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3.始まりは突然~渡辺慶次side~
~渡辺慶次side~
僕はΩが嫌いだ。αに媚び売って擦り寄ってくるのも気持ち悪い。容姿もそのために作られたようで不快だ。でも最初から嫌いだったわけじゃない。むしろ好意的だったくらいだ。
小さい頃の僕は、運命の番に強く憧れを持っていた。だって世界に1人、僕だけのパートナーだ。番えたらこうの上なく幸せなのだろう。そう信じてやまなかった。僕が偏見を持つようになったのは、中学の時。
中学生になると第二次性が確定する。結果はα。もちろんとても喜んだ。ああ、僕にも運命の人がいるのか!どんな人なんだろう。可愛いかな?やっぱり華奢で繊細な人なのかな?いや、どんな人でも愛せる自信がある。ウキウキしながら迎えた中学ライフは、早めに終止符を打った。
中学1年の冬、担任に特別棟4階の教室に呼び出された。先生はみんなから慕われてる、小さめで可愛らしい女Ω。不審にも思わなかった。
『先生ー!入るよー?』
返事がないことでようやく疑いを持った。恐る恐る
ドアを開ける。そこに先生はおらず、残っていたのは濃いΩの匂いだった。それが異常だと気づいた時にはもう遅かった。後ろから押し倒され、振り向くと猟奇的な目をした先生がいた。
『君が悪いのよ?君がαだから。私達は運命だから!これは仕方がないことなの。先生が教えてあげるね!ね!』
『っっ、!』
腕と口を縛られ、身動きが取れない。必死に抵抗するも、容赦なく先生の手は胸を這ってくる。今にも襲われそうになり、恐怖に怯えながらギュッと目をつぶった。
気づくと病院のベットの上だった。
幸い、未遂に終わったらしく、その先生は懲戒免職になった。母の話によると、異変に気づいたほかの教師が教室に突入し、事件が発覚したそうだ。その時にはもう僕の意識はなかったと。僕はその時の記憶は無い。だが、Ωへの恐怖心はそのまま残った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「お兄ちゃん!そろそろ結婚を考えてください!本当に手遅れになりますわ!もう25なのよ!いつまでもΩに怯えていたら運命にも出会えませんわ!」
「うるさいぞともみ。僕は結婚もしないし番もいらないと言っているではないか!」
あの事件から、僕はΩが嫌いになった。Ωを見る度に嫌悪感と恐怖で足がすくむ。だがそれ以上に人が信じられなくなっていった。
僕の周りには男女アルオメ問わず地位や権力、α性に惚れた奴らが群がった。付き合ってみたりもしたが、どうにも続かなかった。いや、続けられなかったのかもしれない。心のどこかで運命の番を諦め切れなかったんだ。早くこんな希望捨てればいいのに。自分が馬鹿すぎて笑える。
「う~!!!なら!タイプなどはないの?!私がピッタリな方を探してあげるわ!」
なかなか引き下がらないな…。我が妹ながら押しが強い。さすがだ。
「タイプくらいある。背は俺より高く目つきは悪くて全然僕を好きにならないΩ、だな。」
「はあ?!」
呆れてる呆れてる。さすがの妹もこの無理難題には引き下がるだろう。こんなΩは見たことがない。
「そういう人がタイプだったのね!高身長でキリッとした顔をしているツンデレΩ!さすが私の兄!いい趣味してますわ!」
おっと?すごく曲解されてしまった。まあでも本当にそうなのだ。もしも本当に運命とやらがあるのなら、容姿や地位関係なく僕自身を見てくれる人がいるのなら、それは運命に抗った人に違いない。そうぼんやりと考えてはいた。
だから、目の前にまさとさんが現れた時、運命を感じたんだ。僕の前に降り立った天使。やっと見つけたんだ。ほんとのほんとに僕だけのΩ…
僕はΩが嫌いだ。αに媚び売って擦り寄ってくるのも気持ち悪い。容姿もそのために作られたようで不快だ。でも最初から嫌いだったわけじゃない。むしろ好意的だったくらいだ。
小さい頃の僕は、運命の番に強く憧れを持っていた。だって世界に1人、僕だけのパートナーだ。番えたらこうの上なく幸せなのだろう。そう信じてやまなかった。僕が偏見を持つようになったのは、中学の時。
中学生になると第二次性が確定する。結果はα。もちろんとても喜んだ。ああ、僕にも運命の人がいるのか!どんな人なんだろう。可愛いかな?やっぱり華奢で繊細な人なのかな?いや、どんな人でも愛せる自信がある。ウキウキしながら迎えた中学ライフは、早めに終止符を打った。
中学1年の冬、担任に特別棟4階の教室に呼び出された。先生はみんなから慕われてる、小さめで可愛らしい女Ω。不審にも思わなかった。
『先生ー!入るよー?』
返事がないことでようやく疑いを持った。恐る恐る
ドアを開ける。そこに先生はおらず、残っていたのは濃いΩの匂いだった。それが異常だと気づいた時にはもう遅かった。後ろから押し倒され、振り向くと猟奇的な目をした先生がいた。
『君が悪いのよ?君がαだから。私達は運命だから!これは仕方がないことなの。先生が教えてあげるね!ね!』
『っっ、!』
腕と口を縛られ、身動きが取れない。必死に抵抗するも、容赦なく先生の手は胸を這ってくる。今にも襲われそうになり、恐怖に怯えながらギュッと目をつぶった。
気づくと病院のベットの上だった。
幸い、未遂に終わったらしく、その先生は懲戒免職になった。母の話によると、異変に気づいたほかの教師が教室に突入し、事件が発覚したそうだ。その時にはもう僕の意識はなかったと。僕はその時の記憶は無い。だが、Ωへの恐怖心はそのまま残った。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「お兄ちゃん!そろそろ結婚を考えてください!本当に手遅れになりますわ!もう25なのよ!いつまでもΩに怯えていたら運命にも出会えませんわ!」
「うるさいぞともみ。僕は結婚もしないし番もいらないと言っているではないか!」
あの事件から、僕はΩが嫌いになった。Ωを見る度に嫌悪感と恐怖で足がすくむ。だがそれ以上に人が信じられなくなっていった。
僕の周りには男女アルオメ問わず地位や権力、α性に惚れた奴らが群がった。付き合ってみたりもしたが、どうにも続かなかった。いや、続けられなかったのかもしれない。心のどこかで運命の番を諦め切れなかったんだ。早くこんな希望捨てればいいのに。自分が馬鹿すぎて笑える。
「う~!!!なら!タイプなどはないの?!私がピッタリな方を探してあげるわ!」
なかなか引き下がらないな…。我が妹ながら押しが強い。さすがだ。
「タイプくらいある。背は俺より高く目つきは悪くて全然僕を好きにならないΩ、だな。」
「はあ?!」
呆れてる呆れてる。さすがの妹もこの無理難題には引き下がるだろう。こんなΩは見たことがない。
「そういう人がタイプだったのね!高身長でキリッとした顔をしているツンデレΩ!さすが私の兄!いい趣味してますわ!」
おっと?すごく曲解されてしまった。まあでも本当にそうなのだ。もしも本当に運命とやらがあるのなら、容姿や地位関係なく僕自身を見てくれる人がいるのなら、それは運命に抗った人に違いない。そうぼんやりと考えてはいた。
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