【R18】逆襲のない檻 ―女軍に堕ちた男―

いろは杏⛄️

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再教育の悦び 前編

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 あの夜以来、俺は変わってしまった。

 巨大な女兵――シエラの腕にねじ伏せられ、喘ぎながら果てたあの瞬間。屈辱と快感が混ざり合ったあの記憶が、未だに皮膚の奥に残っている。

 逃げられなかった。
 否、逃げようとする気力さえ、潰された。

 それでも俺は、まだ男でいたいと思っていた。

 そんな俺に、新たな通知が届く。

 > 「身体適応補助官変更:エルナ・ルークスに任命」

 また女か、と内心で毒づくが、ふと周囲の男たちが妙な視線を寄越してくることに気づいた。

 何人かは羨望を、何人かは哀れみを、そして何人かは……嫉妬を。
 それが何を意味するかも知らず、俺は指定された一室へと向かった。

 部屋の扉が開き、ふんわりとした花の香りと共に、彼女は現れた。

 エルナ・ルークス。

 長いウェーブがかかった栗色の髪。豊満な胸をゆったりと包む薄手の上着。曲線を誇示するような腰つきと、なにより――その表情。

 微笑み。

 冷たさも、支配欲もない。
 ただ、包み込むような、あたたかさ。

「はじめまして、アキラくん。……緊張してるの?」

 その一言だけで、心が一瞬、緩んだ気がした。

     * * *

「脱いで、ベッドに横になってくれる?」

 エルナはそう言って、俺の目の前にしゃがみこんだ。
 拒否する理由が見つからなかった。警戒心はある。だが、リゼのように冷たくもなく、シエラのように圧倒的でもない。

 彼女は、ただ優しい。

「まずは、ほぐしてあげるね。……疲れてるでしょ?」

 彼女の手が、俺の背中に触れた。

 あたたかい。
 指先の圧は的確で、軍人時代に何度も受けたマッサージよりも遥かに上手かった。

 首筋、肩甲骨、背骨の両脇、そして――腰。

「ん……力、抜いて。もっと、楽に……」

 甘い声が、耳に落ちる。
 緊張していた身体が、自然とほどけていく。

 エルナの手は、じわじわと下へ降りていった。

 尻の付け根をなぞりながら、指先が内腿へと滑り込む。

「……あっ」

 思わず声が漏れた。

「ふふ、くすぐったかった? ……でも、ここも大事なほぐしポイントなの」

 指が、陰嚢の裏側をやさしく撫でる。
 くすぐるように、慈しむように。

 ――違う。これは、マッサージなんかじゃない。

「……エルナ、お前……これは……」

「んー? わたし、何もしてないよ?」

 言葉と裏腹に、指は睾丸を包み、竿の根元へと移動する。

「アキラくん、気持ちよくなるの、好き?」

 耳元で囁かれるその声音は、まるで恋人のように甘かった。

「我慢しなくていいよ。ここでは、気持ちよくなることが正しいの。ね……?」

 その言葉と共に、エルナの手がゆっくりと竿を包み、上下に動き始める。

 ぬるり、ぬめり。
 掌に塗られたオイルが、滑らかな摩擦と熱を生んだ。

「ふぁっ、く……う、ああ……っ!」

「ほら、上手だね。……がんばって我慢してたんだね、えらいえらい」

 その手が、俺の裏筋を撫で、先端に巻きつく。
 乳首への指先が加わり、同時に唇が首筋に触れる。

「イってもいいよ。わたしは、あなたの全部受け止めてあげるから……」

 快感と、安心感。

 シエラの力でも、リゼの技でも得られなかった、幸福な絶頂。

「エルナ……エルナ……っ、あ、あああッ!!」

 腰が勝手に跳ね、腹筋が引きつり、脳が白く染まった。

 すべてが抜け落ちるような、心地よい終わりだった。

 そして――終わったばかりの俺の耳に、彼女の囁きが降りてきた。

「ねぇ、もっとして欲しいって、言ってごらん……?
 言えたら、いっぱい可愛がってあげる」

 俺の口が、勝手に動いた。

「……して……ください……」

 その瞬間、彼女の微笑みが、檻の扉を閉じる音のように聞こえた。
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