11 / 33
おつまみ1
しおりを挟む
調理場に行くと、誰もいなくて真っ暗だったので、壁に掛けられたランプに火を灯し、その暖かな光を頼りに中へ入った。石造りの調理場は静まり返っていて、昼間の喧騒が嘘のようだ。
「シャーリー様?どうしたんですか?お腹すきました?」
廊下を通りかかった男性が、驚いたように声を掛けてきた。
「キャウリー様のおつまみを作ろうと思ってきました」
「え!?シャーリー様が!?料理を?」
「はい」
目を丸くして何か言いたそうな彼を、悪いと思いながらスルーし、てきぱきと動いていく。さて、つまみというのはすぐ作らないとね。
袖をまくり上げ、急いで調理場にあるの小さいな方の暖炉に薪をくべて火をつける。
火はとても大事だし、大きな暖炉ではなかなか火がつかないし、勿体ない。
パチパチと薪が弾ける音が心地よい。
保冷庫の重い扉を開けると、ひんやりとした空気と共に、きれいに並べられた食材が目に入る。
お、豚バラのスライスがある。これは使えるな。
野菜保管の木箱を次々と開け、残りの野菜を確認していく。キャベツ、人参、パセリ、エシャロットかぁ。
うーん、よし、あれでいこうかな。
頭の中でレシピが浮かぶ。
豚バラを取り出し、まな板の上に綺麗に並べる。薄くスライスされた豚肉は、ほんのりピンク色で艶やかだ。全体に岩塩と粗挽き黒胡椒をパラパラと振り、手のひらで優しく押さえて馴染ませる。味が染み込むように少し置いている間に、下ごしらえだ。
夕食の時に、どんな食材があるかはしっかり覚えていた。サラダ用に既に切ってある、キャベツと人参の千切りをボウルに取り出す。シャキシャキとした歯ごたえが残るよう、水気をしっかり切っておく。それから、パセリとエシャロットを洗い、水滴を拭き取って準備完了。
馴染んだ豚バラに、茶漉しで軽く小麦粉を振る。薄く雪のように降りかかる粉が、肉の表面を覆っていく。その上に、キャベツと人参の千切りをふんわりと置き、くるくると巻いていく。野菜が飛び出さないように、きゅっと締めながら巻くのがコツ。最後に爪楊枝をプスリと刺して固定する。一つ、二つ、三つ...リズミカルに手を動かしていくと、あっという間に肉巻きが並んだ。
深めのフライパンに水を張り、その上に脚付きの金属製の皿を逆さに置く。その上にさらに平らな深皿を乗せ...よし、簡易蒸し器の出来上がりだ。まだ、蓋はしないよ。
暖炉の火加減を見ながら、フライパンを火にかける。ごごごと水が沸き始める音がしてきた。火が強くなってきたら、少し弱めて...うん、これくらいかな。湯気がゆらゆらと立ち上っている。
別のフライパンを取り出し、オリーブオイルを薄く引いて温める。表面がキラキラと輝き始めたところで、巻いた豚肉を一つずつ、転がしながら並べていく。ジュワーッと心地好い音を立てて、肉の表面に焼き色がつき始める。香ばしい匂いが調理場に広がっていく。
全体にこんがりと焼き色がついたところで、蒸し器の皿の上に並べる。ジュージューと音を立てながら、豚肉からは脂がじんわりと滲み出している。蓋をカタンと閉めると、もう蒸気が勢いよく立ち上がり始めた。
この間に、ソース作り。パセリとエシャロットを、トントントンとリズミカルにみじん切りにしていく。まな板に緑と白の小山ができる。ボウルに移し、岩塩、レモン汁、オリーブオイルを加えて混ぜ合わせる。鼻をくすぐる爽やかな香り。ハーブとレモンが香る、塩ベースのさっぱりソースの完成だ。
そして、もう一つ。別の器にワインビネガーを注ぎ、その中にすりおろしたばかりのホースラディッシュをたっぷりと加える。白い雪のような西洋わさびが、琥珀色のビネガーに混ざっていく。少量の生クリームを垂らして滑らかさを出し、最後に粗挽きの黒胡椒をガリガリと挽いてパラリと振りかける。ピリリとした辛味と酸味がアクセントになる、クリーミーなソースだ。
