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7.アタック開始〜渡辺慶次side〜
~渡辺慶次side~
僕が変な質問をしてしまったがために、いい感じに進んでた会話が止まってしまった。欲張ったばかりに……悔しい。もっと話したかった。まさとさんが僕を警戒してるのは、信頼を置いていないからだろう。そりゃそうだ。まだ2~3回くらいしか会話していない。これからたくさん話して、触れ合って、信頼を築いていこう。
まさとさんにゆっくり休むよう伝え、部屋を出る。その足で父と母の元へ向かう。今後、まさとさんとの関係を深めていく上で最も大事な話合いを行うのだ。誠に勝手だが、まさとさんの身元を調べた。壮絶ないじめ、天涯孤独、三度の不当解雇。文字列を見てもかなり辛い経験をしたと分かる。なぜもっと早く出会えなかったのだろう。悔やんでも悔やみきれない思いを抱えながら、父達の元へ急いだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
「話とはなんだ。まさか昨日連れて帰ってきた人と関係があるのかね。」
「はい。その通りです。詳しく話さなければならないことがあり、来ました。」
部屋に着くなり父の威圧に怯む。父は大きな会社を経営しており、凄腕と称されるほどに信頼を得ている方だ。しかも父はΩである。僕の尊敬している人のひとりだ。
「まあまあ!そんなに固くならないの!あの人、まさとさんだっけ?運命の番なのでしょう?あなたも出会えたのね~!嬉しい限りだわ~!」
「え?!そうなのか慶次?!お父さん何も聞いてないぞ?!なぜ母さんだけ知ってるんだ?!また仲間はずれか?!」
「ともみちゃんから聞いてたのよ!言ってなかったかしら?まあそれは後にして!慶次ちゃん。他にもあるのでしょう?何かしら。」
母と父は運命の番だ。母はαである。周りからはおしどり夫婦とよばれ、実際このように仲はいい。憧れの夫婦像だ。運命の番と聞くと世間では冷やかしたり馬鹿にしたり等する人の方が多い中、両親はすんなり受け入れてくれた。本当にありがたい。ともみも話しておいてくれたのか。わが妹ながらナイスすぎる。話を戻そう。
「父さん、母さん。こちらの資料を見てください。まさとさんが勤めていた会社の退職数と、性別の内訳です。」
「……?!うちの子会社じゃないか。」
そうなのだ。まさとさんの勤めていた所は父の弟が社長を務める会社だった。おじさんはΩを差別するような人では無い。だから早めに違和感に気づくことが出来た。
「おじさんはΩ差別を撤廃しようと努力している方だ。しかし、Ωの退職率が不自然に多い。しかもその大半をまさとさんの居た部署が占めてます。おかしいとは思いませんか?」
「お父さん!これは見過ごしてはいけないわ!犯罪の匂いがします。ああ、まさとさんにも証人になってもらうかもしれませんし、しばらくうちにいてもらわないと。身元の安全も確保しなきゃ!」
「落ち着くんだ母さん。まさとさんの意思を尊重しなければならない。会社のことを思い出したくないかもしれないだろう。今はまさとさんは目覚めたばかりなんだから、暫くはそっとしとくべきだ。どっちにしろ、うちに住んでも構わないから、ゆっくりしてもらいなさい。」
「ありがとうございます。お心遣い感謝します。」
そう。あの時の僕の発言はこのことを意味していた。僕は結構ずるい奴なのかもしれない。まさとさんの逃げ道を塞いでいるのはわかっている。しかし、囲いこんで守りたいし、一緒にいたくてたまらないのだ。これが、αの性なのかは分からない。ただ分かるのは、僕はまさとさんのことが好きだということだけだった。
僕が変な質問をしてしまったがために、いい感じに進んでた会話が止まってしまった。欲張ったばかりに……悔しい。もっと話したかった。まさとさんが僕を警戒してるのは、信頼を置いていないからだろう。そりゃそうだ。まだ2~3回くらいしか会話していない。これからたくさん話して、触れ合って、信頼を築いていこう。
まさとさんにゆっくり休むよう伝え、部屋を出る。その足で父と母の元へ向かう。今後、まさとさんとの関係を深めていく上で最も大事な話合いを行うのだ。誠に勝手だが、まさとさんの身元を調べた。壮絶ないじめ、天涯孤独、三度の不当解雇。文字列を見てもかなり辛い経験をしたと分かる。なぜもっと早く出会えなかったのだろう。悔やんでも悔やみきれない思いを抱えながら、父達の元へ急いだ。
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「話とはなんだ。まさか昨日連れて帰ってきた人と関係があるのかね。」
「はい。その通りです。詳しく話さなければならないことがあり、来ました。」
部屋に着くなり父の威圧に怯む。父は大きな会社を経営しており、凄腕と称されるほどに信頼を得ている方だ。しかも父はΩである。僕の尊敬している人のひとりだ。
「まあまあ!そんなに固くならないの!あの人、まさとさんだっけ?運命の番なのでしょう?あなたも出会えたのね~!嬉しい限りだわ~!」
「え?!そうなのか慶次?!お父さん何も聞いてないぞ?!なぜ母さんだけ知ってるんだ?!また仲間はずれか?!」
「ともみちゃんから聞いてたのよ!言ってなかったかしら?まあそれは後にして!慶次ちゃん。他にもあるのでしょう?何かしら。」
母と父は運命の番だ。母はαである。周りからはおしどり夫婦とよばれ、実際このように仲はいい。憧れの夫婦像だ。運命の番と聞くと世間では冷やかしたり馬鹿にしたり等する人の方が多い中、両親はすんなり受け入れてくれた。本当にありがたい。ともみも話しておいてくれたのか。わが妹ながらナイスすぎる。話を戻そう。
「父さん、母さん。こちらの資料を見てください。まさとさんが勤めていた会社の退職数と、性別の内訳です。」
「……?!うちの子会社じゃないか。」
そうなのだ。まさとさんの勤めていた所は父の弟が社長を務める会社だった。おじさんはΩを差別するような人では無い。だから早めに違和感に気づくことが出来た。
「おじさんはΩ差別を撤廃しようと努力している方だ。しかし、Ωの退職率が不自然に多い。しかもその大半をまさとさんの居た部署が占めてます。おかしいとは思いませんか?」
「お父さん!これは見過ごしてはいけないわ!犯罪の匂いがします。ああ、まさとさんにも証人になってもらうかもしれませんし、しばらくうちにいてもらわないと。身元の安全も確保しなきゃ!」
「落ち着くんだ母さん。まさとさんの意思を尊重しなければならない。会社のことを思い出したくないかもしれないだろう。今はまさとさんは目覚めたばかりなんだから、暫くはそっとしとくべきだ。どっちにしろ、うちに住んでも構わないから、ゆっくりしてもらいなさい。」
「ありがとうございます。お心遣い感謝します。」
そう。あの時の僕の発言はこのことを意味していた。僕は結構ずるい奴なのかもしれない。まさとさんの逃げ道を塞いでいるのはわかっている。しかし、囲いこんで守りたいし、一緒にいたくてたまらないのだ。これが、αの性なのかは分からない。ただ分かるのは、僕はまさとさんのことが好きだということだけだった。
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