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春の陽光が窓から差し込む、ミリアーナは今日を楽しみにしていた。
ベッドから起き上がるとタイミングよくノックの音がする。
「はい起きてるわ」
数年前からは考えられない程、ミリアーナは貴族の令嬢になっていた。
ルクオート侯爵家は全てが重厚な造りで扉も重い、ミリアーナの専属侍女がふたりがかりで開けて入ってきた。
髪を梳きながら侍女が今日のリボンの色を聞く。
ミリアーナはだいぶ伸びた髪を鏡越しに見て少し考えた。
「今日は髪留めを着けたいわ」
アリーラの元へ来た時はミディアムヘアだったから、耳にかかる髪を上げて留めるだけだった。
今日は侍女が編み込みの髪を纏めて着けてくれるスタイルにしてくれるようだ。
そういえば髪留め⋯懐かしいな。
ドレッサーの左の引き出しにはミリアーナの髪留めがいくつか入れてある。そこに17歳の誕生日にセルヴィから貰った髪留めも置いていた。
メアリーとお揃いだった事にあの時は傷ついてしまってあの家に置いてきた。だが本当はミリアーナにセルヴィが買ったのを見て気に入ってメアリーが自分で買っていたと、セルヴィと再会してからメアリーに聞いた。ミリアーナにとってあの頃の生活の全ては父だった、彼だけだった。
でもあれから沢山の人と出会った。
そして最愛の恋人にも出会えた。
今は、視野の狭い中で生きてきた平民なのに箱入りのミリナではなく、貴族社会でも発言力の強いルクオート女侯爵のミリアーナだ。
侍女が引き出しを閉じた。
立ち上がりスッキリした紺色のエンパイアラインのワンピースを着せてもらう。
紺色は地味だが胸の切り替え部分と裾には赤糸と金糸で鮮やかな刺繍が施されていて、全く地味には見えない。
「今日はお天気が良くて良かったですね」
侍女の言葉にミリアーナは微笑みで応えた。
唾の広い帽子が飛ばされないように、それでいて髪飾りが隠れないようにと工夫して帽子を固定してくれるのを、少し屈んでしてもらう。
人に身の回りの仕度をしてもらう事にも自然に慣れてきた。
エントランスに向かうと既に彼は待っていた。
やはり年相応に見えない若々しい姿は健在だ。既に30歳になっているというのに、どう見ても20代前半にしか見えないのは最早奇跡と言ってもいいのではないかしら?ソンなことを思いながらミリアーナは階段を降りてゆく。
下に辿り着く前にレイがエスコートをする為に近づいてきて手を差し出す。
「どうぞ、我が恋人」
「ありがとう、私の恋する人」
照れながらもレイに合わせてミリアーナが言うと、後ろの方で小声だが「きゃー」と侍女等の黄色い声が聞こえた。
今日は二人でミオールまで遠出して屋台で買い込み、ピクニックする予定。
「ふふっ健全なお付き合いよね」
「君のお祖母様に釘を刺されたからな」
「でも恋人っぽい」
二人は見つめ合いながら笑顔で馬車へと向かう。
end
--------------------
『ミリアーナの恋人』ここで完結致します😊
何時もmarukoの作品を愛でてくださりありがとうございます🙇♀
今回も皆様の登録★いいね♡エール📣に励まされ無事に完結できましてホッと胸を撫で下ろしております🍀
今回、ヒーローが出てくるまでかなりの話数を要してしまって「恋愛要素がぁ~」と途中書きながら雄叫びを上げておりました😅
直ぐに人物の背景から書き出すのはmarukoの悪い癖⋯⋯˃̣̣̥᷄ ᴖ ˂̣̣̥᷅
ですがやめられない止まらない!
