異世界召喚されたユウキのスキルを知った女性達は今日も彼を愛する

昆布海胆

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第97話 トーマスを倒す唯一の方法

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「言ったでしょトーマス、貴方の負けよ。ユウキ、愛しているわ!頑張って!」

ローザのその言葉が倒れたユウキの耳に届く。
その瞬間変化が現れた!

ドクン!

心臓が大きく音を立てて全身に力が漲る!
ゆっくりとユウキは立ち上がった。

「馬鹿なのか?この状況で一体どうやって・・・」

トーマスがローザの方を向いて話している後ろでユウキは笑みを浮かべ口を開いた。
そのユウキの姿を見た女性達の視線に気付き、ユウキの方へトーマスが振り返る。

「ありがとうローザ、そして皆・・・俺も愛しているぞ!」
「な・・・に・・・」

そこに立つユウキの姿にトーマスは動揺を隠しきれなかった。
あり得ない光景、様々な状態異常を解除不可能な程重複して与えた筈のユウキが、何事も無かったかのように立っているのだ。
驚きに固まるトーマス、そんなトーマスをユウキは睨みつけ飛び出した!

「ぐおっ!?」

突然のユウキのアクロバットな動き、不意を付かれたトーマスは回避が出来ずそれを喰らった。
地面に手を付き大きく回転しながらトーマスに一撃を加え、そのまま綺麗な円を描きながら宙を舞うユウキ!

「綺麗・・・」ウットリ…

ユウキのアクロバティックな攻撃に魅了される女性達、自分達の方が凄い事が出来るのに感動している。
そして、その一撃を受けたトーマスは見た。
見事な動きで宙を舞うユウキの背後に日中だというのに浮かんだ月の姿を・・・
そして、驚く事に着地したユウキの顔の傷が消えていた。

「ま・・・まさか、そんな馬鹿な・・・」

ダメージを負ったトーマスもユウキの怪我が治った事に気付き驚きが隠せない。
それはそうであろう、状態異常が治り、怪我も治るその様子はまるで自分と同じ様に見えたのだから。
自身を自由自在に改変し、老化させてアリアハノに滞在していたトーマス。
戦闘の為に若返り、更に自身が得られる最高の肉体を得た姿に進化させたトーマス。
究極にはダメージを負っても、その前の状態に戻す事で無かった事にしてきたトーマス。
そう、これがトーマスの持つ管理者としての特権を使った能力だったのである。

「き・・・貴様一体なんなんだ?!」

管理者ですらないユウキ、勇者とは言えありえない現象が続いてトーマスは理解が及ばない。
人は知っている事象ですら意識を反らされる事でその事実に気が付かない、それはマジシャンが使うテクニック・・・

サイコロジカル・ミスディレクション(心理的ミスディレクション)

だと言う事にトーマスは気付かないのだ。
落ち着いた状況であれば自身が設定した世界であるここ、そこで起こり得る事象は全て理解している筈のトーマス。
だが、自分が優位に立つ為に様々なチートを使っているからこそ、そこに考えが至らないのである。

「俺か?・・・俺はな・・・」

勿体ぶった言い方、それがユウキの狙いだとは気付かずにトーマスが返答を待つのは仕方ないだろう。
何故なら絶対的優位に居るにも関わらず、何も分からないからだ。
目の前の理解の及ばない勇者にどんな攻撃をされたとしても、絶対に死なないというのがトーマスにはあるのだ。
この世界において死はこの世界での輪廻に直結する、だが管理者であるトーマスはその輪廻からは外れていた。
死んだとしても自動的に死ぬ前の状態に戻る事が出来るのである、その為どれほどの攻撃を受けたとしても死ぬ事は無い。
逆にトーマス側からすればユウキ以外の者には危害を加えられる事は無く、何とかしてレベル1にまで落としたバラモヌを殺す事が出来れば世界がリセットされ勝利となる。
勇者がどれ程規格外な存在であろうとそれは絶対のルール、だからこそトーマスには余裕があったのだ。

「俺は・・・なんだって?!」

ユウキがそこで言葉を止めた事でトーマスは隙有りと手にしていた『くさい液』を再びユウキに投げつけた!
どうやって状態異常を解除したのかは分からない、だがそれならばもう一度食らわせればいい話!
そう思っていたのだが、『くさい液』はユウキの体にぶつかったにも関わらず、気にした様子も無くユウキは言葉を続けた。

