セフレに恋をした

東雲ゆめ

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番外編:海に行ったら(後編)

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 モーテルの部屋に入るとすぐ、ベッドに押し倒され、服を剥ぎ取られた。

「あー。やべー。もーチンコギンギン」

 服を脱いだ紺が、ボクサーパンツ姿で仁王立ちになる。
 パンツの前を突き上げる勢いの勃起に、息を呑んだぼくに、

「どうしたい?」
 ニヤッと笑い、聞いてくる。

「……しゃ……しゃ……しゃぶ――る……」

 突き動かされる欲望のまま、答える。

「紺のおチンポ――しゃぶって、ピチャピチャしたい――すごくいやらしいカンジで……」

 頭の芯がボーッと霞がかって、もうそのことしか考えられない。
 
「オッケー。んじゃ、思う存分、チュパチュパしてもらおうか」

 パンツをずり下げた紺が、ベッドに膝立ちになり、つかんだぼくの頭を股間に押し付ける。

「……ンッ! ……んごッ……!」

 口いっぱいにペニスをねじ込まれ、息ができない。
 反り返ったペニスに喉の奥を突かれ、げぇっ、とえづきそうになる。

 ボロボロとあふれてくる涙。

 ――苦しい。

 なのにどうして、こんなに気持ちいいんだろう。
 
 パンツを剥ぎ取られ、素っ裸にされる。
 紺のそれよりずっと貧弱なそれがプルプル揺れているのを正面から見られ、顔から火が出そうなほど恥ずかしくなる。

「先走りすごいな。ほら、こんなにクチュクチュしてんぞ」

 ペニスの先を親指と人差し指でこすられ、ビクッ、ビクッ、と跳ね上がる。

「しゃぶりながら感じてんのか。まじかわいいな、ちくしょう」

 興奮した紺のペニスが、口の中でビクビクと脈打つ。
 ヌポヌポと抜き挿しされる肉棒がぼくの興奮をMAXまで高める。

「はずすぞ」
「……ッ……! はぁっ……んッ……!」
 抜かれたペニスと唾液でつながるぼくの唇。
「やっば、エッロ」
 隆起したペニスをぼくの頬に押しつけ、
「舐めろ」
 と命じてくる。
「タマからカリまで。全部舐めな」

(え……)

 犬みたいによつんばいになったまま、上目遣いで紺を見上げる。

「どうした」
 さもあたりまえのように、
「したいんだろ。――今日は全部いれるからな。覚悟しておけよ」
 鬼畜モード全開でぼくを見る紺。

(あぁ……)

 目の前に突きつけられた熱い肉のかたまりに舌先をつけ、ピチャッ、ピチャッ、と音を立てて舐める。
 苦みのある汁に、きゅうっと疼く下半身。
 ぶらさがった陰嚢を口いっぱいに含み、チロチロと転がすように舐めると、
「んっ、くすぐったっ……」
 顔をしかめた紺は、「もういい。仰向けになって脚ひらけ」と言った。

 ベッドサイドの引き出しにあったローションを手にし、
「よーし。いい子だ。そろそろおチンコいれる準備しような♡」
 いわれたとおりのポーズをとった僕の横に寝そべる。

「あッ! あぁッ……!」
 
 ローションを垂らされ、中指を入れられる。

「ノルマ指3本な。2本目、いくぞ」
 追加される薬指。

「んっ! うっ、うっ、ううぅぅっ……!」
「さんぼんめ、はいりま~す♡」

「あっ! そっ、そんなっ……!」

 縦に並んだ3本の指で、あられもないところをヌポヌポされる。

「ははっ。すげーチンポ、プルンプルンしてる。気持ちいいんだなぁ。可愛いなぁ♡」
「うっ、うぅっ……!」
「あー、かわいー。たまんねー。ブチ犯してー。もー犯す。犯すぞ? わかったな?」
「んっ! わっ、わかった……! わかったから! トントンしてっ」
「トントン?」
「きっ、きもちいいところっ、トントンしてほしいっ」

