ゲームに夢を託して、無双するのは駄目なのだろうか?~だって、折角の最強ですよ?~

bakauke16mai

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序章 ゲームスタート

天使達のギルド

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ステータス

LV 4

職業 神(1)

スキル 【全能(1)】(+成長補正)

HP 1200

MP 4500

平均能力 150

装備 神鎧・ソロモン(全身) 神剣・デュランダル 神剣・フェニックス 無限収納

____

明らかに伸びが可笑しいのは、MPと能力の二つだ。
多分、スキルに追加されている成長補正が関係するのだろうけど、やはり可笑しい。
まあ、強くなる分には開き直ったのだから文句は無い。

身体を動かすのも終了した俺は、早速チュートリアルの終了を唱えた。
すると、身体は光に包まれ、その眩しさに、目を瞑る。










「うっ・・・・・・うぅ?」


一瞬の浮遊感とともに、眩しさが消えた。
それと同時に、ゆっくりと瞼も上がっていく。
視界に入ったのは__


「うわー」


__キモイおっさんの全裸であった。


「きゃあああああ!!」


それを見た女性プレイヤーの一人が悲鳴を上げ、周囲にも伝染した。
プレイヤーのほとんどが、見るからに軽蔑の視線を向けている。
対して、男性プレイヤーも絶望した表情を見せている。


「これが、運によって与えられた初期装備か・・・・・・・・・」


妙に悟ったような声が聞こえて隣を見ると、苦笑した、白の鎧に身を包んだ男性がいた。
その言葉に同意するように苦笑すると、別の場所からも悲鳴やら歓声やらが聞こえてくる。
そんな状況の中、周囲はプレイヤーで埋め尽くされているため、仕方なく、その場から移動を始めた。

本当は、ファンタジー世界の最初は感動していたかったのだが、流石に無理だ。
全裸の男性の横で目を輝かす男とか、普通に変態である。


「にしても、此処から見える城の大きさから考えて、実物は相当大きいんじゃないか?」


そう呟いた俺の視線は、道の先に続く城に向けられていた。
どうやら、此処は城下町のようで、賑やかな声が周囲から聞こえる。


「あと銀貨1枚はまけてくれ!」

「魚が今日は安いよ!」

「ポーションを買うならオススメだよ!」

「おらおら!!安くて強固な防具が此処だぜ!!」

「これこそ伝説の聖剣である!!今なら大セールで金貨40枚!!」


地球とはまったく別の飛び交う言葉に、ゲームの中だと実感させられる。
流石に、最後の聖剣は嘘なのだろうが、ちょっと興味はある。
通過は、どうやら銅貨、大銅貨、銀貨、金貨、白金貨となっているようだ。

銅貨一枚につき、100円と考えられるだろう。
銅貨10枚で大銅貨、大銅貨10枚で銀貨、銀貨10枚で金貨、金貨10枚で白金貨。
此処から振り向くと、先ほどの場所は噴水のある広場だと分かり、既にプレイヤーも動き出しているようだ。

中には、初期装備で戦闘に向かうプレイヤーも見える。
流石に、全裸の男性プレイヤーは友人に装備を買って貰うようだ。


「さて、まずはどうしようか」

「ちょっと、そこの人」

「うん?」


これからどうしようか、と考えていると、誰かに呼び止められた。
振り返ると、そこには赤毛の美少女が立っていた。
戦闘ばかりに気が向いていたが、こういった美少女を眺めるのも眼福かもしれない。


「聞いてる?」


っと、そんな事よりも今は会話が優先だ。


「何か?」

「私達は、鍛冶職に就いてるんだけど、戦闘系のスキルとかはまったく無いのよ」

「・・・で?俺が素材を持ち寄るとか?」

「話が早いわね。もっと言えば、私達のギルドに加盟してほしいのだけれど。そうすれば、ギルドメンバーの共有保管庫ストレージでアイテムも共有も出来るし」


その話は、確かに魅力的だな。
ただ、


「その場合、俺のメリットってあるのか?」

「もちろん。ギルド専属の私達が鍛冶を行うし、なによりもこんな、び、美少女と一緒に居られるのよ?」

「自分で言って恥ずかしいなら言うなよ」

「う、五月蝿い!!私だって恥ずかしいけど、貴方の勧誘にはそれしかないでしょ!!」

「今思ったんだが、第一に俺をしつこく勧誘する理由ってあるのか?」

「しつこくっていうのが気に入らないけど。あるわよ。私達のギルドには、神級のスキル、完全鑑定を保有しているプレイヤーがいるのよ。で、その子が貴方を鑑定した結果、物凄いものを発見したわけ」

「・・・・・・・この人混みで俺を鑑定するとか、凄い運だな」

「違うわ。私達は、最初に動き出したプレイヤーを鑑定していったのよ」

「そういう事なら、別に加盟するのは構わないぞ。そもそも、ギルドなんてものがあるのか」

「やった!!それと、4人以上でPTを組むと、ギルド建設の勧告が表示されるのよ」

「へ~。まあいいや。で、他のメンバーは?」


そう聞くと、少女は振り向き、一つの集団に向けて頷いた。
そちらに視線を向けると、そこには天国が広がっていた。
3人の天使達がいる。

まあ、だからといって説明するのは俺の(作者の)語彙力では無理である。
とりあえず、紫の髪、蒼い髪、緑の髪をそれぞれしていて、左から可愛い、可憐、美女、といった感じだ。
まあ、全員が美少女なのだが。

とりあえず、物凄い眼福なのだから、しっかりとSSを撮りたい。


「あの子達よ」

「向かうのか?待つのか?」

「行くわよ」

「了解」


とりあえず、少女に続いて3人の下に向かった。
3人も此方に向かっており、ちょうど半分くらいで向かい合った。


「じゃあ、まずは自己紹介からしましょう。私はリアナ、武器の鍛冶職よ」

「わ、私はレイン、です。ええっと、防具の鍛冶職、です」

「私はアクアです。一応、装飾品の鍛冶職に就いていますが、少しだけ水魔法も使えます」

「・・・・シフォン。鍛冶全般」


上から、赤=リアナ、緑=レイン、蒼=アクア、紫=シフォン。
全員しっかりと、個性があってよろしい。
なんて考える前に、自己紹介が先だな。


「俺はレイ。職業は今はちょっと言えないけど、後で教えるよ」


職業の辺りは、流石にこのプレイヤーの密集度の中では言えない。
掲示板をチラッと見たが、やはり職業の辺りは炎上していたのだ。
迂闊に喋れば、面倒な事になるのは火を見るよりも明らかだ。


「まあ、一通り紹介は済んだから、次はどうする?」

「そうね・・・・・・・・・なら、少し街を歩いてみましょうか。それで、良さそうな物件を見つけたらお金を貯める、ってことで」

「レインさん達はどうする?」

「私は、リアナちゃんに賛成、です」

「私もリアナさんに賛成します」

「・・・・ん。賛成」

「じゃあ、そういうことで、一度見回ってみましょう」


そう告げたリアナを先頭にして城下町を歩き始めた。
俺は、4人の邪魔はしたくないので、最後尾にいる。
それに、この位置から見る4人の姿はまさに眼福。

このゲーム生活が楽しくなりそうで、今からわくわくする。
きっと、このギルドは面白いことになりそうだ。


「そこの美少女さん。僕と一緒に行かないかい?」

(まあ、その前に邪魔者を排除するのは、俺の役目だな)
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