9 / 20
9話 誰のこと考えてる?
しおりを挟む
今日僕はお休みの日。今日は誰かとお休みかぶってるかな~。
「あ、エミル。今日休み?」
「ケント! うん、休みだよ。ケントは?」
「俺も休み。じゃぁ、エミル、エリミナの町にデートに行こ?」
「で、デート!?」
何で普通に出かけようとか、遊びに行こうって言わないんだろう。
「うん。エミルは可愛いから、デートだよ?」
「その理屈、全然意味分かんない……」
「あはは、いいから、いこいこ?」
「うん、行く」
【エリミナの町】
「ほら、エミル、次はこっちのお店」
「ケント、待って待って!」
ケントは僕をぐいぐい引っ張ってあっちこっちのお店に連れ回す。
色んなものが見れて楽しいし、ケントの楽しそうな顔を見てるのも好き。
だけど僕の頭の中は、ヴォルクとルークのことで頭がいっぱいになっていた。
僕はヴォルクのことが好き。でも、ルークの気持ちも嬉しい。
僕は一体どうしたら……。
そんなことを考えていると、僕は気付いたらおしゃれなカフェでコーヒーを飲んでいた。
「もう、エミル?」
ケントは少し不満そうに僕を覗き込んでくる。
「わぁ、ケント、どうしたの?」
「エミルさ、今……誰のこと考えてる?」
「えっ?」
その質問にドキッとする。
「俺じゃないよね。ヴォルク? それともルーク?」
「え、えっと……それは……」
僕が言葉に詰まっていると、ケントは更に驚きの発言をする。
「俺、エミルのこと好き」
「ええっ!?」
「もちろん、友達としてじゃないよ。恋人になりたいって意味の、好き」
「ええええ!?」
僕は頭がぐるぐると回る。
「でも、エミルは俺と一緒にいても全然俺のこと見てくれないから、俺、悲しいな?」
「それは……ごめん……」
「あはは、正直に謝られたら、見てくれてないってこと認めてるようなもんだね」
「ふぇ……ホントごめん……」
「あはは。でも、エミルのこと好きだから許す。だから、もう少しでいいから、俺のこと、見て?」
ケントはそう言ってグッと顔を近付けてきた。
そして、僕がテンパっている間に僕の頬にちゅっとキスをした。
「ちょ、ケント!?」
そのキスをされた頬がかーっと熱くなるのを感じた。
「あはは。ちゃんと俺のこと見ててくれないと、次は唇奪うから」
「唇はだめ……!」
「そんなの知りませーん」
「えええ……」
そしてそろそろアジトへと帰ることになり、カフェを出ると、その瞬間向かいの建物の2階からある人物が僕の目の前へ飛び降りてきた。
「わぁ、ヴォルク!? 今どこから来たの?」
僕がヴォルクの脇から前を見ると、そこはギルド本部だった。
でも2階から? 2階って……関係者以外立入禁止のところじゃ……。
「てめぇ、いいからこっち来い」
「え、ちょ、ヴォルク引っ張んないで……!」
僕は問答無用でヴォルクに誘拐され、独り取り残されたケントはぶつぶつと文句を言っていた。
「今は俺が独り占めしてる番だったのに……」
「あ、エミル。今日休み?」
「ケント! うん、休みだよ。ケントは?」
「俺も休み。じゃぁ、エミル、エリミナの町にデートに行こ?」
「で、デート!?」
何で普通に出かけようとか、遊びに行こうって言わないんだろう。
「うん。エミルは可愛いから、デートだよ?」
「その理屈、全然意味分かんない……」
「あはは、いいから、いこいこ?」
「うん、行く」
【エリミナの町】
「ほら、エミル、次はこっちのお店」
「ケント、待って待って!」
ケントは僕をぐいぐい引っ張ってあっちこっちのお店に連れ回す。
色んなものが見れて楽しいし、ケントの楽しそうな顔を見てるのも好き。
だけど僕の頭の中は、ヴォルクとルークのことで頭がいっぱいになっていた。
僕はヴォルクのことが好き。でも、ルークの気持ちも嬉しい。
僕は一体どうしたら……。
そんなことを考えていると、僕は気付いたらおしゃれなカフェでコーヒーを飲んでいた。
「もう、エミル?」
ケントは少し不満そうに僕を覗き込んでくる。
「わぁ、ケント、どうしたの?」
「エミルさ、今……誰のこと考えてる?」
「えっ?」
その質問にドキッとする。
「俺じゃないよね。ヴォルク? それともルーク?」
「え、えっと……それは……」
僕が言葉に詰まっていると、ケントは更に驚きの発言をする。
「俺、エミルのこと好き」
「ええっ!?」
「もちろん、友達としてじゃないよ。恋人になりたいって意味の、好き」
「ええええ!?」
僕は頭がぐるぐると回る。
「でも、エミルは俺と一緒にいても全然俺のこと見てくれないから、俺、悲しいな?」
「それは……ごめん……」
「あはは、正直に謝られたら、見てくれてないってこと認めてるようなもんだね」
「ふぇ……ホントごめん……」
「あはは。でも、エミルのこと好きだから許す。だから、もう少しでいいから、俺のこと、見て?」
ケントはそう言ってグッと顔を近付けてきた。
そして、僕がテンパっている間に僕の頬にちゅっとキスをした。
「ちょ、ケント!?」
そのキスをされた頬がかーっと熱くなるのを感じた。
「あはは。ちゃんと俺のこと見ててくれないと、次は唇奪うから」
「唇はだめ……!」
「そんなの知りませーん」
「えええ……」
そしてそろそろアジトへと帰ることになり、カフェを出ると、その瞬間向かいの建物の2階からある人物が僕の目の前へ飛び降りてきた。
「わぁ、ヴォルク!? 今どこから来たの?」
僕がヴォルクの脇から前を見ると、そこはギルド本部だった。
でも2階から? 2階って……関係者以外立入禁止のところじゃ……。
「てめぇ、いいからこっち来い」
「え、ちょ、ヴォルク引っ張んないで……!」
僕は問答無用でヴォルクに誘拐され、独り取り残されたケントはぶつぶつと文句を言っていた。
「今は俺が独り占めしてる番だったのに……」
850
あなたにおすすめの小説
【完結】最強公爵様に拾われた孤児、俺
福の島
BL
ゴリゴリに前世の記憶がある少年シオンは戸惑う。
目の前にいる男が、この世界最強の公爵様であり、ましてやシオンを養子にしたいとまで言ったのだから。
でも…まぁ…いっか…ご飯美味しいし、風呂は暖かい…
……あれ…?
