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第51話 魔族動く!
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『世紀の大発明!家庭で音ゲーが楽しめる夢のマシン『プレイファミリーステーション』略してプレステ!』
様々な町に新しく作られた家電製品専門店に並んだプレステの発売と同時に売り切れが続出した。
それはそうだろう、今まで設置された場所に行かなければ音ゲーがプレイ出来なかったのに対して自宅で音ゲーが楽しめるようになったのだ。
家庭用ゲームと言う新たなる文化はテレビの購入を促進し明らかに魔族と思われる者まで購入の列に並ぶ姿が見えるほどであった。
「抽選券の整理券のくじ引き券の当たるくじ引きの最後尾はこちらです~!」
果てしなく長い行列の最後尾で男性店員が口にした言葉に誰もが暗い顔をする。
プレステの購入に制限が掛かりかなりの低確率でしか手に入らなくなっていたのだ。
だがプレステさえあれば家庭用のビートDJマニアにDDR、更には専用コントローラーを使用したギターマニアとドラムフリークスまで自宅で楽しめるのだ。
価格的にもチルコとポルコの技術におかげで大量生産が可能になりかなり安価に押さえられるようになった。
時間は掛かるが全国民の家庭に家電製品が並ぶ日も近いとロクドーはその光景を腕を組んで見守る・・・
「おかしい・・・どうしてこうなった?
誰にも聞こえない小さな声で音ゲーを広めた事が科学技術を一気に進める結果になった事に疑問を抱きながらも自宅で冷たい飲み物が飲めるという事実に不満は無いロクドーであった。
しかし、彼を見詰める複数の目が在った。
「ヤツがロクドーか?」
「そのようですね、どうしますか旦那様?」
「我が娘の婿に相応しいかどうか見に来てみたが・・・あれは本当に人間なのか?」
旦那様と呼ばれた人型の魔物、彼こそは魔族の中でも3柱と呼ばれる大魔族の1人サタンであった。
彼こそDDRパフォーマンスイベントに参加していた彼女達、アイ、マイ、マインの3人の父親であった。
自宅に帰ってきたマインが父親に最初に告げたのが・・・
「お父さん、私・・・子供が欲しい相手が出来たわ、人間の男の人よ」
今まで異性の魔族に全く興味を持たなかったマインが頬を染めながら告げたその言葉にゆっくりと飲みかけのカップを置いて震えながら聞き返した。
「に・・・人間の男の子供が欲しい・・・だと?」
「うん・・・彼にゾッコンだぜ」
混乱する頭を落ち着かせるように深呼吸をしてサタンはいつか告げようと決めていた言葉を落ち着いてマインへ向けて放つ・・・
「駄目だ、ワシより弱い者に大事なお前を渡すわけにはいかない」
「大丈夫、彼はお父さんなんて比べ物にならないくらい強いから」
「なに・・・?」
その言葉に疑問を持ち聞き返そうとするが横でアイとマイが並んで頷いているのを見て再び深呼吸をする。
置いたカップを再び手に取り中のお茶と思われる物を口に含んだ時であった。
「お父さん、私も・・・彼に惚れた」
「同じく、好意を持ってしまった」
「ブー!!!!」
まさかのカミングアウトにサタンはお茶を吹き出してしまう。
そのこぼれたお茶を冥土のメイドが拭き取りに来るのだがサタンはそれを手で制して口を開く。
「もしもワシより強い相手ならお前達3人を嫁にさせる事もワシは認めよう、だが・・・本当にワシより強いのならばな!」
サタンは立ち上がり冥土ののメイドを引き連れて部屋を出て行く・・・
自ら人間の町へ出向いてその男を確認して再起不能に追いやって魔周湖に重石をつけて沈めようと決意していた。
そんな父の行動に3人は驚いて後を追いかける!
「待ってお父様!彼の所に行ってどうするつもり?!」
「止めてお父様!彼に手を出さないで!!」
「戻ってお父様!死人が出るわ!」
各々の言葉にサタンは作り笑顔で聞き返す。
「挨拶をするだけだ。しかし死人が出るというのは?」
「お父さんがズタズタになるのは自業自得だけど関係ない人を巻き込むのは良くない」
「なっ?!」
止めた理由が自分がズタズタに負けるのは確定だが他の人間を気にするマインの発言にサタンは驚きを隠せなかった。
そして、そのまま人間タイプの執事や冥土のメイド達を引き連れて人間界まで赴いていたのだ。
「なんなんだあの常識外れの異常な魔力量は?3柱が揃ってもヤツ1人に届くか届かないかのレベルだぞあれは・・・」
「ご主人様、どうでしょう。あの音ゲーと言う物はお嬢様達が口にしていた物ではないかと」
「ふむ、確か遊ぶと魔力が上昇する魔道具だったか・・・よし、ではあれを手に入れて帰るとしよう」
娘達が自宅で音ゲーをプレイできるようになれば父親である自分を見直す上に、あれ程の強者であれば結婚を認めてやろうと考える大魔王サタンはまだ知らない・・・
魔族の国にはまだ電気が通っていないことを・・・
様々な町に新しく作られた家電製品専門店に並んだプレステの発売と同時に売り切れが続出した。
それはそうだろう、今まで設置された場所に行かなければ音ゲーがプレイ出来なかったのに対して自宅で音ゲーが楽しめるようになったのだ。
家庭用ゲームと言う新たなる文化はテレビの購入を促進し明らかに魔族と思われる者まで購入の列に並ぶ姿が見えるほどであった。
「抽選券の整理券のくじ引き券の当たるくじ引きの最後尾はこちらです~!」
果てしなく長い行列の最後尾で男性店員が口にした言葉に誰もが暗い顔をする。
プレステの購入に制限が掛かりかなりの低確率でしか手に入らなくなっていたのだ。
だがプレステさえあれば家庭用のビートDJマニアにDDR、更には専用コントローラーを使用したギターマニアとドラムフリークスまで自宅で楽しめるのだ。
価格的にもチルコとポルコの技術におかげで大量生産が可能になりかなり安価に押さえられるようになった。
時間は掛かるが全国民の家庭に家電製品が並ぶ日も近いとロクドーはその光景を腕を組んで見守る・・・
「おかしい・・・どうしてこうなった?
誰にも聞こえない小さな声で音ゲーを広めた事が科学技術を一気に進める結果になった事に疑問を抱きながらも自宅で冷たい飲み物が飲めるという事実に不満は無いロクドーであった。
しかし、彼を見詰める複数の目が在った。
「ヤツがロクドーか?」
「そのようですね、どうしますか旦那様?」
「我が娘の婿に相応しいかどうか見に来てみたが・・・あれは本当に人間なのか?」
旦那様と呼ばれた人型の魔物、彼こそは魔族の中でも3柱と呼ばれる大魔族の1人サタンであった。
彼こそDDRパフォーマンスイベントに参加していた彼女達、アイ、マイ、マインの3人の父親であった。
自宅に帰ってきたマインが父親に最初に告げたのが・・・
「お父さん、私・・・子供が欲しい相手が出来たわ、人間の男の人よ」
今まで異性の魔族に全く興味を持たなかったマインが頬を染めながら告げたその言葉にゆっくりと飲みかけのカップを置いて震えながら聞き返した。
「に・・・人間の男の子供が欲しい・・・だと?」
「うん・・・彼にゾッコンだぜ」
混乱する頭を落ち着かせるように深呼吸をしてサタンはいつか告げようと決めていた言葉を落ち着いてマインへ向けて放つ・・・
「駄目だ、ワシより弱い者に大事なお前を渡すわけにはいかない」
「大丈夫、彼はお父さんなんて比べ物にならないくらい強いから」
「なに・・・?」
その言葉に疑問を持ち聞き返そうとするが横でアイとマイが並んで頷いているのを見て再び深呼吸をする。
置いたカップを再び手に取り中のお茶と思われる物を口に含んだ時であった。
「お父さん、私も・・・彼に惚れた」
「同じく、好意を持ってしまった」
「ブー!!!!」
まさかのカミングアウトにサタンはお茶を吹き出してしまう。
そのこぼれたお茶を冥土のメイドが拭き取りに来るのだがサタンはそれを手で制して口を開く。
「もしもワシより強い相手ならお前達3人を嫁にさせる事もワシは認めよう、だが・・・本当にワシより強いのならばな!」
サタンは立ち上がり冥土ののメイドを引き連れて部屋を出て行く・・・
自ら人間の町へ出向いてその男を確認して再起不能に追いやって魔周湖に重石をつけて沈めようと決意していた。
そんな父の行動に3人は驚いて後を追いかける!
「待ってお父様!彼の所に行ってどうするつもり?!」
「止めてお父様!彼に手を出さないで!!」
「戻ってお父様!死人が出るわ!」
各々の言葉にサタンは作り笑顔で聞き返す。
「挨拶をするだけだ。しかし死人が出るというのは?」
「お父さんがズタズタになるのは自業自得だけど関係ない人を巻き込むのは良くない」
「なっ?!」
止めた理由が自分がズタズタに負けるのは確定だが他の人間を気にするマインの発言にサタンは驚きを隠せなかった。
そして、そのまま人間タイプの執事や冥土のメイド達を引き連れて人間界まで赴いていたのだ。
「なんなんだあの常識外れの異常な魔力量は?3柱が揃ってもヤツ1人に届くか届かないかのレベルだぞあれは・・・」
「ご主人様、どうでしょう。あの音ゲーと言う物はお嬢様達が口にしていた物ではないかと」
「ふむ、確か遊ぶと魔力が上昇する魔道具だったか・・・よし、ではあれを手に入れて帰るとしよう」
娘達が自宅で音ゲーをプレイできるようになれば父親である自分を見直す上に、あれ程の強者であれば結婚を認めてやろうと考える大魔王サタンはまだ知らない・・・
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