公爵夫人マーシェのお悩み

maruko

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7 マーシェの味方

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「恋人!コート伯爵夫人が?いえ代理だったわね」

 リリアンはマーシェの話を聞いて、それは離婚したくなるのも頷ける、そう思った。
 リリアンなら執務室の引きこもりだけでも離婚したい。

「引き篭もっているだけでは離婚はできないと思うのです。でも子作りの義務を課せられていますから陛下に訴えたら、寝室に来るかもしれません。でもそれはもう私が受け入れられません」

「そうよね、私も嫌だわ」

「だから離婚の理由になる法律違反はないかなと探しているんですけど、なりそうでならないんですよね」

「妻に内緒で変装して他の家に通っている事は、理由にならないのかしら?」

「証拠がないんです、しかも家の者が承知しているなら私に隠すのは容易いでしょうし、証拠なんてきっと出てきません。私の味方もいませんし。まさか鼻が利いたからわかったなんて裁判で言えないですから⋯」

「そうね⋯ねぇ私はマーシェ様を信じるわ。どうかしら?私が調べてみましょうか?」

「えっ?何をですか?」

「その恋人っていわれてることよ」

「ん~それは⋯正直どうでもいいので大丈夫です。あっ!でも」

「何?何でも言って!」

「フォスティーヌ様の事を調べてもらえますか?離婚の原因が私になるのはちょっと違うかなと思うので」

「あの女の事?」

 リリアンはあからさまに嫌な顔をした。

「そうですよね、ごめんなさい。配慮が足りませんでした」

 マーシェが反省するとリリアンは直ぐに首を振った。

「いえやらせてもらうわ。あの女の弱みでも握ってギャフンと言わせたいもの!」

「あの、危険な事はしないでくださいね」

「大丈夫、大丈夫。私こう見えても二人の子の母なの。あの子達のためにも危険な事はできないわ。程々でいいかしら?」

「ありがとうございます。でもどうしてそんなに親身になってくださるのですか?」

「そうねぇ。同じ被害者だからかもね」

「被害者?」

「そう!マーロウ公爵あの人のね」

 リリアンはマーシェの両肩に手を添えてポンポンと2回軽く叩いた。

「ここで週に一度報告会をしましょう、図書館なら侍女は兎も角護衛は入ってこれないわ」

 マーシェはリリアンの言葉に頷いた。
 遠く離れた辺境伯家実家に頼ることもできなくて、誰も味方のいない公爵家で、日々悶々と過ごしていた。そんなマーシェに手を差し伸べてくれる人が現れた。

 悩めるマーシェの希望の光はまさかの夫の前妻だった。





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