自称マッドサイエンティストの彼は世紀の大発明(触手)のモニター(3P)をお願いする話

和刀 蓮葵

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苦手克服する話 中編④

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今回はRの話はないです。
その代わり、歪なほどおかしくなった二人を楽しんで下さい

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堕ちる?堕ちるの?何処に?
・・・・・・・・・
・・・・・堕ちたら楽になる?

頭が重い・・・・何にも考えたくない・・・だって、子供じゃないのに・・・・お漏らししてしまった・・・・

床を見ると液体を撒き散らした跡がある。それを見てしまい里沙はまた泣き出した。
今度は声を出さず、静かに泣き出す。

もう、やだよ・・・・
息が苦しい・・・・・
さっきから、甘ったるい匂いがきつくて、頭がクラクラするの・・・
頭も、視界も霞んで、ボーとして、周りがぼやけてくる。隣に貴大さんがいるのに、なんで抱きしめてくれないの?
子供みたいに粗相してしまった私を嫌いになったの?

「フッ、ヒック・・・ごめんなさい。ごめんなさい・・・嫌いにならないで・・・・」
「里沙?」
「お漏らししてごめんなさい・・・・ごめんなさい・・・・」
「大丈夫だよ。嫌いになんてならないよ?大好きだよ。安心してね」

触手に巻き付かれ、足を開かされてあられもない格好をさせられているのに、突然声を出して泣き出し、謝りだした里沙に驚いた貴大だったが、すぐに笑顔に戻り、優しい言葉を歪んだ唇から紡ぎ出す。
「ギュ━━して?」
貴大と同じ位置にある顔が、コテッと貴大の方を向く。
虚ろで、焦点の定まらない瞳が、貴大を見ているのか定かではないがそこにある。
「里沙?抱きしめて欲しいの?でも、今でも抱きしめてるよ?」
そう、触手が体を絡めているように巻き付いている。
「やぁ・・・。お願い・・・・?」
横を向いて貴大を見ている顔は更には傾いでいき、強請るように「抱きしめて欲しいと」と言葉が出でくる。
そこまで聞いて貴大は満足した。
「そう・・・・・成功だね、良かった」
あぁ、良かった。ちゃんと効いてる。

あの時、里沙が言った「貴大は二人いるの?」その言葉で閃いた。
触手の見た目を変えれば、里沙は怖がらないで最後まで三人一緒にイケるのか考えていた。
けど、上手く出来なくて悩んでいた時に言葉だ。まさに、里沙のおかげだった。

触手の事を好きになって欲しいけど、それは時間をかけていくしかない。
ならばその為の慣らしとしていくにはどうしたらいいか?そして、触手が変わるのでなく、里沙が変わるのが一番だと思った。
けど、言葉で伝えても無理だと思い、ならば得意分野の薬学に力を借りた。
そうして出来たのが幻覚作用のある粘液と、そこから放たれる香りの二段活用だ。

けど、うっかり自分の口に入ったり、匂いを嗅いで自分も幻覚を見てしまうと意味がないので、そこからさらに考えて、里沙に効くように開発した。
開発出来ても、実際その効果を目の前で確認しないと意味がない。思っていたより少し時間はかかったが良しとしよう。
「うん。里沙はギュ━━されるの好きだもんね。はい、ギュ━━━━」
狂気と愛情を混ぜた暗い瞳が歪み、里沙を見つめながら抱きしめる。

自分の耳元に里沙の半開きの唇が当たり、それだけでゾワゾワと歓喜する。その愛らしい唇が「貴大さん」と愛らしくつぶやくだけで、自分の中心に熱が集中的に集まり、スラックの上からでも分かるぐらいに唆り立っている。
そんな自分の生理現象を確認して、呆れながらも里沙を撫でる手は休めない。

里沙が抱きしめて欲しいと強請るなら、それに応えないと・・・・・ね?
相反する二つの感情を混ぜた瞳を細めて、里沙の後ろにいる触手の塊に視線を向ける。
触手も貴大の視線に気づき、蠢きながら塊から一本の新たな触手を貴大の近くまで伸ばす。
「・・・・・そうだね。僕の願いは叶ったから、次は触手の願いを叶えないとね?」
里沙を抱きしめる力を少しだけ強めて、貴大は法悦した顔で触手の塊に、高揚気味に声をかけた。

里沙は抱きしめられて安心を覚えてしまった。
ずっと不安で怖くてどうしょうもなかった。
けど、突然トンネルを抜けて光が現れるように、里沙の中に安心感が突然やってきた。
それは、甘ったるい蜂蜜の匂いが鼻腔から全体に行き渡って、脳までもその匂いに支配されていくような気分になっている時に起こった。

甘くて、重い・・・・
けど、何故か嫌じゃない・・・・
あれ?なんで嫌じゃないの?あんなに・・・・
怖かったのに?何に?

