ブラッドゲート〜月は鎖と荊に絡め取られる〜 《軍最強の女軍人は皇帝の偏愛と部下の愛に絡め縛られる》

和刀 蓮葵

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閑話 イタリア共同演習4

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一日目が終わり、夜神は自分の割り当てられた部屋でパソコン作業をする。
日本では、一人部屋だか演習先の部屋は二人部屋である。相手は第一室の式部中尉だ。
「お風呂お先~~夜神中佐はお仕事かしら?」
「今日の教育係の報告書をまとめてるの。今日は市街地訓練だったから庵君の次のステップアップには丁度良かった。そろそろBクラスを見越して行こと思っていたからね」
「係も大変よね。去年は私だったけど、演習の報告書が一番悩むのよね。それに中佐は日本軍の責任者だからその報告書もしないといけないのでは?」
「そっちは直ぐに終わらせたよ。色々と報告書の乱立で分からなくなる。頭がこんがらがる。泣きたい」
「ふふふ、頑張って~さてとお風呂上がりのアイスでも食べよーっと。イタリアならジェラートかしら?宿舎にカップのアイスが常備されてるとか天国よね。夜神中佐も気分転換に食べる?持ってくるわよ」
「お願いします。ピスタチオかバニラを所望します!中尉殿」
「了解!夜神中佐!」
ふふふっ、とお互い笑って式部は部屋を出た。夜神は残りの報告書を進めるためにパソコン作業をしていく。

相変わらず報告することが多いので、もう少し負担を減らしてほしい。だが人手不足の軍のため、色々としないといけないことが多すぎる。
階級が上がるのはいいが、そのぶん負担も多い。これ以上階級が上がれば自分の負担は何処まで行くのだろう?考えたくもない。

夜神はううっ・・・・と声を漏らしながらも手は止めないでいる。早く終わらせて自分もお風呂に入りたい。
それに式部中尉がアイスを持ってくる。折角なら美味しく食べたい。そのためには目の前の事を終わらせるのみ!報告書はこれで終わるから頑張れ!と自分を鼓舞して終わらせていく。

「ただいま~アイス持ってきたよ~~ピスタチオあったよ。報告書はいい感じ?」
「あともう少し!ピスタチオ有ったんだ。流石イタリア。絶対美味しく頂けなければ。式部中尉は何にしたの?」
「私はストロベリー。果肉たっぷりで美味しそうだったから」
「今度はそれを食べよう。貴重な情報ありがとう」
「どういたしまして」
式部はカップのアイスとスプーンを机に置くと、自分はベットに座りアイスを食べる。
夜神も、一旦パソコンに保存して、持って来てくれたアイスを食べる。気分転換をしないとやってられない。
一口食べると、濃厚なピスタチオの味がする。流石イタリアと何でもイタリアと付ければいいのではないと分かっているが、何故かつけたくなるのは自分がいる場所が日本じゃないからかもしれない。
少し、お上りさんが入っているかもしれないが、これぐらいの感想は別にいいよね?と、思いながら食べていく。

食べ終わり、残りの報告書を仕上げて自分もお風呂に行く。部屋に設置されている為、好きなときに行けるのが楽である。
学生達や階級が低いと集団風呂なのでこんな時は有り難い。だが、女性軍人は数が少ないのでそこまで混み合わないのでいいのかもしれない。
男性達はその分大変だろうが、まあ、仕方がないだろう。

シャワーを終わらせて、髪を乾かし終わると式部が雑誌を持ってこちらにやって来る。
「夜神中佐はイタリアで何を食べたいの?」
「う~ん、やっぱりパスタとピザは外せないかな?」
「そうよね~色々と雑誌に載っていて迷うわ。三日目に夜神中佐が勝者なって、現地の人のオススメ的なお店を紹介してもらってちょうだいな。そしたらそこに日本女性軍人が突撃するのはどう?」
「三日目は本当に嫌だわ」
「諦めて、虎に文句言いなさい」
「物凄く虎次郎に言ってるけど、どこ吹く風で誤魔化されてます。彼女なら何とかして下さい」
「・・・・・無理!虎は自由人だから私でも手に負えないのよ。ごめんね~」
「・・・・・・了解です。頑張って三日目は暴れて過ごします」
「うん、頑張って。特にベルナルディ中佐には気をつけてね。うちの総長も言っていたから」
「総長がそこまで言うのは珍しい。本当に気をつけます。そして鬱憤バラシに暴れてやる」
「ファイト!じゃ、二日目も頑張りましょう!」
「頑張るわ」
夜神と式部はお互いの拳を軽く突合して、二日目に挑むのであった。

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女子会のノリで書いてみました。ほのぼのです。そしてアイス美味しそうと思うのでした。
次は二日目ですが、きっとさらーと終わって、お待ちかねの三日目を頑張って進めて行きたいです。
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