【R18】転生したら王子の性教育係に任命されました 〜婚期を逃した私が、年下殿下に快楽を教え教え込まれるまで〜

いろは杏⛄️

文字の大きさ
12 / 14

王子の決断と、永遠の誓い 後編

しおりを挟む
 彼の吐息が、耳元を撫でる。
 柔らかな髪先が、私の頬にふれた。



「……触れても、いいですか?」

 

 そう囁いた彼の声が、やけに澄んで聞こえたのは、
 それが許しを乞うためのものだったからかもしれない。

 

 けれど私の返事は、ただの言葉にならなかった。

 

 私は、彼の首に腕を回して、そっと唇を寄せた。
 言葉の代わりに、肌と体温で答えた。

 

 ――いいわ。あなたが望むのなら、すべてをあげる。

 

 その瞬間、彼の眼差しが変わった。
 まだ幼さを残していた瞳が、獲物を捉えた雄のように細く鋭くなる。

 

「先生……もう、やさしくなんかしません」

 

 次の瞬間、私の背は軽々と抱き上げられ、寝室のベッドに沈められていた。
 まるで儀式のように、彼は私の靴を脱がせ、片膝をベッドに立てたままゆっくりと手袋を外す。
 わざと、ゆっくり。
 私が期待で濡れていく様子を、見逃すまいとするかのように。

 

「……やらしい目で、見ないで……」

 

 情けない声が出てしまう。
 けれど、彼は微笑まない。
 じっと私の脚に指を這わせ、そのまま太腿の内側まで指を滑らせて──

 

「先生が、そう育てたんです」

 

 舌が、私の脛に落ちる。
 そこから、膝へ。
 腿へ。
 くすぐったく、でもぞわぞわと火が走るような熱が私を這い上がってくる。

 

 下着に包まれたままの秘部に、彼の吐息がふれた瞬間、私はびくんと身をよじった。

 

「……待って、まだ……そんな……っ」

 

「待てません。……先生が、教えてくれたんですから」

 

 恥ずかしい。
 けれど、快感に沈む身体は、彼の愛撫を拒めなかった。
 舌が、布越しに這い、濡れた下着を口でずらされる。
 あの甘く鋭い舌先が、濡れた襞の奥に触れたとき──

 

「……あ、やっ、ダメっ……!」

 

 言葉にならない声が、喉を震わせた。
 指先も、脚も、無様なほどに震えている。
 けれど、彼は構わず、執拗に、慈しむように舐め続けた。

 

 私の恥ずかしい音が、部屋の中に響く。
 膣口が、ぬるぬると蕩けて、糸を引いているのがわかる。
 頭が真っ白になる。

 

「……中、ほしい……?」

 

 耳元で囁かれ、私は小さくうなずいた。
 羞恥に耐えられず、目を逸らしたけれど、彼の指が顎を掴み、正面から見つめられる。

 

「ちゃんと、目を見て言ってください。……欲しいって」

 

 嗚呼。
 なんて残酷な男に育ててしまったのだろう。

 

「……あなたの、が……ほしいの……奥まで、入れて……」

 

 その言葉を聞いた瞬間、彼はベルトを外し、熱を帯びたものを取り出した。
 見るのも久しぶりだったその姿は、思っていた以上に大きくて、硬くて、熱そうで──
 先端には、私と同じ色をした透明な雫が、ぷっくりと浮かんでいた。

 

「入れますよ……もう、先生だけのものだから」

 

 その宣言とともに、私の中へ、彼が──ゆっくりと、侵入してきた。

 

 疼ききった襞が、悲鳴をあげるように彼を締めつける。
 けれど、その痛みさえも、快感に溶けていった。

 

「……先生の中、前よりずっと……やらしくなってる」

 

「黙って……そんなこと……言わないで……!」

 

 けれど、その証拠を突きつけるように、彼は腰を打ちつけてきた。
 ベッドが軋み、奥が擦れ、私の名が、彼の喉から何度もこぼれる。

 

「愛してる、先生……あなたしか、いらない……」

 

 涙が出そうになる。
 いや、もう出ていた。
 この想いが、嘘じゃないことに、身体が、心が震える。

 

