不器用課長とキャバ嬢愛ちゃん

あわい(間)

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第3話

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開店前のClub Aubeクラブオーブは、まだ昼間の延長のような明るさが残っていた。照明は煌びやかな夜の装いではなく、仕事前の支度をする女性たちにとって心地よい程度に調整されている。

 店内では、メイク直しに余念のない子、スマホを片手にSNSをチェックする子、カウンターに置かれたお菓子をつまみながら談笑する子たち。どこか学校の休み時間のような、緩やかで自然な空気が流れていた。



 そんな中、愛ちゃんは、いつものようにきちんとした姿勢でママと向き合っていた。
「愛ちゃん、今月もいつも通り週2日でいい?」
 ママの声は優しく、同じ女性としてとても頼りになる先輩の包容力があった。
「はい、大丈夫です!」
明るく、迷いのない声で答える。

「昼の仕事もあるのに、ごめんね。助かるわ」
「いえ、このお店での接客も学びがあって好きなんです」
 愛ちゃんの言葉に嘘はなかった。受付業務とは違う接客の奥深さを、彼女なりに感じ取っていたのだ。
「もう、真面目ね~」
 ママは苦笑いを浮かべ、ふと何かを思い出したような表情になった。

「あ、そういえば辻井商事さんの……あぁ、だめね、ど忘れしちゃった。ほら、あの背の高い…」
「ママ、杉山課長さんですよ」
 愛ちゃんの即答に、ママの目がわずかに細くなった。

「ああ、そうそう!課長さんだったわね、杉山さん。デート行ったんでしょ?恋愛指南だったっけ?どうだったの?」
愛ちゃんは少し考えるような仕草を見せてから答えた。

「なんか、困ってるのは本当みたいなんですけど、あんまり心配ないような?」
「どういうこと?」
ママが身を乗り出すと、愛ちゃんは頬に手を当てて思い出すように話し始めた。
「普通に話せてましたし……あと」
 愛ちゃんの声が少し小さくなった。
「あと?」

「なんかかわいい人でした」
 その瞬間、ママの表情が一変した。少し困ったような、複雑な表情だった。
「あらやだ、この子。たった一回でねぇ…」
 ママは小さくため息をついて、残念な子を見るような視線を愛ちゃんに向けた。

「えぇ?なんでそんな反応なんです?」
 愛ちゃんは本当にわからないといった様子で首をかしげた。その無邪気さが、ママの苦笑いを深くする。

「ふふ…まぁでも、そこがあなたのいいとこなんだろうね?わからない子にはおしえてあげなーい」

 ママは意味深に言うと、急に表情を引き締めた。

「いい?愛ちゃん。おじさん相手に焚き付けすぎるとろくなことにならないから、気をつけなさいよ」

 その言葉には、愛ちゃんを守ろうとする意図が込められていた。
「……しょうがないわねぇ、じゃあ若手の方を呼びましょうか」
 ママは店の奥に向かって声を上げた。
「ミカちゃーん!辻井商事の田中さんに営業メールしといてー」

 遠くの方で、色白でツインテールの可愛らしい顔の子が親指を立てて応える。派手なロッカー風の私服が、開店前ののんびりした雰囲気になぜか妙にマッチしている。

愛ちゃんだけが、状況を理解できずにきょとんとした表情でその光景を眺めていた。まるで先輩たちの会話の行間を読めない迷子のようになる。

開店までの穏やかな時間は、こうして静かに過ぎていくのだった。



ーーーーー



次の土曜日、慶佑けいすけあいちゃんは都内のふれあい動物広場にいた。

「行きたいところ、これかー……」

入口の大きなゲートを見上げて思わず声に出す。カラフルな動物のイラストが描かれたアーチ型の看板から、すでにうさぎやモルモットの鳴き声が聞こえてくる。

(たしかに、愛ちゃんの行きたいところでいいとは言ったけど……)

動物があまり得意ではない慶佑は、内心ドキドキしていた。子供の頃に犬に追いかけられたトラウマもあるし、毛がフワフワした生き物を触るのも何となく苦手だった。しかし、隣で期待に胸を膨らませる愛ちゃんを見ると、自分の苦手意識なんてどうでもよくなってしまう。

「かわいいですよ!」

愛ちゃんのワクワクした笑顔が太陽のように輝いている。その無邪気な表情を見ていると、慶佑の心臓は別の理由でドキドキし始めた。動物への不安よりも、愛ちゃんの可愛らしさの方が圧倒的だった。

何も言えなくなった慶佑に、愛ちゃんが少し心配そうに声をかけた。
「……杉山さん?」
「いや、行きましょう。」
慶佑は慌てて答える。愛ちゃんのためなら、動物だって何だって付き合える気がしてきた。

