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乙女ゲームが現実なら
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「リリーを守り隊の会合を始めまーす」
休日の昼下がり、ソフィーア様が滞在する王城の一室で エミリーがふざけた名称をぶっ放した。
今日私はお父様を伴って来た、オーランはドートル侯爵と一緒ね。
あとはソフィーア様もご参加下さってる。
大きめの円卓をご用意してくださってるので意見交換するには最適だわ。
「皆様。先程は丁寧なご挨拶を頂き、我がタリスティア王国に敬意を示して頂いた事感謝申し上げます。
ただこの場では私への遠慮はしないで下さいませ。不敬には問いませんので」
「殿下、お気遣い頂きありがとうございます」
こちらを代表してドートル侯爵がお礼を述べるのに合わせ私達は頭を下げた。
「では私からお話させてもらいます。
実は私の叔母上がラシュトニア王家に嫁いでおりますので、その御縁で彼の国の王太子様とは、お話させて頂いた事がありますの。それでどなたかご紹介下さいとお手紙送りましたら第二王子様のお話を頂きました」
「メーキリー侯爵夫人の詳細などは、ラシュトニアではご理解頂いてるのでしょうか?」
お父様が殿下にお訊ねになりました。
私も気になります。
「えぇ。それがあちらでは夫人のことを捜索されてらしたんです。まさかラシュトニアよりこんなに遠くの国に行かれてるとは思っていなかったようで、私のお手紙で居場所が解り、陛下が安堵したとのことです」
「なんと!捜索されてたのですか?
こんなにも離れた国に来てしまったので、難航したでしょうな。あの商人がまさか公爵だとは⋯⋯。今回エミリー嬢からの情報を聞くまで知りませんでした」
「そうですな。家も商会を営んでおりますのでその伝手で調べましたが、夫人が平民で婚姻の時に伯爵家の養子になったことまでしか、わかりませんでしたよ」
ドートル侯爵もお父様もソフィーア殿下の調査に感謝してました。
実は私達は手詰まりになってたのです。
アリーは確かに1度目の人生では罪を犯してる。
でも今回は多少性格に難有りではあるけど、まだリリーに危害は加えてない。
あのお茶会での侮辱のみ。
それなのに私達は彼女を排除したい。けどそれは正義ではない。私達の勝手な邪推なのだ。
だからあまり強引に縁談を勧められなかった。
釣書を送ったり、メーキリー侯爵が縁談に乗るように少し裏から手を回すくらいだった。
それをことごとく断られて打つ手なしだったのだ。
「ソフィーア殿下。そのお話はどのように進めるのですか?」
「ドートル侯爵令息。それは私にもわかりません。
今後はラシュトリアの王家が主体になリますので⋯⋯
皆様に、あちらの事情を話しますが、あくまでも噂として胸に留めて下さい」
ソフィーア様のお話は、まるで乙女ゲームのようだった。
ラシュトリア王国の現在の陛下は元々第二王子。
その時の王太子の長年の婚約者がアリーの母親だった。
でも王太子が学園で知り合った平民の女性と仲良くなり王太子の卒業式の日にあらぬ罪で断罪されたそう。
おまけにその平民の家が大きな商会を営んでおり、貴族達は皆そこに借金をしてたらしく弱みを握られてて、その平民の父親の言いなりだったみたい。
彼女が断罪された時、当時の宰相だった彼女の父親も横領の罪を着せられ一緒に裁かれてしまったのだと。
その断罪は全て元王太子と加担した貴族達の独断でした事だったのだけど、宰相を貶める程の綿密な計画を立てて実行されたので、王家は事が終わるまで解らなかった。
その時の王がその1週間前から体調を崩されていたから。それも計画のうちだったとの事。
あまりの話に一堂言葉も出なかった。
「私エミリーから貴方方の前世の世界の話を聞いて面白可笑しく聞いてしまいましたの。勿論その乙女ゲームという物の話ですわ。だけどエミリーのいう1度目の人生のリリー様の悲劇を、不思議な2度目という今回は繰り返してはならないと思ったので協力しようと思いました。
だけれども私は皆様とは違い、外から見る事ができます。王家の責任という物も学びました。
他家のことではありますが、等しく王家、私ラシュトリアの話を聞いて、こんな事を私が言うのは皆様に不快を与える事となるかもしれませんが、メーキリー侯爵令嬢とその母上様の幸せも望んでいただけませんでしょうか」
「ソフィーア殿下、アリーと夫人はラシュトリア王国に行けば幸せになれますか?」
「なれると思います。あちらの元王太子は廃嫡の上、毒杯を賜りました。父親である王を害そうとなさったのですもの当然です。加担した者は貴族から平民まで大小様々な罰を与えました。だけどあまりにも多くの者が加担していたので、たいそう時間も人もかかってしまって 宰相と夫人の捜索に手を割くことが叶わなかったのです。ラシュトリア王家には起こしてしまった事への責任があります。大丈夫ですわ」
「わかりました、おそらくアリーは幸せなら彼女の中の狂気は顔を出さない。ソフィーア殿下、感謝申し上げます。エミリーありがとう。ホントにありがとう」
「前回の時、私は知らず知らずに貴方を破滅に導いてしまった。タリスティアに移住する時にここにいる皆さんがとても助けてくれたのに、恩を仇で返してしまってたの。だからこれは人生を跨いだ恩返しだから。オーラン様、リリー様と幸せになってね」
俯いて咽び泣いてるオーランの肩をドートル侯爵様がぽんぽんと叩きながら慰めていた。
ソフィーア殿下のお言葉に胸が詰まり泣いてる私をお父様が優しく抱いてくれた。
休日の昼下がり、ソフィーア様が滞在する王城の一室で エミリーがふざけた名称をぶっ放した。
今日私はお父様を伴って来た、オーランはドートル侯爵と一緒ね。
あとはソフィーア様もご参加下さってる。
大きめの円卓をご用意してくださってるので意見交換するには最適だわ。
「皆様。先程は丁寧なご挨拶を頂き、我がタリスティア王国に敬意を示して頂いた事感謝申し上げます。
ただこの場では私への遠慮はしないで下さいませ。不敬には問いませんので」
「殿下、お気遣い頂きありがとうございます」
こちらを代表してドートル侯爵がお礼を述べるのに合わせ私達は頭を下げた。
「では私からお話させてもらいます。
実は私の叔母上がラシュトニア王家に嫁いでおりますので、その御縁で彼の国の王太子様とは、お話させて頂いた事がありますの。それでどなたかご紹介下さいとお手紙送りましたら第二王子様のお話を頂きました」
「メーキリー侯爵夫人の詳細などは、ラシュトニアではご理解頂いてるのでしょうか?」
お父様が殿下にお訊ねになりました。
私も気になります。
「えぇ。それがあちらでは夫人のことを捜索されてらしたんです。まさかラシュトニアよりこんなに遠くの国に行かれてるとは思っていなかったようで、私のお手紙で居場所が解り、陛下が安堵したとのことです」
「なんと!捜索されてたのですか?
