【完結】婚約者が好きなのです

maruko

文字の大きさ
15 / 34

二人でお茶を

しおりを挟む
今日はオーラン様が誘ってくださり、新しく王都にできたカフェに連れて行ってもらうことに!
フフ、学園の送迎以外で二人で出かけるのは、久しぶりで嬉しいです。

カフェに入る前に、ドートル家行きつけの宝石店で最近オーラン様のお家が取引を始めた鉱石でできたブローチを選んでくださったの。
その石は沢山の色の種類があるそうで、それを選ばれた時にオーラン様の瞳の色を着けてほしいと熱い瞳で懇願されました。
そんな瞳で見つめられたら、いつもぽやーっとしている私でも気づいたんです。

⋯⋯オーラン様は私に好意を持ってくださってる⋯⋯

その場で胸に着けてくださり、二人でカフェに入りました。
こういうカフェでは、いつもお姉様がメニューを選んでくださいます。
オーラン様と二人の時はオーラン様が・・
でも今日は、自分で選んでとメニュー表を渡されました。

ブローチがとても嬉しくて、眺めて触ってウキウキしながらいつもの様にオーラン様が注文されるのを待っていた私は困惑しました。

「えっ! 自分で選んだ事がないので⋯⋯これはどう見るのかしら?えっとーそれではこの⋯いえやっぱりこっちの⋯⋯あっこれも飲んでみたい。迷ってしまいますわ。ごめんなさい。やっぱりオーラン様が決めてくださいませんか?」

「リリー大丈夫だ。時間がかかってもいいんだ。俺はちゃんと待つよ。だからゆっくりでいいから⋯⋯じ、ぶ、ん、の気持ちを言えるように練習だ」

「練習ですか?」

「そうだよ。ごめんねリリー、いつもメリーや俺が過保護に構い倒すもんだから、優しい君はその通りに行動してくれた。
そのせいで君はいつも受け身になってしまって、周りに配慮しすぎるようになったんだ。
それはリリーの良さでもあるけど、時には自分のしたいことや言いたいことも言えるようにならないと、いけないと俺は思う。
正直、俺といる時は今まで通りでなーんの問題もない。
寧ろ俺に全てを任せてくれてもいいんだけどさ。
だけど常に一緒には居られない。
け⋯けっ⋯結婚してからも、
だから自分の意見も持ってほしい。自分を後回しにせずね。
そしてそれを行動できるようになってほしい。
嫌なら嫌、いいならいい、ってね。
だからこれは、ほんの些細な事だけどまずここから一歩始めよう」

「一歩ですか?」

「そう一歩だよ。原因の俺がこんな事言うのも変なんだけどね。だから何が飲みたいのか、今の自分の気分はどの飲み物を欲してるのか。ゆっくりでいいから考えて決めてみて」

オーラン様が急にこんな事を言い始めた理由が、なんとなくわかってしまいました。
最近の学園での出来事だと思います。
折角のお申し出だし、私も自分を少しは変えたくて
お言葉に甘える事にします。

「オーラン様、お気持ちわかりました。私のためにありがとうございます。
では、選ばさせていただきますね。時間かかりますがご容赦を」

それから真剣にメニューと格闘を始めました。
しおりを挟む
感想 6

あなたにおすすめの小説

【完結】この地獄のような楽園に祝福を

おもち。
恋愛
いらないわたしは、決して物語に出てくるようなお姫様にはなれない。 だって知っているから。わたしは生まれるべき存在ではなかったのだと…… 「必ず迎えに来るよ」 そんなわたしに、唯一親切にしてくれた彼が紡いだ……たった一つの幸せな嘘。 でもその幸せな夢さえあれば、どんな辛い事にも耐えられると思ってた。 ねぇ、フィル……わたし貴方に会いたい。 フィル、貴方と共に生きたいの。 ※子どもに手を上げる大人が出てきます。読まれる際はご注意下さい、無理な方はブラウザバックでお願いします。 ※この作品は作者独自の設定が出てきますので何卒ご了承ください。 ※本編+おまけ数話。

病弱な幼馴染と婚約者の目の前で私は攫われました。

恋愛
フィオナ・ローレラは、ローレラ伯爵家の長女。 キリアン・ライアット侯爵令息と婚約中。 けれど、夜会ではいつもキリアンは美しく儚げな女性をエスコートし、仲睦まじくダンスを踊っている。キリアンがエスコートしている女性の名はセレニティー・トマンティノ伯爵令嬢。 セレニティーとキリアンとフィオナは幼馴染。 キリアンはセレニティーが好きだったが、セレニティーは病弱で婚約出来ず、キリアンの両親は健康なフィオナを婚約者に選んだ。 『ごめん。セレニティーの身体が心配だから……。』 キリアンはそう言って、夜会ではいつもセレニティーをエスコートしていた。   そんなある日、フィオナはキリアンとセレニティーが濃厚な口づけを交わしているのを目撃してしまう。 ※ゆるふわ設定 ※ご都合主義 ※一話の長さがバラバラになりがち。 ※お人好しヒロインと俺様ヒーローです。 ※感想欄ネタバレ配慮ないのでお気をつけくださいませ。

愛を語れない関係【完結】

迷い人
恋愛
 婚約者の魔導師ウィル・グランビルは愛すべき義妹メアリーのために、私ソフィラの全てを奪おうとした。 家族が私のために作ってくれた魔道具まで……。  そして、時が戻った。  だから、もう、何も渡すものか……そう決意した。

