ブラッドゲート〜月は鎖と荊に絡め取られる〜 《軍最強の女軍人は皇帝の偏愛と部下の愛に絡め縛られる》

和刀 蓮葵

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話はタイ軍との演習に遡る。
サバイバルゲームが終わり、色々と肩の荷が降りた夜、長谷部中佐の顔つまみに皆で呑んでいた時だった。

「いやぁ~~残念だったよなぁ~ワサン中佐と長谷部中佐の決着。俺は長谷部中佐だと思っていたんだけどね~」
「本当にそう思ってるのか?」
「ほんとだよ~」
七海の冗談なのか、本気なのか分からない口調を、胡乱げにしながら相澤が話す。
「でも自分は長谷部中佐が勝つと信じてました。けど、ワサン中佐も強いんですね」
なぜか加わっている久慈学生が、ビールを飲みながら感想を述べていく。

自分達の足元にはタイビールの瓶がゴロゴロと転がっている。主に飲んでるのは藤堂中佐と七海中佐だ。
「ワサン中佐はタイ軍の中でも体術はトップだからな・・・・でも、長谷部中佐も日本軍ではトップだから互角の戦いだったと思う」
ビールをグィと最後まで飲み干して藤堂中佐が話す。すると、尽かさず次のビールに手を伸ばしている。

「藤堂中佐、大丈夫ですか?相当飲まれてますよね?明日も予定とかありますよね?」
庵はピッチの早さに心配になり声をかける。すると、ゲラゲラ笑いながら七海が横槍を入れる
「大丈夫だよ、庵青年。藤堂は軍の中でもかなりの酒豪に入るから心配するな」
「へ~そうなんですね。凄いですね。所で夜神大佐はどうなんですか?庵先輩。一緒に飲みに行ったりしないんですか?」

久慈学生の何気ない一言に、中佐連中は固まる。ピキッ!と、効果音が聞こえてきたのは気のせいだろうか?

「絶対飲ませるなよ!青年!!特に外では、居酒屋では!」
「はい?!」
「庵伍長!!死人が出るから絶対に飲ませてはいけない。辺りが血の池地獄に変わる!」
「地獄?!」
「飲ませたら最後だ!誰が責任を取るんだ!店に迷惑かけることになる!」
「迷惑?!」
「「「絶対に外では飲ませるな!!!」」」
「「はいいっっっ!!」」
中佐達の必死の顔に、庵と久慈は居住まいを正して、叫ぶ。

どんだけ酒乱なんだよ!!死人が出るとか・・・・

庵がダラダラと汗をかいていると、七海中佐が「あっ!」と声を出して、そしてニンマリと笑う。
その笑いに嫌な予感がしてきた。
「でも、二人っきりならイケるかもしれねーな?特に青年となら・・・・・よし!帰国して休みの日に飲ませろ!彼氏なら華麗に対処しやがれ!!」
「ええっっ━━!!無理ですよ!!死人が出るんですよね?今でも敵わないのに、俺死んじゃいますよ!!」

何てこと言い出すんだ!!七海中佐は!!そんなに俺に死んで欲しいのか?

「いくら彼氏でもそれは可哀想じゃないか?」
そうですよ!相澤中佐もっと言って下さい!!
「いや、彼氏だからこそ、危険性を熟知して今後に活かすのは大切なのかもしれない」
藤堂中佐!!流石、兄弟イチのブラコン(七海中佐談)大佐のために、俺は犠牲になれなんですね!!
「確かに・・・・庵伍長なら対処しても、差し障りはないな・・・・」
真面目に考えないで下さい。長谷部中佐!!

一斉に見る中佐達と、ワクワクしながらやり取りを眺める久慈が庵を見る。
「青年!!弱い酒でも酔うからな。取り敢えず一回飲ませろ!そして、華麗に対処しろ。もちろん飲む時は、ホテルとか二人っきりになれる所でな?ちゃんと感想聞くからな!!シクヨロ!!」
七海中佐のウィンクが色々な意味で心臓に刺さってしまった夜だった・・・・・



そんなやり取りをして、その任務を遂行しなくてはいけない状況に追い込まれ、どうせ死ぬなら早めにしてしまおうと今に至る。ついでに出来るなら少しでも生きていたい。
そして、散々悩み大佐の体力を削るために考えた結果、風呂場に行って散々よがらせてしまおうという事に至った。