「おだやかな心を持ちながらはげしい怒りによって目覚めた究極の勇者・・・超ヒーローユウキだ!」

そう言って構えたユウキの髪が逆立った。
肌が赤みを帯びて全身からオーラの様なモノが上がる。
意味不明、全く意味不明・・・
そんなスキルが存在する筈も無い、複数のありえない事にトーマスが焦りを覚えた。
一歩後ろに足が下がる、無意識に後退した事実にトーマスは自身が恐怖を覚えている事に気が付いた。

「な・・・なん・・・なんなんだ・・・なんなんだよお前・・・」

気付かない、トーマスは全く気付かないのだ。
全ては・・・ローザが仕組んだ作戦だという事に・・・









「えっと・・・それ本当に俺が言うの?」
「恥ずかしいかもしれないけど、私達が勝つ為よ。勇者でしょ?頑張って」

決戦前夜、最後の作戦会議の最中にローザはユウキに作戦内容を話していた。
手渡された紙に書かれたセリフ、それはトーマスが知る元の世界で作られた創作物で有名なセリフのオマージュらしい・・・
それを最終決戦の最中に宣言しろと言われているのだ。

「その、サイコロジカル・ミスディレクションだっけ?それの為に必要・・・なんだよね?」
「えぇそうよ、大丈夫。私の愛してるユウキならきっと出来るわ」

そう言ってユウキの胸元にそっとキスをするローザ。
そのまま見上げたローザの額にユウキがキスを返す。
明日はハルヌゲドンが起こる決戦日、今からレベリングを行うと目覚めが間に合わない為にSEXは無しである。

「ちょっと、ローザだけずるいんじゃない?」

ローザとユウキの雰囲気にハナとシズが不満を言い出す。
見ているリリシア達は羨ましそうにしているだけだが・・・

「ごめんごめん、だけど皆も分かってるよね?」
「うん、別に問題は無いけど・・・」
「だけど本当に上手く行くのかな?」
「私達が他に出来る事は無いのローザ?」

自信満々なローザが口にした作戦、死んで魂魄になった事で知った様々な知識を用いて組み立てられたその作戦の概要だけ聞くと勿論困惑するのは仕方ない。
だが少しであれば今の状態でも『全能の英知』で調べ直す事は出来る。
一度調べた事はスキル『おもいだす』で復元できるローザだからこそ今回の作戦が組み上げられたと言っても過言では無いだろう。

「大丈夫、皆は相手にここまでが作戦通りだと言う事をバレない様にしてくれたら良いから。きっと本番では予想外の事は多々起きると思うけど、ユウキを愛している私達ならきっと成し遂げられる!」

そう言ってローザは最終決戦の中身を再度説明するのであった・・・







「く、くそっ意味が分からない。だがそれでも俺とは違いユウキ、お前は死なない訳じゃない!」
「あぁ・・・そうだな」
「その訳の分からない変化もそうだが、結局のところお前は俺に勝つ事は出来ないのだ!永遠に死なない俺はどこかでお前を殺すか、バラモヌを暗殺出来れば勝ちなのだからな!」
「俺がそうさせると思うのか?」
「馬鹿にするなよ勇者ユウキ!あそこで死んでいる男と同じようにお前は必ず殺してやる!」
「あそこで死んでいる男?」

そう言ってリリシアが立つ後ろで倒れている男の姿をチラリと見る・・・
肌が赤みを帯びて居て助かったなんて思っているとは想像もしないトーマス。
そんなトーマスにユウキはローザに言われていた言葉を口にした。

「・・・の事か・・・」
「は?」
「カヌダタのことか――――――――っ!!!!!」

恥ずかしさを吹っ切り叫ぶユウキ!
その様子はまさしく怒り狂っている様にしか見えない。
髪は逆立ち全身から上がるオーラの威圧にトーマスはピリピリした気配を感じる。
まさしく見ている世界が違うという状態である。

「ぐっ?!」

飛び出したユウキの拳がトーマスの頬にぶつかる!
よろけたトーマスに更に追い打ちでユウキの打撃が襲い掛かる!
その重く強い攻撃に一方的にダメージを負うトーマスはただただ一方的に攻撃を受けるしかない。
一体何が起こっているのか理解が出来ないのだから・・・
だが、そんなユウキの気配がフッと変わった。

「ちっ」

そう舌打ちをして再び距離を取るユウキ。
その外見が元に戻った事で攻撃が止んだのだ。
そうして距離を取って離れたユウキに向かって女性達が叫ぶ!

「ユウキ―!負けないで―!」
「愛してるわユウキー!」
「勇者様、応援しています」
「あと少しよユウキ!」

シズ、ハナ、リリシア、ローザの言葉が飛び、ユウキに力が宿る。
それを見てトーマスは気付いた。
変化したユウキの姿、状態異常が一斉に解除された理由、そして怪我が治った理由も・・・
距離を取った事で少し余裕が生まれ、考える時間が生まれたのだ。

「はぁあああああああああああ!!!!!」

気合を入れ直す様にユウキの姿が再び変わった。
それを見たトーマスは確信し、大きく笑い出した!

