闇の果てにある世界

珠羅

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《プロローグ》

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今日も始まるこの馬鹿げた世界
もう何度繰り返しただろう
憎悪 妬み 嫉妬 差別 格差 恨み 憎しみ
この馬鹿げた世界にはそんなくだらないものしか渦巻いていないのだ
こんなふざけた世界なら俺が壊してやる!俺が変えてやる!
そんなことは腐るほど思った
俺がそんな偉業を成し遂げるなんてことは到底不可能
だから、結局はこの世界でしか生きれず
この世界の渦に飲まれることしか出来ないのだ
いつかこんな世界から抜け出せるのなら
そんな他愛ないことを思いながら
今日もこのくだらない日常を繰り返し、諦め俺には無理だと嘆くのだろう
それでも、いつかきっと...いつかきっと...
皆が前向きに暮らせる世界を俺が作ってやる
そんな夢見がちな事を心で思いつつ、現実に失望し、
いつしか心を殺してしまうのだろう
そう思っていた   あいつらに会うあの日までは
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