DIE ROOM

刻命

文字の大きさ
上 下
3 / 5
1章 DIE ROOM

はじまり

しおりを挟む
死を体験?俺は恐怖を感じた。手錠をされトラバサミを掛けられている。これは冗談でも何でもなくこれから何か恐怖体験をする事になるのが分かる。
…だが機械からの音声も無く、このまま5分程時間が経過した。

…どうする?今出来る事は現状の把握だ。
冷静に状況を考え出す。

俺は両足にトラバサミが掛けられていて
両腕に手錠が掛けられている。
そして壁側にいる。触れると硬い。
真っ白壁側だがコンクリートでは無く金属のようだ。

周りを見渡す。
四角い正方形のような真っ白い部屋だ。
監視カメラが4つ程確認できた。
ここは地下だろう。上から来たはずだ。
真上を見上げた。
何も無い真っ白い壁だ。いや、よく見ると
かすかに裂け目のような線が見える。
床も…というか全体的に。
これからどうなるのか…

突然「ビーーッ!!!」というブザー音が
発生した。
「な、何だ!?」
すると上から小さい金属の何かがチャリンという音と共に落ちてきた。
1つ、2つ、3つ…20個程床に落ちた。
鍵だ。
再び「ビー」という音が発生しその直後直視できないフラッシュに襲われた。
しばらく瞼を閉じ、そして開くと壁の色が
黒くなっていた。そしていつの間にか
大きなモニターが壁に取り付けられている。
そしてモニターから移りだしされたものに驚愕した。
そこには俺と同じようにトラバサミで右足が固定されており両腕に手錠が掛けられた女性の姿だ。

そして左足は大量の血と共に膝から下の足が切断されたものが床に落ちていた。
しおりを挟む

処理中です...