「ははっ・・・あはは・・・ハーハッハッハッハッハッハッハッ!!!」

額に手をやり大きく笑うトーマス、その異様な様子にユウキは驚き動きを止めた。
少しして、落ち着いたトーマスがユウキを指差し告げてきた。

「そうか、そう言う事か・・・なるほどなるほど・・・面白い、本当にお前達は面白いな!」

まだ笑いが止まらないのか笑みを浮かべたまま告げるトーマス、ユウキは続く言葉を待った。

「そうか、お前のそれはスキルじゃないな・・・他の女達が何故あまり口を開かないのか気付くのが遅れたよ」

そう、この場には他にもレイラやセリシアも居る、ソアラは瀕死で他の女兵士達は戦いを見守るのみ。
だが愛する男を抱き締めたまま戦いを見守る彼女達を筆頭に誰も一切口を開いていないのだ。
その理由が分かり、トーマスは愉快そうに続けた。

「数々の状態異常が解除された理由、そして怪我が治ったのはこういう事なんだろ?」

そう言いローザの方へ向かってトーマスは言い切った。

「気付かなかったよ、お前達がこいつを『応援』してテンションを上げて『スーパーハイテンション』にしていたなんてな!」

スーパーハイテンション:【テンション】が4段階上がった状態で約30秒間攻撃力防御力が一時的に上がる。
               副次効果として眠り、混乱、魅了、マヒ、毒、猛毒、休み、呪い、即死を無効化する。

その宣言に気付かれたと驚くローザ、そしてユウキは悔しそうに顔を歪める。
その表情が愉快で再び笑い出すトーマスは続けた。

「そして、お前がさっき俺に食らわせた攻撃。あれが回復の理由だろ?ちょっと考えれば直ぐに分かったよ。あれはスキル『ミラクルムーン』だな!」

ミラクルムーン:敵全体を攻撃し、かつ最初に攻撃した対象に与えたダメージの1/4の分だけ自分のHPが回復する。

そう宣言したトーマスに今度はユウキが大きく笑い出した。
ここまで作戦通りにいくとは思わなかったのだ。
トーマスは誤解をしている、それが分かっただけで十分である。

「ざーんねんでした。これ、なーんだ?」

そう言ってユウキはそれを見せてきた。
1枚のカードと左手小指に嵌められた小さなリングを・・・
それを見てトーマスは目を点にした。

「おま・・・それ・・・」
「そうだよ、『月のカード』と『いのちのリング』さ」

月のカード:銀のタロットと言うアイテムの中に在る1枚、使用すると敵全体に幻惑効果を付与する。
いのちのリング:装備中は移動中に1歩ごとにHPが10ずつ回復、なおかつ1ターン毎にHPが回復する。

本来であれば1枚だけ抜き取って使用するなんて事は想定されていないカード。
それを使用してトーマスに月の幻覚を見せていたのだ。
そして、そうなるとトーマスは再び疑問の渦に包まれる・・・

「なん・・・だと・・・いや、だが・・・一体どういう・・・」

そう、理解できないからこそ理由を求める。
そうして判明したスーパーハイテンションは当たっていたが、アイテムを使用してまで何故『ミラクルムーン』に見せる必要があったのか・・・
分からない、分かる訳が無い。
ユウキの会得しているスキルは膨大な量に及ぶ、だがその実態をトーマスは知らないのだから。
ユウキはスキルを使用する事が出来ないのだ、ユウキは使用する意思を最後に持ったスキルを中出しした女性に付与する事が出来る存在なのだ!

「いや・・・しかし・・・だが・・・それでは・・・」

一人混乱するトーマスをただ眺めるユウキ、全てはローザの作戦通りであった。
ローザはアリアに報告は勿論していた。
ユウキが数多のスキルを会得できる存在で、それを女性に付与する事が出来るという事を・・・
だが、会得したスキルを本人が使用できないとは伝えていなかったのだ。
それは当然だろう、今までユウキは魔物と戦闘した事もスキルを用いて何かを行った事も無いのだから。
ただただレベリングの度に僅かずつ強くなり、得たAPで付与できるスキルが増えて行っただけなのだ。
だから勿論アリアもトーマスも知る筈が無いのだ。
余りにも特殊過ぎるケースであるために・・・

