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忠義の終焉 ――崩れた王と真実 後編
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「ラグリナ……見て。見ていてね……わたくしの、いまの幸せを」
王女は四つん這いのまま振り向き、蕩けるような瞳でラグリナを見つめていた。
その口元は微笑み、頬は朱に染まり、白い肌には精液と汗が混ざって光っている。
背後ではザイグルが彼女の腰を掴み、打ちつけるように肉をぶつけていた。濡れそぼった肉襞がぱちゅん、ぱちゅんと音を立て、蜜と白濁が飛び散るたびに王女の体は小刻みに跳ねる。
「ザイグル様……もっと……奥まで、いっぱい……あぁ、しあわせ……っ」
「……ッ……やめ、ろ……っ、見せるな……!」
ラグリナの声は震えていた。目を背けたい。耳を塞ぎたい。
だが、それが王女の本当の姿であると、彼女の瞳と声と動きが、確かに証明していた。
決して、幻術ではなかった。夢でもない。
あの王女が、あの誇り高き存在が――目の前で、雄に抱かれ、甘く悦びに啼いていた。
「あなたも、感じているのでしょう? わたくしが気持ちよくなっていくのを……あなたの身体も、熱くなってきているはずよ」
「ちがうっ……私は……っ、違う……!」
必死に否定しながらも、ラグリナの身体は正直だった。
胸元の布地に擦れる乳首は硬く尖り、脚の付け根には鈍い痺れが生まれている。
太腿を閉じたい。けれど拘束具がそれを許さない。
そして、見せつけるように、王女の尻が大きく跳ねた。
「あああっ、ザイグル様、イきますっ……わたくし、またイって、しまいます……っ!」
突き上げられる肉体が絶頂に震え、吐息の奥からとろける声が漏れる。
それは――甘美だった。
醜くなど、なかった。
淫らで、悦びに満ちた、ひとりの幸福な女の声だった。
「……あれが、本当に……王女様、なの……?」
ラグリナの唇から、呟きがこぼれる。
心が、軋んでいた。割れてはいない。けれど、ひびが入っている。
これまで耐え抜いてきた快楽よりも、いま目の前で見せつけられている事実のほうが、遥かに彼女の心を傷つけていた。
「ラグリナ……あなたは、強い。わたくしには、できなかったの。でもね……無理しなくていいのよ? 全部、委ねてしまえば、楽になれるの」
王女が近づいてくる。
ザイグルの精液が太腿から垂れている下半身のまま、ラグリナの前へと膝をついた。
「あなたも、わたくしと同じように、愛されればいいの」
その手が、ラグリナの頬を撫でる。
やわらかく、あたたかく、心をとかすような手触り。
「やめて……来ないで……っ」
拒絶の言葉は、もはやかすれていた。
震える声は、心のどこかで求めてしまった自分を、否定しきれなかったからだ。
(こんなもの、幸福じゃない……でも……でも、どうして、こんなに胸が苦しいの……?)
