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閑話 イタリア共同演習3
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『そっちに回り込め!合図と共に行動開始!・・・・・GO!』
赤旗の作戦・指揮担当からのサインで二手に分れていた隊員たちにインカム越しにGOサインをだす。
今いるのは、街並みを再現している訓練場所で、相手を裏路地まで誘導して討伐する訓練をしている。分かれたのは相手の退路を塞ぐ為だ。
夜神と庵はイタリア軍の数名と行動を共にしている。
その人たちもチラチラと庵を見て、とても不思議そうにしていたが、夜神の有無を言わさない微笑みで、チラ見をストップさせてくれたのはありがたいと思う。
目立つ人なのに、そのことを本人が自覚してないから色々と大変である。この数ヶ月で身にしみていたが、ワールドワイドでされるのはまた、違った意味で身にしみる。
GOサインをもらった自分達の班は夜神を先頭に相手に攻め込む。もちろん相手は逃げていく。
そのことは作戦通りなのでそのまま追い詰めていく。目的の場所まで、もう一つの班と連係して追い詰めていき、目的の場所にたどり着くと作戦・指揮担当者が夜神に向ってサインする。
そのサインを見て、夜神は二本の刀を素早く抜くと、壁を蹴って相手の懐まで一気に距離を縮めて、相手の喉元に刀の先を押し付ける。
『参りました』
その、一言で作戦終了である。もちろん自分達の勝利だ。
『夜神中佐おつかれさまです。相変わらず身のこなしが素早い。忍者の生まれ変わりですか?』
『忍者の集団なら、うちの所にもいますよ。私の方は忍者の生まれ変わりかは存じませんが』
『はははっ、そうですか』
笑顔で話をする。夜神も微笑みながら刀をしまう。
他の軍人は登降した吸血鬼役の人を手錠で拘束して、上に向かって片手を上げて大きく回す。拘束した合図だ。
すると数分後には回収班がやって来て、拘束していると相手を引き渡して訓練終了である。
「どうだった?まだ訓練あるけど市街地による吸血鬼の討伐訓練。ためになった?殆どが人目につかない所まで追い込んで、討伐していくの。だから市街地での行動が一番厄介なのよね。民間人を巻込まずいかに吸血鬼のみを討伐するか」
「とてもためになります。そうなると地図を頭の中に叩き込んでおく必要がありますよね?裏路地とか。でも監視カメラに残っている場合はどうなるんですか?」
「警察の上は私達の事知ってるからね。そこは情報班が色々とするよ」
「なるほど」
夜神と話しながら、最初に集合した旗の所まで皆と移動する。旗の所では次に行動をする人たちが待っていた。
今回の演習は一個中隊の人数が参加している為、このような市街地での行動は人数が限られてしまう。そのための班を分けての行動だ。
次の班にバトンタッチして自分達はその間に体育館のような所で体術などの普段していることを、相手を変えてする。
相手の主流とする動きはボクシングのような動きが多いと思う。
庵は同じ学生と相手を組み手合わせをしている。アルミロ・オッドーニは同じ学生だ。
『日本の夜神中佐はとても有名人だよ。何だって高位クラスの吸血鬼をたった一人で討伐するのだから。憧れる存在だね。そんな憧れの人に教育係をしてもらえる君は幸せ者だね』
『ありがとう。けど、あの人は自分の事を分かってないから色々と大変だよ』
庵は右からくる拳を後ろに飛んで受け流すと、相手の懐に入る。
相手は待ってましたと回し蹴りをするが、それを転身しながら、右手で相手の足首を持って、左手で首に手刀を打ち込んで入り身で倒す。合気道の技だ。
そのまま、相手は倒れて尻餅をつく。
『凄いね。今の技は日本独自のものかい?』
『そうだね。合気道と言う体術の一つだよ』
『流れるような動きだった。夜神中佐もよく使う体術なのかい?』
『よく使うけど、中佐は相手の動きに合わせて色々使うから、体術全般に詳しいかもしれない。後は実戦で培った動きもあるかもしれない』
『本当に凄い人に教わっているんだね。羨ましいよ』
『そこはとても感謝してる』
同じ学生同士でこういった交流も悪くないかもしれない。