「里沙?」
貴大さんの声だ。いつもの優しい声・・・・
抱きしめて欲しい・・・・あれ?もう、ギューされてる?けど、貴大さんもギューして欲しい。して欲しい。
?貴大さん二人いた?あれ?・・・・・貴大さんは二人いたよね。そう、二人だ。だからいいの。
「ギューして?」
ねぇ、ギューして?苦しくなるぐらい抱きしめて。
私が抱きしめて!

懇願して、貴大に抱きしめられながら里沙は笑っていた。
手足や体に巻き付いている触手も貴大のだと思ってしまい、身動きできないほど巻き付いているのは「愛されている」と、思うと嬉しくなって微笑んでしまった。
けど、その目は虚ろで硝子玉がらすだまのように鈍った光が妖しく宿る。

「里沙?お願い聞いてもらってもいい?」
「なぁに?」
抱きしめられながら聞いてくるので、貴大の耳元で返事する。その時、貴大の腰がビクッと震えた。
「り、さ・・・・これ以上僕をおかしくさせないでね?里沙にそんな事されたらすぐにイッちゃうよ・・・・・お願い事はね、で里沙を愛してあげたいんだよ?」
里沙から離れながら、吐息で犯されてしまった耳を軽く撫で、一本の触手を招き入れる。
それは赤黒く、先端は男性器の形をしている。

「触手がね、僕が里沙の中に出してるように触手も里沙の中にピュと出したいんだって。他の人が里沙の中に入るなんて許されないけど、触手なら許せるからね・・・・」
笑いながら里沙の下腹部をゆっくりと撫で回していく。
「安心して。触手で妊娠することはないからね?が大きく膨らんで子供が出来て良いのは僕のだけだよ?触手の周りにある粘液が出るだけだからね。安心して?・・・・・里沙?」
撫で回していた手を里沙の細い顎を軽く摘み、自分に向けさせて固定させる。
「里沙?もちろん?」
貴大を見ているようで見てない、硝子玉の瞳に貴大が写りだす。
貴大を見つめた里沙は笑った。普段なら考えられない程、妖しく、けど子供のように無邪気に
「いいよぉ?きて・・・・んっ!」
快諾の返事と共に唇が塞がれる。
口内を貴大の舌で思う存分蹂躪し、満足したのか離れていく。
里沙は苦しかったのか、肩で息をしながら何とかして、整えていこうとしている。

「ありがとう!触手も良かったね。里沙がゆるしてくれたよ。ちゃんとお礼言いなよ」
「ひゃぁ!ああぁぁぁ━━━んっ・・・・あっ・・・」
貴大が催促すると里沙の胸に巻き付いていた触手と、アナルに入り込んでいた触手が一斉に動き出す。
けど、その動きはすぐに止まる。

「ちゃんとお礼言えたね?偉いよ。それなら僕のお願いも聞いてくれる?」
「あ、はぁ・・・・・ん・・・な、あに?」
息を整えながら貴大の願いも聞くために返事する。顔は先程と同じで顎を固定されたまま。
「里沙の後ろで僕を受け入れて?で気持ちよくなろう?いい?」
「う、ん・・・・さんにん?」
「そう、三人」
「いいよぉ」
先程の触手の愛撫で、蒸気した顔に蕩けた表情で三人の睦み合いに快諾する。
それを聞いて貴大も、狂気と愛情を混ぜた瞳を歪ませて微笑む。
二つの歪な光を放つ瞳が絡み合う。けど、それをおかしいと思う人物はいなかった。

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おかしくなってますね。けど、これで幸せならいいんじゃないでしょうか?知らんけど

今回は絡みはありませんでしたが、次回は・・・・・
三人(?)で絡みまくりましょうかです。
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