ふわっと蒸気の香りが強くなってきた。蒸し器の蓋を開けると、程よく火が通った豚肉巻きが、ふっくらと膨らんでいる。野菜の甘い香りと、豚肉の旨味が混ざり合った湯気が顔にかかる。爪楊枝を一本抜いて、断面を確認する。キャベツと人参の鮮やかな色が、豚肉の淡いピンク色に包まれて美しい。
「よし、出来上がり♪」
「すげ・・・あっという間に」
白い陶器の皿に、豚肉巻きを丁寧に並べていく。湯気がゆらゆらと立ち上がり、艶やかに輝いている。小さなココットに、二種類のソースをそれぞれ入れる。緑のハーブソースと、白いホースラディッシュクリームソース。色のコントラストも美しい。
早くキャウリー様に届けなきゃ、とお皿を両手で持ち上げると、急に袖をぐいっと引っ張られた。
「ちょっと!!それ、俺にも作って下さい!!」
「は、はい!?」
その男の人が、まるで子供のように物欲しそうな目で訴えてくる。あまりの真剣さに、思わず「分かりました」と答えると、「やった!!」と両手を握って喜んでくれた。
...でも、この人、誰だったんだろう?
「これ、君が作ったのか?」
執務室に入り、ワゴンから料理を一つずつ机に並べる私を、キャウリー様は興味深そうに見つめながら訝し気に質問した。湯気の立つ皿を見て、少し驚いたような表情を浮かべている。
「はい、勝手にですが、そのお、いつもお父様に作っているので」
グラスに注がれたワインを持ったまま、キャウリー様は料理に視線を落とす。
「夜にチーズや燻製ばかりだと胃に重くなりますから、次の日が辛くなる時があるんです。これは、豚バラを使っていますが、中にキャベツと人参をたっぷり巻き込んで蒸してあるので、お肉の余分な脂が落ちているんです。野菜の甘みも出て、サッパリと食べられると思います。ソースは二種類ご用意しました。一つはパセリとエシャロットのハーブソース、もう一つはホースラディッシュの入ったクリーミーなビネガーソースです」
「へえ!ホースラディッシュか。珍しいな」
キャウリー様は私の説明を、私の目をじっと見つめながら、きちんと聞いてくれた。そして、すぐに、スプーンで二種類のソースをそれぞれの肉巻きにかけ、フォークで刺して頬張った。
パクリ。
咀嚼しながら、キャウリー様の表情がぱっと明るくなる。
「うん!上手い!肉は柔らかいし、野菜の食感がいいな。このハーブソースのレモンの酸味が爽やかで、塩加減も絶妙だ。そして、こっちのホースラディッシュのソースは...ほう、ピリッとした辛みとビネガーの酸味、それに生クリームのまろやかさが合わさって深みがあるな。二種類あると飽きんし、味変も楽しめる。ワインにも実に合う。確かに、ボリュームはあるが、野菜が多い分、重たくならずに食べやすいな」
美味しそうに次々と肉巻きを口に運びながら、キャウリー様はどんどんワインを傾けていく。グラスの赤いワインが、喉を通るたびに減っていく。
ぐびぐびと美味しそうに飲み干し、空になったグラスにワインをなみなみと注ぐ。
「あの、でも、ワインは程々にしてくださいね」
美味しく食べてくれるのは嬉しいけれど、ぐびぐびとワインを飲み、ボトルがどんどん軽くなっていく。
「ん?ああ、言われてみれば、そうだな」
ほぼ一本なくなりそうな勢いだった。キャウリー様は、ボトルを見て、少し名残惜しそうな顔をする。
そんな寂しそうな顔をされると、作った甲斐があるというものだ。
「あの、では、私、呼ばれているので下がります。明日も何か用意してもいいですか?」
「勿論だ!いつも同じつまみばかりで飽き飽きしていたんだ。これは嬉しい」
