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Chapter.01
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白榊めぐむは、今にも泣きそうなくらい不安でしょうがなかった。
自宅最寄り駅の改札口を抜けてから、不審な男がついてくるような気がしていたからだ。
(どうして……わたしが一人だから?)
他校に通う近所に住む幼馴染みは部活動が忙しいようで、登校時は一緒であっても、近頃は駅から一人で帰ることが多くなっていた。
中学生の頃から電車通学ではあるのだが、とくに高校生になってからは、異性のやらしい目つきや痴漢の被害に悩まされる機会が急激に増えていた。
(やっぱりスカートが短いのかな。でも、この長さが理想的でかわいいし……)
本人はその美貌に自覚はなく、ただ単に、制服の可愛らしさやプリーツスカートの丈の短さが要因なのではと思うくらいで、内向的な性格も災いし、それらの被害を誰に相談することもなく我慢してきていた。
めぐむは商店街の横道に入り、人気のない方へとあえて進む。
帰宅するのに遠回りではあるが、真っ直ぐ帰って家の住所を知られたくはない。それに、ここまでついてきたのなら、間違いなく相手がストーキングをしている証拠にもなるはずである。
(よかったぁ、ついてきてないみたい!)
どうやら自分の勘違いだったようで、歩きながらうしろを確認しためぐむは、安堵のため息をもらす。
と、そのときである。
遥か前方の空で、白く輝く発光体がゆらゆらと飛んでいるではないか!
「えっ? あれって……UFO!?」
思わず言葉にした未確認飛行物体の略称。やがて謎の発光体は、吸い寄せられるようにして住宅街近くにある裏山へと落ちていった。
自宅最寄り駅の改札口を抜けてから、不審な男がついてくるような気がしていたからだ。
(どうして……わたしが一人だから?)
他校に通う近所に住む幼馴染みは部活動が忙しいようで、登校時は一緒であっても、近頃は駅から一人で帰ることが多くなっていた。
中学生の頃から電車通学ではあるのだが、とくに高校生になってからは、異性のやらしい目つきや痴漢の被害に悩まされる機会が急激に増えていた。
(やっぱりスカートが短いのかな。でも、この長さが理想的でかわいいし……)
本人はその美貌に自覚はなく、ただ単に、制服の可愛らしさやプリーツスカートの丈の短さが要因なのではと思うくらいで、内向的な性格も災いし、それらの被害を誰に相談することもなく我慢してきていた。
めぐむは商店街の横道に入り、人気のない方へとあえて進む。
帰宅するのに遠回りではあるが、真っ直ぐ帰って家の住所を知られたくはない。それに、ここまでついてきたのなら、間違いなく相手がストーキングをしている証拠にもなるはずである。
(よかったぁ、ついてきてないみたい!)
どうやら自分の勘違いだったようで、歩きながらうしろを確認しためぐむは、安堵のため息をもらす。
と、そのときである。
遥か前方の空で、白く輝く発光体がゆらゆらと飛んでいるではないか!
「えっ? あれって……UFO!?」
思わず言葉にした未確認飛行物体の略称。やがて謎の発光体は、吸い寄せられるようにして住宅街近くにある裏山へと落ちていった。
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