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閑話 イタリア共同演習2
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隊の宿舎では、昼ご飯を急いで食べ、各自準備に取りかかる。訓練であっても各々の装備は基本的に変わらない。
その為、夜神も普段から使用する「蒼月・紅月」を帯刀する。
庵はまだ学生のため使用するものは模擬武器一式の為、他の学生達と一緒に点検して装備していく。
「夜神中佐、装備完了しました」
「うん、集合場所に行こうか。演習内容は把握してるよね?あまり、緊張しないでいつものようにすればいいから」
「民間人がいると仮定しての制圧、討伐ですよね。Bクラス対応と考えていいんでしょうか?」
「そうね。そう考えたほうがいいかもね。Bクラスは人に紛れ込むからね」
「そう考えると厄介ですね」
夜神も最終チェックして、庵と一緒に集合場所に移動する。
広い敷地に日本軍とイタリア軍が並んでいるのは圧巻である。軍服の違いはあれど、腕章のラインは世界共通のため金ラインや赤ラインの腕章をした人間が多いのに庵は驚いた。
「ラインの腕章をしている人達が多いですね。文字が書いてある人たちは教育係とかですか?」
「文字読めないの?」
「すみません。勉強不足で申し訳ないです」
庵は素直に謝った。読めないものは読めないのだ。どうすることも出来ない。
夜神は、いつもの微笑みで指を指しながら説明書していく。
「あの人は教育係であの人は学生。無理に覚える必要はないけど、英語位は出来るよね?」
そうなのだ、共通語の英語で皆喋っている。だが、夜神は現地の言葉、そうイタリア語で周りにいる人達と、普通に話しているのは流石と言わざる負えない。
庵は流石に無理なので、英語で話すがそれでも無理やり、何とかして話ているので、スムーズに話ているの第一室の人達が羨ましかった。
周りと少し話をしていると、時間になったんだろうベルナルディ中佐がマイクを持って今日の演習内容について話してくる。
『今日の演習は民間人がいる中での討伐をしていきます。「高位クラス武器」の発動はさせず、使用のみと限定させて頂きます。また、民間人と吸血鬼に扮した我々の軍の人間がいますので討伐並びに保護をしていくように。今日は演習なので互いの軍が連係のとれた、行動を目指していきましょう』
今日の内容を說明している、カルロ・ベルナルディ中佐は先程、夜神中佐と色々やり取りをしていたので、記憶に鮮明に残っている。
内容はイタリア語だったのでよく分からなかったが、夜神中佐が背中に般若を見せたときは、終わったと思った。
七海少佐が色々と警戒していたのが分かる気がする。ベルナルディ中佐は夜神のことが気になるらしい。
可能ならば恋人になりたいのかもしれない。本人確認してないので分からないが。
ただ、夜神中佐はその気はないのもすぐに分かる。
『事前にそれぞれの班に別れていると思うので、目印の旗に各自集合で』
「庵君、私達は赤色の旗に行こうか」
「分かりました」
学生は教育係とその隊員達と行動する。夜神は隊員がいないので、庵と二人行動にどうしてもなってしまう。
夜神中佐はイタリア軍でも有名で、チラチラ見ている人達が多い。何を言っているか分からないがきっと「日本の有名人」的な事を言っているのだと思う。
相変わらず、夜神中佐はどこでに行っても目立つ存在だ。だけど、そこが誇らしいとも思える。
日本でもトップクラスだが、実は世界でも凄いらしいと、数日前に七海少佐から聞いたばかりだ。
日本でも世界でもトップクラスの夜神中佐が、今年度教育係をしていると広がったのだろう。
隣を歩いている自分も目線が痛い。どうして、夜神中佐の隣を歩いているだけなのに。
庵は慣れてきたとはいえ、異国の地でも同じ現象を受けることに少し虚しさを感じた。
その為、夜神も普段から使用する「蒼月・紅月」を帯刀する。
庵はまだ学生のため使用するものは模擬武器一式の為、他の学生達と一緒に点検して装備していく。
「夜神中佐、装備完了しました」
「うん、集合場所に行こうか。演習内容は把握してるよね?あまり、緊張しないでいつものようにすればいいから」
「民間人がいると仮定しての制圧、討伐ですよね。Bクラス対応と考えていいんでしょうか?」
「そうね。そう考えたほうがいいかもね。Bクラスは人に紛れ込むからね」
「そう考えると厄介ですね」
夜神も最終チェックして、庵と一緒に集合場所に移動する。
広い敷地に日本軍とイタリア軍が並んでいるのは圧巻である。軍服の違いはあれど、腕章のラインは世界共通のため金ラインや赤ラインの腕章をした人間が多いのに庵は驚いた。
「ラインの腕章をしている人達が多いですね。文字が書いてある人たちは教育係とかですか?」
「文字読めないの?」
「すみません。勉強不足で申し訳ないです」
庵は素直に謝った。読めないものは読めないのだ。どうすることも出来ない。
夜神は、いつもの微笑みで指を指しながら説明書していく。
「あの人は教育係であの人は学生。無理に覚える必要はないけど、英語位は出来るよね?」
そうなのだ、共通語の英語で皆喋っている。だが、夜神は現地の言葉、そうイタリア語で周りにいる人達と、普通に話しているのは流石と言わざる負えない。
庵は流石に無理なので、英語で話すがそれでも無理やり、何とかして話ているので、スムーズに話ているの第一室の人達が羨ましかった。
周りと少し話をしていると、時間になったんだろうベルナルディ中佐がマイクを持って今日の演習内容について話してくる。
『今日の演習は民間人がいる中での討伐をしていきます。「高位クラス武器」の発動はさせず、使用のみと限定させて頂きます。また、民間人と吸血鬼に扮した我々の軍の人間がいますので討伐並びに保護をしていくように。今日は演習なので互いの軍が連係のとれた、行動を目指していきましょう』
今日の内容を說明している、カルロ・ベルナルディ中佐は先程、夜神中佐と色々やり取りをしていたので、記憶に鮮明に残っている。
内容はイタリア語だったのでよく分からなかったが、夜神中佐が背中に般若を見せたときは、終わったと思った。
七海少佐が色々と警戒していたのが分かる気がする。ベルナルディ中佐は夜神のことが気になるらしい。
可能ならば恋人になりたいのかもしれない。本人確認してないので分からないが。
ただ、夜神中佐はその気はないのもすぐに分かる。
『事前にそれぞれの班に別れていると思うので、目印の旗に各自集合で』
「庵君、私達は赤色の旗に行こうか」
「分かりました」
学生は教育係とその隊員達と行動する。夜神は隊員がいないので、庵と二人行動にどうしてもなってしまう。
夜神中佐はイタリア軍でも有名で、チラチラ見ている人達が多い。何を言っているか分からないがきっと「日本の有名人」的な事を言っているのだと思う。
相変わらず、夜神中佐はどこでに行っても目立つ存在だ。だけど、そこが誇らしいとも思える。
日本でもトップクラスだが、実は世界でも凄いらしいと、数日前に七海少佐から聞いたばかりだ。
日本でも世界でもトップクラスの夜神中佐が、今年度教育係をしていると広がったのだろう。
隣を歩いている自分も目線が痛い。どうして、夜神中佐の隣を歩いているだけなのに。
庵は慣れてきたとはいえ、異国の地でも同じ現象を受けることに少し虚しさを感じた。
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