「それなら明日もご準備します。それと、ガイナ料理長に調理場を使用する事を許して貰えるよう、お言葉を頂けますか?」
今更ながら勝手に使ってしまって、どうしようと思ってしまう。
「構わん。何なら、今一筆書いてあげよう。調理場に置いておけば、明日見てくれるのではないか?」
「す、」
すみません、と言いかけて止める。あ、違うな。ここは感謝を伝える場面だ。言葉を飲み込み、にっこりと笑顔を作る。
「ありがとうございます!」
言い直した私に、キャウリー様は一瞬驚いたような顔をしたが、すぐに柔らかく微笑み、頷きながら羊皮紙とペンを取り出し、さらさらと一筆書いてくれた。インクの匂いがふわりと漂う。
「ありがとうございます。では、私これで失礼致します」
ぺこりと頭を下げ、羊皮紙を大切に手に持ち、急いで調理場に戻った。廊下を小走りで進みながら、今日の成功に小さくガッツポーズをする。
明日は何を作ろうかな。そんなことを考えながら、夜の廊下を静かに走った。
「シャーリー様?どうしたんですか?お腹すきました?」
廊下を通りかかった男性が、驚いたように声を掛けてきた。
「キャウリー様のおつまみを作ろうと思ってきました」
「え!?シャーリー様が!?料理を?」
「はい」
目を丸くして何か言いたそうな彼を、悪いと思いながらスルーし、てきぱきと動いていく。さて、つまみというのはすぐ作らないとね。
袖をまくり上げ、急いで調理場にあるの小さいな方の暖炉に薪をくべて火をつける。
火はとても大事だし、大きな暖炉ではなかなか火がつかないし、勿体ない。
パチパチと薪が弾ける音が心地よい。
保冷庫の重い扉を開けると、ひんやりとした空気と共に、きれいに並べられた食材が目に入る。
お、豚バラのスライスがある。これは使えるな。
野菜保管の木箱を次々と開け、残りの野菜を確認していく。キャベツ、人参、パセリ、エシャロットかぁ。
うーん、よし、あれでいこうかな。
頭の中でレシピが浮かぶ。
豚バラを取り出し、まな板の上に綺麗に並べる。薄くスライスされた豚肉は、ほんのりピンク色で艶やかだ。全体に岩塩と粗挽き黒胡椒をパラパラと振り、手のひらで優しく押さえて馴染ませる。味が染み込むように少し置いている間に、下ごしらえだ。
夕食の時に、どんな食材があるかはしっかり覚えていた。サラダ用に既に切ってある、キャベツと人参の千切りをボウルに取り出す。シャキシャキとした歯ごたえが残るよう、水気をしっかり切っておく。それから、パセリとエシャロットを洗い、水滴を拭き取って準備完了。
馴染んだ豚バラに、茶漉しで軽く小麦粉を振る。薄く雪のように降りかかる粉が、肉の表面を覆っていく。その上に、キャベツと人参の千切りをふんわりと置き、くるくると巻いていく。野菜が飛び出さないように、きゅっと締めながら巻くのがコツ。最後に爪楊枝をプスリと刺して固定する。一つ、二つ、三つ...リズミカルに手を動かしていくと、あっという間に肉巻きが並んだ。
深めのフライパンに水を張り、その上に脚付きの金属製の皿を逆さに置く。その上にさらに平らな深皿を乗せ...よし、簡易蒸し器の出来上がりだ。まだ、蓋はしないよ。
暖炉の火加減を見ながら、フライパンを火にかける。ごごごと水が沸き始める音がしてきた。火が強くなってきたら、少し弱めて...うん、これくらいかな。湯気がゆらゆらと立ち上っている。
別のフライパンを取り出し、オリーブオイルを薄く引いて温める。表面がキラキラと輝き始めたところで、巻いた豚肉を一つずつ、転がしながら並べていく。ジュワーッと心地好い音を立てて、肉の表面に焼き色がつき始める。香ばしい匂いが調理場に広がっていく。
全体にこんがりと焼き色がついたところで、蒸し器の皿の上に並べる。ジュージューと音を立てながら、豚肉からは脂がじんわりと滲み出している。蓋をカタンと閉めると、もう蒸気が勢いよく立ち上がり始めた。