…やばい…俺めちゃくちゃ公爵様が好きだ…
前置きが長いですがすぐくっつくのでシリアスのシの字もありません。
1万2000字前後です。
攻めのキャラがブレるし若干変態です。
無表情系クール最強公爵様×のんき転生主人公(無自覚美形)
おまけ完結済み
モフモフになった魔術師はエリート騎士の愛に困惑中
risashy
BL
魔術師団の落ちこぼれ魔術師、ローランド。
任務中にひょんなことからモフモフに変幻し、人間に戻れなくなってしまう。そんなところを騎士団の有望株アルヴィンに拾われ、命拾いしていた。
快適なペット生活を満喫する中、実はアルヴィンが自分を好きだと知る。
アルヴィンから語られる自分への愛に、ローランドは戸惑うものの——?
24000字程度の短編です。
※BL(ボーイズラブ)作品です。
この作品は小説家になろうさんでも公開します。
シナリオ回避失敗して投獄された悪役令息は隊長様に抱かれました
無味無臭(不定期更新)
BL
悪役令嬢の道連れで従兄弟だった僕まで投獄されることになった。
前世持ちだが結局役に立たなかった。
そもそもシナリオに抗うなど無理なことだったのだ。
そんなことを思いながら収監された牢屋で眠りについた。
目を覚ますと僕は見知らぬ人に抱かれていた。
…あれ?
僕に風俗墜ちシナリオありましたっけ?
悪役令息の兄って需要ありますか?
焦げたせんべい
BL
今をときめく悪役による逆転劇、ザマァやらエトセトラ。
その悪役に歳の離れた兄がいても、気が強くなければ豆電球すら光らない。
これは物語の終盤にチラッと出てくる、折衷案を出す兄の話である。
この俺が正ヒロインとして殿方に求愛されるわけがない!
ゆずまめ鯉
BL
五歳の頃の授業中、頭に衝撃を受けたことから、自分が、前世の妹が遊んでいた乙女ゲームの世界にいることに気づいてしまったニエル・ガルフィオン。
ニエルの外見はどこからどう見ても金髪碧眼の美少年。しかもヒロインとはくっつかないモブキャラだったので、伯爵家次男として悠々自適に暮らそうとしていた。
これなら異性にもモテると信じて疑わなかった。
ところが、正ヒロインであるイリーナと結ばれるはずのチート級メインキャラであるユージン・アイアンズが熱心に構うのは、モブで攻略対象外のニエルで……!?
ユージン・アイアンズ(19)×ニエル・ガルフィオン(19)
公爵家嫡男と伯爵家次男の同い年BLです。
【完結】僕がハーブティーを淹れたら、筆頭魔術師様(♂)にプロポーズされました
楠結衣
BL
貴族学園の中庭で、婚約破棄を告げられたエリオット伯爵令息。可愛らしい見た目に加え、ハーブと刺繍を愛する彼は、女よりも女の子らしいと言われていた。女騎士を目指す婚約者に「妹みたい」とバッサリ切り捨てられ、婚約解消されてしまう。
ショックのあまり実家のハーブガーデンに引きこもっていたところ、王宮魔術塔で働く兄から助手に誘われる。
喜ぶ家族を見たら断れなくなったエリオットは筆頭魔術師のジェラール様の執務室へ向かう。そこでエリオットがいつものようにハーブティーを淹れたところ、なぜかプロポーズされてしまい……。
「エリオット・ハワード――俺と結婚しよう」
契約結婚の打診からはじまる男同士の恋模様。
エリオットのハーブティーと刺繍に特別な力があることは、まだ秘密──。
⭐︎表紙イラストは針山糸様に描いていただきました
聖女召喚の巻き添えで喚ばれた「オマケ」の男子高校生ですが、魔王様の「抱き枕」として重宝されています
八百屋 成美
BL
聖女召喚に巻き込まれて異世界に来た主人公。聖女は優遇されるが、魔力のない主人公は城から追い出され、魔の森へ捨てられる。
そこで出会ったのは、強大な魔力ゆえに不眠症に悩む魔王。なぜか主人公の「匂い」や「体温」だけが魔王を安眠させることができると判明し、魔王城で「生きた抱き枕」として飼われることになる。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる