【2025年再投稿版】蒼炎のカチュア

黒桐 涼風

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第二章 英雄の力

2-11 戦闘力=おっぱい

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 一方、カチュア達はというと。



【ロプ村への道中の森林地帯】

 カチュアとエドナは、ルナの案内でロプ村へ向かっていった。

(正直、このお二方と一緒に、無事にロプ村まで着けるでしょうか? 現にエドナさんが……)

「カチュアさーーん! ルナちゃーーん! 助けてなんだよーー!!」

 道中、エドナが転んだ拍子ひょうしで、その先にあった樹木にぶら下がるように生えっカチュアにたつるに突っ込んで、そのツルに全身絡まってしまった。

「は~~。もう! どうして、こうなったんですか!!」

 ルナは大きなため息を付いた。

(しかも、エドナさんのお胸周りに蔓が巻きついていますね。蔓が締め付けられて、エドナさんの大きなお胸が強調されています。暴れていますから、お胸も激しく揺れています)

「エドナちゃーん。それは、最近、流行っている遊びなのかしら~?」
「カチュアさん! あれ、遊んでいないですよ! トラブルですよ! トラブル! 助けないと!」
「……」

 カチュアは、蔓に絡まっているエドナを見つめながら、黙ってしまった。

 しばらくして。

「……そっか~、わかったわ~」
「もしかして、カチュアさん、この状況を理解するのに時間が掛かるんですか?」
「ん? ん~~そーよ~」

(最初はのほほーんとしている感じの能天気な人だと思っていましたが、ルナの目論見もくろみに感づく程、鋭い人かと思いました。でも、撤回てっかいします。やっぱり、能天気でしたよ、この人は)

「エドナちゃん~待っていてね~」

 カチュアは鞘に納めいた大剣を抜いた。そして、斬る構えをした。

(……って! なんか、思い切り斬るような感じなんですよ! これは!)

「ちょっ! ちょっ! ちょっ! ちょっと待ってください! カチュアさん! 一気に斬るつもりですか!?」
「え? だって、エドナちゃんを助けないとだわ~」
「一気に蔓を斬ったら、支える物がなくなって、エドナさんが落ちますよ! 足の方に絡まった蔓から一本ずつ斬るんです」
「え? ん~……あ! わかったわ~」

(大丈夫なんでしょうか? この人)

 ルナは、次に斬るべき蔓をカチュアに指示を出し、それをカチュアが一本ずつツルを斬っていく。

 時間は掛かったが、何とかエドナを蔓から解放が出来た。

「ふう、助かったんだよ!」
「もう、エドナさん。しっかりしてください!」
「はうう。気を付けます」
「は~~。先が思いやられるますよ」

 ルナは大きなため息を付いた。



 それから、ロプ村を目指して、引き続き歩き出す。 

(今のところ、エドナさんが、ドジでやらかしてはいないから順調に進んでいます。出来れば、その先も、やらかさないで欲しいです)

「そういえば、魔術と言えば、ルナちゃんが持っている、それも魔道具をなのよね?」

 カチュアはルナが持っていた杖に指を刺した。

(さっきも杖のことを聞いてきましたが、あの時は、話を後回しにしていましたから、説明していなかったです。説明するのは面倒臭いですが、エドナさんが、キラキラした目で見つめるので、仕方がありません)

「そうですよ。杖の先端せんたんについている石が火属性の魔石で、その下にある一週周るようについている五つの石も魔石です。棒部分が魔道鉱石まどうこうせきと呼ばれる、魔道具を作るのに必要な鉱石です。そして、この杖は色んな属性魔術に対応しまています。でも、ルナの場合は、火と相性がいいから火の魔術を主体に扱います」

(エドナさんの装備している魔道具に付いている魔石から考えると、風ですね。もう一つは魔石ではなく、聖石ですね。てことは治癒術が使えるのね。治癒術は今では使える者は少なくなっていると聞きます)