この間に、ソース作り。パセリとエシャロットを、トントントンとリズミカルにみじん切りにしていく。まな板に緑と白の小山ができる。ボウルに移し、岩塩、レモン汁、オリーブオイルを加えて混ぜ合わせる。鼻をくすぐる爽やかな香り。ハーブとレモンが香る、塩ベースのさっぱりソースの完成だ。
そして、もう一つ。別の器にワインビネガーを注ぎ、その中にすりおろしたばかりのホースラディッシュをたっぷりと加える。白い雪のような西洋わさびが、琥珀色のビネガーに混ざっていく。少量の生クリームを垂らして滑らかさを出し、最後に粗挽きの黒胡椒をガリガリと挽いてパラリと振りかける。ピリリとした辛味と酸味がアクセントになる、クリーミーなソースだ。
ふわっと蒸気の香りが強くなってきた。蒸し器の蓋を開けると、程よく火が通った豚肉巻きが、ふっくらと膨らんでいる。野菜の甘い香りと、豚肉の旨味が混ざり合った湯気が顔にかかる。爪楊枝を一本抜いて、断面を確認する。キャベツと人参の鮮やかな色が、豚肉の淡いピンク色に包まれて美しい。
「よし、出来上がり♪」
「すげ・・・あっという間に」
白い陶器の皿に、豚肉巻きを丁寧に並べていく。湯気がゆらゆらと立ち上がり、艶やかに輝いている。小さなココットに、二種類のソースをそれぞれ入れる。緑のハーブソースと、白いホースラディッシュクリームソース。色のコントラストも美しい。
早くキャウリー様に届けなきゃ、とお皿を両手で持ち上げると、急に袖をぐいっと引っ張られた。
「ちょっと!!それ、俺にも作って下さい!!」
「は、はい!?」
その男の人が、まるで子供のように物欲しそうな目で訴えてくる。あまりの真剣さに、思わず「分かりました」と答えると、「やった!!」と両手を握って喜んでくれた。
...でも、この人、誰だったんだろう?
「これ、君が作ったのか?」
執務室に入り、ワゴンから料理を一つずつ机に並べる私を、キャウリー様は興味深そうに見つめながら訝し気に質問した。湯気の立つ皿を見て、少し驚いたような表情を浮かべている。
「はい、勝手にですが、そのお、いつもお父様に作っているので」
グラスに注がれたワインを持ったまま、キャウリー様は料理に視線を落とす。
「夜にチーズや燻製ばかりだと胃に重くなりますから、次の日が辛くなる時があるんです。これは、豚バラを使っていますが、中にキャベツと人参をたっぷり巻き込んで蒸してあるので、お肉の余分な脂が落ちているんです。野菜の甘みも出て、サッパリと食べられると思います。ソースは二種類ご用意しました。一つはパセリとエシャロットのハーブソース、もう一つはホースラディッシュの入ったクリーミーなビネガーソースです」
「へえ!ホースラディッシュか。珍しいな」
キャウリー様は私の説明を、私の目をじっと見つめながら、きちんと聞いてくれた。そして、すぐに、スプーンで二種類のソースをそれぞれの肉巻きにかけ、フォークで刺して頬張った。
パクリ。
咀嚼しながら、キャウリー様の表情がぱっと明るくなる。
「うん!上手い!肉は柔らかいし、野菜の食感がいいな。このハーブソースのレモンの酸味が爽やかで、塩加減も絶妙だ。そして、こっちのホースラディッシュのソースは...ほう、ピリッとした辛みとビネガーの酸味、それに生クリームのまろやかさが合わさって深みがあるな。二種類あると飽きんし、味変も楽しめる。ワインにも実に合う。確かに、ボリュームはあるが、野菜が多い分、重たくならずに食べやすいな」
美味しそうに次々と肉巻きを口に運びながら、キャウリー様はどんどんワインを傾けていく。グラスの赤いワインが、喉を通るたびに減っていく。
