76 / 106
第75話 カーズの前に辿り着くナナシ
しおりを挟む
時はほんの少しだけ巻き戻る。
水晶玉を両手で掴んで一人叫び声を上げる骸骨が居た。
死神3兄弟の長男カーズである。
「な・・・なんじゃそりゃーー?!」
叫ぶのも無理はない、スマイル館の住人を人質にここまで連れて来てナナシを煽る。
そして十二指町までやって来た所で、自分の最強の配下である半精霊体の魔物クジンをけし掛けナナシ達を攻撃する。
それで倒せれば良し、倒せなくても物理も魔法も効果の薄い半精霊体を倒すのにナナシは奥の手を使うと予想していた。
全ては計画通りの筈であった。
だがナナシはスマイル館の人間が連れ去られても何故か宿に3日も泊まると宣言してその通り実行した。
一応ナナシの不思議な奥の手も確認できて対策を考えようとしていた所にこちらを目指さずに宿に泊まるとの宣言、1日くらい休んで体力を回復させるのであれば納得がいったがナナシは1週間泊まると言い出したのだ。
その可能性を潰す為に脅して宿代をかなりの高額にさせていたのにも関わらずにだ。
「だがしかし、これで時間は稼げるな・・・」
水晶玉でナナシを見始めて分かった事が一つある、意味不明な行動を必ず宣言してから行なうという事である。
仲間である3人の理解を得る為にそうしているのだろうと思うが、カーズはその点に置いてナナシを理解していた。
1週間泊まるというのであればここへは1週間後に攻めてくるに違いない、捕まえている者達には水しか与えてないので餓死する可能性もある。
だがそれはナナシが選んだ選択だからとカーズは気にしていなかった。
逆にナナシが現実を知った時に絶望するのであれば良しと考えて居たのだ。
何よりナナシと直接対決を行なうには町ではなく城であることがカーズにとって非常に好ましかった。
その理由がカーズの能力である。
「あの謎の攻撃、あれさえ何とかすればヤツを完封するのは可能だろう・・・」
そう独り言を言い、カーズは水晶玉の映像を録画したクジンとの戦闘シーンに切り替えた。
何度も何度も様々な魔道具を使用しながら映像を確認し3時間ほど掛けてその攻撃の正体を突き止めていた。
「強力すぎる自己再生系の回復魔法か・・・なるほど、回復に使うエネルギーを枯渇するまで急激に使用させて餓死させる魔法か・・・エグイな」
属性付きの攻撃魔法であれば防いだり吸収したりする方法は勿論ある、だが回復魔法に対抗する手段と言うのは非常に少ないのだ。
魔法を反射するか、状態変化を封じる、もしくは魔法そのものを無力化させるくらいしかないのだ。
「だが突破口は見つけた。これで俺の負けは無くなった!」
実はカーズ、三男の六郎が倒された後からずっとナナシの事を水晶玉で観察し映像を保存していたのだ。
それを用いてナナシといずれ戦う事になった時に完封出来るようにする為に色々な対策を仕込んでいた。
人質もその一つだが全員拉致したのにも勿論理由はある、その中に魔法による精神支配を仕掛けた者が混じっているのだ。
もしも救出されたとしてもそいつが裏切れば疑心暗鬼になり他の者も信頼できなくなる。
そして、ナナシの能力値も再確認し負ける要因が完全に0と判断できた事でカーズは水晶玉の映像を消した。
「俺の・・・勝ちだ・・・」
山を登ってナナシ達が攻めてきても途中にある様々なトラップが彼等を襲い到着に日数が掛かる。
道中で殺せるかもしれないし無傷で城まで辿り着くのは不可能だろう。
だが万が一ここまで辿り着いたとしてもナナシを倒す方法は確立した。
最早勝利は揺るがない、それがカーズの出した結論であった。
だが!
「くくく・・・ヤツが後1週間は宿に泊まって迎えに来ない事を知らせたら捕まえている奴等はどんな顔を見せてくれるのだろうかな?」
そう口にしてケタケタと笑い出すカーズ、思いついたら即実行とばかりにカーズは牢屋の映像を水晶玉に映し出した。
専用の魔道具が無ければ開かない牢屋に全員を閉じ込めている、そこから逃げ出す事は先ず不可能。
そう確信していたカーズは笑う際に開いた口を開けたまま水晶玉の映像を見て固まった・・・
「い・・・居ない?!そんな馬鹿な!?」
そこには誰一人として牢屋の中には居なかったのだ。
慌てるカーズ、一体どうして何が起こっているのか理解できないカーズは城の中を順に水晶玉に映していく・・・
そして、見つけた。
「な・・・何故ヤツがここに・・・」
そこはカーズの居る部屋の手前、広間の中央にナナシ、ルリエッタ、リル、ナポレ、そして牢屋の中に居たはずのネネがそこに居たのだ。
そして、向こうからは見え無い筈の映像に向かってナナシは中指を立ててファックサインをカーズに向けた。
ありえない、一体何が起こっているのか理解が出来ない。
だが分かる事もある、この僅か3時間の間にナナシ達は城までやって来てスマイル館の面々を全員救出しそこに立っているという事だ。
「貴様ー!!!一体なにをやったんだぁああああ!!!」
部屋を飛び出し広間の扉を開くと共に待ち構えるナナシ達に向かって叫ぶカーズ!
だがナナシはニヤリと顔を歪ませてルリエッタと手を繋ぎながら伝える。
「全員救出させてもらった、後はお前にお返しをするだけだ!」
「あ”っ?!」
ナナシの言葉に手にしていた杖を向けてカーズは切れる。
だがそこでよくよく考え直せば状況は決して悪く無いのだ。
何故ならば対策は全て済ませてあるし、ナナシ達と共に居るネネこそがカーズが魔道具で魔法の精神支配を仕掛けた者だったからだ。
それを理解して落ち着きを取り戻したカーズは杖に魔力を送りネネに指示を出す。
「一体どうやってこの短時間でここまで来てそいつ等を解放したのかは分からないが、やはり貴様は我々死神3兄弟と死神将軍様の明確な敵だという事だな!良いだろう、話すつもりが無いのであれば話しやすくしてや・・・」
「いや、別に教えてやろうか?」
「へっ?」
ナナシの言葉にカーズは裏返った声を出す。
カーズは後から水晶玉を使ってどうやってここまで来たのか見れば良い、だから今の会話は単なる時間稼ぎのつもりだったのだが律儀にナナシは教えてくれると言うのだ。
それが真実なのかどうなのかは分からないが映像だけでは分からない事もあるのでナナシの説明を聞く姿勢を見せた。
「簡単な話だよ、お前が連れ去った人達を運搬したのと同じ方法を使ったのさ」
「ば・・・馬鹿な!十二指町の隅に在る廃屋の隠し部屋に設置された城への直接転移装置は・・・」
「36桁の暗証番号と専用の魔道具による魔力チャージが必要・・・だろ?」
「なっ・・・?!」
「そして、牢屋の鍵にはお前の持つ専用の鍵が絶対に必要・・・だろ?」
「・・・貴様、一体どうしてそれを・・・そして一体どうやって・・・」
何故ナナシがそれを知っているのか分からない、だが水晶玉を見ればそれが本当なのかは確認できる。
だから今の会話もカーズにとっては単なる時間稼ぎでもあったのだ。
その証拠にネネはゆっくりとナナシに背後から近付き両手を広げて・・・
後ろからナナシに抱き付いた。
「・・・はぁっ?!」
「ありがとうネネさん、ごめんねこんな子芝居に付き合わせてしまって」
「良いんですよ、正直今でも信じられませんから・・・それに、私・・・本当にナナシさんの事を・・・」
そう答えるネネはナナシに抱きついたままである、それを見ているリルの視線が嫉妬に狂っているのは言うまでもない。
そして、精神支配が全く意味を成していない事に完全に混乱するカーズ。
左手はルリエッタと繋がり、後ろからネネに抱きつかれ、少し離れた所で嫉妬の目を向けるリル。
完全に空気がおかしい状況に思考が全く定まらないカーズは一歩下がる・・・
「な・・・何故だ・・・くそっ!」
それだけ言ってカーズは自室へ駆け込んで水晶玉に映像を映し出させる。
勿論入り口には専用の魔力鍵を掛けてナナシ達の侵入を拒んだ上でだ。
「な・・・なんだと・・・」
その水晶玉に映し出された自分が見ていない間の映像にカーズは驚愕するのであった・・・
水晶玉を両手で掴んで一人叫び声を上げる骸骨が居た。
死神3兄弟の長男カーズである。
「な・・・なんじゃそりゃーー?!」
叫ぶのも無理はない、スマイル館の住人を人質にここまで連れて来てナナシを煽る。
