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1章 リアナと俺と
森の熊さん
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暫く戦闘を繰り返していると、どうやらかなり進んでいたようだ。
周囲に生えていた木の色が、黒に近づいてきている。
それと同時に、モンスターの上部に表示されるLV表示も、かなり鬼畜仕様になってきている。
シャドウ・ウルフ LV20
それだけの情報が示されるカーソルは、未だ黄緑のままだが、このまま進んでいけば必ず赤く染まっていくだろう。
カーソルの色は、相手の戦闘力を比べたときの、難易度を示していると考えて良い。
「シャドウ……影。影を使う狼か?」
右手に握るデュランダルをしっかりと構え、俺は狼の瞳を捉えた。
この時だけは、能力の高さに感謝しても良いだろう。
視界に映る狼の身体が、体感にして一瞬。動体視力によって確認出来たのは、身体が影となる瞬間だった。
(この森は、巨木によって日光が遮られている。なら、警戒もせずに死角を狙ってくるはずッ!!)
そう考えながら、背後へと剣を振り抜いた。
「ギャンッ!!」
「ビンゴ!」
光の粒子となって爆散した狼を見て、俺はそう呟いた。
『LV UP』
視界上部にそんな表示が金色で出現した。
「ん?さっきまではこんなの無かったのに」
そう呟き、俺はステータスを表示させた。
ステータス
LV 14
職業 神(3)【+1修行神】
スキル 【全能(2)】(+成長補正)
HP 6000
MP 80万
平均能力 2600
装備 神鎧・ソロモン(全身) 神剣・デュランダル 神剣・フェニックス 無限収納
_________________________________
<修行神(二次職業)>
HPを職業の2000倍で固定する。
代償として、取得経験値が20%増加する。
~運営から~
この職業を取得したんだね!なら、今日から君も立派な戦闘狂だ!
______________________
~ヘルプ~
バグですか?
~運営~
仕様です♪
どうやら、俺はさらにチートに昇ったようだ。
「多分、2000倍でも普通は破格の性能なんだろうが、残念なことにそれ以上のHPがあったんだよなぁ」
そんなことを呟く余裕があるのも、慣れだろう。
もう、壊れた性能なことには慣れた。
「さて。運営は殴り飛ばすことを確定として、まだまだLV上げするか!」
そう意気込み、俺は再び森の中を彷徨う。
ふと、視界の隅に、大きな影を見た気がした。
その方向に視線を向けた瞬間、俺の視界にはソレが映っていた。
ブラッディ・ベアー BOSS 難易度 2
フィールド、森の木々に赤い線が走り、半円型の黄色い壁が展開された。
「つまり、もう逃げ場は無いってことか」
息荒く睨みつけてくるブラッディー・ベアーを見ながら、俺はそう呟いた。
未だに不明な情報も多い。
ただ分かるのは――
「面白い」
この熊が、確かな強さを持っていることだけだ。
『これより、第4フィールド<深淵に近き森>にてフィールドバトルが開始されます』
大きく、確かな声で、森の中にそんな言葉が流れた。
何処か無機質な声が告げた内容に驚いたのは俺だ。
「そんな事も報告されるのか……?」
半分呆れたともいえるはずだ。
『観戦するためには、銀貨2枚を支払い、特殊転移を行ってください。参加は不可です』
『バトル開始まで、1分』
その声が聞こえると同時に、視界が灰色に染まった。
俺の周りだけ、時間が止まったようだ。
しかし、視界左下には、58と表示されたタイマーが、刻々と減っていく。
「つまり、準備時間か」
納得した。
「さて。なら、心構えくらいはしておくか?」
そう呟き、大きく深呼吸をした。
今のところ、アイテムは何も持っていない。
武器もデュランダルしかないのだから、準備も何も無いはずだ。
『3..........2............1............開始!!!』
重低音が響くファンファーレが鳴り響き、視界から色が戻った。
同時に、ブラッディ・ベアーからの冷たい殺気を浴びせられる。
「グルゥ…ガアアァア!!!」
獣らしい咆哮を上げて、ブラッディ・ベアーは駆け出した。
その巨躯からは想像も出来ない速度で俺との距離を詰め、豪快に爪を振り下ろしてくる。
「おらっ!!」
それを、デュランダルを水平に置く形で受け止める。
「流石、最高位の剣だな」
剣へと衝突した爪は、その前にある手の皮膚すら切り裂いた。
驚愕したのだろう。今まで、防がれたことすらないのかもしれない。
限界まで見開かれた瞳を見て、俺は口元を吊り上げた。
「【炎の踊影】」
炎の妖精が、火の塊が、灯火が、生きているように飛行を始めた。
これこそ、この魔法の効果である、炎による踊りだ。
そして――
「ガァッ!?」
ブラッディ・ベアーは、その背中を何ものかに斬り付けられ、驚愕したように振り返った。
しかし、その場所には誰もいない。
直後。
ザシュッ!!
