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36(R-18)

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 最奥を一気に貫かれ、なんの配慮もなく揺さぶられる。
 その激しさから逃れようと身体を浮かせれば、腰を掴まれて退路すらも潰えた。


「……逃げるな」

 短い命令と共に、一瞬だけ視線が交わる。
 苛烈な眼でわたしを見ているのだと思った。しかし実際に見た彼の眼差しはどこか傷付いたかのように悲し気に歪んでいた。

「み、ど……さん」

 行為が再開されなければ「どうしてそんな顔をしているんですか」と聞きたかった。
 しかしその言葉は激しい律動に阻まれる。
 今のわたしに出来るのは振り落とされないように彼にしがみつくことだけ。背中に手を廻して縋り付き身体を密着させれば、その距離の近さから彼の表情を窺うことはもう出来なかった。


「ぁ、ああっ……ッ」


 汗と体液で濡れた身体が照明に反射して、てらてらと光る。ずぐずぐに溶けた身体はひたすらに彼を求め、いやらしく腰をくねらせていた。
 時折空いた手で陰核を嬲られれば、それだけで軽く達した。
 お腹の奥が痙攣して苦しいのに、同時にもっと大きな快楽を欲して子宮が疼く。最奥を貫かれるごとに、愛液がソファーに流れ落ちる。


 絶頂を求めた身体はその熱を発散するために、男根を締め付け、小刻みに痙攣させる。
 彼も限界なのだろうか。先端が膨らみ、大きさが増していた。
 やがて一際深いところを擦られると、その快楽に頭が真っ白になり、絶頂に戦慄く。
 深いところまで達した胎内は蠕動し、注がれた熱い飛沫に悦ぶ。


 くたりと思考が途切れる。許されるならこのまま眠りたかった。
 心も身体も疲れ果てて休むことが出来たらどんなに幸せなのだろう。しかし、そんなことすら許されてはいなかったらしい。


「……え」


 抜かれなかった男根が膣内で再び質量を増し、わたしの身体を揺さぶったのだ。
 信じられない気持ちで御堂さんを見れば、彼は人の悪い笑みを浮かべていた。


「誰がもう終わりだと言った?」
「……も、むり」

 泣いて懇願しても許してくれる気はないらしい。


「良かったじゃないか。俺に抱かれるごとに借金を返せるんだから。お前だってそれを望んでいるんだろう? だったら大人しく受け入れろ」


 ばっさりとわたしの意見は切り捨てられ、そのまま粘膜を擦り合わされる。
 もう無理だ、限界だ。許して欲しいと何度訴えようと、彼がそれに頷くことはなかった。

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