愛人がいっぱい?−公爵夫人の答え−

maruko

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バイアン 16歳

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僕のお母さんが“ミランダ”だった事が僕にとっては幸運だった。
死の間際に父の話しをしてくれたけれどお調子者としか聞いていなかった。

せめて名前を教えてくれたらお母さんが死んだ時、会いに行けたのにと何度も思った。

お母さんの姉という人に引き取られたけれど可もなく不可もなくといった所
特別な事をしてもらったわけでもなく特別な事を強要されてもいない。
おばの家に居た従兄と同じ様に育ててもらった。
えっ?感謝するべきなの?
そうなんだ、知らなかった。

ターナー公爵家の執事という人に連れて来られたお屋敷はとてつもなく豪奢だった。
僕は将来、王宮で働く文官になるのが夢なんだ。
学校にも行ってない僕は図書館で一日二時間だけ本を読むだけしか出来ないが何時か此処で働けたらなぁという夢の実現に向けて、お城へ用もないのに何度か来ていた。
勿論中になんか入れない。
ただ只管門の近くで騎士の人達を見ながら隠れて自分の働く姿を妄想するだけだ。

実際にどんな仕事をするかなんてよくわかってない。
自分の都合のいいように想像を膨らませていた。

そんなお城に近い所に建てられているターナー公爵邸、吃驚するに決まってる。
しかも今日からここに住めって言われた。

夢が夢じゃなくて現実になるかもしれない。

案内された部屋はブラウンで統一された落ち着いた部屋だった。
もう扉から違っている、住んでたおばの家の玄関よりも頑丈そうだった。

そこで読み書きから学んだ。
僕は文字を書くことは出来なかったけど読む事は自己流でなんとか読めると思っていたんだけど、まるで違った読み方をしている物が幾つもあった。
どうりでたまにお使い程度に小遣い稼ぎをしていたギルドで変な顔されたはずだよ。
恥ずかしい
もう二度と行くもんか!
間違ってるなら教えてくれればよかったのに。

でも勉強は楽しかった。
知らない事を教えてくれる先生は物知りで質問すれば何でも答えてくれる。
それで知ったのだけれど王宮の文官は平民でも頭が良ければなれるらしい。

それなら僕が貴族でなくても試験にさえ合格したら働けるんだ。

僕の他にも何人か引き取られてるみたいだけれど追い出される可能性もあるから、ここに居る間に少しでも学んでせめて図書館の本を読めるようになろうと思った。



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