「あの、」
「?」
愛ちゃんが何か言いたそうに立ち止まる。20センチほど低い位置から訴えかけてくるタレ目がちの瞳に慶佑は思わず見入ってしまった。

「今日はレッスン2ってことで」
「はい……?」
「敬語やめにしませんか?」
「え?!……いや、でも」

慶佑の頭の中が真っ白になった。
(敬語をやめる?つまり、……もっと親しい関係になるということ、か?)
女性と敬語を使わずに話すなんて、中学生の頃のクラスメート以来だった。大学でも、職場でも、合コンでも、常に敬語で距離を保ってきた慶佑にとって、これは革命的な提案だった。

「この間、敬語が外れてた杉山さん、話しやすかったので」
(前回?必死すぎて正直、あんまり覚えてない……)

「壁が無いと感じるほうが、女性はリラックスできるものですよ。ね?」
愛ちゃんの優しい笑顔と、一瞬理論的かと思わされる説明。確かに理にかなっている気もする。慶佑の中で、今までの常識と愛ちゃんの可愛さが激しく戦っていた。

そして、またしても可愛さの方が勝利を収めようとしていた。
「じゃ、早速、行こ!」
愛ちゃんが嬉しそうに手を叩いて動物園の入口へ歩き出す。慶佑は無邪気な笑顔に敬語をやめることへの返事をする間もなく、くすぐったい心地で彼女の後に続く。

「ああ、そうだな」
気がつくと、自然に気安い口調がこぼれていた。



園内に入ると、愛ちゃんはあちこちを見回しながら心なしか早足で進む。うさぎ小屋では、真っ白なうさぎを見つけてそっと近づき、膝をついてうさぎの目線に合わせる。その時の横顔は、まるで動物たちと本当に会話ができるかのような真剣さだ。


慶佑は愛ちゃんの様子を微笑ましく見守りながらも、内心では冷や汗をかいていた。できるだけうさぎから距離をとるため手はポケットに突っ込んだまま、視線はうさぎが次にどう動くか緊張しながら観察する。

そんな慶佑の横顔を愛ちゃんがそっと見つめる。肩に力が入り、視線は動物ではなく微妙に上の方を向いていて、笑顔も少し引きつっている。

(あれ?もしかして……)

愛ちゃんの表情がふと優しくなった。慶佑が無理をしているのがわかったのだ。動物が苦手なのに、自分のために付き合ってくれているのだと気づく。

「杉山さん、もう十分堪能しました。次に行きましょう~」
愛ちゃんの言葉に慶佑はほっと安堵の表情を浮かべた。




猫のふれあいコーナーに移動すると、一匹の茶トラ猫が慶佑の膝に飛び乗った。体がガチガチに固まる。

「……お、おい。降りろ……いや、爪は立てるな」

慶佑の困惑した声に反して、猫は全然動じず、膝で香箱座りを決め込んだ。
まるで「ここが俺の場所だ」と宣言するかのように。
その光景があまりにも可笑しくて、愛ちゃんは口元を押さえながら隣に座った。


「ふふ、杉山さんのこと気に入っちゃったみたい」
愛ちゃんが猫を撫でようと手を伸ばした時、自然に慶佑の手に自分の手が重なってしまった。柔らかくて温かい感触に、慶佑がビクッと体を震わせる。

愛ちゃんはあまり気にしていない様子で、そのまま猫の頭を優しく撫でた。
「やーらしかー」
愛ちゃんがぽつりと言った。その言葉の響きに、慶佑の思考回路が一瞬停止する。
「……え?」
頭の処理が追いつかない慶佑の顔を見て、愛ちゃんは慌てて手を振った。
「あ、方言出ちゃった!えーっと、『かわいい』って意味だよ」

「……いや、その、かわいいって意味か……君が言うと、なんか反則みたいな、変な感じになる」

慶佑の何気ない言葉に、愛ちゃんが顔を真っ赤にして固まった。
慶佑も自分の発言に気づいて硬直する。空気が一瞬で甘い緊張に包まれた。
(猫じゃなくて、さっきからちょいちょい触れる手の温度が気になって仕方ない……)



「……お、重いな」
慶佑がぼそっと言うと、愛ちゃんは小悪魔的に口角を上げた。
「猫が?それとも私が?」

その挑戦的な視線を受けて、慶佑は真っ赤になって黙り込んだ。膝の上の猫だけがのんきにゴロゴロと喉を鳴らしている。



その時、不意に愛ちゃんの脳裏に嫌な記憶がよみがえった。

——あざといよな?お前って。どうせ浮気してるんでしょ?

