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第14話 「あなた、誰!?」
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お嬢様を追ったミシェルは、茂みの陰で動きを止めた。
女同士でも用を足す姿は見られたくないだろうと気を遣い、しばらくしてから声をかけようと思ったのだ。
風が吹き抜け、嗅ぎなれない香りがミシェルの鼻腔をくすぐった。
(……タバコの匂い?)
お嬢様が巻き煙草を吹かしているのだろうかと不思議に思っていると、茂みの向こうで「あぁ、うめぇ」と男の声が響いた。
聞き間違いだろうかと思いつつ、ミシェルは目を凝らして茂みの奥を覗き込んだ。
松明の火に照らされるのは、長いドレスの裾をまくり上げたお嬢様。いやその姿は、お嬢様と言うにはあまりにも酷かった。
意思に腰を下ろして両足を開き、膝に肘をついた格好で、金髪の青年が巻き煙草をくわえている。
「あなた、誰!?」
茂みを掻き分けて飛び出したミシェルは、杖を構えた。
瞬間、男の手からぽろりと巻き煙草が落ちた。その見た目は二十三、四歳くらいだろうか。松明に照らされた顔はずいぶんと綺麗だったが、間違いなく男だ。
「お嬢様は、どこ!?」
「ど、どこって……」
わたわたと慌ててドレスの裾を直した青年は自分を指さすが、時すでに遅し。
ミシェルは大きく息を吸った。
「バカにしないで!」
「あ、あ、あ、待て! 話せば分かる!」
「問答無用!」
声を上げたミシェルは杖を握りしめると、ぞわりと背筋を震わせた。一瞬だが、魔力の動きを感じたのだ。それは、目の前の青年ではなかった。
(……後ろ!? 誰かいる!)
ミシェルが背後を振り返ると同時だった。青年は彼女を庇うように前に出ると身構えた。
突然のことに、ミシェルは困惑しながら広い背中を見つめた。
「……三人、四人か。おい、お前、魔術師だったな。俺が言う方角に魔法弾を打ち込めるか?」
「バカにしないでよ。あなたの助言なしでもいけるんだから」
「精度を上げて、確実に撃ち落とせって言ってるの。分かる?」
「……分かったわよ」
「よし。素直なのはよろしい」
にっと口角を上げた青年は、二時の方角を指さす。
「ここから距離は三十メートルか……だいぶ近づけちまったな。二時の方角、地上からおよそ三メートル、木の上に二体」
さらに、十時の方角に一体、十一時の方角に一体と、青年はおおよその位置を告げていく。
「準備、完了してるよ」
ミシェルの髪が、風もないのにふわりと揺れた。
魔法に詳しくない青年は、ミシェルの放つ気配を感じたのだろう。驚いた顔をして彼女を振り返った。
つぶらな青い瞳が見開かれる。凛としたその大きな瞳はまるで貴族の胸元を飾る宝石の様だった。
青年が一瞬硬直すると、ミシェルの頭上に赤い魔法陣が展開した。
「南の空に輝く赤き星よ、我が敵を貫け!」
凛とした号令と共に、いくつもの赤い魔法弾が発射される。それは赤い流星の如く尾を引き、暗い森を貫いた。
木々がガサガサと音を立て、隠れていた影が動き向かってくる。
「どんどん、いくよ!」
しかし、反撃を仕掛けようとする影などものともせず、ミシェルの輝く魔法弾はさらに放たれる。それを見た青年は呆気にとられた。
「おいおい……そりゃぁ、ないだろう。数うちゃ当たるって?」
これでは、精度も何もあったものじゃない。そう言いたいのだろう青年は、顔を引きつらせて笑った。
降りしきる赤い流星の中、四つの影は反撃を諦めたのだろう。森の奥へと消えていった。
撤退したと分かり、ふうっと息を吐いた青年がミシェルに向かって「お前、とんでもないな」と破顔すると、さらさらの金髪が風に揺れた。その間からひょっこり出ている尖った耳は、彼が人族でないことを物語っている。
ミシェルが唖然としていると、後方の茂みがガサガサッと音を立てた。それに反応して振り返ろうとすると、再び青年は彼女を背に庇い、ドレスの下から短剣を引き抜いた。
「ミシェル! 今の音は何……って、あなた、誰よ!?」
茂みから現れたアリシアの悲鳴が、暗闇に響き渡った。
***
焚火の前で、ドレス姿の青年は美味しそうにタバコを燻《くゆ》らせた。
その横で、申し訳なさそうにが俯いている少年に厳しい眼差しを向け、私は問いかけた。
「……つまり、あなたが本当のお嬢様で、この男は雇った護衛ってことですね?」
少年、もとい本当の依頼主であるお嬢様はこくこくと頷く。
「三日くらいは我慢できると思ったんだけどなぁ。酒も煙草もなしは、さすがに無理だったわ」
あははと笑っている青年は深く煙を吸い込むと、ゆっくり紫煙を吐きだし、心底美味しそうに「うめぇ」とまた言った。
年齢は二十三、四歳かしら。すごく綺麗な顔をしているわね。透き通るエメラルドのような瞳に、さらさらの金髪。焚火に照らされた肌も透き通るように白いし、黙っていたら美女に見えるかもしれない。
ただし、その耳の先が少し尖っているのを見たら、誰もが彼を半妖精族だと分かって、貴族のお嬢様じゃないことを察するでしょうね。
「フードをかぶっていたのは、顔って言うより、その耳を隠すためかしら?」
「そういうこと。カツラを被って黙ってりゃ、それなりの女に見えるかもしれないが、こればっかりは隠せないからな」
けろっとして顔で耳の先を触った青年は、再び煙草をくわえた。
女同士でも用を足す姿は見られたくないだろうと気を遣い、しばらくしてから声をかけようと思ったのだ。
風が吹き抜け、嗅ぎなれない香りがミシェルの鼻腔をくすぐった。
(……タバコの匂い?)
