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あの後、少しだけ気怠かったのかウトウトとしていたが、完全に眠ることは出来ず、朝を迎えてしまった。
カーテンの隙間からは白く光る朝日が薄暗い部屋を照らす。
「朝・・・・・・・」
呟く声は消えそうなほど小さい。ベッドから降りると気合を入れるため熱いシャワーを頭から浴びる。
その時、体に残った赤い鬱血の跡を見て複雑な気分になった。
今は赤く残っているが、これが段々と薄くなり、やがて消えていく。そうなれば庵君と過ごした思い出は、記憶の中だけになってしまう。
けど、その記憶さえも失ったら・・・・・私には何一つ残らない。形あるものは全て奪われる。きっとこれは間違いない。そして、記憶さえも奪われたら・・・・・
背中がゾクゾクと粟立つ。無くしたくない。取られたくない。これだけは残しておきたい。そんな思いが交錯する。
けど、今はどうする事も出来ないのが現状だ。
なら、自分が出来る最大限の事をするしかない。
夜神は、気を取り直してシャワーの線を止めると、急いで体を拭いて、髪を乾かす。
式部達が持ってきてくれた軍服を着ていく。ネクタイをしている時に、部屋の扉が開くと本條局長と上層部の人間が入室する。
「おや?何で軍服なんか着てるんですか?大佐はこちらを着てもらいたいんですが・・・・」
そう言って手に持っていた、箱の中から赤いドレスを広げる
「私は軍人ですよ?なら、そんなドレスなど不要です」
「そうですか。けど、皇帝からの指定なんですがね?」
「関係ありません。そちらに向かうのですから、服装ぐらい都合をつけさせてもらいます」
ドレスを一瞥して、ネクタイの続きをして、上着を羽織る。
本條局長ははじめから夜神が着ることはない、と分かっていたようで軽くため息をしてベッドにドレスを投げ置く。
「まー、皇帝も「だったらいいな」と言っていたので、いいでしょう。朝食を持ってきました。二時間後にお迎えに来ますので、それまで自由にお過ごしください」
テーブルに朝食が乗ったお盆を置くと、本條局長達は部屋を出て行く。
「最後の大好きな食堂の食事か・・・・・」
机の上に乗ったご飯を見て、少しだけ悲しくなる。
ご飯の時間が楽しみでもあった。時々、虎次郎に奢らせる為、みんなで画策したりもした。
そんな思い出もまた一つ今日で終わる。
「最後まで美味しく頂きます」
椅子に座り、手を合わせて挨拶すると、黙々と食べていく。噛みしめるようにゆっくりと時間をかけて。
「こちらのマントを被って下さい。なるべく人目につかないように移動します。これは従って下さい」
二時間後に部屋に来た本條局長から、黒いフード付きマントを渡させる。
これに関しては逆らう意味もないので素直に聞いていく。
足首まであるマントを羽織り、フードを被る。まるで怪しい魔女の出来上がりだ。
「素直でよろしい。では、移動します。付いてきて下さい」
前に本條局長、夜神、後ろは上層部の屈強な男たちが列を作り移動する。階段を下がったり、廊下を曲がったりして、外に出て行く。
すると、そこには見知った人達がいた。
「式部!!」
「夜神大佐!!」
第一室の式部大尉や七海中佐、第二室の長谷部中佐もいる。その他にも人達がいたが、夜神はそこで違和感を覚える。
遠距離後方支援の人間がいないのだ。藤堂中佐や相澤中佐、それ以外にも。いるのは中距離、近距離攻撃型の人達ばかりだ。
庵君が言っていた「一人だけで戦わせない」に繋がるのかは分からない。
けど、これ以上誰かが傷つくのだけはやめて欲しい。もし、傷付くのであれば自分だけで留めておきたい。
夜神は式部大尉の方を向くと、公式銃を取出す。
「式部、今、公式銃は携帯してる?」
「えぇ、しているどうしたの?」
「この銃、保護されてから一度も手入れしてないの。何かあったら怖いから式部の銃と交換して欲しいの?」
あの時から一度も手入れをしていない。