耳の奥に、昔の声が響く。胸の奥が、ぎゅっと縮んだ。愛ちゃんの笑顔が一瞬で消え、猫を撫でる指先が止まってしまう。もう会うはずもない影に、身体が硬直した。



「……お、おい、寝たのか。ほんと、気に入られてるな俺」

慶佑の苦笑いする声が、愛ちゃんを現実に引き戻した。彼は愛ちゃんの変化に気づく様子もなく、大きな手で猫をこわごわ抱き上げて、今度は愛ちゃんの膝の上にそっと乗せてくれる。

「はは……、俺は、もう解放っと」

心底嬉しそうな笑顔を見せる慶佑。その自然で屈託のない表情に、愛ちゃんは静かに安心感を覚えた。嫌な記憶が少しずつ薄れていく。

猫の背中に視線を落としながら、愛ちゃんは小さく息を吐いた。





「杉山さん!さっきの日本犬コーナーすごかったね!私、秋田犬の本物初めて見た!足長い!」
愛ちゃんは興奮冷めやらない様子で矢継ぎ早に話しかけてくる。
「…犬も猫もかわいいよね~。杉山さんはどっちが好きとかある?」

子どものような素直な反応に笑顔を向けて杉山は深く思考する。視線が泳ぎ、手はまたポケットに戻った。

(ふわふわの動物が実は苦手なんて言えない……)

「……インコ」
口ごもるように答える慶佑。その声のトーンが明らかにいつもと違った。
「えっ?」
慶佑の予想外の答えに、愛ちゃんは目を丸くして首をかしげた。まるでさっき見た子犬のような表情だ。

「……珍しいかも?どうしてインコ?」
慶佑は少し考えてからおずおずと口を開く。声に少しだけ寂しさが混じる。

「……『お疲れさま』とか『おかえり』とか……誰かが帰りを待っててくれる感じがいいかなって」

その答えがなんとも切なくて、愛ちゃんの胸がキュンとした。
慶佑の普段見せない素直な一面と、そこに滲む孤独感に、愛ちゃんは思わず目を細めた。
(この人、意外と寂しがり屋なのかも)



しかし、次の瞬間——
「インコ、会話まではできないのでは?」
愛ちゃんの現実的なツッコミが、しんみりした空気を一瞬で吹き飛ばした。



ーーーー



動物広場を出た後、二人は買い物に向かった。

「今日は結構暑いな」
慶佑がパタパタとシャツの首元を仰いでいる。額にはうっすらと汗が浮かんでいた。
「あ……」
愛ちゃんが慶佑の額の汗に気づいて、そっとハンカチを取り出した。背伸びをして、優しく汗を拭いてくれる。

「ちょ…!え?!」

突然の出来事に、慶佑は顔を真っ赤にして固まってしまった。愛ちゃんの顔がこんなに近くにあることに、心臓がドキドキと音を立てる。
「ふふ……びっくりした?」

愛ちゃんのいたずらっぽい笑顔に、慶佑はさらに動揺した。
「あ、あの、洗って返すから、貸して」

慌ててハンカチを受け取ろうとする慶佑の手が、愛ちゃんの手に触れそうになる。愛ちゃんは首を振って、ハンカチをくるりと自分のバッグにしまった。

「そがんこまかこっ、めんどかしかっけん、よかばい」
「…なんて?」

愛ちゃんの方言に、慶佑は戸惑いながらも思わず笑ってしまった。
「『そんな細かいこと、めんどくさいから、いいですよ』って意味」

「……君の方言、なんか癒されるな」
慶佑の素直な感想に、愛ちゃんはニヤッと笑った。さっきまでの甘い雰囲気から、また自然な空気に戻っていく。



ーーーー



デパートのネクタイ売り場で、愛ちゃんが指摘した。
「杉山さんってグレーとかネイビーばかりですよね」
「安全牌だからな」

「でも人柄もグレーって思われちゃいますよ?」
素直に反省する慶佑に、愛ちゃんはつい吹き出した。

「冗談ですよ。……ボルドーなんかどうです?杉山さんの目、なんかキラキラ系だから、赤とかでもドヤっと感がなくて似合うかも?」


その瞬間、愛ちゃんの頭の中にまた過去の言葉が響く。

――うざ。いちいち世話焼いてくるなよ。監視されてるみたいで息が詰まるわ。

(まただ……私、また同じふうに……)
胸の奥がちくりと痛む。愛ちゃんは慶佑の反応を聞く前に、そっと視線を落とした。



「え?……キラキラ系ってどういう……?」
困った顔の慶佑が、愛ちゃんの目をまっすぐ見ていた。そこには嫌悪感も面倒くささもない、ただの戸惑いだけがあった。
「き……キラキラは、……実は杉山さん、優しい顔立ちしてるから、ってことで」