お嬢様が巻き煙草を吹かしているのだろうかと不思議に思っていると、茂みの向こうで「あぁ、うめぇ」と男の声が響いた。
聞き間違いだろうかと思いつつ、ミシェルは目を凝らして茂みの奥を覗き込んだ。
松明の火に照らされるのは、長いドレスの裾をまくり上げたお嬢様。いやその姿は、お嬢様と言うにはあまりにも酷かった。
意思に腰を下ろして両足を開き、膝に肘をついた格好で、金髪の青年が巻き煙草をくわえている。
「あなた、誰!?」
茂みを掻き分けて飛び出したミシェルは、杖を構えた。
瞬間、男の手からぽろりと巻き煙草が落ちた。その見た目は二十三、四歳くらいだろうか。松明に照らされた顔はずいぶんと綺麗だったが、間違いなく男だ。
「お嬢様は、どこ!?」
「ど、どこって……」
わたわたと慌ててドレスの裾を直した青年は自分を指さすが、時すでに遅し。
ミシェルは大きく息を吸った。
「バカにしないで!」
「あ、あ、あ、待て! 話せば分かる!」
「問答無用!」
声を上げたミシェルは杖を握りしめると、ぞわりと背筋を震わせた。一瞬だが、魔力の動きを感じたのだ。それは、目の前の青年ではなかった。
(……後ろ!? 誰かいる!)
ミシェルが背後を振り返ると同時だった。青年は彼女を庇うように前に出ると身構えた。
突然のことに、ミシェルは困惑しながら広い背中を見つめた。
「……三人、四人か。おい、お前、魔術師だったな。俺が言う方角に魔法弾を打ち込めるか?」
「バカにしないでよ。あなたの助言なしでもいけるんだから」
「精度を上げて、確実に撃ち落とせって言ってるの。分かる?」
「……分かったわよ」
「よし。素直なのはよろしい」
にっと口角を上げた青年は、二時の方角を指さす。
「ここから距離は三十メートルか……だいぶ近づけちまったな。二時の方角、地上からおよそ三メートル、木の上に二体」
さらに、十時の方角に一体、十一時の方角に一体と、青年はおおよその位置を告げていく。
「準備、完了してるよ」
ミシェルの髪が、風もないのにふわりと揺れた。
魔法に詳しくない青年は、ミシェルの放つ気配を感じたのだろう。驚いた顔をして彼女を振り返った。
つぶらな青い瞳が見開かれる。凛としたその大きな瞳はまるで貴族の胸元を飾る宝石の様だった。
青年が一瞬硬直すると、ミシェルの頭上に赤い魔法陣が展開した。
「南の空に輝く赤き星よ、我が敵を貫け!」
凛とした号令と共に、いくつもの赤い魔法弾が発射される。それは赤い流星の如く尾を引き、暗い森を貫いた。
木々がガサガサと音を立て、隠れていた影が動き向かってくる。
「どんどん、いくよ!」
しかし、反撃を仕掛けようとする影などものともせず、ミシェルの輝く魔法弾はさらに放たれる。それを見た青年は呆気にとられた。
「おいおい……そりゃぁ、ないだろう。数うちゃ当たるって?」
これでは、精度も何もあったものじゃない。そう言いたいのだろう青年は、顔を引きつらせて笑った。
降りしきる赤い流星の中、四つの影は反撃を諦めたのだろう。森の奥へと消えていった。
撤退したと分かり、ふうっと息を吐いた青年がミシェルに向かって「お前、とんでもないな」と破顔すると、さらさらの金髪が風に揺れた。その間からひょっこり出ている尖った耳は、彼が人族でないことを物語っている。
ミシェルが唖然としていると、後方の茂みがガサガサッと音を立てた。それに反応して振り返ろうとすると、再び青年は彼女を背に庇い、ドレスの下から短剣を引き抜いた。
「ミシェル! 今の音は何……って、あなた、誰よ!?」
茂みから現れたアリシアの悲鳴が、暗闇に響き渡った。
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焚火の前で、ドレス姿の青年は美味しそうにタバコを燻《くゆ》らせた。
その横で、申し訳なさそうにが俯いている少年に厳しい眼差しを向け、私は問いかけた。
「……つまり、あなたが本当のお嬢様で、この男は雇った護衛ってことですね?」
少年、もとい本当の依頼主であるお嬢様はこくこくと頷く。
「三日くらいは我慢できると思ったんだけどなぁ。酒も煙草もなしは、さすがに無理だったわ」
あははと笑っている青年は深く煙を吸い込むと、ゆっくり紫煙を吐きだし、心底美味しそうに「うめぇ」とまた言った。
年齢は二十三、四歳かしら。すごく綺麗な顔をしているわね。透き通るエメラルドのような瞳に、さらさらの金髪。焚火に照らされた肌も透き通るように白いし、黙っていたら美女に見えるかもしれない。
ただし、その耳の先が少し尖っているのを見たら、誰もが彼を半妖精族だと分かって、貴族のお嬢様じゃないことを察するでしょうね。
「フードをかぶっていたのは、顔って言うより、その耳を隠すためかしら?」
「そういうこと。カツラを被って黙ってりゃ、それなりの女に見えるかもしれないが、こればっかりは隠せないからな」
けろっとして顔で耳の先を触った青年は、再び煙草をくわえた。
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