刀も銃も手入れをしたかったのに、出来たのは刀だけ。出来ただけでもありがたいが、やはり少しでもコンディションは良くしておきたい。
互いの銃を交換すると、本條局長からわざとらしい咳払いが聞こえてきたので、これ以上の話は出来ないとさとる。
それは、式部大尉も同じだったようで早口で言葉を紡ぐ
「私達は絶対諦めないからね!!」
「・・・・・・ありがとう」
男達に隠れていく式部大尉達を見ながら、みんなには聞こえない声で呟く。これ以上声を出してしまったら、堪えていたものが溢れてしまいそうだから。
夜神は気持を押し殺して、前を行く本條局長の後に続く。
すると、そこには一番会いたかった人が立っていた。一目だけでも、一瞬だけでもと思っていたのに、いざ目の前にいると、顔も見れないほどだった。
「・・・・・庵君」
「大佐!」
今だけフードを被っていて有り難いと思ったことはない。頭一つ高い庵君から、今にも泣きそうな顔を完全に隠すことが出来る。
けど、それだけではこの胸のザワつきは収まらなくて、ネックレスの部分をマントごと握りしめる。
『私のことは無視ですか?』
イタリア語で話しかけてくる人物がいた。その声に何度もイライラしたが、今となってはそれもいい思い出なのかもしれない。
『ベルナルディ中佐?何故?』
『私は夜神大佐を心から愛してますよ?結局この青年に奪われましたが・・・けど、貴方が大変な時に隠れるような真似はしたくないので』
「・・・・・・・」
何か言いたかったが、全てを一旦腹に収める。
やっぱりベルナルディ中佐はベルナルディ中佐だ。と、思ってしまったが、中佐らしいと言えばらしい。
けど、やっぱり堂々と言ってしまうことにはいささか、不快に思ってしまう。
『相変わらず変わりませんね。けど、その事が何故か嬉しいですよ。けど、これ以上は関わらないでください。何があるのかわからないのですから』
『もちろん、承知の上です。藤堂元帥に無理言って夜神大佐の近くに来たのですから、何があろうと私は逃げませんよ?』
『相変わらず優しいですね。けど・・・・・・怪我だけはしないで下さい。私はそれは望んでいません』
そう、誰も傷つけたくない。目の前で皇帝に大切な人を奪われた。
その、皇帝がもうすぐ来るのだ。私のせいでまた、誰かが命を落とすことだけは避けたい。
避けたいけど・・・・・
「凪さん・・・・・一人ではないですよ?」
「庵君・・・・」
「一人で全てを背負わないで下さい」
「けど・・・・・っう!!」
「いつまで立ち話をしているのですか?移動しますよ!」
衿元を握っていた手を掴まれて、今から向かう場所に引っ張られる。
痺れを切らした本條局長が、夜神達の会話を遮っていく。
庵もベルナルディ中佐もこれ以上話すことは出来ないと分かり、話しかけるのはやめにする。
その代わり、口々に叫ぶ
「必ず、一人にはさせませんから!!」
『私は、いつまでも味方です!!』
返事をしたかったが、引っ張られる力が強く、更に掴む圧迫が痛すぎて何も言えなかった。
ただ、後ろを振り向いて二人を見ることしか出来なかった。
「・・・・・ったく!時間の無駄です!早く目的の場所に行きますよ」
苛立ちを隠せない本條局長が、グイグイと引っ張って目的のテントに向かう。
「暫くここで待機していてください。逃げ出そうとか考えないで下さい。皇帝のヘリが来たら音で分かるでしょう?その時、迎えに来ますから。最後の一時、思い出に浸りながらカウントダウンでもしていてください」
テントの中に引っ張った腕を、夜神ごと投げつけるようにしてテントの中に放り込むと、自分達の言いたいことだけを言って出て行く。
その場に立ち尽くした夜神はテントの中をぐるりと見渡すが、パイプイスが置かれているだけで、とくに何もない。
逆光で、テントにうっすらと影が見えてくる。その影は狭い間隔で並んでいる。きっと上層部の人間だろう。
逃げ出すことはとっくの昔に捨ててしまった。
あぁ、後少しで私は・・・・・・
私は・・・・・・
考えたくない!
