異世界召喚されたユウキのスキルを知った女性達は今日も彼を愛する

昆布海胆

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第75話 カヌダタを追うアイリス

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「えっ私・・・生きている?」

ポルトガレの街、冒険者ギルドの建物の中でアイリスは目の前の光景に唖然としていた。
手にしているカップには残っている果実酒が半分ほど、そしてこの後に起こるそれにアイリスは目をやった。

「えぇ?!ダーマン行きの護衛依頼がキャンセル?!」

受付嬢が戻ってきた冒険者が依頼人から告げられた事を聞いて声を上げていた。
アイリスはそれを残った果実酒を口にしながら眺める・・・

「なんでもダーマンの方で大事件が起こって移動する商人達が一斉に依頼を断ると言っているそうです」

冒険者の一人が口にした言葉が真実かどうかは次々とギルドに戻ってきた冒険者達を見れば一目瞭然。
彼等も護衛依頼を受けて街を出る予定だったのが断られて戻ってきたのだ。

「うそ・・・よね・・・」

まさか予知夢?そんな事を考えながらもアイリスは下腹部をソッと撫でる・・・
そこにハナの腕が突っ込まれ、中から消滅させられた記憶が思い出される・・・
吐き気を残った果実酒で押し込みアイリスは席を立った。

「なんで・・・どうして・・・」

アイリスを殺したハナはバラモヌに体を乗っ取られていたのだが、アイリスは勿論そんな事は知らない。
だがこのままであれば、同じ事が繰り返されるとアイリスは冒険者ギルドを飛び出した。
想像しただけで恐怖に震えるアイリス、それは当然であろう、ユウキにレベリングされたとはいえ彼女がどう頑張ってもハナには勝てるわけが無いのだ。
それほど彼女とのレベル差は開いていたのだ。
しかもユウキから与えられるスキルの恩恵は勿論アイリスも理解している。
だからこそ自分が死ぬ未来を回避しようと彼女は行動に出たのだ。

「スキル『念話!』お願いローザ返事して!」

あの場にローザが居なかったのは彼女も確認していた、一体どこでどういう状況なのか分からないが彼女が連絡を取れて唯一ハナに対応できそうな相手としてこれ以上の適任は居ないのだから。
しかし、ギルドの前の通りに出てこめかみに指を当てながら叫ぶ彼女の視界にそれは入ってきた・・・

「なに・・・あれ・・・?」

真っすぐに街の方へ向かって飛んでくる覆面でパンツ1枚の男が視界に入ったのだ。
その男は町の上空を通過し、街の入り口前に降りていくのが見えた・・・

『こちらローザ、アイリス?もしかして貴女も?』
「えっ・・・あっあぁ、ローザ、もしかしてって・・・」
『何故か分からないけど、時間が巻き戻ったみたいなの・・・』
「えっ・・・そ、それじゃあ私・・・どうしよう、ハナに殺されちゃう!」
『えっ?・・・多分、それはもう大丈夫よ』
「ど、どう言う事?」
『ごめん、今説明している暇は無いの。ここにハナもシズも居るから少ししたら合流して話しましょ』
「えっえっと・・・」

それはハナのスキル『口寄せ』で呼び出すという事・・・
だが、ローザが大丈夫と言う根拠も気になるアイリスは返答に困っていた。
その時であった!

「ぎゃぁあああああああああ!!!!」

町の入り口方向から聞こえる絶叫にアイリスは耳を疑い飛び出した!
周囲の者には届いていないその絶叫はアイリスのスキル『集畜音』の効果によるものである。
元々は敵の詠唱を聞き、使用される魔法を使われる前に判別するスキルである。
とても魔法使いとは思えない程の速度で町中を駆け抜けるアイリス、それでもポルトガレの街は広く、入り口に到達するには2分を要した。
そして、到着と共にそれを目にして驚く・・・

