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二章
三話 食い止めるのは無差別放火?
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「くそっ。」
ライトが悪態をつく。
「何で僕らを狙わない?」
そう。あれから数日がたってもスレイヤーは俺らに何のアクションも起こさない。それだけなら良かったのだが……
「まさか放火を続けるとはね。それも大怪我をさせるほどの大炎上。死人が出てないのが不幸中の幸いね。」
あれからスレイヤーは三件の放火をしたと見られる。どれも民間人の命を脅かす危険な火事だった。
どの現場に行ってみても、家は密室で全焼。犯人の痕跡は全く見当たらない。また、不可解な点が一つ増えた。焼けた家の周りの防犯カメラが壊れていたと言う。
俺らが考えていたその時。
ウーーーーウウーーー
「またかよ。」
そう言ったライトは、走って現場へと向かう。それに俺とアサミもついていく。
やはりその家も全焼。中からは大火傷をした住人が数名運ばれていった。
「くそっ。早く止めねぇといずれ死者が出る。」
「あせるなよマサト。……しかし早く解決しなければいけないのは事実だ。」
その時警察が俺らの方にやってきた。
「おやおや、特殊事件解決部とかいって全然解決できていない皆さんではないですか。」
「「…………。」」
「落ち着いて。二人とも。」
「そんな皆さんに情報を一つ。家の外にこんな紙が貼られていましたよ。」
そこにはこんなことが書かれていた。
『僕からのプレゼント見てくれたかな?君たちはイライラしてる頃かな?僕は早く君たちと戦ってみたいんだ。そうすれば復讐が簡単になる。日時は最初の事件から一週間後の21時。場所は風神公園の中央。もし来なかったり他の人が来たりしたらどうなるかわかるよね?じゃ、待ってるよ。』
「何だよこれ。」
俺の第一声はそんなものだった。
「今日じゃねぇか。」
しかも場所は風神公園。日本最大級の公園だ。
「めんどくせぇけどやるしかないね。」
「そうね。行かなかったらまだ放火は続くでしょうね。」
「復讐は止めてやらねぇと。」
それぞれの決意を胸にする。
「警察の方、ありがとうございました。お名前を聞いてもよろしいですか?」
「ふん、何で教えないといけないんだ。」
「またこの先お世話になるかもしれませんし。」
「……東 一良だ。」
そう言って東さんは去っていった。
「いい人…なのか?」
「わからないわね。」
「まぁ協力者が一人増えたんじゃないかな。」
そう言いライトは歩いていく。
「行くよ。復讐を止めてやろう。」
その言葉に俺らは頷いた。
「はぁ。」
少年はため息をつく。
「今日も雨か。憂鬱な気分だ。……でも。」
少年は立ち上がる。
「絶好の復讐日和だね。」
ライトが悪態をつく。
「何で僕らを狙わない?」
そう。あれから数日がたってもスレイヤーは俺らに何のアクションも起こさない。それだけなら良かったのだが……
「まさか放火を続けるとはね。それも大怪我をさせるほどの大炎上。死人が出てないのが不幸中の幸いね。」
あれからスレイヤーは三件の放火をしたと見られる。どれも民間人の命を脅かす危険な火事だった。
どの現場に行ってみても、家は密室で全焼。犯人の痕跡は全く見当たらない。また、不可解な点が一つ増えた。焼けた家の周りの防犯カメラが壊れていたと言う。
俺らが考えていたその時。
ウーーーーウウーーー
「またかよ。」
そう言ったライトは、走って現場へと向かう。それに俺とアサミもついていく。
やはりその家も全焼。中からは大火傷をした住人が数名運ばれていった。
「くそっ。早く止めねぇといずれ死者が出る。」
「あせるなよマサト。……しかし早く解決しなければいけないのは事実だ。」
その時警察が俺らの方にやってきた。
「おやおや、特殊事件解決部とかいって全然解決できていない皆さんではないですか。」
「「…………。」」
「落ち着いて。二人とも。」
「そんな皆さんに情報を一つ。家の外にこんな紙が貼られていましたよ。」
そこにはこんなことが書かれていた。
『僕からのプレゼント見てくれたかな?君たちはイライラしてる頃かな?僕は早く君たちと戦ってみたいんだ。そうすれば復讐が簡単になる。日時は最初の事件から一週間後の21時。場所は風神公園の中央。もし来なかったり他の人が来たりしたらどうなるかわかるよね?じゃ、待ってるよ。』
「何だよこれ。」
俺の第一声はそんなものだった。
「今日じゃねぇか。」
しかも場所は風神公園。日本最大級の公園だ。
「めんどくせぇけどやるしかないね。」
「そうね。行かなかったらまだ放火は続くでしょうね。」
「復讐は止めてやらねぇと。」
それぞれの決意を胸にする。
「警察の方、ありがとうございました。お名前を聞いてもよろしいですか?」
「ふん、何で教えないといけないんだ。」
「またこの先お世話になるかもしれませんし。」
「……東 一良だ。」
そう言って東さんは去っていった。
「いい人…なのか?」
「わからないわね。」
「まぁ協力者が一人増えたんじゃないかな。」
そう言いライトは歩いていく。
「行くよ。復讐を止めてやろう。」
その言葉に俺らは頷いた。
「はぁ。」
少年はため息をつく。
「今日も雨か。憂鬱な気分だ。……でも。」
少年は立ち上がる。
「絶好の復讐日和だね。」
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