Summer Vacation

セリーネス

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誘因5

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道が混まなかった様で、お昼前に久志が帰って来た。特に急ぐ必要は無いのに用意が済んでいたお昼をみんなで食べ、食事が済むと早々に両親と弟は家に帰って行った。
両親達が出るのと同じタイミングで貴美恵さん夫婦も蕾紗さんも出掛けて行った。(土日は運転手や家政婦さん達は全員休日なので元々いない)
みんなを見送ってしんと静まり返った家の中、久志は私の手を引き部屋に入った。そのまま寝室に入り、先にベッドに腰掛けた久志は繋いだままの私の手を引き寄せ、左の太ももの上に横向きで私を座らせ両脚を彼の脚の間に挟まれた。

「ただいま、佳夜」

「おかえりなさい、久志」

『やっぱり久志って顔が格好良い。普段見せない笑顔を見せられちゃうとドキドキしちゃう』

あまりにも格好良いからつい久志に見惚れぼうっとしてしまった。


「サランシーラ」

「!?」

「たった4日間なのに初日の夜からサラに触れたくなってヤバかった」

やはり真名と愛称を呼ばれると、訳もなく嬉しさが込み上げ泣きたくなってくる。
久志に毎晩その日にあった事を送信して知らせていたし返信ももらっていたけど、電話は誰に聞かれるか判らない為控えた。だから4日ぶりの声を聞くだけでもう下半身が甘く疼き出す。

「……どうしてたの?」

「日中はひたすら稽古して、夜も自主トレして疲れきってから寝てた」

私で気持ち良くなりたかったから、絶対自慰はしなかった。だから、今既にヤバいんだココ。と、繋いだままだった手を導かれ、服の上から触らされた。
そこはズボンを高く持ち上げ、凄く硬く熱くなっていた。

「痛くないの?」

「痛い。だけど……」

無理強いはしたくないから痛みで自分を抑えているんだ。と耳に囁かれた。
その囁く声すら熱い吐息が混じっていて、今久志がどれ程我慢をしているか強く感じた。
でも、痛みを感じる事で我慢を強いるのは違うと私は思い、久志のズボンのフックとファスナーに手をかけた。

「!?サラ!?」

フックを外し、ファスナーを降ろして優しく下着から陰茎を出してあげた。

『凄く熱い』

直に触れるとズボンの上から触った時よりも熱くて硬くて小さく脈打つ様に陰茎は震え、頂きから透明の液体がタラリタラリと滴を溢していた。とても卑猥なのに、可愛くも感じてそっと陰茎を擦りながら久志を見上げると、目の回りを赤らめ苦し気に眉間にしわを寄せていた。

「こ、んな事、…されたら、我慢出来なくなる……」

久志は私とコツン、と額を合わせハァハァと荒く呼吸をする。

「痛いのは身体に良くないよ……」

私の気持ちも身体も変だった。久志と4日ぶりに会ったからなのか、熱い陰茎に触れたからなのか、掠れて色気を纏った声を耳に囁かれているからなのか、久志に触れて欲しいと思ってしまっている自分がいる。