慶佑の瞳から視線が外せないまま、愛ちゃんは言葉を選んで答えた。
慶佑は目を数回瞬かせた後、妙に真剣に自分の胸あたりを見下ろした。どうやら自分の顔を想像して、似合うかどうかを一生懸命考えているようだ。

「……いや、それはない」
「ううん。絶対似合う。当ててみて、杉山さん」

愛ちゃんはディスプレイしてある棚から一本ネクタイを手に取って、彼の首元にそっと当てた。少し背伸びしないと届かない距離感に、胸がくすぐったくなる。

戸惑いながら鏡の中の自分を見つめる慶佑。
「……そんなふうに言われたの初めてだな。でも悪くない、かも?」

少し嬉しそうにする彼を見て、愛ちゃんも自然と呼吸が楽になった。さっきの嫌な記憶が、静かに溶けていく。



慶佑はボルドーのネクタイを購入することを決めたようで、販売員の女性に声をかけている。レジまで誘導されながら愛ちゃんに振り返る。
「ありがとう」
その一言に、愛ちゃんは嬉しくなって大きく頷いた。




夕方になり、愛ちゃんは今日もあっという間に時間が過ぎたことを実感する。
(やっぱり、今日も楽しかった。……もっと一緒にいたい、かも……?)
「お疲れさまでした。今日も楽しかったです」
明るく声をかけると、慶佑は少し申し訳なさそうな表情を見せた。



「あ、えっと……今日も本当にありがとう。このあと、ちょっと用事があって」
慶佑は時計を確認しながら、困ったような笑顔を浮かべる。
「あ、そうなんですね」

愛ちゃんの声は明るいままだったが、心の中では少しだけがっかりした。
(もう少し一緒にいられると思ってたのに。)

「また、今度……」
慶佑が振り返りながら手を振って去っていく。

その背中が小さくなっていくのを見つめながら、愛ちゃんの胸には何とも言えない寂しさが忍び込んできた。

(楽しかったのは、私だけだったのかな……?)



ーーーー



平日の午後、丸の内の高層ビル15階。いつもなら憂鬱な空気が漂う営業課のフロアが、なぜか今日は軽やかだった。

慶佑の机の上で、決裁書類が小気味よい音を立てて次々と片付けられていく。赤ペンが躊躇なく走り、印鑑が軽快にポンポンと響く。その様子を、斜め向かいの席から後輩の田中が目を丸くして見つめていた。


「課長、珍しいですね、今日はサイン即決じゃないですか」
田中の声に、杉山はふと手を止めた。確かに、いつもなら三度は読み返し、細かい数字を確認し、時には関係部署に電話をかけてから判を押すのが彼の習慣だった。それが今日に限って、まるで迷いがない。


「だいぶ調子いいっすね~。あ、もしかして愛ちゃん効果っすか?」
田中のからかうような笑顔に、杉山の頬がほんのり赤らんだ。
「……だまれ」
低く呟いた声とは裏腹に、慶佑の口元にはかすかな笑みが浮かんでいた。


「余計なこと気にしてないで、自分の仕事しろ」
田中はコーヒーを飲みかけて、思わず吹き出しそうになった。

新卒のころから課長に世話になっているが、彼のこんな表情を見たのは初めてだったからだ。興味深そうに慶佑を見てから自分のデスクへと戻っていく。



ーーーー



夜、狭いワンルームのベッドで、慶佑は久しぶりに深い眠りに落ちていた。

夢の中は、あの動物ふれあいコーナーの温かな午後だった。陽だまりのような光が差し込む屋内で、小さな茶トラの子猫が愛ちゃんの膝の上で気持ちよさそうに喉を鳴らしている。愛ちゃんの笑い声が、まるで鈴が転がるように響いて——。


「杉山さんも抱っこしてみます?」
愛ちゃんが振り返り、人懐っこい猫のような目で手招きする。

「俺も甘えてもいいってこと?」
「……え、ちが、」

戸惑う愛ちゃんに視線を合わせる。愛ちゃんのほうが恥ずかしそうに視線を彷徨わせる彼女。

「なぁ、愛……俺も、なでてくれよ」
「慶佑さん……」

2人の距離が近づく——息がかかるほどに





リリリリリリリリ……!!!
「うっ……」
はっと目を覚ました杉山は、慌てて上半身を起こし、頭を抱え込む。

(バカか……)

夢の中の慶佑は、なぜか自信満々で愛ちゃんにアプローチしていた。自分が自分で信じられない。しかも会話が絶妙にダサい。



愛ちゃんの温かい体温を身近に感じて——
意識した瞬間、顔が熱くなる。

「……マジか、俺。高校生かよ…」

もうすぐ40に差し掛かろうという男が、こんな夢を見るなんて。
枕に顔を埋めて深くため息をついた。
心の奥では、愛ちゃんの笑顔が温かく残り続けていた。

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