全ての班が同じ市街地訓練を終わる頃は、一日目の訓練は終了となった。後は各々が道場で、それぞれの武器に合わせて相手国と交流していく。
もちろんガチの試合方式で。異種交流だ。
剣術なら日本刀とサーベルやレイピアといった西洋剣で動きももちろん違う。
だか、お互いの武器を褒めて、いつもと違う動きで稽古するのは色々と刺激されていい経験になったとお互いが思ったのだった。
赤旗の作戦・指揮担当からのサインで二手に分れていた隊員たちにインカム越しにGOサインをだす。
今いるのは、街並みを再現している訓練場所で、相手を裏路地まで誘導して討伐する訓練をしている。分かれたのは相手の退路を塞ぐ為だ。
夜神と庵はイタリア軍の数名と行動を共にしている。
その人たちもチラチラと庵を見て、とても不思議そうにしていたが、夜神の有無を言わさない微笑みで、チラ見をストップさせてくれたのはありがたいと思う。
目立つ人なのに、そのことを本人が自覚してないから色々と大変である。この数ヶ月で身にしみていたが、ワールドワイドでされるのはまた、違った意味で身にしみる。
GOサインをもらった自分達の班は夜神を先頭に相手に攻め込む。もちろん相手は逃げていく。
そのことは作戦通りなのでそのまま追い詰めていく。目的の場所まで、もう一つの班と連係して追い詰めていき、目的の場所にたどり着くと作戦・指揮担当者が夜神に向ってサインする。
そのサインを見て、夜神は二本の刀を素早く抜くと、壁を蹴って相手の懐まで一気に距離を縮めて、相手の喉元に刀の先を押し付ける。
『参りました』
その、一言で作戦終了である。もちろん自分達の勝利だ。
『夜神中佐おつかれさまです。相変わらず身のこなしが素早い。忍者の生まれ変わりですか?』
『忍者の集団なら、うちの所にもいますよ。私の方は忍者の生まれ変わりかは存じませんが』
『はははっ、そうですか』
笑顔で話をする。夜神も微笑みながら刀をしまう。
他の軍人は登降した吸血鬼役の人を手錠で拘束して、上に向かって片手を上げて大きく回す。拘束した合図だ。
すると数分後には回収班がやって来て、拘束していると相手を引き渡して訓練終了である。
「どうだった?まだ訓練あるけど市街地による吸血鬼の討伐訓練。ためになった?殆どが人目につかない所まで追い込んで、討伐していくの。だから市街地での行動が一番厄介なのよね。民間人を巻込まずいかに吸血鬼のみを討伐するか」
「とてもためになります。そうなると地図を頭の中に叩き込んでおく必要がありますよね?裏路地とか。でも監視カメラに残っている場合はどうなるんですか?」
「警察の上は私達の事知ってるからね。そこは情報班が色々とするよ」
「なるほど」
夜神と話しながら、最初に集合した旗の所まで皆と移動する。旗の所では次に行動をする人たちが待っていた。
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次の班にバトンタッチして自分達はその間に体育館のような所で体術などの普段していることを、相手を変えてする。
相手の主流とする動きはボクシングのような動きが多いと思う。
庵は同じ学生と相手を組み手合わせをしている。アルミロ・オッドーニは同じ学生だ。
『日本の夜神中佐はとても有名人だよ。何だって高位クラスの吸血鬼をたった一人で討伐するのだから。憧れる存在だね。そんな憧れの人に教育係をしてもらえる君は幸せ者だね』
『ありがとう。けど、あの人は自分の事を分かってないから色々と大変だよ』
庵は右からくる拳を後ろに飛んで受け流すと、相手の懐に入る。
相手は待ってましたと回し蹴りをするが、それを転身しながら、右手で相手の足首を持って、左手で首に手刀を打ち込んで入り身で倒す。合気道の技だ。
そのまま、相手は倒れて尻餅をつく。
『凄いね。今の技は日本独自のものかい?』
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『よく使うけど、中佐は相手の動きに合わせて色々使うから、体術全般に詳しいかもしれない。後は実戦で培った動きもあるかもしれない』
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