「そんな、こんなの私知らない・・・」

そこには外壁にめり込んで絶命している数名の町の冒険者と、腰を抜かして失禁している衛兵の姿があった。
ハナに呼び出されて殺される前、アイリスは一度ここに来ていたが、このような光景は目にしていなかったのだ。
だからこそローザの言葉が真実味を帯びてきた。

『多分、もうそれは大丈夫よ』

命を落とした冒険者には悪いとも思うが、アイリスは内心安堵していた。
楽観視は出来ないが、本当に時間が巻き戻って未来が変わっているのかもしれないと・・・
アイリスは腰を抜かして漏らしている衛兵に近寄り声を掛けた。

「ここで何があったの?!」
「ぱ・・・パンツ1枚の覆面男が突然空から降ってきて・・・冒険者数名が突然襲われ・・・」

そう言って東の森の方を指差す・・・
魔物に一度は占拠された事で質が落ちているとは言え、冒険者数名を一方的に惨殺したその男・・・
明らかに人間業ではない怪力の持ち主だという事は悲惨な現場を見れば一目瞭然であった・・・

「ふ、二人の女性冒険者が・・・両脇に抱えられて・・・」
「連れ去られたの?!」
「あ・・・あぁ・・・本当に一瞬の出来事だったんだ・・・」

アイリスは森の方を見て小さく舌打ちする・・・
ただでさえ、魔物の支配から解放された女性たちは心に大きな傷を負って居る者が多数だ。
見ず知らずの何人もの男と肉体関係を持ち、魔物にいいように操られていたのだから・・・

「私が行くわ、あなたは上に報告してきて」
「えっ・・・あっ!」

アイリスは飛び出した。
自分が不在だった事で町が占領されていた事実を知ったアイリスは酷く後悔していた。
それを思い出し森へと飛び込んだのだ。
目的の男、カヌダタが何処に居るのか分からないのにも関わらず・・・







「あぁ・・・はぁぁ・・・」
「ひぁぁ・・・やっらぁあ・・・」

短髪と長髪の二人の女冒険者は全身を震わせながら痙攣していた。
そこはカヌダタの分身がいくつか作ってた秘密の場所。
中には勿論、魔物の体液から作られた媚薬が大量に備蓄されているのだ。
それらを早速攫ってきた二人に使用したのだ。

「はっなんだやっぱり効果あるじゃねぇか・・・じゃあなんでだ?」

カヌダタは使用した媚薬の容器を見詰めながら首をかしげる・・・
それの効果が無くなった為に全てを捨ててオーストから逃げ出す羽目になったのだから・・・

「もう、限界・・・あんたのが欲しいの・・・」
「ぅぐぐぅ・・・ぅぅ・・・」

短髪の冒険者が涙目のまま服を脱ぎながらカヌダタの方へすり寄ってきた。
長髪の方は未だ耐えている様子だがそれも時間の問題だろう・・・

「いいぜ、俺様はちょっと考え事をしてるから欲しかったら自分で入れな」

そう言ってベットに座ったまま告げると短髪の女は嬉しそうにカヌダタの上に跨ってきた。
開いた股からは既に大量の愛液があふれ出てモアっとした女の匂いが広がる・・・

「んっくぅ~~~~♡」

彼女もまた町が占拠された時に複数の男と何度も何度も体を重ねたのであろう、久々に味わえる快楽に歓喜している様に幸せそうな表情を浮かべていた。
愛なんて気持ちは一切なく、ただただ男の物を挿入して内部から擦ってほしいという欲求だけが彼女を動かす・・・

「あひっ♡ いいぃっ♡ これっやっぱ♡ 気持ちいいッ♡」

何時もの感度等が下がるがサイズが小さくなる薬を服用済みのカヌダタは女の中に包まれる感覚に笑みを浮かべる・・・
つい数時間前にサリーの中に何度も何度も射精したとは思えない程に回復している男性器は、まさしく薬に堕ちた女を狂わせる凶器と化していた。
ずりゅっずちゅっと生々しい音を立てて腰を振る女は歓喜しながら高揚する・・・