「わかった。わかった。それはチンコでしてやるよ」

「んほぉっ……!」
 3本まとめて指を一気抜きされ、いやらしい声が出る。

 立ち上がった紺が、バッグに入れていたコンドームを装着し、ベッドに戻ってくる。

「お待ちかねのチンコだぞ」
 ぼくの両足首をまとめてつかみ、頭の上に持ち上げ、片手でしごいたペニスを、後ろの穴にあてがう。


「うっ! うぅっ、ううっ!!!」

 完ちした紺のペニスが、ぼくのそこに潜り込んでくる。
 メリメリと押し拡げられる痛みに首を振ったぼくは、
「おっ、おっき! おっきい! 大きすぎるぅっ!」
 と泣きわめく。
「しかたねーだろ。……好きでこんなデカいわけじゃねーんだよ」
 腰を振りながら、前のめりになった紺は、

「……もうちょっとマシなサイズだったら、こんなにおまえを泣かさずにすんだのかもしれないのにな――」
 ごめん、と申し訳なさそうに言う。

「…………べつに――」
 目の端に涙を浮かべたぼくは、
「かまわない――」
 とつぶやく。

「紺なら――どんなことされても――ぼくは――――」

 だって。
 好きだから。
 毎分。毎秒。
 紺が愛おしくてたまらないから。

「……里李――――」

 大きく目をひらいた紺が、
「――キスしていい?」
 と聞いてくる。

「……なんでそんなこと聞くの?」
「なんでって――」
「なにをされてもいいって――言ったじゃん」

 熱い目と目が交錯し、唇とくちびる唇がぶつかる。

「里李――里李―――」

 両手をつなぎ、
「いこう。おれと一緒に――」
 紺は、ぼくの奥の奥まで、すべてを潜りこませる。

「……アッ! アァッ……!」

 臍の下あたりまで来たソレのかたちに、ぼくのお腹がポコッと膨らんで、まるで何かを孕んでいるかのようになる。

「かわいい。里李――好きだ。好きだ。大好きだよ――」

 うわごとのようにささやきながら、紺は、最強の武器でぼくのなかを犯す。

「ぼくも――すき――すき――だいすき……」

 思いをことばにしながら、ぼくは思う。
 
 ことばはどうして、「それ以上」がないんだろう?

 好きよりももっと好きなのに――愛してるともまたちがって。
 ただ、いまこうして、つながっている部分が、泣きたいくらいせつなくて、いとおしい。

「うっ、イイッ……イきそうだ――イくぞ、いいな?」
「うん……」
 うぅっ、とうなり声をあげた紺が、ゴムのなかに精液を放つ。
 抜く間際に、トンッ、トンッ、といちばん感じるところを突かれ、
「ひぃっ!」
 と叫んだぼくも、イッた。

「よかったなぁ、上手にイけて」
 ほほえんだ紺が、ペニスを抜き、ぼくを抱き起こす。

「うっ、うぅっ、んッ……!」
 
 とまらない吐精感にうち震えるぼく。

「あれ? 潮吹いてんじゃん。そんなに気持ちよかったか?」
「いっ、いやっ……!」

 紺の太ももにビチャビチャ飛び散る液体に赤面する。

「みっ、見ないでっ。――恥ずかしいっ――からっ……」

「ヤだね。ずっと見ててやる」

 抱きしめたぼくの頬に何度もキスの雨を降らす。

「なんならションベンしたっていいんだぞ? おまえのからだから出てくるものはすべて聖水みたいなモンだからな」
「バ……バカ――ヘンタイ……」
「だっておまえはヘンタイホイホイだろ?」

「……そうだった」

 目と目を合わせ、ふたりで笑う。

 ――ヘンタイでもなんでもいいか。
 こんなふうにずっとそばで笑っていられるなら――――。

「運動したら腹が減ったな。焼肉食いに行くか」

 ベッドの上で伸びをする紺の肩の向こうに、山間に落ちる大きな夕日が見える。

 夕焼け空に映える大好きな金髪の色。

 そのまぶしさに目を細めたぼくは、「うん」とうなずき、紺の胸に顔をうずめていった。





(「海に行ったら」おわり)
 
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