王女の唇が、ラグリナの額に軽く触れた。
それだけで、心が――大きく、揺れた。
* * *
「ラグリナ……そんなに、強くならなくていいのよ」
王女の囁きが、耳の奥に深く響いた。
それは、夢の中で聞いた声と同じだった。
あの甘く、優しく、すべてを赦してくれる響き。
だが今、その声を発しているのは、現実の王女――ザイグルの雌となった、彼女だった。
「やめて……お願い、来ないで……っ」
ラグリナは顔を背けようとした。だが拘束された腕では、何も遮ることができない。
王女の指が、そっとラグリナの顎に触れ、無理のない力でこちらへ向かせる。
「あなたのその瞳……泣いている。まだ、誰にも抱かれていない目をしてる」
「っ……!」
指先が頬を撫で、首筋をなぞる。皮膚に触れた場所だけが、びりびりと熱を持つ。
「私が教えてあげるわ。ラグリナ……あなたも、女なの。強い剣だけが、あなたのすべてじゃない」
王女の手が、鎖骨から胸元へと降りてきた。
布越しに、たわわな乳房のふくらみを確かめるように、そっと包みこむ。
その指先は、誇り高き騎士の象徴を、やさしく、そして淫らに揉みしだく。
「あっ……ぅ、んんっ……!」
ラグリナの唇から漏れたのは、抗議の声ではなかった。
その声に、自らが驚く。
(ちがう……こんな……自分から……っ)
王女は、乳首の頂点を布越しに親指で転がす。
刺激は、雷のように乳房から腰へ、そして秘所へと直撃した。
ラグリナの背がのけぞり、脚が無意識に閉じようと震えた。
だが、開かされた脚は逃げられない。羞恥のまま、彼女の秘裂からは、とろりと蜜が滲みはじめていた。
「身体は、もう分かってる。あなたが何を欲しているか……本当は、ずっと気づいていたはずなのよ」
「わ、私は……私は、そんな……っ!」
反論の言葉は、最後まで続かなかった。
王女の唇が、ラグリナの首筋に触れた。
優しく、慈しむようなキス。主から与えられる口づけ――それは、かつて彼女が願ってやまなかった信頼の証だった。
けれど今、それは女として与えられている。
「もう、剣なんていらない。誓いも、忠義も、あなたの中にあった苦しみも――わたくしが全部、壊してあげる」
「……ぁ……」
ラグリナの視界が揺れた。
忠義とは、なにか。
誇りとは、なにか。
命を懸けて守りたかった存在が、こんなにも甘く、熱く、自分を誘っている。
(私は……いま、いったい……なにを……)
心が、溶けかけていた。
それでも、ラグリナは最後の一線を口にしようとした。
「……わたしは……」
けれどその言葉は、もう誓いではなかった。
喉元で、甘く震えるだけの音に変わっていた。
その様子を、ザイグルは静かに見つめていた。
ゆっくりと立ち上がり、王女に命じる。
「よくやった。次は――お前の手ではなく、この手で味あわせてやる」
王女は微笑んだ。
「はい……ザイグル様。どうか、ラグリナにも――愛を、教えてあげてください」
ラグリナの心は、最後の鍵が音を立てて外れかけていた。
王女は四つん這いのまま振り向き、蕩けるような瞳でラグリナを見つめていた。
その口元は微笑み、頬は朱に染まり、白い肌には精液と汗が混ざって光っている。
背後ではザイグルが彼女の腰を掴み、打ちつけるように肉をぶつけていた。濡れそぼった肉襞がぱちゅん、ぱちゅんと音を立て、蜜と白濁が飛び散るたびに王女の体は小刻みに跳ねる。
「ザイグル様……もっと……奥まで、いっぱい……あぁ、しあわせ……っ」
「……ッ……やめ、ろ……っ、見せるな……!」
ラグリナの声は震えていた。目を背けたい。耳を塞ぎたい。
だが、それが王女の本当の姿であると、彼女の瞳と声と動きが、確かに証明していた。
決して、幻術ではなかった。夢でもない。
あの王女が、あの誇り高き存在が――目の前で、雄に抱かれ、甘く悦びに啼いていた。
「あなたも、感じているのでしょう? わたくしが気持ちよくなっていくのを……あなたの身体も、熱くなってきているはずよ」
「ちがうっ……私は……っ、違う……!」
必死に否定しながらも、ラグリナの身体は正直だった。
胸元の布地に擦れる乳首は硬く尖り、脚の付け根には鈍い痺れが生まれている。
太腿を閉じたい。けれど拘束具がそれを許さない。
そして、見せつけるように、王女の尻が大きく跳ねた。
「あああっ、ザイグル様、イきますっ……わたくし、またイって、しまいます……っ!」
突き上げられる肉体が絶頂に震え、吐息の奥からとろける声が漏れる。
それは――甘美だった。
醜くなど、なかった。
淫らで、悦びに満ちた、ひとりの幸福な女の声だった。
「……あれが、本当に……王女様、なの……?」
ラグリナの唇から、呟きがこぼれる。
心が、軋んでいた。割れてはいない。けれど、ひびが入っている。
これまで耐え抜いてきた快楽よりも、いま目の前で見せつけられている事実のほうが、遥かに彼女の心を傷つけていた。
「ラグリナ……あなたは、強い。わたくしには、できなかったの。でもね……無理しなくていいのよ? 全部、委ねてしまえば、楽になれるの」
王女が近づいてくる。
ザイグルの精液が太腿から垂れている下半身のまま、ラグリナの前へと膝をついた。
「あなたも、わたくしと同じように、愛されればいいの」
その手が、ラグリナの頬を撫でる。
やわらかく、あたたかく、心をとかすような手触り。
「やめて……来ないで……っ」
拒絶の言葉は、もはやかすれていた。
震える声は、心のどこかで求めてしまった自分を、否定しきれなかったからだ。
(こんなもの、幸福じゃない……でも……でも、どうして、こんなに胸が苦しいの……?)