「あ”っ♡おくぅっ♡♡ ちんぽっ♡ ズンズンッ♡ 来てるっ♡ あっ♡ これッ♡ 我慢できないぃ――――っ♡」

全身を震わせながら何度も絶頂に達している彼女は止まらない、そしてそれを恨めしそうに横目で見るもう一人の女・・・
爪を噛みながら耐えているのだがカヌダタの言葉に指が口から離れた。

「も・・・もぅ・・・おねがい・・・私にも・・・わけてぇ・・・」

そのままカヌダタに横から抱き着き甘えだす長髪の女。
名前も知らない自分を誘拐した男、目の前で仲間だった人間を無残に殺したその男だった筈なのに彼女には関係なかった。
ただただ肉欲に従い我を忘れ甘えだしたのだ。

「あ”っ――――♡ ああ”ぐっ♡ ん”っああ♡」

それを見た短髪の女が一際大きい絶頂を味わったのか、口を大きく開けて後ろに倒れ込んだ。
そのままだと床に後頭部を打ち付けるかもしれないのだが、カヌダタは男性器が抜けると同時に腕を伸ばして彼女を受け止める。
トロンと蕩けそうな眼をした短髪女はそのまま意識を失った。
禁欲していた訳ではない、だが媚薬を受けたその瞬間から体の火照りは一瞬でMAXだったのだ。

「つぎ・・・わたし・・・」

そう言って長髪の女の手が男性器に触れる。
今だ射精していないカヌダタのそれは熱く硬く愛液でコーティングされていた。
それをヌルヌルと指で触る感覚に酔いしれているのか、長髪の女の口は半開きであった。

「ちょっと待てよ」

そう言ってカヌダタは短髪の女を横に寝かせる。
その間も長髪の女の手はカヌダタの男性器から離れずに触り続けていた。
そして、カヌダタが振り返ると自ら仰向けになり・・・

「お願い・・・します・・・」

指でカヌダタのそれを自らのアソコへと誘導する・・・
まさにむっつりスケベとはこういう事を言うのかと言わんばかりの様子にカヌダタは笑みを浮かべた。
媚薬を使用して我慢が出来なくなり、飢えた獣の様に肉欲を求める女は数多と居るが、自我を崩壊させず自粛しながらも求める女は新鮮だったのだ。

「あっ・・・♡ 奥までっ♡ 擦れ・・・るぅ・・・♡」

短髪の女と同じようにすんなりと一番奥まで受け入れた女の中は更に熱かった。
乱れたいが恥ずかしいといった感じなのか、長髪女は突かれる度に喘ぎ声を漏らすが自ら我慢しているのか声が途切れ途切れであった。

「あはっ・・・あっ・・・あぁ・・・ あんっ♡ あっ・・・あぁ・・・」
「さっきから連続だからもう出そうだ・・・」
「だ・・・射精していいよ・・・でも・・・んぁっ♡ 抜いちゃヤだ・・・♡あ”っ♡♡」

その言葉と共に長髪の女の中に精を放つカヌダタ。
だがそのまま腰を止める事無くカヌダタは動き続けた・・・

「ん”グんん”♡♡ はんっ・・・♡ む”ふっ・・♡♡」

必死に自らの口を押えて喘ぎを我慢する長髪女、中に出されたのは理解しているのだろう、射精と同時に体を歓喜に震わせていたから・・・
それでもまだ足りないとばかりに彼女は求め続ける・・・







「くそっ・・・どこに行ったんだ?」

森の中、アイリスが愚痴をこぼすのと同時に再びローザから念話が届いた。

『アイリス、ちょっと良い?これからバラモヌに復讐しに行くんだけど協力しない?』
「えっ?」

その言葉は何処か怒りの籠もった声色であったが、自分が倒したバラモヌの名を聞きアイリスは気付いた。
自分を殺した相手が本当はバラモヌであったことに・・・
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