『きっと全部』

どれか、ではなく久志の全てが私の身体を熱くしおかしくしている。

「……ひ~君、キスして?」

2人っきりなのにまだ一度も口付けて来ない久志に寂しく感じて、昔の呼び方でおねだりをした。呼ばれた久志はピクッと動き、額から顔を離し潤んだ眼で私を見つめた。

「いいのか……?」

キスをしたら、もう歯止めがかからなくなるから抑えていたんだぞ?と言葉にされなくても久志の言いたい事が解った。

「……うん」

私は、自分の顔を久志の耳に近づけ「触れて欲しいの。久志、が、欲しい」とそっと耳に口付け囁いた。

「サラ!」

久志は私の腰を強く引き寄せ、深く舌を入れ口付けてきた。何度も口の角度を変え、久志の舌が私の唇も歯も口内も貪る。そして私の舌を吸い、絡め、私に唾液を飲ませた。

「……んっ」

久志の舌の動きは私の身体中の力を抜き、両手で必死に久志のシャツを握り締めていないと自分を支えられなかった。久志は左腕で私を支え、右手だけでワンピースのファスナーを下ろし、ブラジャーのフックを外した。
久志の口の中に私の舌は吸われる様に絡め取られると下半身の疼きが増し、無意識に太ももをすり合わせ私も自ら久志に舌を絡めた。深く深く舌を絡め合ったままブラジャーの肩ひもとワンピースの袖から腕を抜かれ、軽く久志の脚から腰を浮かせる様に持ち上げられると、足元にワンピースは落ち下着も脱がされた。
久志は私を横抱きにして抱え上げ、優しくベッドに寝かすと素早く自らの服も下着も脱ぎ私の上に覆い被さってきた。
カーテンを閉めているとは言え、昼過ぎのまだ明るい日差しが室内に薄く入り込み、互いの一糸纏わぬ身体がはっきりと確認出来る。キスに夢中になっていた頭が少し冷め、上から私を見つめる久志の身体が目に入った。とても引き締まっていて逞しくて格好良いし凄く綺麗。だけど、それだけはっきりと久志の身体が見えているって事は私の身体も見えちゃっているって事よね!?

『……今更だけど、凄く恥ずかしい!』

「…何考えてるの?」

ちゅっと唇に口付けを落とし、久志は優しく微笑んだ。

「………恥ずかしいから言えない」

「恥ずかしい事を考えていたの?」

サラはエッチだなぁ♪と小さく笑われた。

「ちっ、違うの!あのっ、その、………久志の身体が引き締まっていて綺麗で格好良いなぁって思っただけなのっ!」

「サラにそう思って貰えるなんて嬉しいよ。ありがとう」

久志はとても嬉しそうに笑顔になった。そして「でもね」と呟きながらまた唇に口付けを落とし、久志は私の胸を左手で包み込んだ。

「……サラの身体の方がずっと綺麗だよ」

そう言うと、久志は左手で胸を優しく揉み、右手で頬を撫で顔を首筋に近付けると、舌を這わせゆっくりと下に舐め降りてきた。

「あぁっ、んんっ……」

ゆっくりゆっくりと味わう様に舌が身体中を這い、おへそ、脇腹、腕、指と順にキスを落とし舐め、しゃぶられた。

「んっ、あん!」

舌の動きに翻弄され触れられる度に身体が震えてしまうが、触れて欲しいと思う所は手や指だけが撫でるだけ。気持ちは良いけど、下半身の疼きが増すばかりで段々辛くなり息が荒くなってきてしまう。

