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40 困惑
バイカ伯爵邸は森の中を進んでいると突然現れた。
そんな感じのお邸でした。
ほんとに何も予告なくドーンって感じで現れて、馭者が急ブレーキをかけたので、私達は危うく⋯普通ならそうなのですが、同乗者にサーラが居たので「そろそろ急ブレーキがかかりますので何処かを掴んでいてください」と前もって言われていたので事なきを得ました。
馭者には前もって言っていても皆急ブレーキをかけるそうです。
なぜそんなところに建てたのだろう?
サーラが門番に私の来訪を告げると恭しく門がゆっくり開きます。
サーラは玄関の手前で馬車を降りその後は歩くみたい。
「使用人の教育がしっかりなされた立派な家ですね。尊敬します」
ミナさんがとても感心している。
私から見たミナさんはしっかりした素敵な侍女だと思うのだけど、その人が褒めてくれるなんて、伯父様はしっかりとした奥様と結婚されたのだと嬉しくなった。
反面、そんなにしっかりしている奥様が、家出するような貴族社会から脱落してしまった私を見てどう思うのかしら?
途端に緊張してきて変な汗が背中を流れる。
馬車を降りると真面目そうな青年が私へ一礼して伯爵家の執事だと言って背中を向け歩き出した。
歩きだして2、3歩踏み出してから私へ振り向きまた前を見て歩き出す。
付いてこいて言ってるのかな?
何も名乗らずなので、どうしたもんかな?と悩んだけれど、ここで立っていても仕方がないので付いていくことに決めます。
ミナさんも訝しげに彼を睨んでいます。
気持ちは一緒だけど目でミナさんに「私は大丈夫」と伝えてみる、果たしてミナさんは私の意を組んでくれて、そっと目を伏せ再び顔を上げた時はいつもの朗らかなミナさんに戻っていました。
エントランスを抜け長い廊下を歩いて行くと、途中で何名かの仕事中の使用人とすれ違います。
先ずありえない
すれ違うということは相手も動いているという事、前をスタスタと歩く彼の時は立ち止まり頭をたれていたのに私の時はそのまますれ違う。
歓迎されない客だということが丸わかりです。
サーラの行動でミナさんはバイカ伯爵家の使用人の教育に感心していたのに、邸内では掌返しで今私は大変困惑しています。
下を見ながら歩いていたので彼が立ち止まっていることに気づくのが遅くて、ハッと気づいたときには、あと一歩で彼にぶつかる所でした。
ミナさんが気づいて私の腕を引いてくれたおかげでぶつからずにすみました。
「ミナさん、ありがとう」
「いえ大事に至らず良かったです」
小声での会話だったのですが執事の彼は「静かに」と私達を制します。
目の前には重厚な扉が有り、そこへ彼はノックします。
「どうぞ入って」
綺麗な澄んだ声の返答が聞こえました。
中には綺麗な淑女がソファで寛ぎこちらには顔だけ向けています。
彼女が手を上げると、執事の彼と今淑女の横でお茶を注いでいた侍女は、淑女のソファの後ろに控えました。
徐ろに淑女が手で向かいのソファを指し
「お座りになって」
私へ声をかけて頂いたのですが私の心は困惑MAXです。
伯父さまには本日の訪問の先触れは出してます。
伯父様は何処へ?
そんな感じのお邸でした。
ほんとに何も予告なくドーンって感じで現れて、馭者が急ブレーキをかけたので、私達は危うく⋯普通ならそうなのですが、同乗者にサーラが居たので「そろそろ急ブレーキがかかりますので何処かを掴んでいてください」と前もって言われていたので事なきを得ました。
馭者には前もって言っていても皆急ブレーキをかけるそうです。
なぜそんなところに建てたのだろう?
サーラが門番に私の来訪を告げると恭しく門がゆっくり開きます。
サーラは玄関の手前で馬車を降りその後は歩くみたい。
「使用人の教育がしっかりなされた立派な家ですね。尊敬します」
ミナさんがとても感心している。
私から見たミナさんはしっかりした素敵な侍女だと思うのだけど、その人が褒めてくれるなんて、伯父様はしっかりとした奥様と結婚されたのだと嬉しくなった。
反面、そんなにしっかりしている奥様が、家出するような貴族社会から脱落してしまった私を見てどう思うのかしら?
途端に緊張してきて変な汗が背中を流れる。
馬車を降りると真面目そうな青年が私へ一礼して伯爵家の執事だと言って背中を向け歩き出した。
歩きだして2、3歩踏み出してから私へ振り向きまた前を見て歩き出す。
付いてこいて言ってるのかな?
何も名乗らずなので、どうしたもんかな?と悩んだけれど、ここで立っていても仕方がないので付いていくことに決めます。
ミナさんも訝しげに彼を睨んでいます。
気持ちは一緒だけど目でミナさんに「私は大丈夫」と伝えてみる、果たしてミナさんは私の意を組んでくれて、そっと目を伏せ再び顔を上げた時はいつもの朗らかなミナさんに戻っていました。
エントランスを抜け長い廊下を歩いて行くと、途中で何名かの仕事中の使用人とすれ違います。
先ずありえない
すれ違うということは相手も動いているという事、前をスタスタと歩く彼の時は立ち止まり頭をたれていたのに私の時はそのまますれ違う。
歓迎されない客だということが丸わかりです。
サーラの行動でミナさんはバイカ伯爵家の使用人の教育に感心していたのに、邸内では掌返しで今私は大変困惑しています。
下を見ながら歩いていたので彼が立ち止まっていることに気づくのが遅くて、ハッと気づいたときには、あと一歩で彼にぶつかる所でした。
ミナさんが気づいて私の腕を引いてくれたおかげでぶつからずにすみました。
「ミナさん、ありがとう」
「いえ大事に至らず良かったです」
小声での会話だったのですが執事の彼は「静かに」と私達を制します。
目の前には重厚な扉が有り、そこへ彼はノックします。
「どうぞ入って」
綺麗な澄んだ声の返答が聞こえました。
中には綺麗な淑女がソファで寛ぎこちらには顔だけ向けています。
彼女が手を上げると、執事の彼と今淑女の横でお茶を注いでいた侍女は、淑女のソファの後ろに控えました。
徐ろに淑女が手で向かいのソファを指し
「お座りになって」
私へ声をかけて頂いたのですが私の心は困惑MAXです。
伯父さまには本日の訪問の先触れは出してます。
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