専属契約 ~俺はおまえの愛玩奴隷~

黒巻雷鳴

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chapter.01

金のために

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 他人のペニスを勃起させようと続けられている不格好な手淫。戸惑いを見せつつも、従順に要求を飲んでいく航の髪を、葛城は肩にまわしていた手でやさしく撫でて褒める。

(俺は一体なにをやってるんだ……さっき初めて会ったばかりのオッサンだぞ……いいように操られっぱなしじゃないかよ)

 先に寄越せと注文したドリンクですら、あれから持って来ない。もしかしたら、あの女性店員は──いや、店側はすべてを理解していて、上得意に〝場〟を提供しているのではないか?
 とすれば、最初からこうなるよう葛城が仕掛けた罠に自分は堕ちてしまったことになる。約束の金も怪しいものだ。
 航は徐々に膨らみはじめていた葛城の分身から手を離すと、真っ直ぐ彼を見つめて話しかけた。

「あの」
「金のことかな?」

 その言葉に、無言でうなずく航。
 ほんの一瞬だけ不愉快そうに眉根を動かした葛城は、密着させていた身体を背けさせて穿いているボトムの後ろポケットから財布を取り出し、それを躊躇いなく航に手渡した。

「カード類は困るけど、現金は全部やるよ」

 なんの返事もせず、航は財布をひらいて皺ひとつない紙幣の束を遠慮なく抜き取り、半分に折り曲げて裸のまま後ろポケットへしまった。
 厚さからいって、十万以上はありそうだ。
 目的を一応これで果たし、心が少しだけ楽になる。

「フッ、商談成立だな。じゃあ今度は、手だけじゃくて口で・・もしてくれよ」
「なっ!?」

 予想外の新たな要求。
 即座に断ろうとしたが、仮にも金を受け取ってしまった事実と、先ほどのテーブル下での出来事が拒む意思を鈍らせていた。

「ほら、早くしないと店員が来ちゃうだろ」

 葛城はわざとらしく大股をひらき、誘いをかける。
 もう後には引き返せない。
 航は手足の先が痺れてくるのを感じつつ、放置されていた葛城の分のカクテルを掴み、一気に飲み干した。

 
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