そして十二指町までやって来た所で、自分の最強の配下である半精霊体の魔物クジンをけし掛けナナシ達を攻撃する。
それで倒せれば良し、倒せなくても物理も魔法も効果の薄い半精霊体を倒すのにナナシは奥の手を使うと予想していた。
全ては計画通りの筈であった。
だがナナシはスマイル館の人間が連れ去られても何故か宿に3日も泊まると宣言してその通り実行した。
一応ナナシの不思議な奥の手も確認できて対策を考えようとしていた所にこちらを目指さずに宿に泊まるとの宣言、1日くらい休んで体力を回復させるのであれば納得がいったがナナシは1週間泊まると言い出したのだ。
その可能性を潰す為に脅して宿代をかなりの高額にさせていたのにも関わらずにだ。
「だがしかし、これで時間は稼げるな・・・」
水晶玉でナナシを見始めて分かった事が一つある、意味不明な行動を必ず宣言してから行なうという事である。
仲間である3人の理解を得る為にそうしているのだろうと思うが、カーズはその点に置いてナナシを理解していた。
1週間泊まるというのであればここへは1週間後に攻めてくるに違いない、捕まえている者達には水しか与えてないので餓死する可能性もある。
だがそれはナナシが選んだ選択だからとカーズは気にしていなかった。
逆にナナシが現実を知った時に絶望するのであれば良しと考えて居たのだ。
何よりナナシと直接対決を行なうには町ではなく城であることがカーズにとって非常に好ましかった。
その理由がカーズの能力である。
「あの謎の攻撃、あれさえ何とかすればヤツを完封するのは可能だろう・・・」
そう独り言を言い、カーズは水晶玉の映像を録画したクジンとの戦闘シーンに切り替えた。
何度も何度も様々な魔道具を使用しながら映像を確認し3時間ほど掛けてその攻撃の正体を突き止めていた。
「強力すぎる自己再生系の回復魔法か・・・なるほど、回復に使うエネルギーを枯渇するまで急激に使用させて餓死させる魔法か・・・エグイな」
属性付きの攻撃魔法であれば防いだり吸収したりする方法は勿論ある、だが回復魔法に対抗する手段と言うのは非常に少ないのだ。
魔法を反射するか、状態変化を封じる、もしくは魔法そのものを無力化させるくらいしかないのだ。
「だが突破口は見つけた。これで俺の負けは無くなった!」
実はカーズ、三男の六郎が倒された後からずっとナナシの事を水晶玉で観察し映像を保存していたのだ。
それを用いてナナシといずれ戦う事になった時に完封出来るようにする為に色々な対策を仕込んでいた。
人質もその一つだが全員拉致したのにも勿論理由はある、その中に魔法による精神支配を仕掛けた者が混じっているのだ。
もしも救出されたとしてもそいつが裏切れば疑心暗鬼になり他の者も信頼できなくなる。
そして、ナナシの能力値も再確認し負ける要因が完全に0と判断できた事でカーズは水晶玉の映像を消した。
「俺の・・・勝ちだ・・・」
山を登ってナナシ達が攻めてきても途中にある様々なトラップが彼等を襲い到着に日数が掛かる。
道中で殺せるかもしれないし無傷で城まで辿り着くのは不可能だろう。
だが万が一ここまで辿り着いたとしてもナナシを倒す方法は確立した。
最早勝利は揺るがない、それがカーズの出した結論であった。
だが!
「くくく・・・ヤツが後1週間は宿に泊まって迎えに来ない事を知らせたら捕まえている奴等はどんな顔を見せてくれるのだろうかな?」
そう口にしてケタケタと笑い出すカーズ、思いついたら即実行とばかりにカーズは牢屋の映像を水晶玉に映し出した。
専用の魔道具が無ければ開かない牢屋に全員を閉じ込めている、そこから逃げ出す事は先ず不可能。
そう確信していたカーズは笑う際に開いた口を開けたまま水晶玉の映像を見て固まった・・・
「い・・・居ない?!そんな馬鹿な!?」
そこには誰一人として牢屋の中には居なかったのだ。
慌てるカーズ、一体どうして何が起こっているのか理解できないカーズは城の中を順に水晶玉に映していく・・・
そして、見つけた。
「な・・・何故ヤツがここに・・・」
そこはカーズの居る部屋の手前、広間の中央にナナシ、ルリエッタ、リル、ナポレ、そして牢屋の中に居たはずのネネがそこに居たのだ。
そして、向こうからは見え無い筈の映像に向かってナナシは中指を立ててファックサインをカーズに向けた。
ありえない、一体何が起こっているのか理解が出来ない。
だが分かる事もある、この僅か3時間の間にナナシ達は城までやって来てスマイル館の面々を全員救出しそこに立っているという事だ。
「貴様ー!!!一体なにをやったんだぁああああ!!!」
部屋を飛び出し広間の扉を開くと共に待ち構えるナナシ達に向かって叫ぶカーズ!
