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2話目 出会い
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気がつくと、森の中だった。あのジジイせめて人里とか公爵邸とか誰か助けてくれそうなとこに落とすだろ普通。
なぜ森の中?!?!
まあ人の目を気にしてきた身としては第1発見者に「きもっ……無視しとこ……」なんて言われると傷つくのでこれが正解なのかもしれない。
しかも食料に困ることはなかった。木の実もあるし水もある。まあ食べる以外はしてなかったからエネルギーの使いすぎは起きないんだろうけど、それでも不安ではあって…。その不安を消すべく食べ続けた。
もう何日経っただろう。こっちの季節は今秋から冬になろうとしていた。今着ているのは部屋着なので、すごく寒い。しかも樹海だと思っていたものは草だったらしく、寒さで全て枯れて行き、食べるものもなくなってしまった。
「どうりで動物が居ないわけだ……寒いなぁ」
でもこのままここにいれば、スっと楽に死ねるのではないだろうか。どーせ誰にも役に立たない穀潰し、異世界でもやって行けるわけない。
数時間後、吹雪いてきた。この世界はコロコロ天気が変わるらしい。僕は白い雪の中で蹲り、静かに目を閉じた。
「…………」
『??なんだ?声が聞こえる気がする。』
「……か?…………だ。すぐあ…………やる」
『???誰かに見つかったのかな。あーごめんなさい。汚いもの見せてしまって、もう大人しくするので許してください。お願いしますお願いします、許して……』
ああ、なんか温かいな。それにふかふかでもちもち……こんなベットいつぶりだろ……ふかふか……もちもち……もち……ん?
「あれぇ……僕……」
「ああ、気がついたか、今お前熱あるからそのまま寝ろ。起きるな。」
横には巨大な喋る筋肉が……
「まだ寒いかもしれないが、薪が足りなくてな、俺の体温で悪いが我慢してくれ。」
「あ、ごしんせつに……どうも……」
なんかよくわかんないけど……筋肉さんありがとう。人生の最後にこんなあたたかい夢見れるなんて……
「なぜ泣く?!背中トントンしてやるから、落ち着け……」
ああ、赤子をあやすかのように僕のこと大切にしてくれるんだね筋肉さん。嬉しいな……幸せ……
そうして僕はまた気を失ったのだった
なぜ森の中?!?!
まあ人の目を気にしてきた身としては第1発見者に「きもっ……無視しとこ……」なんて言われると傷つくのでこれが正解なのかもしれない。
しかも食料に困ることはなかった。木の実もあるし水もある。まあ食べる以外はしてなかったからエネルギーの使いすぎは起きないんだろうけど、それでも不安ではあって…。その不安を消すべく食べ続けた。
もう何日経っただろう。こっちの季節は今秋から冬になろうとしていた。今着ているのは部屋着なので、すごく寒い。しかも樹海だと思っていたものは草だったらしく、寒さで全て枯れて行き、食べるものもなくなってしまった。
「どうりで動物が居ないわけだ……寒いなぁ」
でもこのままここにいれば、スっと楽に死ねるのではないだろうか。どーせ誰にも役に立たない穀潰し、異世界でもやって行けるわけない。
数時間後、吹雪いてきた。この世界はコロコロ天気が変わるらしい。僕は白い雪の中で蹲り、静かに目を閉じた。
「…………」
『??なんだ?声が聞こえる気がする。』
「……か?…………だ。すぐあ…………やる」
『???誰かに見つかったのかな。あーごめんなさい。汚いもの見せてしまって、もう大人しくするので許してください。お願いしますお願いします、許して……』
ああ、なんか温かいな。それにふかふかでもちもち……こんなベットいつぶりだろ……ふかふか……もちもち……もち……ん?
「あれぇ……僕……」
「ああ、気がついたか、今お前熱あるからそのまま寝ろ。起きるな。」
横には巨大な喋る筋肉が……
「まだ寒いかもしれないが、薪が足りなくてな、俺の体温で悪いが我慢してくれ。」
「あ、ごしんせつに……どうも……」
なんかよくわかんないけど……筋肉さんありがとう。人生の最後にこんなあたたかい夢見れるなんて……
「なぜ泣く?!背中トントンしてやるから、落ち着け……」
ああ、赤子をあやすかのように僕のこと大切にしてくれるんだね筋肉さん。嬉しいな……幸せ……
そうして僕はまた気を失ったのだった
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