進出?!

昆布海胆

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第44話 決着と新たなる音ゲー!

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「あ、ありがとうございましたあああああああああ!!!!」

わぁあああああ!!!と疲れていた筈の観客からも盛大な歓声が上がりミスターMは美しい動作で頭を下げる。
一体何処の世界にプレイ前よりも筐体を綺麗にして曲を終えるプレイヤーが存在するのか!
土足でプレイするゲームなのにありえない!
誰もがそんな思いを持つ中、エミが集計結果を発表する!

「た、ただ今の結果・・・9、10、10、10、9・・・ご、合計48!合計48点です!!!!」

その発表と共に会場は静まり返った。
誰もがそれで理解したのであろう・・・優勝者が誰であるか!
そして、ロクドーが前に出てくる。
恒例となったパフォーマンスの詳細を説明である!
この場に居る誰もがあの可愛い美女2人がプレイした内容に興味を持っていた。
凄まじくエロく凄まじく不思議なパフォーマンス。

「素晴らしいパフォーマンスの数々ありがとうございました!それでは最後の詳細説明に入らせてもらいます!」

拍手が一斉に上がり直ぐに止む。
ロクドーの言葉に耳を傾けているのだ。

「まずは皆さんが大変気になっているであろうマインさんとアイさんのパフォーマンス、大変素晴らしいセクシーダンスでした!しかし、皆さんも不思議に思いませんでしたか?何故ゲームが誰もプレイしていないのに終了しないのか?」

ロクドーの言葉に誰もが頷く。
事実ロクドーがパネルを足で踏んでいないから2人に付けた点数が低かったと言うのは誰もが聞いているのだ。

「それは、あのパフォーマンスにはもう1人参加していたのです!」
「・・・・・・反則か?!」

誰かが叫んだ。
だがロクドーはその言葉に首を横に振って続ける。

「いえ、DDRは1人か2人でプレイする音ゲーではありますが・・・3人以上でプレイしてはいけないと言うルールはありません!」

きっぱりとロクドーは言い切った。
そして、それは事実でありロクドーが地球で見た数々のパフォーマンスの中にはもっと大勢で代わる代わる後退して踊るパフォーマンスも存在したのだ。
なのでその点はそれ以上の追及は無かった・・・だが!

「ですが3人目のプレイヤーは足ではなく魔法を使ってプレイをしていました。重力魔法です!」

重力魔法、それは本来人間には使用不可能と言われる時空魔法の一つ
だが音ゲーが出回ってからは住人の魔力が一斉にインフレを起こして数名はそれを使用する事が出来るようになっていたりする。

「それを使用して8枚のパネルを全部同時に押して曲をクリアしていました!いや~こんな魔法の使い方があるとは思いませんでしたよ、筐体や後ろのバーを壊さない微調整や短時間とは言えリズムに合わせて100回以上続けて使用するその技術は素晴らしいの一言です!セクシーダンスと合わせてとても良いパフォーマンスでした!」

それでも足でプレイしなかったと言う減点は変えないロクドーである。
ロクドーの説明に歓声が上がり謎のもう1人の美女に歓声を上げる者達。
誰も美女どころか女とも言ってないのだがとロクドーは苦笑いをしながら次の説明に入る・・・

「続いてナーヤさんとズーさんのパフォーマンスの解説に入ります!」

歓声が落ち着きロクドーは語り始める。

「2人が行ったのは1PにRIGHT、2PにLEFTオプションを入れて互いが向き合った状態で同じ動きをすると言う左右対称プレイ、通称シンメトリーです!」

見ていた誰もが理解していたそれは、まるで中央に鏡を置いて反射させた映像を見ているかのように錯覚する程のプレイであった。

「しかし、素晴らしいのはこのオプションを入れあうと左右は同じですが上下は逆になるのです。ですが2人は上下を踏む時は全部同時押しをする事でシンメトリーを完成させたのです!」

ロクドーはそれ以上言わなかった。
心の中では服装や身長が同じであればもっと良かったと思うのだがそこまで追求するのはまだ早いと判断したのだ。
きっと言わなくても他のプレイヤーが同じ衣装で同じような事をやってくれると期待してそれいじょうは口に出さなかった。