「……私も……あなたじゃなきゃ、だめ……あなたのこと、ずっと……」

 

 叫ぶように、私は彼を抱き締めた。
 その胸の中で、何度も、何度も、高く昇って──

 

 私は、ふたりの未来を、この中に感じていた。

     * * *

 ──まるで夢だった。

 

 優しく、けれど何度も激しく貫かれた身体は、まだ余韻のなかで熱を持ち、
 肌の奥にまで、彼の体温が染みこんでいる。

 

 薄明かりのランプが揺れる寝室で、私はエアリスの胸に抱かれながら、静かに呼吸を整えていた。

 

 彼の指が、私の髪をゆっくりと梳いていく。
 その仕草が心地よくて、私は瞼を閉じたまま、小さく笑った。

 

「……眠くなった?」

 

 囁くように問われ、私は首を振る。

 

「眠るには、まだ……あなたの温もりが強すぎるのよ」

 

「じゃあ、こうしてましょう」

 

 そう言って、彼は私をそっと抱き直した。
 肌が、胸が、太腿が、また触れ合って、
 私は羞恥と幸福に包まれながら、彼の鼓動を聞いていた。

 

 まるで、子守唄のようだった。
 けれど、その静けさのなかで、私の胸には一つの疑問が浮かんでいた。

 

「……あなた、本当に逃げ出してきたの?」

 

 すると、彼は少しだけ頬を赤らめたように見えた。

 

「うん。……でも逃げたっていうより、迎えにきたんです」

 

 私は顔を上げて、彼の眼を見つめる。
 深い紫のその瞳には、迷いも、恐れもなかった。

 

「だって、先生を置いて、自分だけ王になっても意味がないから。
 ……僕には、先生しかいないって、わかったんです」

 

 その真っ直ぐな告白に、胸の奥がじんわりと熱を持った。
 唇が震えて、何も言えなくなる。

 

 それを見た彼は、柔らかく微笑んで──

 

「クラウディア・レインハルト――僕と、結婚してください」

 

 ──世界が、静止した気がした。

 

 最初に涙がこぼれたのは、自分でも気づかないほど自然だった。
 だけど次には、どうしてこんなにも溢れるのかと、驚くほどに、止まらなくなった。

 

「……私、もう若くないのよ? あなたより、歳上で……」

 

「だからいいんです。あなたに教えてもらって、育ててもらって、恋をして、愛し方を知って……これからは、一緒に年を重ねたいんです」

 

 指が、私の頬を拭った。
 その温もりが、どんな言葉よりも誠実だった。

 

 私は、頷いた。

 

 この子と生きていきたい。
 教育係ではなく、王妃として──何より、一人の女として。

 

「……ええ、喜んで」

 

 その答えに、彼は子どものような笑顔を浮かべて、私に口づけた。
 何度も、何度も。
 優しく、確かめるように。

 

 そしてふいに、彼がくすっと笑った。

 

「……先生、次の授業は何にしましょうか?」

 

 その台詞に、私は思わず吹き出した。
 でもすぐに、彼の頬に手を添えて、唇を寄せる。

 

「……まずは、夫婦の朝の迎え方から、教えてあげましょうか」

 

「……うん。早く、明日になってほしいです」

 

 寝台の上で、もう一度、彼が私を求める気配がした。

 

 この夜が、永遠に続いても構わない。
 そう思えるほどに、私はいま、幸福の只中にいた。

 

 ──そしてこの時、私は気づいていなかった。
 この愛の証が、やがて私の身体に、もうひとつの命を宿すことになる未来に。

 

 その未来の名前は、まだ知らない。
 けれど私はきっと、どんな未来でも──この人となら、笑っていける。

 

「……愛してるわ、エアリス」

 

 その言葉に、彼は深く頷き、
 静かな夜が、再びふたりを包み込んだ。

 【完】
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

【完結】女当主は義弟の手で花開く

はるみさ
恋愛
シャノンは若干25歳でありながら、プレスコット伯爵家の女当主。男勝りな彼女は、由緒ある伯爵家の当主として男性と互角に渡り合っていた。しかし、そんな彼女には結婚という大きな悩みが。伯爵家の血筋を残すためにも結婚しなくてはと思うが、全く相手が見つからない。途方に暮れていたその時……「義姉さん、それ僕でいいんじゃない?」昔拾ってあげた血の繋がりのない美しく成長した義弟からまさかの提案……!? 恋に臆病な姉と、一途に義姉を想い続けてきた義弟の大人の恋物語。 ※他サイトにも掲載しています。

