自称マッドサイエンティストの彼は世紀の大発明(触手)のモニター(3P)をお願いする話

和刀 蓮葵

文字の大きさ
23 / 54

旅行に行く話 前編

しおりを挟む
新しい話がまとまったので投稿します。

相変わらず前編はイチャラブの砂吐きラブラブで(笑)

けど、中編・後編は里沙ちゃん頑張れで(笑)

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

私、普通のOL高橋 里沙たかはし りさは温泉の街・湯布院に彼氏でもある製薬会社の研究員の結城 貴大ゆうき たかひろさんと旅行に来ているの。

以前、一緒に見ていた温泉特集から、私の誕生日のお祝いを湯布院でしょうと決まり、一泊だけだけど来てるの。
素敵な人で、いつも私のことを気にかけてくれる優しい彼氏だけど、時々不安になる。


何だろう?温かいに包まれて気持ちよかったけど、喉が乾いて仕方がないから起きよう・・・・

眠りから覚めてきた里沙はモゾモゾしながら布団から出ようとしたが、力強い邪魔をして出ることは出来なかった。
「起きちゃった?」
頭上からいつも聞いている優しい声がして、動きが止まる。目の前の壁は人で、温かいものは布団と人のぬくもりで、体を圧迫していたのは抱きしめられている軽い圧迫だった。
里沙はゆっくりと顔をあげると、そこには普段から見ている彼氏の貴大さんがニコニコしながら様子を見ていた。

「たぁ・・・・」
貴大さん。と言いたかったのに、喉と口に水分がないのか、まともな声を出すことが出来なかった。
「喉渇いたの?水あるよ。今あげるね」
サイドテーブルに置いてあったミネラルウォーターのペットボトルを取って、キャップを外してくれる。
「はい、どうぞ」
ニコニコしながら渡してくれるので、受け取るために体を起こそうとしたけど、力が入らず、腰は痛みで痺れてしまい、少しだけ持ち上げた体をもう一度布団に突っ伏してしまう。
「う~~・・・・」
「無理させすぎたかもしれないね・・・久しぶりに里沙に会えて嬉しすぎたから・・・・・・ごめんね。今、起こしてあげるね」
そう言って体を起こしてくれて、まともに動けない体を気遣いながら水を飲ましてくれる。

少しずつ流し込まれる水が美味しくて、渇いた喉や口が潤っていくのが分かる。
半分程の量を飲むと、やっと満足出来たみたいで軽く首を振ると口からペットボトルが離れていく。
「落ち着いた?体、痛い?ごめんね。里沙と久しぶりに会えて色々とね・・・・・嫌いにならないでね」
「大丈夫だよ・・・・体は怠いけど。嫌いにはならないからね。貴大さん」
反省しているのか、「ショボン」と効果音が似合いそうなほど覇気がない状態で抱きしめてくれる。
それに応えるように背中に腕を廻して抱きしめる。

いつの間にか眠ってしまったのかわからない程、外は暗くなっている。
テレビを見て、コーヒーの準備をしてその後、貴大さんが蜂蜜を口に流し込みながらキスしたのまでは記憶にある。
けど、それ以降が曖昧すぎて、記憶の断片的に覚えているのはいたような?
けど、そんなオカルトのようなことは絶対ないと思いたいし・・・

けど、気持ち良すぎて縋ってしまったことも覚えているけど、何だろう?すごく弾力があって、ヌメヌメしていたような?けど、人間にはそんな質感は無理だし・・・・

目の前の貴大を抱きしめながら、曖昧な記憶を辿っていった里沙だった。けど、答えなど出なかった。
そんな様子に気が付いた貴大は、里沙をもう一度ベットに横たえさせる。そして、自分も潜り込み腕枕をして向き合う。
「どうしたの?怖い顔してるよ。やっぱり、やり過ぎたこと怒ってるよね?ごめんね!本当にごめんね」
必死になって謝ってくる貴大が面白くて、クスクスと笑いながら貴大の頭を里沙は撫でる。
癖っ毛のフワフワした髪が気持ちよくて撫でていると、貴大も撫でられているのが気持ちいいのか、軽く目を閉じて里沙の行為に身を任していた。

「さっきも言ったけど、体は怠いけど大丈夫だから?明日は朝ゆっくりしていい?朝ご飯どうしょうか?」
「近くにパン屋さんがあるから何か買ってくるよ。何のパンがいい?」
「サンドイッチかな?レタスがメインのやつ。もし、なかったらクロワッサンと卵サラダのパン」
「分かった。楽しみにしててね?さぁ、まだ夜中だよ。もう一眠りしょう?里沙・・・・ギュしていい?」
今だに撫でる行為をやめない里沙に、目を細めて見つめる貴大は、少し甘えた声で里沙に許可を求める。

その許可に対して、自ら体を貴大に寄せて顔を貴大の胸に埋める。
爽やかないつもの匂いが鼻孔を辿り、里沙の体の中を満たすよう感覚がしてくる。

この匂いが好き・・・・
貴大さんの匂いが好き・・・・
けど、蜂蜜は苦手・・・・
でも、どうして何だろう?
怖い記憶と一緒に思い出すからかな?
それに、あまり昼以降の記憶もないのは何でだろう?
分からない・・・・・
考えようとするけど、紗に掛かったような曖昧な記憶しかないのは何故?

胸に顔を埋めながら里沙は少しだけ考えていた。
昼過ぎから今に至るまで、曖昧な記憶しかなく貴大に抱かれていたのは覚えているが、その抱かれ方は本来なら考えられないような、抱かれ方をされていたような気がする。
ずっと・・・・
一人しかいないはずの貴大さんが・・・・
けど、それらは全て薄っすらぼんやりした記憶でしかない。

いつの間にか頭を撫でられながら抱きしめられていて、それが心地よくて、ウトウトし始めてきたのが雰囲気で伝わったのか貴大さんが優しくて語りかけてくる。
「里沙?寝よう?眠るまでこうしていてあげるからね?」
「うん・・・・・おやすみなさい」
「おやすみ、いい夢を。とてもを。ね?」
何かを含んだ言い方だったが、既に眠りの中に誘われいざなはじめた里沙には考える余裕がなかった。

そう、いい夢を見て・・・・・
例え里沙の中に記憶はなくても、体には沢山刻み込んであげる
体は僕達を、僕と触手に愛され続けたことを覚えているはずだから
だから、たとえ記憶に残らなくても、体の記憶には残してあげる
そうして、いつかは僕達を求めて、愛してね?

いつの間にか眠りについた里沙の頭を撫でながら、貴大の瞳には狂気と愛情を混ぜた目を光らせて、扉の奥の奥に居るであろう触手を思って笑っていた。

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

相変わらずのラブラブでした。
旅行に行ってますが触手は?と思うかもしれませんが、ちゃんと出てきますから安心して下さい!

触手と貴大の行き過ぎた愛がないと始まらないので(笑)
旅行の話を楽しんで下さい
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

幼馴染みのメッセージに打ち間違い返信したらとんでもないことに

家紋武範
恋愛
 となりに住む、幼馴染みの夕夏のことが好きだが、その思いを伝えられずにいた。  ある日、夕夏のメッセージに返信しようとしたら、間違ってとんでもない言葉を送ってしまったのだった。

極悪家庭教師の溺愛レッスン~悪魔な彼はお隣さん~

恵喜 どうこ
恋愛
「高校合格のお礼をくれない?」 そう言っておねだりしてきたのはお隣の家庭教師のお兄ちゃん。 私よりも10歳上のお兄ちゃんはずっと憧れの人だったんだけど、好きだという告白もないままに男女の関係に発展してしまった私は苦しくて、どうしようもなくて、彼の一挙手一投足にただ振り回されてしまっていた。 葵は私のことを本当はどう思ってるの? 私は葵のことをどう思ってるの? 意地悪なカテキョに翻弄されっぱなし。 こうなったら確かめなくちゃ! 葵の気持ちも、自分の気持ちも! だけど甘い誘惑が多すぎて―― ちょっぴりスパイスをきかせた大人の男と女子高生のラブストーリーです。

大丈夫のその先は…

水姫
恋愛
実来はシングルマザーの母が再婚すると聞いた。母が嬉しそうにしているのを見るとこれまで苦労かけた分幸せになって欲しいと思う。 新しくできた父はよりにもよって医者だった。新しくできた兄たちも同様で…。 バレないように、バレないように。 「大丈夫だよ」 すいません。ゆっくりお待ち下さい。m(_ _)m

【完結】異世界に転移しましたら、四人の夫に溺愛されることになりました(笑)

かのん
恋愛
 気が付けば、喧騒など全く聞こえない、鳥のさえずりが穏やかに聞こえる森にいました。  わぁ、こんな静かなところ初めて~なんて、のんびりしていたら、目の前に麗しの美形達が現れて・・・  これは、女性が少ない世界に転移した二十九歳独身女性が、あれよあれよという間に精霊の愛し子として囲われ、いつのまにか四人の男性と結婚し、あれよあれよという間に溺愛される物語。 あっさりめのお話です。それでもよろしければどうぞ! 本日だけ、二話更新。毎日朝10時に更新します。 完結しておりますので、安心してお読みください。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

処理中です...