ぐびぐびと美味しそうに飲み干し、空になったグラスにワインをなみなみと注ぐ。
「あの、でも、ワインは程々にしてくださいね」
美味しく食べてくれるのは嬉しいけれど、ぐびぐびとワインを飲み、ボトルがどんどん軽くなっていく。
「ん?ああ、言われてみれば、そうだな」
ほぼ一本なくなりそうな勢いだった。キャウリー様は、ボトルを見て、少し名残惜しそうな顔をする。
そんな寂しそうな顔をされると、作った甲斐があるというものだ。
「あの、では、私、呼ばれているので下がります。明日も何か用意してもいいですか?」
「勿論だ!いつも同じつまみばかりで飽き飽きしていたんだ。これは嬉しい」
「それなら明日もご準備します。それと、ガイナ料理長に調理場を使用する事を許して貰えるよう、お言葉を頂けますか?」
今更ながら勝手に使ってしまって、どうしようと思ってしまう。
「構わん。何なら、今一筆書いてあげよう。調理場に置いておけば、明日見てくれるのではないか?」
「す、」
すみません、と言いかけて止める。あ、違うな。ここは感謝を伝える場面だ。言葉を飲み込み、にっこりと笑顔を作る。
「ありがとうございます!」
言い直した私に、キャウリー様は一瞬驚いたような顔をしたが、すぐに柔らかく微笑み、頷きながら羊皮紙とペンを取り出し、さらさらと一筆書いてくれた。インクの匂いがふわりと漂う。
「ありがとうございます。では、私これで失礼致します」
ぺこりと頭を下げ、羊皮紙を大切に手に持ち、急いで調理場に戻った。廊下を小走りで進みながら、今日の成功に小さくガッツポーズをする。
明日は何を作ろうかな。そんなことを考えながら、夜の廊下を静かに走った。
13
あなたにおすすめの小説
氷狼魔術師長様と私の、甘い契約結婚~実は溺愛されていたなんて聞いていません!~
雨宮羽那
恋愛
魔術国家アステリエで事務官として働くセレフィアは、義理の家族に給料を奪われ、婚期を逃した厄介者として扱われていた。
そんなある日、上司である魔術師長・シリウスが事務室へやってきて、「私と結婚してください」と言い放った!
詳しく話を聞けば、どうやらシリウスにも事情があるようで、契約結婚の話を持ちかけられる。
家から抜け出るきっかけだと、シリウスとの結婚を決意するセレフィア。
同居生活が始まるが、シリウスはなぜかしれっとセレフィアを甘やかしてくる!?
「これは契約結婚のはずですよね!?」
……一方セレフィアがいなくなった義理の家族は、徐々に狂い始めて……?
◇◇◇◇
恋愛小説大賞に応募予定作品です。
お気に入り登録、♡、感想などいただければ、作者が大変喜びます( . .)"
モチベになるので良ければ応援していただけると嬉しいです!
※この作品は「小説家になろう」様にも掲載しております。
元男装傭兵、完璧な淑女を演じます。――嫁ぎ先はかつての団長でした!?
中野森
恋愛
貧乏男爵家の長女クラリスは、弟の学費を稼ぐために男装して傭兵団へ入団した。
副団長にまで上り詰め、団長をはじめとした仲間から信頼を得るが、決して正体は明かさなかった。
やがて戦争が終わり、傭兵団は解散となる。
出稼ぎするために流した嘘の悪評により、修道院入りを覚悟していたクラリスだったが、帰郷した彼女を待っていたのは父からの「嫁ぎ先が決まった」という一言だった。
慌ただしく始まる淑女教育、そして一度も未来の夫と顔合わせすることなく迎えた結婚式当日。
誓いの言葉を促され隣からきこてくる声に、クラリスは凍りつく。
……嘘でしょ、団長!?
かつての想い人でもある傭兵仲間が今は夫となり、妻の正体には気づいていない――気づかれてはいけないのだ、絶対に!
本作品はゆるふわ設定、ご都合主義、細かいことは気にしたら負け!