【完結】優しいあなたに、さようなら。二人目の婚約者は、私を殺そうとしている冷血公爵様でした

ゆきのひ
恋愛
伯爵令嬢であるディアの婚約者は、整った容姿と優しい性格で評判だった。だが、いつからか彼は、婚約者であるディアを差し置き、最近知り合った男爵令嬢を優先するようになっていく。 彼と男爵令嬢の一線を越えた振る舞いに耐え切れなくなったディアは、婚約破棄を申し出る。 そして婚約破棄が成った後、新たな婚約者として紹介されたのは、魔物を残酷に狩ることで知られる冷血公爵。その名に恐れをなして何人もの令嬢が婚約を断ったと聞いたディアだが、ある理由からその婚約を承諾する。 しかし、公爵にもディアにも秘密があった。 その秘密のせいで、ディアは命の危機を感じることになったのだ……。 ※本作は「小説家になろう」さん、カクヨムさんにも投稿しています ※表紙画像はAIで作成したものです

【完結】望んだのは、私ではなくあなたです

灰銀猫
恋愛
婚約者が中々決まらなかったジゼルは父親らに地味な者同士ちょうどいいと言われ、同じ境遇のフィルマンと学園入学前に婚約した。 それから3年。成長期を経たフィルマンは背が伸びて好青年に育ち人気者になり、順調だと思えた二人の関係が変わってしまった。フィルマンに思う相手が出来たのだ。 その令嬢は三年前に伯爵家に引き取られた庶子で、物怖じしない可憐な姿は多くの令息を虜にした。その後令嬢は第二王子と恋仲になり、王子は婚約者に解消を願い出て、二人は真実の愛と持て囃される。 この二人の騒動は政略で婚約を結んだ者たちに大きな動揺を与えた。多感な時期もあって婚約を考え直したいと思う者が続出したのだ。 フィルマンもまた一人になって考えたいと言い出し、婚約の解消を望んでいるのだと思ったジゼルは白紙を提案。フィルマンはそれに二もなく同意して二人の関係は呆気なく終わりを告げた。 それから2年。ジゼルは結婚を諦め、第三王子妃付きの文官となっていた。そんな中、仕事で隣国に行っていたフィルマンが帰って来て、復縁を申し出るが…… ご都合主義の創作物ですので、広いお心でお読みください。 他サイトでも掲載しています。

【改稿版・完結】その瞳に魅入られて

おもち。
恋愛
「——君を愛してる」 そう悲鳴にも似た心からの叫びは、婚約者である私に向けたものではない。私の従姉妹へ向けられたものだった—— 幼い頃に交わした婚約だったけれど私は彼を愛してたし、彼に愛されていると思っていた。 あの日、二人の胸を引き裂くような思いを聞くまでは…… 『最初から愛されていなかった』 その事実に心が悲鳴を上げ、目の前が真っ白になった。 私は愛し合っている二人を引き裂く『邪魔者』でしかないのだと、その光景を見ながらひたすら現実を受け入れるしかなかった。  『このまま婚姻を結んでも、私は一生愛されない』  『私も一度でいいから、あんな風に愛されたい』 でも貴族令嬢である立場が、父が、それを許してはくれない。 必死で気持ちに蓋をして、淡々と日々を過ごしていたある日。偶然見つけた一冊の本によって、私の運命は大きく変わっていくのだった。 私も、貴方達のように自分の幸せを求めても許されますか……? ※後半、壊れてる人が登場します。苦手な方はご注意下さい。 ※このお話は私独自の設定もあります、ご了承ください。ご都合主義な場面も多々あるかと思います。 ※『幸せは人それぞれ』と、いうような作品になっています。苦手な方はご注意下さい。 ※こちらの作品は小説家になろう様でも掲載しています。

やり直し令嬢は本当にやり直す

お好み焼き
恋愛
やり直しにも色々あるものです。婚約者に若い令嬢に乗り換えられ婚約解消されてしまったので、本来なら婚約する前に時を巻き戻すことが出来ればそれが一番よかったのですけれど、そんな事は神ではないわたくしには不可能です。けれどわたくしの場合は、寿命は変えられないけど見た目年齢は変えられる不老のエルフの血を引いていたお陰で、本当にやり直すことができました。一方わたくしから若いご令嬢に乗り換えた元婚約者は……。

冷酷伯爵ディートリヒは、去った妻を取り戻せない

くろねこ
恋愛
名門伯爵家に政略結婚で嫁いだ、正妻エレノア・リーヴェルト。夫である伯爵ディートリヒ・フォン・アイゼンヴァルトは、 軍務と義務を最優先し、彼女に関心を向けることはなかった。 言葉も、視線も、愛情も与えられない日々。それでも伯爵夫人として尽くし続けたエレノアは、ある一言をきっかけに、静かに伯爵家を去る決意をする。 ――そして初めて、夫は気づく。 自分がどれほど多くのものを、彼女から与えられていたのかを。 一方、エレノアは新たな地でその才覚と人柄を評価され、 「必要とされる存在」として歩き始めていた。 去った妻を想い、今さら後悔する冷酷伯爵。前を向いて生きる正妻令嬢。 これは、失ってから愛に気づいた男と、 二度と戻らないかもしれない夫婦の物語。 ――今さら、遅いのです。

処理中です...