「さて、それでは最後のマスタ・・・ミスターM選手のパフォーマンス!もうね、ハッキリいって完璧です!矢印に合わせて動くのではなく矢印がプレイヤーの動きに合わせて流れてきているように錯覚する程の完成度、おまけであるはずの筐体の掃除やメンテナンスが完璧にされている!そして最後のオチも完璧でした!ゲージ残量がMAXであれば矢印何個をスルーすると閉店・・・つまり途中で終了するかを計算した上で最後の一歩で丁度終わる様に仕向けた内容!まさにパーフェクトなパフォーマンスでした!」

大絶賛である!
そして、その間にスタッフが裏方から参加されていたパフォーマー達を舞台の上に集めていた。

「それでは、優勝の・・・ミスターM選手に盛大な拍手!」

本来ならドラムロールみたいな音を用意して誰が優勝か発表する流れをやろうと思っていたのだが・・・
ぶっちぎりすぎたミスターMに全て持っていかれたのであった。
大歓声が上がり会場は大盛り上がりでロクドーが更に追加で燃料を投下する!

「それではこれよりフリーゲームタイムとしたいと思います!筐体2台を1曲設定の自由選曲モードのまま開放しますのでどうぞ順番に並んでお楽しみ下さい!」

再び大歓声が上がる!
DDR2ndは条件を満たさないと選択出来ない曲が多数ありそれが自由に遊べるというのはプレイヤーにとっても凄い事であった。
中でもCランククリアをしないと出ない前作の曲であるザッツザェ~イ、ノーマルでファイナルステージの手前でフルコンSS判定を取らないと出ないSPトラップマシーン、そしてボス曲である3000万点を達成していなければ出ないパラノイヤMAX等が自由に遊べるのだ!
直ぐに筐体の方へは行列が出来ていた。
その横でロクドーは今回のパフォーマンスに参加してくれたメンバーに小さなカードを手渡していた。
灰色の謎のカードを受け取り首を傾けて不思議そうにする面々。

「行き渡りましたか?これはメモリーカードと言う物です。後日正式にあるものを発売しますのでそれまで楽しみに取って置いてください」

ロクドーの言葉に意味が分からず不思議そうにカードを色々な角度から眺める面々。
今現在あのカードの本当の価値を誰も知らない。
その事に内心ニヤニヤしながらロクドーはDDR筐体が2台設置してある反対側へ移動していた。
そして、そこでスキルを発動する!

「スキル『創造具現化』を発動!」

その声に順番待ちをしていた人々が振り返る。
そして、それを見て驚きに包まれた。
黒くて巨大、DDRよりも更に大きなその筐体を見て誰もが言葉を失ったのだ。
ロクドーは自身の魔力が更に上がった事で再現できると確信し今日のこの会場を初のお披露目会場に選んでいたのである!
そして、パフォーマンスの集計の合間に書き記しておいたメモをエミに手渡す。

「よし、エミ読み上げてくれていいぞ」
「分かりました」

エミが一歩前に出てそのメモの内容を読み上げる。

「皆様、本日この場で新しい音ゲーの発表を行ないたいと思います!皆さんご存知のあの音ゲーを更にパワーアップさせたこちらです!」

手を掲げその筐体に向けた。
誰もがその異様な物体に興味を示す。
当然であろう、今までの音ゲーのモニターはディスプレイであったがこの音ゲーのモニターは液晶ディスプレイ、この世界にはない物質である!
モニターは水晶を使ったラクリマと呼ばれる映像を映し出す魔道具が在るので納得してもらえるかもしれないがこの液晶ディスプレイはありえないくらい薄いのである!

「こちらの音ゲーのタイトルは・・・『ビートDJマニア2DX』!!どうぞご自由にお楽しみ下さいませ!」

DDRの列に並んでいた面々の半分が一斉に方向転換してそっちへ向かう!
異世界に新しい伝説の音ゲーが誕生した瞬間であった・・・
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