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忠義の終焉 ――崩れた王と真実 前編
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牢の扉が、軋む音を立てて開いた。
魔灯の明かりが差し込んだ先に、ザイグルの影が立っていた。
「よく眠れたか、ラグリナ」
「……地獄にでも送られた気分よ」
ラグリナは、鎖に吊られたまま睨みつけた。身体は未だ熱を引きずり、太腿の内側には恥の証が乾ききらぬまま残っている。昨夜、幻の王女によって導かれた快楽。その名残が肌を伝っていた。
「今日こそ、貴様の首を――」
「その口ぶり、懐かしいな。だが、そろそろ見せる頃合いだと思ってな」
ザイグルが軽く指を鳴らす。
部下たちがラグリナの身体を鎖ごと解き、鉄製の首輪を嵌めた。
「……何をする気……っ!」
「安心しろ。殺しはしない。お前にとって、大切な再会の場を用意しただけだ」
そう言って、彼女の首輪にリードを繋げる。
屈辱。その一言では済まされない、辱め。だが、ラグリナはその先にある何かの気配を、無意識に感じていた。
連れてこられたのは、地下の私室。魔香と薔薇の匂いが満ちる、あまりに女のために飾られた空間。
その中央、絹の寝台の前で――ひとりの女が跪いていた。
ラグリナの目が見開かれる。
金糸のごとく美しい髪。白磁の肌。優美な輪郭。そして何より、彼女の心に刻まれた、あの瞳。
「……うそ、でしょ……」
思わず、声が漏れた。
「王女……さま……?」
その女はゆっくりと顔を上げ、微笑んだ。
「ラグリナ……久しぶりね」
確かに、それは彼女だった。
亡きフェンリル王国、王家の最後の血。
命を賭して守ろうとした主。誓いを捧げた、忠義の対象。
その人が――なぜ、ここに?
「まさか……生きて、いた……? でも、あの夜……!」
「ええ、あの夜……わたくしは、確かに死ぬはずだった」
王女の口元に、どこか夢見るような笑みが浮かぶ。
「でも、ザイグル様が助けてくださったの。わたくしを……新しく、生き返らせてくれたのよ」
ラグリナの脳が拒否反応を起こす。目の前の現実を、理解できない。
王女は立ち上がる。その身体は、白いシルクの薄衣に包まれ、豊かな胸元が透けている。肌は艶やかに整えられ、両手首には銀の拘束具。首筋には、小さな烙印が刻まれていた。
「あなた……なにを、されて……なぜ、そんなものを……!」
「これはね、ザイグル様の印。わたくしが誰のものか、証しているのよ」
言葉は穏やかで優しかった。だがその内容は、ラグリナにとって拷問以上の衝撃だった。
「……冗談、でしょう……忠義を……誓った、あのあなたが……!」
「忠義……? ええ、たしかに、昔はそうだったわね」
王女はゆっくりと近づいてくる。足取りは柔らかく、女としての色香をまとっていた。
「でもね、ラグリナ。あのとき、わたくしは思ったの。命を捨てることだけが誇りじゃない。快楽に生きることも、幸福だって――ザイグル様が、教えてくださったのよ」
「やめて……! そんなの、あなたじゃない……っ!」
ラグリナは震えた。これまで、数々の辱めに耐えてきた。だが――この衝撃は、身体ではなく魂を打ち砕いた。
「もう……頑張らなくていいのよ、ラグリナ」
王女の手が、そっと彼女の頬に触れる。
優しい。あのころのままの、ぬくもり。
けれどそれは――快楽に堕ちた女の手だった。
* * *
「では、始めようか――この娘に、ありのままを見せてやれ。お前がどんな雌になったのかを」
ザイグルが命じると、王女は「はい」と微笑みながら、静かに跪いた。
ラグリナは、息を呑む。
その姿はまさしく忠義を捧げた主のものだった。だが、ひざまずく動作のなめらかさ、恍惚とした表情、そして何よりも迷いのない指先が――別人のように淫靡だった。
ザイグルの軍服の前立てに手をかける。ゆっくりと外し、中から現れた男根を、嬉しそうに見上げながら、王女は手のひらで包み込んだ。
「王女様……な、にを……っ」
ラグリナの震える声に、彼女はやわらかく微笑んだ。
「見ていて、ラグリナ。これは、幸せになるための儀式なのよ」
そのまま、王女は唇を添えた。
まずは先端を――ちゅ、と音を立てて口づける。次に舌先で円を描き、裏筋をゆっくりとなぞっていく。うっとりとした顔で、男の昂りを丁寧にしゃぶり上げていく姿は、かつての高潔な姫君の面影など微塵もなかった。
「はぁ……ザイグル様の、匂い……熱……とろけそう……」
「っ……っ、やめて……やめてぇ……!」
ラグリナは鎖を引いた。だがリードが軋むだけで、逃げられない。
王女の唇が根元まで飲み込み、喉奥でくぐもった音を鳴らす。頬がへこむほど強く吸い上げながら、時折視線だけをラグリナに向けてくる。その瞳が告げていた。
――これは誇りではない。悦びだと。
「ふぅ……ん、ふ……ちゅっ、ちゅぷっ……」
粘膜と唾液の音が部屋に響く。王女の唇が肉棒を離れた瞬間、唾液の糸がきらりと光る。
その唇が熱っぽく言う。
「ラグリナ……あなたも、早くザイグル様のこと……好きになるといいわ……」
「嘘……やめて……それ以上、しゃべらないで……!」
それでも王女はやめなかった。
今度はザイグルに身を預け、四つん這いの姿勢で尻を突き出す。衣がめくれ、白い臀部があらわになり、そこにザイグルが指を這わせる。
「こんなふうに、自分から求めてくるようになったのだ。見ていろ、ラグリナ」
「……ッ、いや、見たくない……!」
叫んでも、まぶたは閉じられない。目が離せない。
王女の秘所が、あまりにも淫らに開いていた。蜜がこぼれ、入り口がぴくぴくと震えている。まるで、早く挿れてほしいと懇願するように。
「っあ、あっ……はい……お好きに、ザイグル様……奥まで、いっぱい……ください……!」
ザイグルの肉棒が、王女の中へ――ゆっくりと、滑り込んでいく。
「ひあっ……んんっ、ああ……っ、入って、ます……また、入ってくださって……!」
ラグリナの視界が揺れる。脳が揺れる。心が、きしむ。
(これが……王女様……? こんなの……認めたくない……でも……!)
目の前で、かつて守りたかった存在が、腰を振り、嬌声を上げ、何度も絶頂している。
その様子は――あまりにも、幸せそうだった。
魔灯の明かりが差し込んだ先に、ザイグルの影が立っていた。
「よく眠れたか、ラグリナ」
「……地獄にでも送られた気分よ」
ラグリナは、鎖に吊られたまま睨みつけた。身体は未だ熱を引きずり、太腿の内側には恥の証が乾ききらぬまま残っている。昨夜、幻の王女によって導かれた快楽。その名残が肌を伝っていた。
「今日こそ、貴様の首を――」
「その口ぶり、懐かしいな。だが、そろそろ見せる頃合いだと思ってな」
ザイグルが軽く指を鳴らす。
部下たちがラグリナの身体を鎖ごと解き、鉄製の首輪を嵌めた。
「……何をする気……っ!」
「安心しろ。殺しはしない。お前にとって、大切な再会の場を用意しただけだ」
そう言って、彼女の首輪にリードを繋げる。
屈辱。その一言では済まされない、辱め。だが、ラグリナはその先にある何かの気配を、無意識に感じていた。
連れてこられたのは、地下の私室。魔香と薔薇の匂いが満ちる、あまりに女のために飾られた空間。
その中央、絹の寝台の前で――ひとりの女が跪いていた。
ラグリナの目が見開かれる。
金糸のごとく美しい髪。白磁の肌。優美な輪郭。そして何より、彼女の心に刻まれた、あの瞳。
「……うそ、でしょ……」
思わず、声が漏れた。
「王女……さま……?」
その女はゆっくりと顔を上げ、微笑んだ。
「ラグリナ……久しぶりね」
確かに、それは彼女だった。
亡きフェンリル王国、王家の最後の血。
命を賭して守ろうとした主。誓いを捧げた、忠義の対象。
その人が――なぜ、ここに?
