【R18】牝騎士は仇敵に抱かれる夢を見るか ――誇り高き誓いが、快楽に溺れて蕩ける夜

いろは杏⛄️

文字の大きさ
4 / 7

忠義の終焉 ――崩れた王と真実 前編

しおりを挟む
 牢の扉が、軋む音を立てて開いた。

 魔灯の明かりが差し込んだ先に、ザイグルの影が立っていた。

「よく眠れたか、ラグリナ」

「……地獄にでも送られた気分よ」

 ラグリナは、鎖に吊られたまま睨みつけた。身体は未だ熱を引きずり、太腿の内側には恥の証が乾ききらぬまま残っている。昨夜、幻の王女によって導かれた快楽。その名残が肌を伝っていた。

「今日こそ、貴様の首を――」

「その口ぶり、懐かしいな。だが、そろそろ見せる頃合いだと思ってな」

 ザイグルが軽く指を鳴らす。

 部下たちがラグリナの身体を鎖ごと解き、鉄製の首輪を嵌めた。

「……何をする気……っ!」

「安心しろ。殺しはしない。お前にとって、大切な再会の場を用意しただけだ」

 そう言って、彼女の首輪にリードを繋げる。

 屈辱。その一言では済まされない、辱め。だが、ラグリナはその先にある何かの気配を、無意識に感じていた。

 

 連れてこられたのは、地下の私室。魔香と薔薇の匂いが満ちる、あまりに女のために飾られた空間。

 その中央、絹の寝台の前で――ひとりの女が跪いていた。

 ラグリナの目が見開かれる。

 金糸のごとく美しい髪。白磁の肌。優美な輪郭。そして何より、彼女の心に刻まれた、あの瞳。

「……うそ、でしょ……」

 思わず、声が漏れた。

「王女……さま……?」

 その女はゆっくりと顔を上げ、微笑んだ。

「ラグリナ……久しぶりね」

 確かに、それは彼女だった。
 亡きフェンリル王国、王家の最後の血。
 命を賭して守ろうとした主。誓いを捧げた、忠義の対象。

 その人が――なぜ、ここに?

「まさか……生きて、いた……? でも、あの夜……!」

「ええ、あの夜……わたくしは、確かに死ぬはずだった」

 王女の口元に、どこか夢見るような笑みが浮かぶ。

「でも、ザイグル様が助けてくださったの。わたくしを……新しく、生き返らせてくれたのよ」

 ラグリナの脳が拒否反応を起こす。目の前の現実を、理解できない。

 王女は立ち上がる。その身体は、白いシルクの薄衣に包まれ、豊かな胸元が透けている。肌は艶やかに整えられ、両手首には銀の拘束具。首筋には、小さな烙印が刻まれていた。

「あなた……なにを、されて……なぜ、そんなものを……!」

「これはね、ザイグル様の印。わたくしが誰のものか、証しているのよ」

 言葉は穏やかで優しかった。だがその内容は、ラグリナにとって拷問以上の衝撃だった。

「……冗談、でしょう……忠義を……誓った、あのあなたが……!」

「忠義……? ええ、たしかに、昔はそうだったわね」

 王女はゆっくりと近づいてくる。足取りは柔らかく、女としての色香をまとっていた。

「でもね、ラグリナ。あのとき、わたくしは思ったの。命を捨てることだけが誇りじゃない。快楽に生きることも、幸福だって――ザイグル様が、教えてくださったのよ」

「やめて……! そんなの、あなたじゃない……っ!」

 ラグリナは震えた。これまで、数々の辱めに耐えてきた。だが――この衝撃は、身体ではなく魂を打ち砕いた。

「もう……頑張らなくていいのよ、ラグリナ」

 王女の手が、そっと彼女の頬に触れる。

 優しい。あのころのままの、ぬくもり。

 けれどそれは――快楽に堕ちた女の手だった。

     * * *

「では、始めようか――この娘に、ありのままを見せてやれ。お前がどんな雌になったのかを」

 ザイグルが命じると、王女は「はい」と微笑みながら、静かに跪いた。

 ラグリナは、息を呑む。

 その姿はまさしく忠義を捧げた主のものだった。だが、ひざまずく動作のなめらかさ、恍惚とした表情、そして何よりも迷いのない指先が――別人のように淫靡だった。

 ザイグルの軍服の前立てに手をかける。ゆっくりと外し、中から現れた男根を、嬉しそうに見上げながら、王女は手のひらで包み込んだ。

「王女様……な、にを……っ」

 ラグリナの震える声に、彼女はやわらかく微笑んだ。

「見ていて、ラグリナ。これは、幸せになるための儀式なのよ」

 そのまま、王女は唇を添えた。

 まずは先端を――ちゅ、と音を立てて口づける。次に舌先で円を描き、裏筋をゆっくりとなぞっていく。うっとりとした顔で、男の昂りを丁寧にしゃぶり上げていく姿は、かつての高潔な姫君の面影など微塵もなかった。