こんなmarukoにお付き合いくださる海よりも広い心を持った優しい読者様
重ねて重ねて御礼申し上げます
🙇♀🙇♀🙇♀🙇♀
次回作も既に作成しております
12話以内に何とか纏めようと今必死で作業しております😊
他の連載中の作品⋯⋯もう少し待っててくださ~い
最後にいつもいつもmarukoとmarukoの作品を愛でてくださる皆様へ
( ˶˘ ³˘˶)ちゅ♡
届きますように♡
ベッドから起き上がるとタイミングよくノックの音がする。
「はい起きてるわ」
数年前からは考えられない程、ミリアーナは貴族の令嬢になっていた。
ルクオート侯爵家は全てが重厚な造りで扉も重い、ミリアーナの専属侍女がふたりがかりで開けて入ってきた。
髪を梳きながら侍女が今日のリボンの色を聞く。
ミリアーナはだいぶ伸びた髪を鏡越しに見て少し考えた。
「今日は髪留めを着けたいわ」
アリーラの元へ来た時はミディアムヘアだったから、耳にかかる髪を上げて留めるだけだった。
今日は侍女が編み込みの髪を纏めて着けてくれるスタイルにしてくれるようだ。
そういえば髪留め⋯懐かしいな。
ドレッサーの左の引き出しにはミリアーナの髪留めがいくつか入れてある。そこに17歳の誕生日にセルヴィから貰った髪留めも置いていた。
メアリーとお揃いだった事にあの時は傷ついてしまってあの家に置いてきた。だが本当はミリアーナにセルヴィが買ったのを見て気に入ってメアリーが自分で買っていたと、セルヴィと再会してからメアリーに聞いた。ミリアーナにとってあの頃の生活の全ては父だった、彼だけだった。
でもあれから沢山の人と出会った。
そして最愛の恋人にも出会えた。
今は、視野の狭い中で生きてきた平民なのに箱入りのミリナではなく、貴族社会でも発言力の強いルクオート女侯爵のミリアーナだ。
侍女が引き出しを閉じた。
立ち上がりスッキリした紺色のエンパイアラインのワンピースを着せてもらう。
紺色は地味だが胸の切り替え部分と裾には赤糸と金糸で鮮やかな刺繍が施されていて、全く地味には見えない。
「今日はお天気が良くて良かったですね」
侍女の言葉にミリアーナは微笑みで応えた。
唾の広い帽子が飛ばされないように、それでいて髪飾りが隠れないようにと工夫して帽子を固定してくれるのを、少し屈んでしてもらう。
人に身の回りの仕度をしてもらう事にも自然に慣れてきた。
エントランスに向かうと既に彼は待っていた。
やはり年相応に見えない若々しい姿は健在だ。既に30歳になっているというのに、どう見ても20代前半にしか見えないのは最早奇跡と言ってもいいのではないかしら?ソンなことを思いながらミリアーナは階段を降りてゆく。
下に辿り着く前にレイがエスコートをする為に近づいてきて手を差し出す。
「どうぞ、我が恋人」
「ありがとう、私の恋する人」
照れながらもレイに合わせてミリアーナが言うと、後ろの方で小声だが「きゃー」と侍女等の黄色い声が聞こえた。
今日は二人でミオールまで遠出して屋台で買い込み、ピクニックする予定。
「ふふっ健全なお付き合いよね」
「君のお祖母様に釘を刺されたからな」
「でも恋人っぽい」
二人は見つめ合いながら笑顔で馬車へと向かう。
end
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『ミリアーナの恋人』ここで完結致します😊
何時もmarukoの作品を愛でてくださりありがとうございます🙇♀
今回も皆様の登録★いいね♡エール📣に励まされ無事に完結できましてホッと胸を撫で下ろしております🍀
今回、ヒーローが出てくるまでかなりの話数を要してしまって「恋愛要素がぁ~」と途中書きながら雄叫びを上げておりました😅
直ぐに人物の背景から書き出すのはmarukoの悪い癖⋯⋯˃̣̣̥᷄ ᴖ ˂̣̣̥᷅
ですがやめられない止まらない!
こんなmarukoにお付き合いくださる海よりも広い心を持った優しい読者様
重ねて重ねて御礼申し上げます
🙇♀🙇♀🙇♀🙇♀
次回作も既に作成しております
12話以内に何とか纏めようと今必死で作業しております😊
他の連載中の作品⋯⋯もう少し待っててくださ~い
最後にいつもいつもmarukoとmarukoの作品を愛でてくださる皆様へ
( ˶˘ ³˘˶)ちゅ♡
届きますように♡
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