こんなにも離れた国に来てしまったので、難航したでしょうな。あの商人がまさか公爵だとは⋯⋯。今回エミリー嬢からの情報を聞くまで知りませんでした」
「そうですな。家も商会を営んでおりますのでその伝手で調べましたが、夫人が平民で婚姻の時に伯爵家の養子になったことまでしか、わかりませんでしたよ」
ドートル侯爵もお父様もソフィーア殿下の調査に感謝してました。
実は私達は手詰まりになってたのです。
アリーは確かに1度目の人生では罪を犯してる。
でも今回は多少性格に難有りではあるけど、まだリリーに危害は加えてない。
あのお茶会での侮辱のみ。
それなのに私達は彼女を排除したい。けどそれは正義ではない。私達の勝手な邪推なのだ。
だからあまり強引に縁談を勧められなかった。
釣書を送ったり、メーキリー侯爵が縁談に乗るように少し裏から手を回すくらいだった。
それをことごとく断られて打つ手なしだったのだ。
「ソフィーア殿下。そのお話はどのように進めるのですか?」
「ドートル侯爵令息。それは私にもわかりません。
今後はラシュトリアの王家が主体になリますので⋯⋯
皆様に、あちらの事情を話しますが、あくまでも噂として胸に留めて下さい」
ソフィーア様のお話は、まるで乙女ゲームのようだった。
ラシュトリア王国の現在の陛下は元々第二王子。
その時の王太子の長年の婚約者がアリーの母親だった。
でも王太子が学園で知り合った平民の女性と仲良くなり王太子の卒業式の日にあらぬ罪で断罪されたそう。
おまけにその平民の家が大きな商会を営んでおり、貴族達は皆そこに借金をしてたらしく弱みを握られてて、その平民の父親の言いなりだったみたい。
彼女が断罪された時、当時の宰相だった彼女の父親も横領の罪を着せられ一緒に裁かれてしまったのだと。
その断罪は全て元王太子と加担した貴族達の独断でした事だったのだけど、宰相を貶める程の綿密な計画を立てて実行されたので、王家は事が終わるまで解らなかった。
その時の王がその1週間前から体調を崩されていたから。それも計画のうちだったとの事。
あまりの話に一堂言葉も出なかった。
「私エミリーから貴方方の前世の世界の話を聞いて面白可笑しく聞いてしまいましたの。勿論その乙女ゲームという物の話ですわ。だけどエミリーのいう1度目の人生のリリー様の悲劇を、不思議な2度目という今回は繰り返してはならないと思ったので協力しようと思いました。
だけれども私は皆様とは違い、外から見る事ができます。王家の責任という物も学びました。
他家のことではありますが、等しく王家、私ラシュトリアの話を聞いて、こんな事を私が言うのは皆様に不快を与える事となるかもしれませんが、メーキリー侯爵令嬢とその母上様の幸せも望んでいただけませんでしょうか」
「ソフィーア殿下、アリーと夫人はラシュトリア王国に行けば幸せになれますか?」
「なれると思います。あちらの元王太子は廃嫡の上、毒杯を賜りました。父親である王を害そうとなさったのですもの当然です。加担した者は貴族から平民まで大小様々な罰を与えました。だけどあまりにも多くの者が加担していたので、たいそう時間も人もかかってしまって 宰相と夫人の捜索に手を割くことが叶わなかったのです。ラシュトリア王家には起こしてしまった事への責任があります。大丈夫ですわ」
「わかりました、おそらくアリーは幸せなら彼女の中の狂気は顔を出さない。ソフィーア殿下、感謝申し上げます。エミリーありがとう。ホントにありがとう」
「前回の時、私は知らず知らずに貴方を破滅に導いてしまった。タリスティアに移住する時にここにいる皆さんがとても助けてくれたのに、恩を仇で返してしまってたの。だからこれは人生を跨いだ恩返しだから。オーラン様、リリー様と幸せになってね」
俯いて咽び泣いてるオーランの肩をドートル侯爵様がぽんぽんと叩きながら慰めていた。
ソフィーア殿下のお言葉に胸が詰まり泣いてる私をお父様が優しく抱いてくれた。
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