「くっくそっ!だが、それでもお前が俺を殺せない事実は変わらない!」

理解が及ばす遂に開き直ったトーマス、それをゆっくりと待っていたユウキに再び彼女達の応援が飛び、スーパーハイテンションモードに移行した。
対峙するユウキとトーマス。
攻撃を仕掛けたとしても互いにダメージは直ぐに回復し、決定打に欠ける現状・・・
状態異常も互いに回復する手段がある為に意味を成さず、戦いは長期戦になる事が予想されていた。
全てはこの状況を作り出す為に全てローザが仕組んだ事ともトーマスは気付かずに・・・
そう、全ては・・・

「お待たせしましたーーーーーーーーーーーー!!!!」

それは空から飛来した1本の柱。
アリアハノの城の柱を1本ぶち抜いて、ここへ向かった投げたその上に彼女達は乗って移動してきたのだ!
それはまさしく某世界一の殺し屋の移動そのものである!
青髪メイドをおんぶし、緑髪メイドが柱の上に居て、高速で飛来してきたそこから聞こえた声に誰もが上を見上げた。
ユウキ以外の全員が・・・

その柱が地面に突き刺さる直前、二人は飛び上がる!
その瞬間、ユウキが動いた!

「なぁっ?!」

ユウキは素早くトーマスの背後に回り込み、その体を拘束した!
そう、ここまでの全てのやり取りは、二人がここに到着するまでローザが仕組んだ時間稼ぎだったのだ!

「良いぞ!」
「はいっ!ユウキ様!」

地面に着地した緑髪メイドから離れた青髪メイドが駆け寄る!
そして、トーマスに手をかざし、その体に・・・触れた!

「ま・・・まさか?!」

その瞬間、トーマスはローザの狙いが何か理解した。
存在を改変した第3者の青髪メイドが触れた事でローザの『タイマン』が解除され、それが計画通りなのだと理解させられたのだ。
あれ程自分を殺す方法は無いと宣言していた自分に対して笑みを浮かべていたローザの表情の意味。
全てはこれが狙いだったのだ。

「終わりだトーマス!」
「や・・・止めろおおおおおおおおおおおお!!!!」

叫んで暴れるが、ユウキに拘束されたトーマスは逃げられない。
そして、青髪メイドが空中で何かを操作し、それをタップした。

「終わりです。さようなら」
「ば、馬鹿が!それをすると貴様も共に消えるのだぞ!」

ユウキの腕から解放されたトーマス、四つん這いになり見上げるのは目の前に立つ青髪メイドである。
彼女が行った行動は一つだけ・・・
そう、管理者としての権利を『権利復活の呪文』で得た青髪メイドはトーマスを消す為に最後の手段を行ったのだ。
それは・・・

『強制ログアウト』

であった。
青髪メイドが自分ごとログアウトしようとしている様子に焦るトーマス、だが何故か余裕の笑みを浮かべる青髪メイドは告げる・・・

「残念ですが、私は今から勇者様に抱かれて改変させて頂きます。ご同行はし兼ねます」

その言葉にローザの話したユウキのスキルの正体を思い出したトーマスは焦りを覚えた。
だが、この場が凍り付く一言が緑髪メイドの口から出るなんて予想していなかった・・・

「そ・・・そんな・・・勇者さまの・・・勇者様のアソコが・・・」

ログアウトで青髪メイドが消える前にユウキに中出しをしてもらい、存在を改変してこの場を脱出する計画だった。
その為に、緑髪メイドが準備をしようとユウキのズボンを降ろして口で大きくしようとしていたのだが・・・

「やっぱり・・・」

ローザがそれを見て口を開く・・・
ここまで計画通りだった筈のローザが少し前に『くさい液』で焦りの声を上げた理由・・・
それが、その効果であった・・・

『そ・・・そんな・・・』

あの焦りの言葉の理由・・・
それが全ての作戦の要、ユウキを応援しての『スーパーハイテンション』化による副次効果を利用した逆転劇・・・
そう、スーパーハイテンションの副次効果は・・・

≪眠り、混乱、魅了、マヒ、毒、猛毒、休み、呪い、即死を無効化する。≫

そして、トーマスがユウキに対して使用した『くさい液』の効果は・・・

≪毒・眠り・沈黙・小さい・麻痺・混乱≫

沈黙は魔法の使用を出来なくする効果、これはスキル自体が使えないユウキにはなんの影響もない効果である、しかし・・・
問題はもう一つの副次効果で無効化できない項目、すなわち・・・

≪小さい≫

これがまさかの・・・

「アソコが小さすぎて私の小指より・・・」

絶望の表情でそう告げる緑髪メイドの言葉にその場は静まり返り・・・
ただ一人、小さく泣いているバラモヌの泣き声だけがその場に響くのであった・・・
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