また、ブラッディ・ベアーの背には切り傷が付けられた。
これこそ、この魔法の本当に意味である。
影と一体化した炎。
それは、影のある全ての場所に生まれ、影を生み出し、増殖していく。
周囲を飛び回る炎たちは、次第にその数を大幅に増やしていった。
数秒毎に、大量の炎が生まれ、その度にブラッディ・ベアーは傷付いていく。
――高温過ぎる炎は、まるで斬られたような痕を残して傷を与える。
「さあ。仕上げだ。【炎の狂想曲】」
今日一番の、花火の準備が完成した。
周囲に生えていた木の色が、黒に近づいてきている。
それと同時に、モンスターの上部に表示されるLV表示も、かなり鬼畜仕様になってきている。
シャドウ・ウルフ LV20
それだけの情報が示されるカーソルは、未だ黄緑のままだが、このまま進んでいけば必ず赤く染まっていくだろう。
カーソルの色は、相手の戦闘力を比べたときの、難易度を示していると考えて良い。
「シャドウ……影。影を使う狼か?」
右手に握るデュランダルをしっかりと構え、俺は狼の瞳を捉えた。
この時だけは、能力の高さに感謝しても良いだろう。
視界に映る狼の身体が、体感にして一瞬。動体視力によって確認出来たのは、身体が影となる瞬間だった。
(この森は、巨木によって日光が遮られている。なら、警戒もせずに死角を狙ってくるはずッ!!)
そう考えながら、背後へと剣を振り抜いた。
「ギャンッ!!」
「ビンゴ!」
光の粒子となって爆散した狼を見て、俺はそう呟いた。
『LV UP』
視界上部にそんな表示が金色で出現した。
「ん?さっきまではこんなの無かったのに」
そう呟き、俺はステータスを表示させた。
ステータス
LV 14
職業 神(3)【+1修行神】
スキル 【全能(2)】(+成長補正)
HP 6000
MP 80万
平均能力 2600
装備 神鎧・ソロモン(全身) 神剣・デュランダル 神剣・フェニックス 無限収納
_________________________________
<修行神(二次職業)>
HPを職業の2000倍で固定する。
代償として、取得経験値が20%増加する。
~運営から~
この職業を取得したんだね!なら、今日から君も立派な戦闘狂だ!
______________________
~ヘルプ~
バグですか?
~運営~
仕様です♪
どうやら、俺はさらにチートに昇ったようだ。
「多分、2000倍でも普通は破格の性能なんだろうが、残念なことにそれ以上のHPがあったんだよなぁ」
そんなことを呟く余裕があるのも、慣れだろう。
もう、壊れた性能なことには慣れた。
「さて。運営は殴り飛ばすことを確定として、まだまだLV上げするか!」
そう意気込み、俺は再び森の中を彷徨う。
ふと、視界の隅に、大きな影を見た気がした。
その方向に視線を向けた瞬間、俺の視界にはソレが映っていた。
ブラッディ・ベアー BOSS 難易度 2
フィールド、森の木々に赤い線が走り、半円型の黄色い壁が展開された。
「つまり、もう逃げ場は無いってことか」
息荒く睨みつけてくるブラッディー・ベアーを見ながら、俺はそう呟いた。
未だに不明な情報も多い。
ただ分かるのは――
「面白い」
この熊が、確かな強さを持っていることだけだ。
『これより、第4フィールド<深淵に近き森>にてフィールドバトルが開始されます』
大きく、確かな声で、森の中にそんな言葉が流れた。
何処か無機質な声が告げた内容に驚いたのは俺だ。
「そんな事も報告されるのか……?」
半分呆れたともいえるはずだ。
『観戦するためには、銀貨2枚を支払い、特殊転移を行ってください。参加は不可です』
『バトル開始まで、1分』
その声が聞こえると同時に、視界が灰色に染まった。
俺の周りだけ、時間が止まったようだ。
しかし、視界左下には、58と表示されたタイマーが、刻々と減っていく。
「つまり、準備時間か」
納得した。
「さて。なら、心構えくらいはしておくか?」
そう呟き、大きく深呼吸をした。
今のところ、アイテムは何も持っていない。
武器もデュランダルしかないのだから、準備も何も無いはずだ。
『3..........2............1............開始!!!』
重低音が響くファンファーレが鳴り響き、視界から色が戻った。
同時に、ブラッディ・ベアーからの冷たい殺気を浴びせられる。
「グルゥ…ガアアァア!!!」
獣らしい咆哮を上げて、ブラッディ・ベアーは駆け出した。
その巨躯からは想像も出来ない速度で俺との距離を詰め、豪快に爪を振り下ろしてくる。
「おらっ!!」
それを、デュランダルを水平に置く形で受け止める。
「流石、最高位の剣だな」
剣へと衝突した爪は、その前にある手の皮膚すら切り裂いた。
驚愕したのだろう。今まで、防がれたことすらないのかもしれない。
限界まで見開かれた瞳を見て、俺は口元を吊り上げた。
「【炎の踊影】」
炎の妖精が、火の塊が、灯火が、生きているように飛行を始めた。
これこそ、この魔法の効果である、炎による踊りだ。
そして――
「ガァッ!?」
ブラッディ・ベアーは、その背中を何ものかに斬り付けられ、驚愕したように振り返った。
しかし、その場所には誰もいない。
直後。
ザシュッ!!
また、ブラッディ・ベアーの背には切り傷が付けられた。
これこそ、この魔法の本当に意味である。
影と一体化した炎。
それは、影のある全ての場所に生まれ、影を生み出し、増殖していく。
周囲を飛び回る炎たちは、次第にその数を大幅に増やしていった。
数秒毎に、大量の炎が生まれ、その度にブラッディ・ベアーは傷付いていく。
――高温過ぎる炎は、まるで斬られたような痕を残して傷を与える。
「さあ。仕上げだ。【炎の狂想曲】」
今日一番の、花火の準備が完成した。
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