( そう言えば、一応、会話はカチュアさんの中にいる人には聞こえいるっていいのでしょうか? 確か、その人が表に出て喋ると、体力が消耗するという話でしたっけ? カチュアさんに影響するかは不明だけど、今は彼女? と話すのは、やめといた方がいいね)

「二人とも遅いですよ」

(あれ? エドナさんが、いつの間にかいなくなっています。さっきまで話しを聞いていたのに)

 エドナしき声がする方角を見てみると、かなり遠くまで離れたところに、エドナが立っていた。

「エドナさんが速いんですよ。一応、皆で行動しているんだから。団体行動を崩さないでください」
「あ! ごめんなさい」

 エドナは駆け足でカチュアとルナ元まで、駆け足で戻ってきた。

(この人。お胸が大きいのに、なんで、あんなに速く走れるんですか?)

「はわわ!! ルナちゃん!! どこを掴んでいるの!?」

 無意識で、エドナのお胸を鷲掴みをしたルナ。

(悔しいですけど、この柔らかさは本物のお胸です。作り物ではありません)

「エドナさんって、走るのが速いですよね?」
「それが……どうしたの? ……あ! そこは……!」

 ルナはエドナの大きな胸を揉んでいた。

(は! 無意識でエドナさんのお胸に手が! はたから見ると変態ですよね、ルナは)

「ルナちゃん! あ、あたしは……牛さんじゃ……ないから……ミルクは……出ない……んだよ……!」
『サラッと、とんでもないことを言っているよ』
「は!」
 
 我に帰ったルナは、エドナの胸を揉んでいた手を離した。

「変なことを言わないでください! エドナさん! というか、エドナさん妊娠していないでしょ! 出るわけないでしょ!」
「変なことって、何?」
「それは……」

 ルナの顔が赤く染まってきた。

「そんなこと言わせないでくださいよ」
『あんたから、始めた事だろ? カチュアも見ていないでなんか言えよ』

 そんなエドナとルナの絡みの最中に、突然、カチュアは鞘から剣を抜いて、構え出した。

「お二人さん。遊ぶのはいいけど……」
『いや、遊んでいないし! こんな危険種がいそうなところ遊ばねぇよ!』
「……くるわよ~。気を付けてね~」
「本当ですか? ……でも、何も見えませんですけど……」
「エドナちゃん。あそこに何か見えるかしら~。何匹か……多分、狼さんだと、思うわ~」

 カチュアが指を刺した方角を、エドナが眺める。

「はい……あ! 何匹かいました」
「え? 見えるんですか? ルナには見えないです」
「さてっと……」

 シュパーーーン!!! ドッシ!!!

「わぁ!? な! 何ですか!?」
 
 突然、ルナの真上から、何かが降ってきた。

「ビ! ビックリしました! それよりも、これは……狼?」

 ルナの真上から降ってきたのは、毛の色が赤色の狼型の危険種の死しがいだった。

 カチュアはルナの背後から襲い掛かってきた狼を斬りつけた。

「この狼に毛の色が赤ですね。となると、これはデッドウルフという狼型の危険種で、一度、狙った獲物を死ぬまで、しつこく追いかける危険種ですね」

 ルナが狼型の危険種の死骸を分析していると。

「グゥルルルルルルルル!!」

 背後にはデッドウルフが五匹ぐらい現れた。その一匹がルナ目掛けて襲い掛かってきました。

「さっきは、油断はしましたが」

 ルナは持っていた長杖を、襲い掛かるデッドウルフに向け。

「放て!! 業火ごうかよ!」

 長杖の先に付いていた魔石から炎が出現。

 ボーーーーーーーーー!!!

 一直線に家一軒を飲み込む程の大きな火の光線が放たれていき、襲い掛かってきたデッドウルフを燃やした。

『凄い。……でも、狼一匹に、この火力は大げさだろ!?』
「わあ~。熱そうだわ~」
『熱いとかのレベルではないだろ?』

 デッドウルフは、跡形あとかたもなく灰になってしまった。

 しかし、ルナが倒したのは、一匹。まだ、デットウルフは残っていた。

咄嗟とっさに放ちましたが、まさか、一匹しか巻き込めませんでした。あ! そうだ! カチュアさん達は?)