考えたくないけど、次々に湧き出る恐怖や、寂しさ、虚しさ、理不尽さ、全てを無くしたい。
けど・・・・・
私が全てを飲み込めば・・・・・・
飲み込めばいいのだ。けど、抗いたい
「蒼月・紅月・黒揚羽・月桜最後まで力を貸してね」
マントの上からそっと自分の高位クラス武器を確かめるように一つ一つ撫でていった。
カーテンの隙間からは白く光る朝日が薄暗い部屋を照らす。
「朝・・・・・・・」
呟く声は消えそうなほど小さい。ベッドから降りると気合を入れるため熱いシャワーを頭から浴びる。
その時、体に残った赤い鬱血の跡を見て複雑な気分になった。
今は赤く残っているが、これが段々と薄くなり、やがて消えていく。そうなれば庵君と過ごした思い出は、記憶の中だけになってしまう。
けど、その記憶さえも失ったら・・・・・私には何一つ残らない。形あるものは全て奪われる。きっとこれは間違いない。そして、記憶さえも奪われたら・・・・・
背中がゾクゾクと粟立つ。無くしたくない。取られたくない。これだけは残しておきたい。そんな思いが交錯する。
けど、今はどうする事も出来ないのが現状だ。
なら、自分が出来る最大限の事をするしかない。
夜神は、気を取り直してシャワーの線を止めると、急いで体を拭いて、髪を乾かす。
式部達が持ってきてくれた軍服を着ていく。ネクタイをしている時に、部屋の扉が開くと本條局長と上層部の人間が入室する。
「おや?何で軍服なんか着てるんですか?大佐はこちらを着てもらいたいんですが・・・・」
そう言って手に持っていた、箱の中から赤いドレスを広げる
「私は軍人ですよ?なら、そんなドレスなど不要です」
「そうですか。けど、皇帝からの指定なんですがね?」
「関係ありません。そちらに向かうのですから、服装ぐらい都合をつけさせてもらいます」
ドレスを一瞥して、ネクタイの続きをして、上着を羽織る。
本條局長ははじめから夜神が着ることはない、と分かっていたようで軽くため息をしてベッドにドレスを投げ置く。
「まー、皇帝も「だったらいいな」と言っていたので、いいでしょう。朝食を持ってきました。二時間後にお迎えに来ますので、それまで自由にお過ごしください」
テーブルに朝食が乗ったお盆を置くと、本條局長達は部屋を出て行く。
「最後の大好きな食堂の食事か・・・・・」
机の上に乗ったご飯を見て、少しだけ悲しくなる。
ご飯の時間が楽しみでもあった。時々、虎次郎に奢らせる為、みんなで画策したりもした。
そんな思い出もまた一つ今日で終わる。
「最後まで美味しく頂きます」
椅子に座り、手を合わせて挨拶すると、黙々と食べていく。噛みしめるようにゆっくりと時間をかけて。
「こちらのマントを被って下さい。なるべく人目につかないように移動します。これは従って下さい」
二時間後に部屋に来た本條局長から、黒いフード付きマントを渡させる。
これに関しては逆らう意味もないので素直に聞いていく。
足首まであるマントを羽織り、フードを被る。まるで怪しい魔女の出来上がりだ。
「素直でよろしい。では、移動します。付いてきて下さい」
前に本條局長、夜神、後ろは上層部の屈強な男たちが列を作り移動する。階段を下がったり、廊下を曲がったりして、外に出て行く。
すると、そこには見知った人達がいた。
「式部!!」
「夜神大佐!!」
第一室の式部大尉や七海中佐、第二室の長谷部中佐もいる。その他にも人達がいたが、夜神はそこで違和感を覚える。
遠距離後方支援の人間がいないのだ。藤堂中佐や相澤中佐、それ以外にも。いるのは中距離、近距離攻撃型の人達ばかりだ。
庵君が言っていた「一人だけで戦わせない」に繋がるのかは分からない。
けど、これ以上誰かが傷つくのだけはやめて欲しい。もし、傷付くのであれば自分だけで留めておきたい。
夜神は式部大尉の方を向くと、公式銃を取出す。
「式部、今、公式銃は携帯してる?」
「えぇ、しているどうしたの?」
「この銃、保護されてから一度も手入れしてないの。何かあったら怖いから式部の銃と交換して欲しいの?」
あの時から一度も手入れをしていない。
刀も銃も手入れをしたかったのに、出来たのは刀だけ。出来ただけでもありがたいが、やはり少しでもコンディションは良くしておきたい。
互いの銃を交換すると、本條局長からわざとらしい咳払いが聞こえてきたので、これ以上の話は出来ないとさとる。
それは、式部大尉も同じだったようで早口で言葉を紡ぐ
「私達は絶対諦めないからね!!」
「・・・・・・ありがとう」
男達に隠れていく式部大尉達を見ながら、みんなには聞こえない声で呟く。これ以上声を出してしまったら、堪えていたものが溢れてしまいそうだから。
夜神は気持を押し殺して、前を行く本條局長の後に続く。
すると、そこには一番会いたかった人が立っていた。一目だけでも、一瞬だけでもと思っていたのに、いざ目の前にいると、顔も見れないほどだった。
「・・・・・庵君」
「大佐!」
今だけフードを被っていて有り難いと思ったことはない。頭一つ高い庵君から、今にも泣きそうな顔を完全に隠すことが出来る。
けど、それだけではこの胸のザワつきは収まらなくて、ネックレスの部分をマントごと握りしめる。
『私のことは無視ですか?』
イタリア語で話しかけてくる人物がいた。その声に何度もイライラしたが、今となってはそれもいい思い出なのかもしれない。
『ベルナルディ中佐?何故?』
『私は夜神大佐を心から愛してますよ?結局この青年に奪われましたが・・・けど、貴方が大変な時に隠れるような真似はしたくないので』
「・・・・・・・」
何か言いたかったが、全てを一旦腹に収める。
やっぱりベルナルディ中佐はベルナルディ中佐だ。と、思ってしまったが、中佐らしいと言えばらしい。
けど、やっぱり堂々と言ってしまうことにはいささか、不快に思ってしまう。
『相変わらず変わりませんね。けど、その事が何故か嬉しいですよ。けど、これ以上は関わらないでください。何があるのかわからないのですから』
『もちろん、承知の上です。藤堂元帥に無理言って夜神大佐の近くに来たのですから、何があろうと私は逃げませんよ?』
『相変わらず優しいですね。けど・・・・・・怪我だけはしないで下さい。私はそれは望んでいません』
そう、誰も傷つけたくない。目の前で皇帝に大切な人を奪われた。
その、皇帝がもうすぐ来るのだ。私のせいでまた、誰かが命を落とすことだけは避けたい。
避けたいけど・・・・・
「凪さん・・・・・一人ではないですよ?」
「庵君・・・・」
「一人で全てを背負わないで下さい」
「けど・・・・・っう!!」
「いつまで立ち話をしているのですか?移動しますよ!」
衿元を握っていた手を掴まれて、今から向かう場所に引っ張られる。
痺れを切らした本條局長が、夜神達の会話を遮っていく。
庵もベルナルディ中佐もこれ以上話すことは出来ないと分かり、話しかけるのはやめにする。
その代わり、口々に叫ぶ
「必ず、一人にはさせませんから!!」
『私は、いつまでも味方です!!』
返事をしたかったが、引っ張られる力が強く、更に掴む圧迫が痛すぎて何も言えなかった。
ただ、後ろを振り向いて二人を見ることしか出来なかった。
「・・・・・ったく!時間の無駄です!早く目的の場所に行きますよ」
苛立ちを隠せない本條局長が、グイグイと引っ張って目的のテントに向かう。
「暫くここで待機していてください。逃げ出そうとか考えないで下さい。皇帝のヘリが来たら音で分かるでしょう?その時、迎えに来ますから。最後の一時、思い出に浸りながらカウントダウンでもしていてください」
テントの中に引っ張った腕を、夜神ごと投げつけるようにしてテントの中に放り込むと、自分達の言いたいことだけを言って出て行く。
その場に立ち尽くした夜神はテントの中をぐるりと見渡すが、パイプイスが置かれているだけで、とくに何もない。
逆光で、テントにうっすらと影が見えてくる。その影は狭い間隔で並んでいる。きっと上層部の人間だろう。
逃げ出すことはとっくの昔に捨ててしまった。
あぁ、後少しで私は・・・・・・
私は・・・・・・
考えたくない!
考えたくないけど、次々に湧き出る恐怖や、寂しさ、虚しさ、理不尽さ、全てを無くしたい。
けど・・・・・
私が全てを飲み込めば・・・・・・
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