※この小説は、ほかの小説投稿サイトにも投稿しています。
追放された王女は、冷徹公爵に甘く囲われる
vllam40591
恋愛
第三王女エリシアは、魔力も才覚もない「出来損ない」として、
婚約破棄と同時に国外追放を言い渡された。
王家に不要とされ、すべてを失った彼女を保護したのは、
王家と距離を置く冷徹無比の公爵――ルシアン・ヴァルグレイヴ。
「返すつもりだった。最初は」
そう告げられながら、公爵邸で始まったのは
優しいが自由のない、“保護”という名の生活だった。
外出は許可制。
面会も制限され、
夜ごと注がれるのは、触れない視線と逃げ場のない距離。
一方、エリシアを追放した王家は、
彼女の価値に気づき始め、奪い返そうと動き出す。
――出来損ないだったはずの王女を、
誰よりも手放せなくなったのは、冷徹公爵だった。
これは、捨てられた王女が
檻ごと選ばれ、甘く囲われていく物語。
リトライさせていただきます!〜死に戻り令嬢はイケメン神様とタッグを組んで人生をやり直す事にした。今度こそ幸せになります!!〜
ゆずき
恋愛
公爵家の御令嬢クレハは、18歳の誕生日に何者かに殺害されてしまう。そんなクレハを救ったのは、神を自称する青年(長身イケメン)だった。
イケメン神様の力で10年前の世界に戻されてしまったクレハ。そこから運命の軌道修正を図る。犯人を返り討ちにできるくらい、強くなればいいじゃないか!! そう思ったクレハは、神様からは魔法を、クレハに一目惚れした王太子からは武術の手ほどきを受ける。クレハの強化トレーニングが始まった。
8歳の子供の姿に戻ってしまった少女と、お人好しな神様。そんな2人が主人公の異世界恋愛ファンタジー小説です。
※メインではありませんが、ストーリーにBL的要素が含まれます。少しでもそのような描写が苦手な方はご注意下さい。
前世で追放された王女は、腹黒幼馴染王子から逃げられない
ria_alphapolis
恋愛
前世、王宮を追放された王女エリシアは、
幼馴染である王太子ルシアンに見捨てられた――
そう思ったまま、静かに命を落とした。
そして目を覚ますと、なぜか追放される前の日。
人生、まさかの二周目である。
「今度こそ関わらない。目立たず、静かに生きる」
そう決意したはずなのに、前世では冷酷無比だった幼馴染王子の様子がおかしい。
距離、近い。
護衛、多い。
視線、重い。
挙げ句の果てに告げられたのは、彼との政略結婚。
しかもそれが――彼自身の手で仕組まれたものだと知ってしまう。
どうやらこの幼馴染王子、
前世で何かを盛大に後悔したらしく、
二度目の人生では王女を逃がす気が一切ない。
「愛されていなかった」と思い込む王女と、
「二度と手放さない」と決めた腹黒王子の、
少し物騒で、わりと甘い執着政略結婚ラブストーリー。
婚約破棄された私が辺境で薬師になったら、元婚約者が後悔し始めました
たくわん
恋愛
病弱で役立たずと侮られ、婚約破棄されて辺境の寒村に追放された侯爵令嬢リディア。しかし、彼女には誰も知らない天才的な薬学の才能があった。絶望の淵から立ち上がったリディアは、持ち前の知識で村人たちの命を救い始める。やがて「辺境の奇跡の薬師」として名声を得た彼女の元に、隣国の王子レオンハルトが研究協力を求めて現れて――。
番としか子供が産まれない世界で
さくらもち
恋愛
番との間にしか子供が産まれない世界に産まれたニーナ。
何故か親から要らない子扱いされる不遇な子供時代に番と言う概念すら知らないまま育った。
そんなニーナが番に出会うまで
4話完結
出会えたところで話は終わってます。
無能な私を捨ててください!と婚約破棄を迫ったら溺愛?
萩月
恋愛
公爵令嬢のルルナには悩みがあった。それは、魔力至上主義のこの国で、成人を過ぎても一切の魔力が開花していない「無能令嬢」であること。
完璧超人の第一王子・アリスティアの婚約者として相応しくないと絶望した彼女は、彼を汚点から守るため、ある決意をする。
「そうだ、最低最悪の悪役令嬢になって、彼に愛想を尽かされて婚約破棄されよう!」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる