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作戦?
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「ミランダは今の話を信じるのか?」
「ひゃっ!」
私を抱きかかえながら移動しているセルトが耳元に囁いたから思わずとんでもない声が出てしまった。
「あぁごめん大きな声で聞くのは憚れたから」
「はぁ」
絶対態とだわ、確信犯のセルトを見上げるように睨みながら私は嘆息した。
これ以上は廊下で話すことではない(いえ最初から話すべきではないわ)と判断したようでそれ以降は何も話さずに部屋へ移動した。
その道筋で気付いたのだけど私が寝かされていたのは私の部屋ではなかった。
あぁ私の部屋は事件現場になるから移動したのね、そう単純に考えていた。
私をベッドに寝かせたあとシャワーを浴びてくると言ったセルトが内扉から入ってくるまでは。
(どういう事?)
セルトがシャワーを浴びてる間に私もモナが湯浴みを手伝ってくれた。
モナに髪を乾かして貰っているときに鏡越しでセルトが入ってくるのが見えて思わず振り向いてしまった。
「どうして?」
「あぁ部屋は移動したよ」
それは内装を見ればわかるのよ、そういう事じゃないのは解っているくせにセルトはニヤニヤしながら此方を見てる。
悔しい、私は蝋の影響で足がまだ満足に力が入らないのだ。
だから声でしか抗議ができない。
「セルト、私はまだ既婚者なのよ」
「あと2日だ」
「それでも⋯」
「さっき聞いただろう元王妃の話」
「えぇ」
「あの話を聞いてセイシャルの国王はきっと公爵家に命じたんだ、離婚しないようにってね」
「それは、わかるけど」
「じゃあ交渉にも使える筈だ」
セルトの言わんとする事は解るけど、そんなに上手く行くのかしら?
だって法律まで変えてるのに。
私の危惧した事が解ったようで、それでもセルトは安心するように伝えてくれる。
「その流行り病が流行ったとしてミランダはあの国を見捨てるつもりかい?スチュート伯爵家はそんなに薄情なのか?」
セルトの言葉で私はハッとした。
そうだわ、どうしてその元王妃の話しがそうなっているのかは解らないけれど、お父様の性格で近隣の国が民が困ってるのに薬を渡さないなんて事、あるはずがない。
でもそれじゃあどうしてなのだろう。
「俺はそこに秘密があるんじゃないかと思ってるんだ」
「秘密?」
「あぁ伯爵がセイシャル王国が滅びても構わないと思うような何かがきっとこの先起きるんだよ、元王妃が覚えてないから詳細は解らないけどね」
「それで?」
「だから─────────ねっ」
セルトが作戦を伝えてくれた。
私もそれに同意する。
あと2日、それが過ぎれば私はサミュエルと離婚できる⋯⋯⋯⋯⋯はず。
「ひゃっ!」
私を抱きかかえながら移動しているセルトが耳元に囁いたから思わずとんでもない声が出てしまった。
「あぁごめん大きな声で聞くのは憚れたから」
「はぁ」
絶対態とだわ、確信犯のセルトを見上げるように睨みながら私は嘆息した。
これ以上は廊下で話すことではない(いえ最初から話すべきではないわ)と判断したようでそれ以降は何も話さずに部屋へ移動した。
その道筋で気付いたのだけど私が寝かされていたのは私の部屋ではなかった。
あぁ私の部屋は事件現場になるから移動したのね、そう単純に考えていた。
私をベッドに寝かせたあとシャワーを浴びてくると言ったセルトが内扉から入ってくるまでは。
(どういう事?)
セルトがシャワーを浴びてる間に私もモナが湯浴みを手伝ってくれた。
モナに髪を乾かして貰っているときに鏡越しでセルトが入ってくるのが見えて思わず振り向いてしまった。
「どうして?」
「あぁ部屋は移動したよ」
それは内装を見ればわかるのよ、そういう事じゃないのは解っているくせにセルトはニヤニヤしながら此方を見てる。
悔しい、私は蝋の影響で足がまだ満足に力が入らないのだ。
だから声でしか抗議ができない。
「セルト、私はまだ既婚者なのよ」
「あと2日だ」
「それでも⋯」
「さっき聞いただろう元王妃の話」
「えぇ」
「あの話を聞いてセイシャルの国王はきっと公爵家に命じたんだ、離婚しないようにってね」
「それは、わかるけど」
「じゃあ交渉にも使える筈だ」
セルトの言わんとする事は解るけど、そんなに上手く行くのかしら?
だって法律まで変えてるのに。
私の危惧した事が解ったようで、それでもセルトは安心するように伝えてくれる。
「その流行り病が流行ったとしてミランダはあの国を見捨てるつもりかい?スチュート伯爵家はそんなに薄情なのか?」
セルトの言葉で私はハッとした。
そうだわ、どうしてその元王妃の話しがそうなっているのかは解らないけれど、お父様の性格で近隣の国が民が困ってるのに薬を渡さないなんて事、あるはずがない。
でもそれじゃあどうしてなのだろう。
「俺はそこに秘密があるんじゃないかと思ってるんだ」
「秘密?」
「あぁ伯爵がセイシャル王国が滅びても構わないと思うような何かがきっとこの先起きるんだよ、元王妃が覚えてないから詳細は解らないけどね」
「それで?」
「だから─────────ねっ」
セルトが作戦を伝えてくれた。
私もそれに同意する。
あと2日、それが過ぎれば私はサミュエルと離婚できる⋯⋯⋯⋯⋯はず。
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