ゆっくりと下ろして、クタッとなっている夜神の額に軽くキスをすると指示を出して行く。
「凪さん?顔を洗って、コンタクト外してくださいね。あと、髪の毛濡れないようにしてくださいね?終わるまで俺、手伝いますから」
「ん・・・・わかった・・・・」
庵に手伝ってもらいながら言われた事をしていく。そうして終わらせると、頭や額、頬にキスをしながら着ている服を次々に脱がされていく。

そうして全てを脱がせ終わると、庵も自ら脱いでいく。そうして裸になった二人は浴室にいく。
椅子に夜神を座らせると、少し温めのシャワーを浴びせる。
「温かい・・・・・・」
「良かったです。それじゃあ洗いますね」
ニッコリと笑い、庵は背中に回りボディソープを二・三回押して透明な液を両手で軽く泡立てて、夜神の背中に満遍なく塗り込んでいく。
最初は手のひら全体を使っていったが、段々と指だけになり、最後は爪の先でゆっくりとなで上げていく。

元々擽ったかったのに、段々と背中がゾクゾクする甘い刺激になり、体が震えてくる。
「ふっ・・・・・・あっ・・・・・」
腰がビクッと跳ねる。
「ふっ・・・い、おりくん・・・・・」
「どうしたんですか?腰が動いてますよ?おかしいですね。俺は背中を洗っているだけですよ?凪さん?おかしいですよね?」
背中の大きな刀傷を指でツッッ━━と何度か往復する
「あぁぁっ!」
ビクッともう一度体が跳ねる。

だめ!だめ!庵君は体を洗っているだけ!!それ以上はないの・・・・

「凪さん?」
「ふぅ、ぁあ・・・・・終わったの、洗い終わったのぉ・・・・・・」
「クスッ・・・・まだ洗ってないところ沢山ありますよ?」
そう言って、ボディソープを追加して手に乗せると、左腕全体に塗る。手のひらで洗っていくが、いつの間にか背中と同じように指で洗っていく。
手の甲から指の股を何度も、何度も絡めながら洗い、そのまま脇までいくと、指でクルクルと回したりしていき、滑るように脇腹を撫でる。
「あああぁぁっっ━━!!」
体が跳ねて、ガクガクと腰が痙攣する。
「どうして、体を洗っているだけなのに、軽くイッてしまったんですかね?」
「いやぁ・・・・ごめんなさい!ごめん・・・・・なさい・・ふぅぅ~~っ」
今度は反対の右腕を摑み、同じようにしていく。指を洗う時には一本、一本洗っていくが、指輪の指だけは丁寧に洗い指輪をクルクルと回し、そこから、手の甲、二の腕の下、脇、脇腹を、指の腹と爪を使いながら撫でていく。

「っ~~~」
「俺、洗ってるだけですよね?」
「~~~~ふぁ・・・・」
「教えて下さい?」
「あらって、るだけです・・・・」
脇腹を撫でる指を豊かな胸の下に滑らして、柔らかい肉を持ち上げながら、撫でていく。
「ああぁぁ・・・・・」
ビクッとなって、庵の胸に背中をぶつける。
「洗っているだけなのにどうしてビクビクしてるんですか?ん?」
「あぁぁ、ごめんなさい・・・・」
首を限界まで回して庵を見る夜神の瞳は赤くなっている。
顔を朱に染めて、わずかに開いた口からは、荒い呼吸を繰り返している。

ゴク・・・・
いつものように、庵をかき乱す色華を散らしている夜神に庵は唾を飲む。

無意識にしていることは理解しているが、その無意識にどれだけ乱されているのか知らない夜神に、どうしたら分かってもらえるのか考える。

どれ程、貴方に俺は乱されるのか知ってますか?
知らないですよね?だから、教えますよ。
たっぷりと・・・・・刻みつけるから・・・・・
離れられなくなるほどたっぷりと、ね?

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

前半の酒飲みシーンと、夜神・酒乱?説で潰してしまいました。いかんな・・・・・

取り敢えず大佐の体力を削るために、頑張って下さい。けど、庵君が頑張れば頑張るほど、私は喜びながら大佐を可愛く書いてしまうのは気のせいか?
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