世間知らずな山ごもり薬師は、××な騎士団長の性癖淫愛から逃げ出せない

二位関りをん
恋愛
平民薬師・クララは国境沿いの深い山奥で暮らしながら、魔法薬の研究に没頭している。招集が下れば山を下りて麓にある病院や娼館で診察補助をしたりしているが、世間知らずなのに変わりはない。 ある日、山の中で倒れている男性を発見。彼はなんと騎士団長・レイルドで女嫌いの噂を持つ人物だった。 当然女嫌いの噂なんて知らないクララは良心に従い彼を助け、治療を施す。 だが、レイルドには隠している秘密……性癖があった。 ――君の××××、触らせてもらえないだろうか?

【短編完結】元聖女は聖騎士の執着から逃げられない 聖女を辞めた夜、幼馴染の聖騎士に初めてを奪われました

えびのおすし
恋愛
瘴気を祓う任務を終え、聖女の務めから解放されたミヤ。 同じく役目を終えた聖女たちと最後の女子会を開くことに。 聖女セレフィーナが王子との婚約を決めたと知り、彼女たちはお互いの新たな門出を祝い合う。 ミヤには、ずっと心に秘めていた想いがあった。 相手は、幼馴染であり専属聖騎士だったカイル。 けれど、その気持ちを告げるつもりはなかった。 女子会を終え、自室へ戻ったミヤを待っていたのはカイルだった。 いつも通り無邪気に振る舞うミヤに、彼は思いがけない熱を向けてくる。 ――きっとこれが、カイルと過ごす最後の夜になる。 彼の真意が分からないまま、ミヤはカイルを受け入れた。 元聖女と幼馴染聖騎士の、鈍感すれ違いラブ。

ヤンデレ王子を闇落ちから救ったら愛執まみれの独占欲に囚われました

大江戸ウメコ
恋愛
幼い頃に精霊の祝福である未来視の力が開花し、「夫である第二王子ナハルドに殺される」という己の運命を知った伯爵令嬢ツィーラ。この悲惨な未来を変えるべく、ツィーラは彼を避けようとしたが、ひょんなことから婚約者に選ばれてしまった! ならば、ナハルドが将来闇落ちしないよう、側で彼を支えることを決意する。そんな努力の甲斐あって、ツィーラへの好意を隠さず伝えてくるほど、ナハルドとの関係は良好になった。だけど、彼の並々ならぬ執着心のすべてを、ツィーラはまだ知らなくて――

秘密を隠した護衛騎士は、お嬢様への溺愛を抑えきれない

はるみさ
恋愛
伯爵家の令嬢であるアメリアは、少し男性が苦手。ゆくゆくはローゼンタール伯爵を継ぐ立場なだけに結婚を考えなければならないが、気持ちは重くなるばかり。このままでは私の代でローゼンタール家が途絶えてしまうかもしれない……。そう落ち込んでいる時、友人に「あなたの護衛のセドリックで試してみればいいじゃない?」と提案される。 男性に慣れるため、セドリックの力を借りることにしたアメリア。やがて二人の距離は徐々に縮まり、セドリックに惹かれていくアメリア。でも、セドリックには秘密があって…… 男性が苦手な令嬢と、秘密を隠し持った護衛の秘密の恋物語。 ※こちらの作品は来春までの期間限定公開となります。 ※毎日4話ずつ更新予定です。

ヤンデレにデレてみた

果桃しろくろ
恋愛
母が、ヤンデレな義父と再婚した。 もれなく、ヤンデレな義弟がついてきた。

日常的に罠にかかるうさぎが、とうとう逃げられない罠に絡め取られるお話

下菊みこと
恋愛
ヤンデレっていうほど病んでないけど、機を見て主人公を捕獲する彼。 そんな彼に見事に捕まる主人公。 そんなお話です。 ムーンライトノベルズ様でも投稿しています。

処理中です...