「どうしたの?」

くすっと笑う久志。

「やっ、んっ、なんか身体が変で辛いのぉ……」

「どう辛いの?辛い所があるなら教えて?」

「む、胸と……あんっ!」

胸、と上がる息と共に伝えると、久志はすかさず両手で両の乳房を揉みしだきながらピチャッピチャッと音を立てて両の乳首を交互に吸い、強く舐めしゃぶった。

「…胸と?」

「あっ!んんっ!だ、ダメぇ!イッちゃうのぉ~!」

乳首を久志に舐めしゃぶられる度に脚の間からトロトロと何かが溢れ、どんどん追い詰められてしまう気持ちになってきた。

「ここだけでイッちゃうの?サラは感じやすいんだね♪」

そう嬉しそうに言いながらも手と舌の動きを速めて行く。両の指で強く乳首をひねられた瞬間、身体がビクンッと跳ね上がり頭の中が真っ白に弾けた。

「……あっ!やっ!ダメェェェェ!あぁん!」

「イッた時のサラの顔は本当にそそるね♪ふふふっ、こっちは凄くトロットロだ♪今すぐ綺麗に舐めとってあげるからね❤」

「あんっ」

久志は私の強ばった身体が弛緩してくるの待ち、今度は私の股の間に顔を埋め、穴から溢れた液体を丹念に舐め出した。

「あっ、あぁんっ、ん!ん!」

「気持ち良い?……そう言えば、サラはここをなんて呼ぶか知ってる?」

「はぁん!……し、知らない。…あん!舌を挿れちゃダメェっ」

指でクリトリスを摘ままれ、舌を穴へ何度も繰り返し出し入れた。

「ここは膣。そしてここから出てくる汁は愛液♪サラはホントここを舐められるのが好きなんだね♪どんどん溢れて来るよ!甘くて美味しいからもっともっと溢れさせたくなる」

好きなんだね、って言われてもまだ今日で2回目だから判んないよ~!

ヌチャ

イッた後敏感になっていたクリトリスが落ち着いたのが判ったのか、今度は人差し指を膣に挿れ、舌がクリトリスを舐めしゃぶり出した。
しかし、先程イッたばかりだった為中で動く指とクリトリスにしゃぶり付く舌が気持ち良すぎて、私は簡単にイッてしまった。

「んっ~~~~!」

はぁ、はぁ、と肩で息をしていると、ベッドから久志は一旦離れ、隣の部屋からペットボトルのお茶を持ってきた。

「…大丈夫?サラ」

私を優しく起き上がらせて、お茶を手渡してくれた。

「……ん」

お茶を一気に半分程飲み久志に渡すと、久志がその残りを飲み干した。

「本当はこれで止めた方がサラの身体の負担にならないんだけど…、続けても良いか?」

「うん。私ばかり気持ち良くて凄く申し訳ないなぁって思っていたの。だから、久志にも良くなってもらいたい」

久志の陰茎がはち切れそうな程昂っていて、零れ出た液で陰茎も玉もいやらしくテラテラと光っていた。

「女の子は初めての時って凄く痛いらしいからゆっくり挿れてあげたいけど、もし無理だったら本当にごめん」

「そ、うなの?」

初めてって痛いの!?そう聞いて、凄く怖くなった。

でも………。

「怖いけど、久志にも気持ち良くなって欲しいから、良いよ」

「うん、頑張って優しくやるから」

そう言うと、私を優しく押し倒し両脚を大きく広げ、身体を割り入れ膝立ちになり今度は2本指をもう一度膣に挿れた。

「……もう少し解してあげるね」

指が2本に増えただけで中が押し広げられる様な感覚が走った。
だけど、ある1ヶ所指が擦った瞬間電気が走ったかの様な快感が襲い、嬌声をあげてしまった。

「あぁんっ!」

「ここ、気持ち良いんだ♪」

私の感じてしまう場所を知ると、久志はソコばかりを責めだし、私の股の間は愛液で溢れ久志の手とシーツをビシャビシャに濡らした。

「あ、あ、んっ!久、志…っ!もうっ……駄目、になっちゃう……!」

また快感の波に襲われそうになり、涙目で久志に訴えると、ズルリと久志は指を抜き濡れた手で自分の陰茎を持ち私の膣に宛がった。

「んっ!」

久志はゆっくり陰茎を挿れてきた。

『あぁっ!太い!』

ミチミチと音が聞こえてきそうな程久志の陰茎は太く、私の膣を無理矢理押し広げて行く。

「い、痛い!」

「くっ!」

痛くて思わずお腹に力を入れると、久志の呻き声が漏れる。
痛みから目を瞑って久志を見ていなかった。
そっと目を開け久志を見ると、私の横に右腕を付いて苦し気に顔を歪め目を強く瞑っている。
ポタポタと汗が顔や身体から溢れ、私へ伝い落ちて来るその姿が色っぽい。