「まさか……生きて、いた……? でも、あの夜……!」
「ええ、あの夜……わたくしは、確かに死ぬはずだった」
王女の口元に、どこか夢見るような笑みが浮かぶ。
「でも、ザイグル様が助けてくださったの。わたくしを……新しく、生き返らせてくれたのよ」
ラグリナの脳が拒否反応を起こす。目の前の現実を、理解できない。
王女は立ち上がる。その身体は、白いシルクの薄衣に包まれ、豊かな胸元が透けている。肌は艶やかに整えられ、両手首には銀の拘束具。首筋には、小さな烙印が刻まれていた。
「あなた……なにを、されて……なぜ、そんなものを……!」
「これはね、ザイグル様の印。わたくしが誰のものか、証しているのよ」
言葉は穏やかで優しかった。だがその内容は、ラグリナにとって拷問以上の衝撃だった。
「……冗談、でしょう……忠義を……誓った、あのあなたが……!」
「忠義……? ええ、たしかに、昔はそうだったわね」
王女はゆっくりと近づいてくる。足取りは柔らかく、女としての色香をまとっていた。
「でもね、ラグリナ。あのとき、わたくしは思ったの。命を捨てることだけが誇りじゃない。快楽に生きることも、幸福だって――ザイグル様が、教えてくださったのよ」
「やめて……! そんなの、あなたじゃない……っ!」
ラグリナは震えた。これまで、数々の辱めに耐えてきた。だが――この衝撃は、身体ではなく魂を打ち砕いた。
「もう……頑張らなくていいのよ、ラグリナ」
王女の手が、そっと彼女の頬に触れる。
優しい。あのころのままの、ぬくもり。
けれどそれは――快楽に堕ちた女の手だった。
* * *
「では、始めようか――この娘に、ありのままを見せてやれ。お前がどんな雌になったのかを」
ザイグルが命じると、王女は「はい」と微笑みながら、静かに跪いた。
ラグリナは、息を呑む。
その姿はまさしく忠義を捧げた主のものだった。だが、ひざまずく動作のなめらかさ、恍惚とした表情、そして何よりも迷いのない指先が――別人のように淫靡だった。
ザイグルの軍服の前立てに手をかける。ゆっくりと外し、中から現れた男根を、嬉しそうに見上げながら、王女は手のひらで包み込んだ。
「王女様……な、にを……っ」
ラグリナの震える声に、彼女はやわらかく微笑んだ。
「見ていて、ラグリナ。これは、幸せになるための儀式なのよ」
そのまま、王女は唇を添えた。
まずは先端を――ちゅ、と音を立てて口づける。次に舌先で円を描き、裏筋をゆっくりとなぞっていく。うっとりとした顔で、男の昂りを丁寧にしゃぶり上げていく姿は、かつての高潔な姫君の面影など微塵もなかった。
「はぁ……ザイグル様の、匂い……熱……とろけそう……」
「っ……っ、やめて……やめてぇ……!」
ラグリナは鎖を引いた。だがリードが軋むだけで、逃げられない。
王女の唇が根元まで飲み込み、喉奥でくぐもった音を鳴らす。頬がへこむほど強く吸い上げながら、時折視線だけをラグリナに向けてくる。その瞳が告げていた。
――これは誇りではない。悦びだと。
「ふぅ……ん、ふ……ちゅっ、ちゅぷっ……」
粘膜と唾液の音が部屋に響く。王女の唇が肉棒を離れた瞬間、唾液の糸がきらりと光る。
その唇が熱っぽく言う。
「ラグリナ……あなたも、早くザイグル様のこと……好きになるといいわ……」
「嘘……やめて……それ以上、しゃべらないで……!」
それでも王女はやめなかった。
今度はザイグルに身を預け、四つん這いの姿勢で尻を突き出す。衣がめくれ、白い臀部があらわになり、そこにザイグルが指を這わせる。
「こんなふうに、自分から求めてくるようになったのだ。見ていろ、ラグリナ」
「……ッ、いや、見たくない……!」
叫んでも、まぶたは閉じられない。目が離せない。
王女の秘所が、あまりにも淫らに開いていた。蜜がこぼれ、入り口がぴくぴくと震えている。まるで、早く挿れてほしいと懇願するように。
「っあ、あっ……はい……お好きに、ザイグル様……奥まで、いっぱい……ください……!」
ザイグルの肉棒が、王女の中へ――ゆっくりと、滑り込んでいく。
「ひあっ……んんっ、ああ……っ、入って、ます……また、入ってくださって……!」
ラグリナの視界が揺れる。脳が揺れる。心が、きしむ。
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