王女の唇が、ラグリナの額に軽く触れた。
それだけで、心が――大きく、揺れた。
* * *
「ラグリナ……そんなに、強くならなくていいのよ」
王女の囁きが、耳の奥に深く響いた。
それは、夢の中で聞いた声と同じだった。
あの甘く、優しく、すべてを赦してくれる響き。
だが今、その声を発しているのは、現実の王女――ザイグルの雌となった、彼女だった。
「やめて……お願い、来ないで……っ」
ラグリナは顔を背けようとした。だが拘束された腕では、何も遮ることができない。
王女の指が、そっとラグリナの顎に触れ、無理のない力でこちらへ向かせる。
「あなたのその瞳……泣いている。まだ、誰にも抱かれていない目をしてる」
「っ……!」
指先が頬を撫で、首筋をなぞる。皮膚に触れた場所だけが、びりびりと熱を持つ。
「私が教えてあげるわ。ラグリナ……あなたも、女なの。強い剣だけが、あなたのすべてじゃない」
王女の手が、鎖骨から胸元へと降りてきた。
布越しに、たわわな乳房のふくらみを確かめるように、そっと包みこむ。
その指先は、誇り高き騎士の象徴を、やさしく、そして淫らに揉みしだく。
「あっ……ぅ、んんっ……!」
ラグリナの唇から漏れたのは、抗議の声ではなかった。
その声に、自らが驚く。
(ちがう……こんな……自分から……っ)
王女は、乳首の頂点を布越しに親指で転がす。
刺激は、雷のように乳房から腰へ、そして秘所へと直撃した。
ラグリナの背がのけぞり、脚が無意識に閉じようと震えた。
だが、開かされた脚は逃げられない。羞恥のまま、彼女の秘裂からは、とろりと蜜が滲みはじめていた。
「身体は、もう分かってる。あなたが何を欲しているか……本当は、ずっと気づいていたはずなのよ」
「わ、私は……私は、そんな……っ!」
反論の言葉は、最後まで続かなかった。
王女の唇が、ラグリナの首筋に触れた。
優しく、慈しむようなキス。主から与えられる口づけ――それは、かつて彼女が願ってやまなかった信頼の証だった。
けれど今、それは女として与えられている。
「もう、剣なんていらない。誓いも、忠義も、あなたの中にあった苦しみも――わたくしが全部、壊してあげる」
「……ぁ……」
ラグリナの視界が揺れた。
忠義とは、なにか。
誇りとは、なにか。
命を懸けて守りたかった存在が、こんなにも甘く、熱く、自分を誘っている。
(私は……いま、いったい……なにを……)
心が、溶けかけていた。
それでも、ラグリナは最後の一線を口にしようとした。
「……わたしは……」
けれどその言葉は、もう誓いではなかった。
喉元で、甘く震えるだけの音に変わっていた。
その様子を、ザイグルは静かに見つめていた。
ゆっくりと立ち上がり、王女に命じる。
「よくやった。次は――お前の手ではなく、この手で味あわせてやる」
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「はい……ザイグル様。どうか、ラグリナにも――愛を、教えてあげてください」
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