 カチュアは、弓を構えるエドナさんを守りつつ、狼を斬りつけていった。

「ルナちゃん、だいじょぶ?」

 一瞬、カチュアはルナの方へ顔を振り向いた。

「カチュアさん! よそ見しないでください!」
「え?」
「ちょっと! カチュアさん! 後ろ見てください後ろ!」

 カチュアの背後から、デッドウルフが襲い掛かって来た。

 バッコーーーン!!!

 カチュアさんを振り向かず、デッドウルフを空高く目掛けて殴り飛ばした。

「後ろが、どーしたの~?」

 落ちてきた、デッドウルフの顔は、原型をとどめていなかった。

「殴り殺しましたよ、この人……」

(カチュアさんが、恐ろしく見えてきました)

「カチュアさん。あたしの方は終わったんだよ」
「え? 片づけたて……」

 周りには、エドナが仕留めたらしい危険種の姿がなかった。

「じゃあ、片づけたし、行こうか~」
「え? ちょっと! どういうことですか?」



 しばらく歩いている。

「何で、ここにデッドウルフの死骸が?」

 ルナは、ビックリして立ち留まってしまった。

 道端には、何体かのデットウルフの死骸があった。

(もしかして、これがエドナさんが射抜いぬいたデッドウルフですか? でも、エドナさんが矢を放った場所から、かなり歩いたような気がします。ということは、あの距離で射抜いたってことですか? そうなると、エドナさんは視力は異常過ぎます。で、ここから聞こえてしまうカチュアさんの聴力も桁外けたはずれです)

「ほんと、あなた達には驚かされます」
「そーなの~?」
「そうですよ! 自覚してください! 特にカチュアさんが只者ただものではないです。自分の背丈よりも、大きい剣を片手で持ててしまうし、ガタイのいい男の人のパンチを受け止めたら、その男の人の手の骨を砕いてしまうし、かなりの怪力の持ち主です)

(それだけではない。ルナの考えていることが読まれていた気がする)

「カチュアさんは、あの大きな剣を軽々しく、持っているなんて……どこから、そんな力があるの?」
「え? ん~。普通よ~」
「普通じゃないから、聞いているんですよね。普通だけで、片付けないでくださいよ。しかも、カチュアさん自身の体格もかなり細いですよ。腕も細い方です。それなのに、あの怪力ですよ!」
「そんなこと、言われても……分からないわ~」
「いいえ、なんか秘密があるはずです。例えば……その細い体に似合わない、大きすぎるお胸とか!」
「え~? 胸? これ?」

 カチュアは自身の胸を持ち上げた。

「きっと、そのお胸の大きさに、秘密があるのです」
「そーかな~」
「そうです。お胸の大きさイコール戦闘力です」

(この子、暴走しているな)

「と言っても。この胸はいつの間にか大きくなって……ところで、目が怖いわよ~ルナちゃん」
「触らせてもらいます!」

 先程、エドナさんの胸を揉みましたが、今度はカチュアさんのお胸を鷲掴みしました。

「ちょっと、待って……いやーーー!!! 強く揉まないでーーーー!!!」

(カチュアが叫んでいる。あまり動じないイメージがあったが、こんな声出せるんだな)

「わ! 柔らかい! すごいです!」
「あぁん……あ! あぁん! そこは……ダメだわ~」
『お前、エロい声出せるんだな。ただ、胸がデカい設定ではなかったぁ』
「そ、そ、そんなぁ……こと……言っていないで……た、助けて……あぁあん!!」
『どうやって? 私、この場にいないのに?』
 
(そう言えば、エドナの姿が見当たらないな。どこに行ったの?)

 一方、エドナはというと。

「あれ? カチュアさんの声が聞こえるんだよ! ……気のせいかな?」

 カチュアとルナが着いてきていないことを知らずに先に行っていった。
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