『凄く辛そう。久志も痛いのかな?』

「……ごめんなさい」

「……え?」

私が目から涙を溢れさせ突然謝ってきたので、驚いた久志が目を開いた。

「久志、凄く辛そう。もしかして久志も初めてって痛いの?」

「……サラの中が気持ち良すぎて、一気に挿れてしまいたくなるんだ。でも、サラを痛くしたくなくて……」

顔を赤らめ、我慢しているんだ。とこぼした。

「でも、このままゆっくりでもサラには辛いよね?」

「うん……」

確かにゆっくりだと痛みが長引くだけかも、と私も思えた。

「だから、少しだけ我慢してくれ」

痛みが酷かったら、俺の背に爪を立てて良いからね。と言い、シーツを握り締めていた私の両手を優しく開かせ自分の首に回させ、両手で私の腰を掴み一気に腰を押し付け中に押し進めた。

ぐちゅっ!

「あぁぁぁぁっ!」

痛~い!!!!

「あぁ……、全部入ったよ」

「そ、うなの…?」

痛くて痛くて目から涙がポロポロポロポロ零れ、お腹の中の圧迫感はあるけど、久志の陰茎を全部受け入れたのかまだ実感が持てなかった。
逆に久志は蕩けてしまいそうな表情を浮かべ、腰を動かさない様に我慢しているのかぴくぴくと揺れていた。

「久、志?」

「んっ、悪い。マジ気持ち良くて……気を抜くとイッちまいそう」

舌で私の涙を舐めとり、私の痛みが少しでも紛れる様に優しく胸を揉み、乳首に口付けをしてくれた。

「んっ……」

久志からの甘い刺激に私の下半身が揺れ出した。
それに合わせ、久志もゆっくりと腰を動かし始めた。そして久志の陰茎が中で動き膣壁を擦る度に小さく嬌声が口から漏れた。

「…気持ち良い?」

「うん」

段々私も気持ち良さが強くなってきて声が大きくなって来てしまった。

「あっ、あん、あぁ!んんっ!あん!あん!」

「スゲー締め付ける!……はぁっ!あぁっ!サラ!サラ!」

久志の腰をぶつける勢いが増し、うわ言の様にサラッ!と名を繰り返し呼ぶ久志に私もいつの間にか痛みよりも久志の陰茎の気持ち良さに腰を強く押し付ける様な動きをし出してしまった。
もう、言葉にならない嬌声しか出ない。
気持ち良くて気持ち良くて久志の腰の動きに意識が夢中になっていたその時、「あぁ!出る!!」と叫んだ久志は急いで腰を引き、私のお腹に射精した。

猛った久志の陰茎は強く震えドピュッ!ドピュッ!と音が聞こえてきそうな程熱く撒き散らした。

「はぁ…」

陰茎の力が少し弱まり、射精が止まった時に漏らした久志の溜め息は艶っぽく私の下半身を再び疼かせた。

「……ごめん。今拭くから」

目の回りを赤らめたままそう言うと、さっとトランクスだけを履き、浴室へ急ぎ行きお湯で濡らしたタオルを持って戻ってきた。
私の首元まで飛んだ精液を優しく丁寧に拭い、起こしてくれた。

「動ける?」

そう言われ、立とうとしたら脚に力が入らなかった。

「あっ!」

久志に支えて貰っていなかったら膝から崩れ落ちる所だった。

「……ごめん。やっぱり無理をさせたね」

久志が私の膝裏に腕を回し入れ、裸のまま抱き上げられ、浴室へ連れて行かれた。

「きゃあっ!恥ずかしいよ!」

直ぐだから、なんて言われそのままスタスタと真ん中の部屋と脱衣場を抜け浴室に入り、既に湧かしてあった入浴剤入りの濁った白色の湯船に入れてくれたのだった。

「本当は一緒に入りたいけど……」

と、私の方をチラッと見る。でも、私は凄く恥ずかしくて首を横に振った。

「わかった。じゃあ、向こうの部屋で待ってるよ♪」

私に口付け、久志は浴室から出ていった。

『はぁ~~~。とうとう久志とエッチしちゃったよ~~!』

お湯の温かさよりも身体が熱く赤くなった気がした。
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