「はぁ……ザイグル様の、匂い……熱……とろけそう……」

「っ……っ、やめて……やめてぇ……!」

 ラグリナは鎖を引いた。だがリードが軋むだけで、逃げられない。

 王女の唇が根元まで飲み込み、喉奥でくぐもった音を鳴らす。頬がへこむほど強く吸い上げながら、時折視線だけをラグリナに向けてくる。その瞳が告げていた。

 ――これは誇りではない。悦びだと。

「ふぅ……ん、ふ……ちゅっ、ちゅぷっ……」

 粘膜と唾液の音が部屋に響く。王女の唇が肉棒を離れた瞬間、唾液の糸がきらりと光る。

 その唇が熱っぽく言う。

「ラグリナ……あなたも、早くザイグル様のこと……好きになるといいわ……」

「嘘……やめて……それ以上、しゃべらないで……!」

 それでも王女はやめなかった。

 今度はザイグルに身を預け、四つん這いの姿勢で尻を突き出す。衣がめくれ、白い臀部があらわになり、そこにザイグルが指を這わせる。

「こんなふうに、自分から求めてくるようになったのだ。見ていろ、ラグリナ」

「……ッ、いや、見たくない……!」

 叫んでも、まぶたは閉じられない。目が離せない。

 王女の秘所が、あまりにも淫らに開いていた。蜜がこぼれ、入り口がぴくぴくと震えている。まるで、早く挿れてほしいと懇願するように。

「っあ、あっ……はい……お好きに、ザイグル様……奥まで、いっぱい……ください……!」

 ザイグルの肉棒が、王女の中へ――ゆっくりと、滑り込んでいく。

「ひあっ……んんっ、ああ……っ、入って、ます……また、入ってくださって……!」

 ラグリナの視界が揺れる。脳が揺れる。心が、きしむ。

(これが……王女様……? こんなの……認めたくない……でも……!)

 目の前で、かつて守りたかった存在が、腰を振り、嬌声を上げ、何度も絶頂している。

 その様子は――あまりにも、幸せそうだった。
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

暴君幼なじみは逃がしてくれない~囚われ愛は深く濃く

なかな悠桃
恋愛
暴君な溺愛幼なじみに振り回される女の子のお話。 ※誤字脱字はご了承くださいm(__)m

【短編】淫紋を付けられたただのモブです~なぜか魔王に溺愛されて~

双真満月
恋愛
不憫なメイドと、彼女を溺愛する魔王の話(短編)。 なんちゃってファンタジー、タイトルに反してシリアスです。 ※小説家になろうでも掲載中。 ※一万文字ちょっとの短編、メイド視点と魔王視点両方あり。

新人メイド桃ちゃんのお仕事

さわみりん
恋愛
黒髪ボブのメイドの桃ちゃんが、働き先のお屋敷で、旦那様とその息子との親子丼。

極上イケメン先生が秘密の溺愛教育に熱心です

朝陽七彩
恋愛
 私は。 「夕鶴、こっちにおいで」  現役の高校生だけど。 「ずっと夕鶴とこうしていたい」  担任の先生と。 「夕鶴を誰にも渡したくない」  付き合っています。  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  神城夕鶴(かみしろ ゆづる)  軽音楽部の絶対的エース  飛鷹隼理(ひだか しゅんり)  アイドル的存在の超イケメン先生  ♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡-♡  彼の名前は飛鷹隼理くん。  隼理くんは。 「夕鶴にこうしていいのは俺だけ」  そう言って……。 「そんなにも可愛い声を出されたら……俺、止められないよ」  そして隼理くんは……。  ……‼  しゅっ……隼理くん……っ。  そんなことをされたら……。  隼理くんと過ごす日々はドキドキとわくわくの連続。  ……だけど……。  え……。  誰……?  誰なの……?  その人はいったい誰なの、隼理くん。  ドキドキとわくわくの連続だった私に突如現れた隼理くんへの疑惑。  その疑惑は次第に大きくなり、私の心の中を不安でいっぱいにさせる。  でも。  でも訊けない。  隼理くんに直接訊くことなんて。  私にはできない。  私は。  私は、これから先、一体どうすればいいの……?

淫紋付きランジェリーパーティーへようこそ~麗人辺境伯、婿殿の逆襲の罠にハメられる

柿崎まつる
恋愛
ローテ辺境伯領から最重要機密を盗んだ男が潜んだ先は、ある紳士社交倶楽部の夜会会場。女辺境伯とその夫は夜会に潜入するが、なんとそこはランジェリーパーティーだった! ※辺境伯は女です ムーンライトノベルズに掲載済みです。

JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――

のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」 高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。 そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。 でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。 昼間は生徒会長、夜は…ご主人様? しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。 「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」 手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。 なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。 怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。 だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって―― 「…ほんとは、ずっと前から、私…」 ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。 恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。

敗戦国の姫は、敵国将軍に掠奪される

clayclay
恋愛
架空の国アルバ国は、ブリタニア国に侵略され、国は壊滅状態となる。 状況を打破するため、アルバ国王は娘のソフィアに、ブリタニア国使者への「接待」を命じたが……。

世間知らずな山ごもり薬師は、××な騎士団長の性癖淫愛から逃げ出せない

二位関りをん
恋愛
平民薬師・クララは国境沿いの深い山奥で暮らしながら、魔法薬の研究に没頭している。招集が下れば山を下りて麓にある病院や娼館で診察補助をしたりしているが、世間知らずなのに変わりはない。 ある日、山の中で倒れている男性を発見。彼はなんと騎士団長・レイルドで女嫌いの噂を持つ人物だった。 当然女嫌いの噂なんて知らないクララは良心に従い彼を助け、治療を施す。 だが、レイルドには隠している秘密……性癖があった。 ――君の××××、触らせてもらえないだろうか?

処理中です...