だがナナシはニヤリと顔を歪ませてルリエッタと手を繋ぎながら伝える。
「全員救出させてもらった、後はお前にお返しをするだけだ!」
「あ”っ?!」
ナナシの言葉に手にしていた杖を向けてカーズは切れる。
だがそこでよくよく考え直せば状況は決して悪く無いのだ。
何故ならば対策は全て済ませてあるし、ナナシ達と共に居るネネこそがカーズが魔道具で魔法の精神支配を仕掛けた者だったからだ。
それを理解して落ち着きを取り戻したカーズは杖に魔力を送りネネに指示を出す。
「一体どうやってこの短時間でここまで来てそいつ等を解放したのかは分からないが、やはり貴様は我々死神3兄弟と死神将軍様の明確な敵だという事だな!良いだろう、話すつもりが無いのであれば話しやすくしてや・・・」
「いや、別に教えてやろうか?」
「へっ?」
ナナシの言葉にカーズは裏返った声を出す。
カーズは後から水晶玉を使ってどうやってここまで来たのか見れば良い、だから今の会話は単なる時間稼ぎのつもりだったのだが律儀にナナシは教えてくれると言うのだ。
それが真実なのかどうなのかは分からないが映像だけでは分からない事もあるのでナナシの説明を聞く姿勢を見せた。
「簡単な話だよ、お前が連れ去った人達を運搬したのと同じ方法を使ったのさ」
「ば・・・馬鹿な!十二指町の隅に在る廃屋の隠し部屋に設置された城への直接転移装置は・・・」
「36桁の暗証番号と専用の魔道具による魔力チャージが必要・・・だろ?」
「なっ・・・?!」
「そして、牢屋の鍵にはお前の持つ専用の鍵が絶対に必要・・・だろ?」
「・・・貴様、一体どうしてそれを・・・そして一体どうやって・・・」
何故ナナシがそれを知っているのか分からない、だが水晶玉を見ればそれが本当なのかは確認できる。
だから今の会話もカーズにとっては単なる時間稼ぎでもあったのだ。
その証拠にネネはゆっくりとナナシに背後から近付き両手を広げて・・・
後ろからナナシに抱き付いた。
「・・・はぁっ?!」
「ありがとうネネさん、ごめんねこんな子芝居に付き合わせてしまって」
「良いんですよ、正直今でも信じられませんから・・・それに、私・・・本当にナナシさんの事を・・・」
そう答えるネネはナナシに抱きついたままである、それを見ているリルの視線が嫉妬に狂っているのは言うまでもない。
そして、精神支配が全く意味を成していない事に完全に混乱するカーズ。
左手はルリエッタと繋がり、後ろからネネに抱きつかれ、少し離れた所で嫉妬の目を向けるリル。
完全に空気がおかしい状況に思考が全く定まらないカーズは一歩下がる・・・
「な・・・何故だ・・・くそっ!」
それだけ言ってカーズは自室へ駆け込んで水晶玉に映像を映し出させる。
勿論入り口には専用の魔力鍵を掛けてナナシ達の侵入を拒んだ上でだ。
「な・・・なんだと・・・」
その水晶玉に映し出された自分が見ていない間の映像にカーズは驚愕するのであった・・・
0
あなたにおすすめの小説
帰国した王子の受難
ユウキ
恋愛
庶子である第二王子は、立場や情勢やら諸々を鑑みて早々に隣国へと無期限遊学に出た。そうして年月が経ち、そろそろ兄(第一王子)が立太子する頃かと、感慨深く想っていた頃に突然届いた帰還命令。
取り急ぎ舞い戻った祖国で見たのは、修羅場であった。
ねえ、今どんな気持ち?
かぜかおる
ファンタジー
アンナという1人の少女によって、私は第三王子の婚約者という地位も聖女の称号も奪われた
彼女はこの世界がゲームの世界と知っていて、裏ルートの攻略のために第三王子とその側近達を落としたみたい。
でも、あなたは真実を知らないみたいね
ふんわり設定、口調迷子は許してください・・・
虐げられた令嬢、ペネロペの場合
キムラましゅろう
ファンタジー
ペネロペは世に言う虐げられた令嬢だ。
幼い頃に母を亡くし、突然やってきた継母とその後生まれた異母妹にこき使われる毎日。
父は無関心。洋服は使用人と同じくお仕着せしか持っていない。
まぁ元々婚約者はいないから異母妹に横取りされる事はないけれど。
可哀想なペネロペ。でもきっといつか、彼女にもここから救い出してくれる運命の王子様が……なんて現れるわけないし、現れなくてもいいとペネロペは思っていた。何故なら彼女はちっとも困っていなかったから。
1話完結のショートショートです。
虐げられた令嬢達も裏でちゃっかり仕返しをしていて欲しい……
という願望から生まれたお話です。
ゆるゆる設定なのでゆるゆるとお読みいただければ幸いです。
R15は念のため。
おっさん料理人と押しかけ弟子達のまったり田舎ライフ
双葉 鳴
ファンタジー
真面目だけが取り柄の料理人、本宝治洋一。
彼は能力の低さから不当な労働を強いられていた。
そんな彼を救い出してくれたのが友人の藤本要。
洋一は要と一緒に現代ダンジョンで気ままなセカンドライフを始めたのだが……気がつけば森の中。
さっきまで一緒に居た要の行方も知れず、洋一は途方に暮れた……のも束の間。腹が減っては戦はできぬ。
持ち前のサバイバル能力で見敵必殺!
赤い毛皮の大きなクマを非常食に、洋一はいつもの要領で食事の準備を始めたのだった。
そこで見慣れぬ騎士姿の少女を助けたことから洋一は面倒ごとに巻き込まれていく事になる。
人々との出会い。
そして貴族や平民との格差社会。
ファンタジーな世界観に飛び交う魔法。
牙を剥く魔獣を美味しく料理して食べる男とその弟子達の田舎での生活。
うるさい権力者達とは争わず、田舎でのんびりとした時間を過ごしたい!
そんな人のための物語。
5/6_18:00完結!
敵に貞操を奪われて癒しの力を失うはずだった聖女ですが、なぜか前より漲っています
藤谷 要
恋愛
サルサン国の聖女たちは、隣国に征服される際に自国の王の命で殺されそうになった。ところが、侵略軍将帥のマトルヘル侯爵に助けられた。それから聖女たちは侵略国に仕えるようになったが、一か月後に筆頭聖女だったルミネラは命の恩人の侯爵へ嫁ぐように国王から命じられる。
結婚披露宴では、陛下に側妃として嫁いだ旧サルサン国王女が出席していたが、彼女は侯爵に腕を絡めて「陛下の手がつかなかったら一年後に妻にしてほしい」と頼んでいた。しかも、侯爵はその手を振り払いもしない。
聖女は愛のない交わりで神の加護を失うとされているので、当然白い結婚だと思っていたが、初夜に侯爵のメイアスから体の関係を迫られる。彼は命の恩人だったので、ルミネラはそのまま彼を受け入れた。
侯爵がかつての恋人に似ていたとはいえ、侯爵と孤児だった彼は全く別人。愛のない交わりだったので、当然力を失うと思っていたが、なぜか以前よりも力が漲っていた。
※全11話 2万字程度の話です。
【完結】婚約者なんて眼中にありません
らんか
恋愛
あー、気が抜ける。
婚約者とのお茶会なのにときめかない……
私は若いお子様には興味ないんだってば。
やだ、あの騎士団長様、素敵! 確か、お子さんはもう成人してるし、奥様が亡くなってからずっと、独り身だったような?
大人の哀愁が滲み出ているわぁ。
それに強くて守ってもらえそう。
男はやっぱり包容力よね!
私も守ってもらいたいわぁ!
これは、そんな事を考えているおじ様好きの婚約者と、その婚約者を何とか振り向かせたい王子が奮闘する物語……
短めのお話です。
サクッと、読み終えてしまえます。
冤罪で辺境に幽閉された第4王子
satomi
ファンタジー
主人公・アンドリュート=ラルラは冤罪で辺境に幽閉されることになったわけだが…。
「辺境に幽閉とは、辺境で生きている人間を何だと思っているんだ!辺境は不要な人間を送る場所じゃない!」と、辺境伯は怒っているし当然のことだろう。元から辺境で暮している方々は決して不要な方ではないし、‘辺境に幽閉’というのはなんとも辺境に暮らしている方々にしてみれば、喧嘩売ってんの?となる。
辺境伯の娘さんと婚約という話だから辺境伯の主人公へのあたりも結構なものだけど、娘さんは美人だから万事OK。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる